吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2008/10/10◆この週末のサッカーと“3戦目”の結末
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土曜日。久しぶりに藤枝市民に行くことにした。ぼくが2番目にサッカー観戦をした地。初めてJFLを視た地。下部リーグの面白さに取り憑かれ、その後の人生の優先順位にまで決定的な影響を及ぼした、『聖地』。ただ、あまりに昔に観戦したもので、ピッチの写真がないのだ。東海リーグの首位攻防の大一番、矢崎×静岡。矢崎が勝てば逆転で首位に立ってシーズンを終えることが出来る。しかし、静岡はあと1試合、マインドハウス戦を残しているのでそこでまたひっくり返すことが可能。おまけに、今年の地域決勝のレギュレーションでは東海2位も出られる可能性が極めて高い。====ThisIsTheErrorMessege====というわけで、イマイチ盛り上がることなく、『休日乗り放題切符』====ThisIsTheErrorMessege====で電車を乗り継いで藤枝へ。

サッカーの街、藤枝。きっとそうなんだろうな。東高はコンスタントに県代表になっているし、駅前にはサッカーがテーマのアイテムが多数。観光案内所で『サッカーエース最中』も売っている。それでも、社会人サッカーファンからすると遠い街になった。ブルックスは西に移ってアビスパになって、その命脈を保っていた中央防犯もサッカーを畳んでしまって、唯一、市庁隊ががんばっている。もし藤枝ブルックスがあった頃に『J2』という概念があれば……。それが“歴史”と言われればそれまでだが。で、矢崎は島田のチーム。島田市に適当なピッチがないのか、すべてのホーム戦を藤枝市で開催している。
保健センターでバスを降りて歩いて10分、懐かしいスタンドが見えた。ぼくが2番目にサッカー観戦をした時は、入場待ちの行列が蜷局を巻いていた。カレカ見たさだけではなかったはずだ。いまは静かな、いたって普通の地域リーグのサッカー場。もっとも、観戦者は地域リーグの標準よりかなり多い。

さて、試合。前半はおとなしく。上記のごとく、どちらも地域決勝は出られそうだし、どちらも新潟全社を控えている。「ケガしたくない」という意識はプレーにも見て取れた。プレスが緩い。緩いとなると、そこはさすがに静岡の社会人選手。地域リーグレベルを超えたスキルを存分に見せてくれる。左からのクロスにぴったんこで清野が合わせて静岡リードで前半終了。
ハーフタイムにリーグプログラムを買いにスタンド下に降りると、更衣室が1つしか使えないのか矢崎の選手達は正面玄関前に座っていた。そこで監督がかなり激しい口調で選手に渇を入れている。どうやら、“緩い試合”というのはチームの本意ではなかったらしい。後半になると、その渇が効いたか中盤も激しくなって白熱していく。そんな中で明らかになった静岡隊の欠点は、明確にDFライン。裏を突かれると確実にスピードで負ける。一緒に観戦した某ライター氏も「ボールを視てしまうことが多い」と指摘。ミノルタ戦では雨ざんざかだったし相手の攻撃力もあって見えてこなかったが、これは地域決勝レベルでは致命傷になりかねない。惚れ惚れするようプレーを見せる攻撃陣も、清野がボール欲しさに下がってくると途端に脅威度が落ちてくる。これは、対策が立てやすいんじゃないか。矢崎は中盤にスキルフルな選手をどんどん投入して高精度のパスを入れ続ける。結果、1-1で引き分け。静岡の優勝・矢崎2位が確定した。

しかしねえ。なんか今年の地域決勝は飛び抜けてデキのいいチームがいないような気がする。“群雄割拠”ではなく、“本命不在”。全社組が勢いで駆け抜けちゃう可能性もあるし、逆に言えば出場枠を持っている連中も全社で勢いつけないとまずいかもしれない。

試合が終わってバレンテ選手は記念撮影。40歳で『10番』背負う遠藤====ThisIsTheErrorMessege====は胴上げされなかったから、来年もやるかな。もし来年も10番ならあぶさんと呼ぶことにしよう(笑)。


