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tour:07夏の観戦
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8月13日月曜日

2泊3日の夜勤が明けて、自宅で一眠りして16時に出発。初めて、東京の実家に単車で帰ってみる。世間はお盆のUターンラッシュだそうだが、ぼくはカレンダー感覚が完全に麻痺してしまっているため、まったく気にしない状態だった。
中央道経由で。途中、あまりの空腹に恵那峡SAで豚汁定食を食べた。そして、駒ヶ岳SAにも立ち寄る。ない。よかった。さすが、NEXCO中日本の担当者にも理性はあったのだ。“あんなもの”を食べたらその後の運転に差し障ると。だから、土産物コーナーには置いてあっても食堂で提供したりはしないのだ。うんうん。
しかし、次の小黒川PAを通りがかった時にぼくは思った。もしや、“あれ”が駒ヶ岳SAになかったのは「駒ヶ根は厳密には“伊那”ではない」からではないのか?ああ、そんな、まさかそんなことが。と思いつつ、このPAにも立ち寄って軽食コーナーをチェック。するとそこには、水域の漂流者を待ち構えるサキヌマドクタラシのように、カシマスタジアムで名古屋グランパスを迎える鹿島アントラーズのように。

『ローメン』

あとでコジコジじゃからん嬢に「なぜそこまで挑戦する?」と呆れられたが、ごめんなさいネタ体質なんですマゾなんです。というわけで、注文。これまでの2戦2惨敗と違い、ここのはソースタイプだった。これは2惨敗と比較すれば喰える。ただし、あくまで2惨敗と比較しての話。麺は相変わらずの太めの蒸し麺で、まったく好みではない。スープがない分、ミスマッチ度が少ないというだけだ。「麺類すべてOK」の看板を戻すのは今後も不可能かな。

さて、問題の渋滞。駒ヶ岳SAの段階で「小仏トンネルから30km渋滞」のサインは出ていた。それが諏訪湖では24kmになり双葉では21kmになり、談合坂では17kmになった。この時点で既に23時近く。このまま渋滞に巻き込まれて八王子IC通過が0時を回れば通行料が3割引====ThisIsTheErrorMessege====になるので、のんびりクルマの列につながってタラタラと坂を下りた。結果、八王子通過は0時2分。完璧だ。

8月14日火曜日

父の新盆で親類縁者がぞろぞろやって来る。来訪が終わり、夕方に少し時間が出来たので、近所を単車で走ってみることにした。開発が急激に進み、ぼくの知らない道だらけになっている。片側2車線のカーンと抜けた出来たての橋の上を走っていると、同じく単車乗りの兄ちゃんに「キミキミ」と声をかけられた。

『ここ、50km制限だって知ってる?』
えええええええええええええええ

東海じゃ考えられんどう考えても60km制限だ、と主張しても「ここ、東京都だから」。あと2kmで免停だよ?と指摘されても、鋳造のアタマの中は「ここはアウェーだ、ここはアウェー、これはアウェーの洗礼だ」とブツブツ呟いている状態。どうせどうせ、俺はまた数年はブルーカラーですよーだっ。

8月15日水曜日

平日休みが増えたからってPばかり行ってたら経済が破綻してしまう====ThisIsTheErrorMessege====し、と二輪車ETCを装備したのだから、ここは「単車『経県』値」を増やそう、沖縄はまあ物理的に不可能なんで、それ以外の46都道府県を“あたしのマジェ”で走ろうと思いついた次第。なら、せっかくなんで単車で帰省の際に関東の『未経県』を塗りつぶしておこう、と。で、その日遅くてもいいから岐阜に帰ろう、最も効率よく千葉・茨城・栃木を通過しようと考えたら、当然のように関宿→古河→渡良瀬遊水池となった。まるで『どうでしょうヨーロッパ』ではないか。

