吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2010/07/11◆嗚呼、遙かなり……でもなかったワールドカップ
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中標津・別海ツアー====ThisIsTheErrorMessege====から帰ってきたら職場でいろいろあって、いきなり消耗してしまって、遠征してサッカー観戦する元気がなくなってしまった。予定していた財田が流れた====ThisIsTheErrorMessege====こともあって、コレ幸いにと先週の日曜は全社東海予選を。藤枝ではセカ隊がやってたし鈴鹿は乱歩×舞ちゃんなんて好カードだったんだけど、そこまで行く元気もなかったんで、近場のメドウへ。
SBR====ThisIsTheErrorMessege====とトヨタ蹴球団の試合だったんだけど、申し訳ない。この試合を刈谷や乱歩のサポが観たら「コイツらだったら絶対勝てた」と怒るか嘆くか。序盤からスバルがいいペースで、というか近くで観戦していた御夫婦の会話にもあったんだけど、トヨタは両SBがほとんど仕掛けないんで手詰まり感ありあり。たしかにスバルの方がいいサッカーをしていた。後半開始早々にも加点してスバルが2点リードしたんだけど、もしこの「両SBが仕掛けない」のが作戦だったのならトヨタはしたたかだ。残り15分になるとあれだけ動きがよかったスバルはビタッと後ろが動けなくなって、ここぞとばかりに絨毯爆撃をかけるトヨタは残り10分と残り5分で立て続けにゴールゲット。延長戦でも左からループシュートを決めてキッチリと逆転勝ち。終了後の選手の喜びようといったら、相当なモノだった。なんてったって全国大会出場だもんね。決勝ゴールを決めた選手は「あの時は神が宿っていた」と笑ってたけど、いやいやこんな試合を観ちゃうと「前半は悪くない」ってのも果たしていいのかどうか考えモノだよねー(←棒読み)。


サッカー観戦する元気がなくなったのには、ワールドカップも一因にある。と言っても、毎試合テレビにかじりついてたわけでは決してなくて。

普段のW杯なら、我が代表は1次ラウンドの2試合目が終わったところで『お帰りモード』突入になって、あとはどこにシアワセを見つけようかみんなで必死になるというような展開だったけど、どうしてどうして。スポーツバーで視るという新しい経験も出来たし、デンマーク戦は個人的に一番観戦しやすい時間帯に行われた====ThisIsTheErrorMessege====んで、キチンと視ましたです。あの試合を現地で観た日本人は孫の代まで自慢していいような気がする。そんなわけで、盛り上がり状態が普段より長く続いたんで、疲れちゃったのかな。

で、世間は「岡ちゃんごめんなさい」モード全開なんだけど、

『だが私は謝らない』。

学生時代に、残り2000円で3日を生きなければならない事態に追い込まれて、「これでダメなら残り3日間は9食全部インスタントラーメンだ」と思いながら1000円をタマに替えてパチンコ勝負して打ち止めにしたことがあるが、似たようなモノだ。今回の岡田ジャパンも『バクチが当たった』としか表現出来ないじゃん。「ワールドカップを戦う」というプロジェクトに対するマネージメントとしては失敗もいいとこだ。

岡田さんを評価するなら、「7つ試して全部うまくいかなかったという時に本番で8つめを行った」こと。大抵はこういう時は「うまくいかなかった7つのうちでそれでも一番うまくいってた」ものを採用するものなんだけどね。

選手はものすごーく頑張ったと思う。闘ったと思う。でも、ガチャピンだか誰だかが「もっと攻めたかった」と言ってたのは面白かった。米を買う評論家の方々にも、「もっと攻めるべきだった」って人は多そう。スギヤマとか。でも、それやってみてダメだったんじゃないの?だから守ることにしたんじゃないの?

ぼくは『ワールドカップは結果がすべて』だと思う。そして『終了後にペンペン草1本生えていない状況になっても構わない』とも思う。そりゃ、4年後のW杯というか3年後の予選は誰がCBするんだ?と思うよ。でも、それはこれから代表に関わる方々の仕事でしょう。W杯の本番は経験を積ませる場所じゃないのです。もちろん、“伸びシロ”を期待する場でもない。====ThisIsTheErrorMessege====ええそうですよ、根に持ってますとも(笑)。


さて、ここまでの原稿は7月10日のうちに書き上げている。ここから先は、7月11日・日曜日の夕方、上り『ひかりレールスター』の車内で、指定席でふんぞり返ってビール呑みながら書いている。九州リーグ・スポカレと九州INAXの試合を観た帰りだ。「サッカー観戦する元気がなくなった」だなんて、どの口が言うか?だよな(笑)。
いや、だからさ。日本代表がW杯で勝ち残るなんて喜ばしい事態に慣れてなくて少々疲れちゃって、敗退してちょっと時間が経ったから疲れが取れただけの話だって。

カムアウトすると、あんまり期待してなかったわさ。片方は書生さんだし。ところがどっこい。行ってみたらパス&ポゼッションのスポカレに対してTOPに当ててのカウンターのINAXと、徹底的に異なるスタイルのサッカーのがっぷり四つが面白いのなんの。
興味深かったのは、INAXの右SBの13番。相手選手が学生とわかっててなのか挑発的な悪態をついて、ガラが悪いというより神経消耗戦を仕掛けているように見えた。試合内容はスポカレのもので、先制点における崩し方なんか、なかなか。でも、後半も残りわずかになると消耗戦が効いてきたか。ずっとオフサイドにかけ続けていたINAXのFW9番をついに抜け出させてしまって、GKまで交わされて流し込まれて同点にされ、ロスタイムになるとスポカレDFは動けなくなって、クロスにゴール正面で10番に叩き込まれてINAXが逆転。うーむ、INAXは“オトナ”のサッカーするなあ。残りロスタイムは1~2分、それでも必死に反撃するスポカレは後ろに前にと奮迅の動きを見せていた22番が右サイドを抜け出してクロス、これがゴール前混戦になって最後はINAXのオウンゴールでなんとスポカレ同点。ここで後半終了、スポカレがPK戦で勝ち点2を手に入れた。====ThisIsTheErrorMessege====
いやいや、後半開始早々の0-0の時点で、ぼくはmixiのボイスに「どちらが先制してもおかしくないけど、すぐに同点になってしまいそうな気がする」と書いたんだけど、そのまんまの展開じゃないか。すごいぞ吉田鋳造、これからは『パウル』と呼んでくれ(大嘘)。ちなみに、酢の物にしても寿司ネタにしてもパエリアに入れても俺はマズいぞ(笑)。


あと何時間かで、4年に一度の“ハレ”の日が終わる。もちろん、4年度にまた“ハレ”の日々を思いっきり愉しみたい。でも、それだけじゃない。今日わかった。というか、再確認した。これまでの人生で何度目かの再確認だ。

やっぱり、生観戦はやめられない。
消費がすべてだ、製品の質は二の次でしかない。

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