吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2008/10/30◆地域決勝の枠が出たので……と、その前に
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今年の地域決勝から予選のすべてのグループが4チームになって不公平がなくなったこと、その出場枠を決めるレギュレーションについては以前にこちらの雑文====ThisIsTheErrorMessege====で展開した。それはいいのだけど、こちらの旅行記====ThisIsTheErrorMessege====に思わせぶりに書いたことについて書き留めておきます。

実は、新潟全社の準決勝が終わったあたりから「ホントは『地域決勝の全社上位出場枠は1』なのではないか?」との疑念が湧き上がっていたらしい。ぼくのトコにも問い合わせのメールが何通か来た。なんでそんなことになったのか。


新潟全社の公式プログラムの『実施要項』には、こう書いてある。以下、問題の箇所====ThisIsTheErrorMessege====を抜粋。

16.備 考
本大会の優勝チームに全国地域リーグ決勝大会への出場権を与える。
但し、下記の場合は、【準優勝チーム・3位チーム】に出場権を与える。
・本大会優勝チームが全国地域リーグ決勝大会に地域リーグから選出した場合は準優勝チームに出場権を与える。
・準優勝チームが全国地域リーグ決勝大会に地域リーグから選出した場合は、本大会3位チームに出場権を与える。

たしかに、この文面だと「地域決勝の全社上位出場枠は1」と解釈できる。

他にも、「監督会議で『地域決勝の全社上位出場枠は1』と言われた」とか、準決勝終了時に山雅の吉澤監督が取材を受けている際に「『地域決勝の全社上位出場枠は1と認識している』と応えた」とかの話が舞い込んできて、火曜日の夜はいささか混乱していました。もし吉澤監督がそう認識していたのなら、準決勝でトーキンに敗れた際に山雅の選手達が「詫びるように挨拶した」====ThisIsTheErrorMessege====ようにぼくには映った、というのも理解できちゃう。
で、確認しようにもJFAのサイトがリニューアルされていて、新サイトからは春に発表になった地域決勝レギュレーションへのリンクがまだ切れていたことも、疑念を増す結果につながったように思う。


これ、JFAのレギュレーションをキッチリ読んでいくと理解できる話。正直言って、ぼくも読みが浅かったです。ごめんなさい。以下、問題の箇所を「春に公開された方」====ThisIsTheErrorMessege====から抜粋。

参加チーム数およびその数
計16チーム
本大会は下記の区分により選出されたチームによって行う。
(1)9地域リーグより1チーム(9チーム)
(2)前回大会決勝ラウンド進出チーム(地域リーグ選出チーム)の所属地域より1チーム(最大4チーム)(32回3チーム:関西・中国・九州)
(3)JFL入りを希望する大学サッカー連盟所属より1チーム(学連から推薦された場合)(1チーム)
(4)JFA優遇措置を承認された1チーム(JFA理事会承認された場合)(1チーム)
(5)全国社会人サッカー選手権大会1位チーム(1チーム)
(1位チームが各地域リーグから出場権を得ている場合):2位チーム
(2位チームが各地域リーグから出場権を得ている場合):3位チーム
なお、(1)~(5)で16チームに満たない場合は、下記の優先順位で出場チームを決定する。
1.全国社会人サッカー選手権大会より1チーム
対象となるチーム:各地域リーグから出場権を得ていない2位チーム。但し、2位チーム出場権を得ている場合は各地域リーグから出場権を得ていない3位チーム
2.原則として(2)で参加する地域を除き、前年度各地域の全社連登録数の比率で配分する。
(関東、東海、北海道、北信越、四国、東北の順)
※(3)、(4)については7月中旬決定、(5)については全国社会人サッカー選手権大会終了時決定。

問題は「なお」から後の部分。つまり、JFAが定めているチーム選定基準では、上記(5)の行にあるように、あくまで『地域決勝の全社上位出場枠は1』であり、選挙速報に喩えるとここまでが「当選」部分。「なお」から後は『16チームに満たない場合』の補欠扱いでしかない。今年に関しては【(3)学連推薦】や【(4)飛び級認定】が仮に「ともにあった」としても、【(2)前回大会の決勝R参加地域】が3チームと確定しているので「なお」の1が適用されることが明らか、だから『地域決勝の全社上位出場枠は2』となるのだけど、主催側からすると補欠から選考チームが出ることが明らかでも補欠は補欠。同じく選挙速報に喩えれば「選管には当選と落選しかない、確実に当選でも『当選確実』とは言わない」ということ。

「なんて杓子定規な」という感想を持つ方もいるでしょう。わかります。特に、地域決勝に出るか出ないかでギリギリのクラブ関係者やサポにとってはたまったもんじゃない。でも、この件に関しては、ぼくは「全社連の取り扱いが正しかった」という結論になります。
気になるのは上記選定基準の【(3)学連推薦】と【(4)飛び級認定】。実際、今年は該当チームがなかったのですが、「ない」というアナウンスメントがJFAあるいは全社連から出た記憶がありません。実際はどうなのでしょう。ぼくが知らなかっただけなら、いいのですが。アナウンスメントがないのは「ない」報せという解釈もあるでしょうけど、出してくれた方が親切かなな、と。

春に発表になった地域決勝の選定基準はせっかくよく出来たレギュレーションなんだから、ちゃんと運用していただけると誤解のない大会になるように思います。ま、今年は1年目ですからね。来年からはよろしくお願いします。


観戦仲間がmixiに全社ベストイレブンを出してた。ぼくも今回は4日間も観たし、おおまかなところは同意なんで、それに準拠して。

GK 平川正城(YSCC)
DF 丸山良明(長野)、澤村憲司(ロック)、寺内雄貴(トーキン)
MF 貞富信宏(長野)、土橋宏由樹(長野)
大橋良隆(トーキン)、小笠原正樹(トーキン)
FW 要田勇一(長野)、柿本倫明(松本)、佐藤幸大(トーキン)
監督 ビエイラ(長野)

平川は論議の対象になるでしょうけど、いいのネタだから(笑)。


というわけで、さあそろそろ毎年恒例のイベントの準備を始めましょうか。

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