ただ通過するだけでは面白くない、と千葉県では関宿城址を冷やかしたんだけど、茨城県は境町の入口で写真を撮っただけで通過してしまった。渡良瀬遊水池の南端にある水門近くまで降りていったら、実はそこは栃木県だった====ThisIsTheErrorMessege====のね。というわけで3県制覇。
せっかく近くまで来たので、加須でいつもの『吉野屋』と『中央食堂』でうどんを堪能。あ、前日のアウェー洗礼の授業料もここで納めましたとも。けっ。
加須から南下。15日がUターンラッシュ本番という話だったけど、目立った渋滞は首都高の両国あたり程度で銀座まで。せっかくの“単車で東京”なんで「首都高オノボリ」をした次第。具体的には「KK線」====ThisIsTheErrorMessege====「レインボーブリッジ」「横浜ベイブリッジ」。どうよミーハーでしょう。KK線では、これまたせっかくなんで通過するだけでなく新橋で降りて西銀座で再入場してみた。なんか、不思議空間。来てよかった。レインボーブリッジでは、走行車線が徐行車線になってたのが笑えた。気持ちはわかるけどね。大黒PAで横浜ベイブリッジがしっかり見えるかと期待していたら倉庫がででーんと邪魔してて、残念。
「首都高オノボリ」を終えて、横浜町田から東名。富士川SAでは“富士宮やきそば”を期待してたのだけど、パック入りのが保温箱に積まれてるのを視て興ざめ。牧ノ原SAで“緑茶ソフト”を食べた。よくある“抹茶ソフト”と違ってお茶の香りが仄かで、いいかもしれない。そのスタンドの横には“うなぎドック”なる面妖なスナックもあったけど、これは回避。で、試合開始1時間前に到着しました、磐田のヤマハスタジアム。もう8月半ばでありますが、J1/J2合わせて実はこれが今年のJ初観戦。
磐田のバックスタンド最上段からの眺めは結構好きだ。背景に見える住宅街、その手前の祝祭の空間。イングランドにあるような、街とスタジアムが違和感なく同化しているような感じがして。
で、磐田×TG。ひどい試合でした。TGは下がりすぎたDFラインの前の数mがNoPressureなんで、バイタルエリアで磐田攻撃陣がやりたい放題。前半の2失点はともにNoPressureからやられていて、土肥にしたら「俺のせいか?」てなもんだろう。前半でガスサポがブーイングしなかったのはさすがなのか、する元気もなかったのか。後半になっても、磐田は手の内にタンヤオドラ3が完成しているのに裏ドラ2枚のせるべくリーチをかけるようなスルーパスを出したりと血も涙もない攻撃を重ね、それに応えるかのごとくずるずると失点を重ねるTG。weblogでも書いたけど、まるで天皇杯4回戦でJ1に初挑戦するどこかの社会人クラブみたいだった。もっとも、そんなTGに終了間際に2失点してしまう磐田が上位に顔を出せないのも、さもありなん。勝負の世界なんだから、殺して土に埋めたらその上で火を焚いて灰にするくらいのことをしなきゃ。
試合が終わって、磐田サポは「線路は続くよどこまでも」を歌うのね。ウチの大学の鉄研でも宴会の最後はコレで締めなんですが、でも、鉄道に関する歌なんだから千葉の方がお似合いでないかい?一方のガスサポも歌ってました。後半途中からは、PKを得ようがそのPKを平山が決めようが試合が終わって選手が挨拶に来ようがお構いなしに「攻撃~、攻撃~、ハラトーキョー~♪」と歌い続ける様は恐いくらい。凄みすら感じられた。
磐田から高速で西へ。上郷SA下り線はS&Bが経営しているらしいが、どうしようもなく普通なカレーとラーメンを食べて、岐阜羽島通過は例によって0時5分。ここでも通行料を3割引にして帰宅。

8月18日土曜日

19日は夜勤入りなの、だから岐阜×熊本は視れないの(号泣)。というわけで、18日も朝から単車でGo!と思いつつ、自宅でmixi読み漁ってたら鮮やかに出遅れ。いきつけの喫茶店で朝飯を喰い、通勤割引で半額にするべく関から高速に乗って飛騨清見まで。ひるがの高原PAには湧き水のサービスがあって、単車で灼かれる人間にはありがたい。高山=松本の交通量が多くてちょっと焦ったけど、なんとか12時に新島々まで降りてこれた。
では、と信州そばの店を探す。新島々近辺は観光客仕様だろうと決めつけて東に降りていった。

