吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2007/09/12◆決戦の新潟旅行記
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前日の勤務を終えて岐阜サポが集ういつもの店へ。試合結果は知ってたけど、予想通りのヘコみ具合。ホントはうまいビールがうまくなさそう。ぼくはウーロン茶。「明日は朝早いんで」と応えると、みんなすぐにわかってくれた。「そうだ、新潟だもんね」


いつもの出撃列車で常滑機場へ、そこから新潟に飛ぶ。新潟機場に着くと、いつもの“無料試合のS”君と、今日の運転士をしてくれる大学の後輩でバリバリのアルビサポ、かつて長良川メドウで「なんせぇーんすっ!」と叫んだ“がおー”君====ThisIsTheErrorMessege====が待っていた。

まだ時間はあるし、行く方向も近いからということで、新潟交通の廃線跡====ThisIsTheErrorMessege====を探索。異常なくらい残っている。というか、放置されている。政令指定都市の中にこれだけ露骨に遺構が残っているのも珍しいのではないか。黒埼あたりのレールもホームも残っている駅跡を堪能して、第1の会場・小新のグランセナ新潟へ。
公式サイトには“サッカースタジアム”となっているが、スタジアムねえ……。網で囲われた人工芝ピッチの脇に仮設スタンド。スタジアムねえ……。屋根があるのはありがたいが。
試合開始まで時間があるので、アクセスを調べに近所を歩いてみる。すぐ近くに西警察署があって新潟交通のバス停もあるが、平日2本で土日祝運休!これでは使いモノにならない。他に使える交通機関はないのか。もちろん、目の前には警察署。知らないはずがない。
「バス停?知らないなあ…使わないから…」おーい。新潟交通さん、西署までの路線は明日廃止にしても誰も困らないかもしれませんよ~。結局、ゼンリン地図をめくってくれて流通センターのバス停を教えてもらう。やれやれ。

さて試合。引き分けでも5部優勝を決めるグランセナと激負けしない限りは残留出来る丸岡フェニックス。グランセナには一人サポさん。がんばってます。グランセナの注目選手は小柄なFW小林浩孝。一方、丸岡のしゅーじ君====ThisIsTheErrorMessege====は、もしかしてお太りあそばされました?グランセナ観戦歴のあるS君は「このチームはなぜこの順位なのかわからない。なんとなく勝ってここにいる」と言っていたけど、それなんとなくわかる。前半はまだるっこしーくスコアレス、後半になって相手がへばったところで2点。『勝つ』サッカーとしたらそれでいいんだろうけど、4部で通じるかなあ。北信越1部って、ハンパじゃないよ。
観客席にはグランセナスクールに通うこども達とそのお母さん達。印象に残ったのが、小林浩孝の活躍を受けてお母さんが息子さんに「ほら!ちっちゃくても大丈夫だよ!」と話しかけていたこと。こうしてサッカーの底辺は少しずつ拡大していくのだ、と嬉しくなった。試合が終わると同時にぼくらはクルマで聖籠にダッシュ。


時間が惜しいので途中は高速道路を使った。ででーんと清五郎。がおー君曰く、その横に野球場が建設中なんだとか。新潟クラスの都市圏でプロ野球チームを持つのは、よほど大きなスポンサーがつかないと厳しい。となると、年に1~2試合の公式戦開催のために野球場が作られるわけだね。高校野球の県予選もやるだろうけどさ。
で、聖籠に近づくと前を走っているバスに気づいた。TDKと書いてある。えーと、今節の仁賀保隊は……昨夜に高岡でアウェー陸電戦。あらあらあら、それじゃあのバスは、間違いなく選手の乗るバスだ。高岡=仁賀保を会社のバスで、大変だあ。もっとも、全国リーグを戦うということは、そういう負荷もクリアーしていくということだ。ちなみにぼくは、佐賀で天皇杯の鳥栖×筑波大を観に行った際に、佐賀駅前に東北パイオニアのバスが停まっているのを視て真剣にのけぞったことがある。
会場に着いたのは試合開始の数分前。JAPANサッカーカレッジ×松本山雅の大一番。しかしまあ、なんだこれは。山雅サポの大結集。とても4部とは思えない盛り上がり。昨年の岐阜×静岡もこんなじゃなかった。観戦設備なんてないので、センターライン付近で立ちんぼ観戦。山雅はがちゃ1TOPでその後ろに土橋の4-4-1-1に見えた。引き分けでもいい山雅はリスクを排除したかな。一方の聖籠、鋳造が重注目の4番飯沼====ThisIsTheErrorMessege====が左SBに入っていて、びっくり。