日曜日。打って変わって、6部から5部への昇格戦を観に、伊那路へ。いえね、当初予定では津山でRK戦だったのだけど、『北信越チャレンジリーグ』====ThisIsTheErrorMessege====なるものが伊那で行われると山雅サポさんから知らされて。伊那である。2戦2惨敗のアレ====ThisIsTheErrorMessege====が待っている。よろしい、受けて立とう。自宅をちょっと出遅れて心配だったけど、中津川から木曽路を上がって権兵衛====ThisIsTheErrorMessege====を越えて、なんとか試合開始前に到着できた。

長野県リーグ1部優勝・マックサルト。====ThisIsTheErrorMessege====福井県リーグ1部優勝・福井KSC。実は今回のチャレンジリーグ参加で北信越Lの経験がないのはマックサルトだけなんだそうだ。その分、不安でもあり愉しみでもある。一緒に観戦するのは山雅サポさん数名。「観客少ないなあ…」って、このクラスの大会にしたらめちゃめちゃ多い方ですぜ。しかも、スタンドの応援組はちゃんとマックサルトのチームカラー、橙色のビニール袋まで用意しているではないか。でも、ぼくは試合開始前の円陣で「とりあえず、やりきろう!」という声が出たのが少々気になった。試合開始前に飛ばす檄ではないような。
試合開始。「とりあえず」の意味が少々わかった気がした。申し訳ないがやってるサッカーが違い過ぎる。サルトも、この内容なら県1部で上位は納得。でも、相手の福井KSCは動き出しから何から全部違っていて、サルトとしては膠着戦に持ち込んで僅差でモノにするくらいしか展開が見えない。と、サルトが攻め込んだ際に福井DFがエリア内で倒してしまいPK!これをきっちり決めてサルト先制。喜ぶ応援団。が、わずか1分でファーへのクロスを折り返されて同点に。うーむ、やはり地力の差か。
ところが、2-1とリードされてからゴール前の混戦をコロコロと押し込んでサルトが同点にすると、今度はエリア右側で倒されて再びPKをもらい逆転!スタンドは大盛り上がり。ゲームの内容からすると、このままサルトが逃げ切ったらまさに「勝ちに不思議の勝ちあり」だったのだけど、残念ながら残り5分で猛反撃を仕掛けてきた福井を止めることは出来なかった。土壇場で3-4と再逆転すると福井ベンチは大騒ぎ。サルトは健闘したと思うけど、やはり勝ちきれないのにはそれだけの理由があるのかな、とも感じた。残念だったのはサルトのFW9番の選手。コンディションがかなりよくなかったように見受けられた。それでも最後まで監督が使い続けたところを見るとエースなのだろう。試合終了後もユニフォームを叩きつけて悔しがっていた。

さて、試合も終わってアレである。ローメン。過去にここ====ThisIsTheErrorMessege====ここ====ThisIsTheErrorMessege====であまりの惨敗っぷりを書いてますが、伊那在住の山雅サポ氏から「美味しいローメンをご案内します」と来ては、受けざるを得まい。発祥の店『萬里』は2敗目の地なのでカンベンしていただいて、別の有名店『シャトレ』へ。

「大盛りは、ちょっと……」と口に出した瞬間にぼくの周囲2mから批判のオーラがどどどーっと押し寄せてきて、スープタイプの大盛り。はい、完食致しました。勝因は、『萬里』と違って『シャトレ』はスープが優しい、スープの量が多くない、麺もコシがちゃんとあった、といろいろあるのだけど、一番の勝因は鋳造がローメンの食べ方をわかったこと。「味が合わないのではない、ローメンはこうした味なのだ」。味が合わないということで附属の調味料を入れていくと、味が調うどころか、それぞれのパーツがビッグバン後の宇宙のように飛び散ってしまいもはや“料理”ですらならなくなる。一緒に出される調味料は「真性M用アイテム」と解釈すればよいのだ。しかし、すみませんやっぱり大盛りはキツかったぁ……と思っていると、一緒に喰った山雅サポ兼ガスサポ氏が「鋳造さん、ハシゴしますか?」……あなた実は人間じゃないでしょ(笑)。

かくして対ローメン戦の3戦3惨敗は回避しましたが、積極的に喰いに行くアイテムではないのも事実です。次に喰うなら、伊那の別ピッチで地域L級の公式戦とか天皇杯や全社の県予選がある時、でしょうか。

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