『なるほど、キミの言わんとすることはだいたい見当がつきました。つまりキミはこう言いたいのでしょう』
「そば屋はどこだ!」
「ちくしょう、ラーメン屋ばかりではないか」

申し訳ありませんでした。

ようやくみつけたそば屋は新村交差点のすぐ南にある某店。量はありましたよ。でも、更級系のそばはつなぎが多いのかべたっとしてて、とにかく大盛りで1300円は関税がかかってるとしか思えないシロモノ。ここでもアウェーの洗礼。まいりました。
とりあえず腹はいっぱいになったんでアルウィンへ。なんですかこれは。全社の地域予選でしょう?なんで駐車場整理に警備員が6人もいるの。しかも、実際6人は必要なくらいにクルマが集まっていて、正規の駐車場では足りずに空地で対応している状態。北信越、アツ過ぎですってば。
準決勝は2試合同時開催。メインではサウルコス福井×松本山雅。サブではツエーゲン金沢×JSC。どう考えても注目カードはサブの方だ。会場で地域リーグも愛する横河サポ氏をばったり見つけて一緒に観戦。
まず、サポについて。JSC側は当然というか、なし。金沢側は何十人か。厳しい喩えかもしれないけど、なんか『男声合唱団』みたい。低音の声が聞こえないので、「歌うのが愉しい」という感じはあっても「支える」「後押しする」という印象があまり伝わらない。


で、試合。いやあ驚きの連続。まず驚いたのが、金沢の状態がいいこと。序盤はべったりJSCペースだったのに、ワンチャンスをモノにしてからは金沢がJSCを袋叩き状態になる。一緒の横河サポ氏曰く「あの奈良はニセモノだ」と断言するくらい、中盤の底に入った奈良が俺様プレーを封印している。あと、トップに入ったダニロがちゃんとFWの仕事をこなしゴールも決める。うむ、金沢はこの大会に賭けているね。一気に3-0。真夏の午後1時開始でこの動きだから、おそらく金沢が先にバテるだろうけど、3点あれば、ね。というわけかどうかはわからないけど、前半途中でダニロは交代。ここから第2の驚きが始まる。
前半はJSCが1点返して3-1で終わるのだけど、とにかく動きの良さを見せつけていたのがJSCの右前に入った4番の選手。====ThisIsTheErrorMessege====たぶんこの1点も彼のアシストのはず。で、ぼくらは「後半開始早々にJSCがもう1点取ったらわからなくなる」と言っていたのだけど、その通りにこの4番がミドルをぶっ込んで1点差に。
とにかくこの4番、ロングフィードもめちゃ正確だし、前が空いてたら躊躇なく打ってくるしまたそれがちゃんと枠内に行くし、クロスも低いのも高いのも正確にGKとDFの前に入れてくるし、かつて武蔵野市陸で横河電機時代の鈴木慎吾を視た時以来の衝撃。昨年全盛期の岐阜隊の右・高木和正より脅威を感じる。北信越公式で記録を視ると番号通りにもとは右SBの選手のようでこれまで目立った活躍もなさそう、ということは右前に移って覚醒したか、単にこの日が設定7だったのか。結局、彼に同点ゴールも許し、最後はスピードある12番に裏を取られて、金沢は3-0から絵に描いたように鮮やかな逆転負け。こりゃ、引きずるなって言ってもむずかしいかもしれない。結果的にはダニロを下げたことが裏目ったのと、4番にスペースを与え過ぎたこと。集結した金沢サポも試合後に黙ってしまい、「次だ、次!」という声も出ていなかったような。
メインは松本が福井に2-0で無難に勝利し、とりあえず全社権利は松本とJSCが手にした。最後の権利を金沢と福井が争うことになったが、ともにこの炎天下で金土日の3連戦目。何が起きても不思議じゃない。しかしまあ、こんなにアツい全社地域予選、他にはない。試合も終わったんで、木曽路を中津川まで南下し、そこから高速に乗って19時前に自宅に戻ってきた。

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