いやあ、いいです。聖籠。キチンと4枚のDFが残ってサイドをケアし、奪ったらこれまたサイドに振って攻撃開始。前半の早いうちに聖籠が先制。これでゲームプランが狂った山雅は攻撃面でもいいとこなし。土橋がことごとく“攻撃の終点”に。これはまずいぞ。
ぼくらの隣にはカレッジの学生諸君がべったべたに学生ノリの応援。普段、社会人サッカーばかり視ているので新鮮と違和感がぐちゃぐちゃに混ざったような印象。前半終了直前に“春一番”のフシで「もーすぐハーフタイムぅ、ちょっと無理してみませんか~♪」ってのは学生応援では定番なのかな。前半は明確の聖籠のゲームで終了。
山雅は後半のどこで白尾を入れるか。ぼくはアタマからでもいいと思った。S君は「15分くらいしてから」。実際、後半16分に白尾投入で2TOPに。これで明らかに山雅の攻撃にリズムと展望が出来た。しかし、聖籠のDFには數馬がいるしGKは黒河だ。タコ殴り合いに持ち込むのは不可能。なんとか同点に持ち込んでドローで抜けられたら…のサポの願いは後半35分に結実。サイドを崩して最後は白尾。狂喜乱舞の選手とサポ。その7分後には同様に左サイドでチャンスをつくり最後は尾林。残り時間は数分、これで2点は取られないだろう。誰もがそう思ったはず。
ところが、ロスタイム5分?!そして、90分過ぎたあたりで聖籠がPKを得る。決められても同点なんだから熱くなることないのに、矢畑が熱く抗議を語ってしまったようで異議もプラスされ合わせ技退場。PKを確実に決め聖籠同点。まだ4分近くある。これでわからなくなった。山雅のキックオフ。ここでがちゃが遅延行為で警告を受け2枚目で退場。わずか1プレーで選手を2枚失った山雅は9人。これで、わからないどころではなくなった。山雅DFはとにかく必死でクロスをはじき返す。しかし、聖籠も慌てずにサイドを崩せば決定的チャンスの一つも作れたと思うが、その余裕はもうなかった。試合終了の笛。喜びを爆発させる選手とサポ。表彰式が終わり、山雅の選手がサポのもとに駆け寄ってくる。まだ挑戦権を得たに過ぎないのだけど、すごく嬉しそう。

嬉しいのはわかる。でも、立入禁止ラインを大きく越えて写真を撮る山雅サポさん。いけませんね。ぼくは何度か「入るな戻れ!」と叫んだのですが、結局はダメでした。そういうところ、全国のサッカーファンは視てますよ。気をつけましょう。
で、山雅は地域決勝。本命印は打てませんねえ。組合せに大きく左右されそう。あと、全社確保しておいてよかったね。1回戦のトヨタ北海道戦で矢畑とがちゃのサスペンドが処理出来るもん。あとは全社でSentOffされないように、こちらも気をつけましょう。

もう一つ最後に、選手もサポも気をつけなくちゃいけない点。地域決勝では、審判にセンシティブになると心が保たないですよ。十分注意しましょう。


さて試合も終わった。今日は新潟に泊まるんで時間もある。せっかくなんで、「本場の『新潟イタリアン』====ThisIsTheErrorMessege====を喰いたい」というぼくの要望を受けて『みかづき』へ。S君は2度目なのでホワイトソース。鋳造は本場初体験なのでプレーンを。太めの焼きそばにもやしと白生姜、その上からミートソース。もうね、これだ!これがB級だ!と『逆境ナイン』のように叫ぶしかないように思える。最近、ローメン、じゃじゃ麺、新潟イタリアンと各地でB級グルメを喰っているが、残念ながら「次回も!」というものに巡り会ってない(***sigh***)。
S君と新潟駅で別れ、一度別行動をしてから夕方に再集合。いつもの駅前の呑み屋は日曜休みで、別の“もち豚”の店でドカドカと呑む。〆張鶴に麒麟山に八海山に。名前だけは超有名になった越乃寒梅も呑んでみたけど、なんか水みたいな感じ。最後にへぎ蕎麦で締め、新潟の夜はいつものように更けてゆくのでした。

翌朝、古町のホテルから万代シティまで歩いたら20分もかかってしまい、機場行バスに乗るのがギリギリになる。おかげで朝飯も喰えずに搭乗することに。青いフォッカーかあ。さすがに時間かかるね、行きの1.5倍も時間がかかった。常滑機場では岐阜行特急が出るまでにちょっと一仕事をこなして、帰宅でした。

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