吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2006/02/12◆3部リーグの現場。
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ぼくが江戸川にV1の東京ダービーを視に行くことになったきっかけ====ThisIsTheErrorMessege====を説明しよう。それは、たしか『かまたまぁれ前夜祭』====ThisIsTheErrorMessege====旅行で高松に行ったときのことだと記憶している。アーケード街を歩いていると、撤退した銀行跡のような建物に、高松をベースに活動するスポーツクラブの案内がべたべたと貼ってあった。もちろん『かまたまぁれ』====ThisIsTheErrorMessege====もあったし、『香川オリーブガイナーズ』もあった。そして、もう一つあったのが『四国Eighty8クイーン』という女子バレーのチームだ。監督は、なんとなんと米田一典氏====ThisIsTheErrorMessege====だそうではないか。加茂周氏がSC鳥取ガイナーレを率いるようなもの、なのだろうか。現在「地域リーグ」に所属し、来年度のV1リーグ昇格を目指すのだという。

地域リーグ?

聞いたことがない。で、帰宅して調べると、要するに3部のことらしい。3部から2部への昇格条件は以下のようになるみたい。

  1. 1.まずは3部リーグ(7チーム1回戦総当たり)を戦う。上位4チームがプレーオフへ。
  2. 2.プレーオフ。4チーム1回戦総当たり。上位2チームが入れ替え戦へ。
  3. 3.入れ替え戦。V1の下位2チームとたすきがけで戦う。

どことなく見覚えがあるレギュレーションだ。サッカーの「地域リーグ決勝大会」とかなり似ている。しかも、「1」の地域リーグは1月に新潟・2月に愛知で集中開催だ。これは行かねばなるまい。で、このあたりをバレーボール協会のサイトでうろうろ調べていたら男子V1の東京ダービーに行き着いた、というわけでした。


2月11日。トリノ開会式を4時半でブッチして単車でまず職場へ(ためいき)。体調崩して金曜日に休んでしまったので、少しでも溜まった仕事を片づけ残りを持ち帰らなければ。で、8時半に職場から単車かっ飛ばして三好のトヨタスポーツセンターに着いた。相変わらずでけえ。G8の練習場にはもちろん誰もいなかった。

バレー初観戦が先日の東京ダービーで、次が女子の3部。レベルがどうのと語れる知識はまるでない。要するに、BSでJ1しか視たことがないファンが近所で行われるJFLを視に行ってどう感じるかに近いのかもしれない。スタンドには20人ばかりの88隊女性応援団がいて、べったべたに実業団な応援の練習中。残念ながら“美女軍団”の呼称は見送らせていただく。V1のあの試合の雰囲気などあるはずもない、というか応援団が来ていること自体が意外な感じ。確実に遊離している。でも、刈谷にいたブランメル応援団も大分津留にいたトリニティ応援団も似たような感じだったかもしれない。
試合はコート2面を使って同時進行だ。1月の新潟大会で88隊は三菱東京UFJ銀行に敗れている。上位4チームがプレーオフだから慌てる必要はないのだろうが、第1試合はそのBTMUと88隊が別の試合で登場する。88隊は第2試合にも組まれていて連戦、となると第1試合はBTMUを見ておくべきだろう。UFJ銀行なら応援団が来ていてもいいはずなのだが、と思ったのだけど黒が基調のユニには「BTM」と書いてあった。東海は関係ないのね。第1試合はBTMUとフォレストリーブス熊本の試合を視る。

えーと、どうしましょう。先に書いたようにぼくは女子バレーはテレビで1部しか視たことがないので大それたことは言えない。それでも、1部と2部が自動入れ替え制でなく入替戦なのと同様に、2部と3部の間も入替戦なのもなんとなくわかるような気がする。この内容で“優勝したら自動で2部”ってのはおかしい。サーブカットがきちんとセッターに入っているのにレフトオープン、なんて攻撃ばかり視せられると、応援ではなく観戦という状態ではかなりつらい。もちろんAやらBやらブロードやらをやろうとはしている。やろうとはしているのだけど、ピッタンコでアタックのタイミングと合うことがあまりない。====ThisIsTheErrorMessege====そして、ラリーになるとほぼ間違いなくレフトオープン合戦になる。ブロックがストレートを切っているわけでもないのに、トスが外に流れがちなんでボールがレフトからレフトへ、1本の対角線上を行ったり来たり。かなりつらい。
そして、これ結構重要なポイントだと思うのだが、バックアタックをまったく視ることがない。この日は2試合視たのだけど、バックアタックは1回しか視ていないはず。それも、セットされたアタックではなく、トスが後ろに流れて仕方なく、だ。サッカー観戦でミドルシュートが1本もないというのを想像していただきたい。女子だからなかったのか、3部だからなかったのかは、わからない。
かくして早朝起き→仕事やっつけ→かけつけ観戦の鋳造にはかなり厳しい内容であった。88隊は最下位のグリーンサポートをストレートでやっつけて先に終了。BTMUは攻撃ミスの多さが響いて1セットをFL熊本に奪われ第4セットに突入するけど、88隊の第2試合が始まってしまうので、そちらに移動して第2試合を観戦。

88隊の相手は秋田県体協。胸に漢字で『秋田』と書かれるまさに国体チームのノリ、かな?こちらは米田監督がちゃんとセット攻撃を仕込んでいるはずなのでサーブカットがセッターに入ったら愉しみだなあ、と思ったのは試合が始まるまで。なんだ変わらないじゃん。BTMUと違うのは、左打ちがいるおかげでライトオープンもそこそこ使うこと。その程度。
となると、もはや観戦の愉しみは「かわいい選手いないかしらん?」くらいしか思いつかない申し訳ない。いましたいました、秋田の1番。小島宏美をかわいい女の子にしたような。かわいめの顔立ちに気の強さが垣間見える。彼女はキャプテンのようでチームを鼓舞するのだが、自身はレフトアタッカーだけど攻撃力があまりないので局面打開力はイマイチ。88隊は2試合連戦の疲れか動きが鈍くなって第3セットは秋田に取られ、第4セットも際どいところまでいったものの最後は力で押し切った感じで3-1で勝利。ただ、BTMUも88隊も全国区デビューにはかなり厳しい内容のような気がする。

帰りがけにこの大会のプログラムを購入。選手の写真を見ると、秋田の1番ちゃんは全然コジコジ似じゃなかった。なんでだろ。それより何より、この『地域リーグ』という呼称が思いっきり謎。確かに男子は東部と西部の2つがあるが、東部は全チーム関東だし、西部は全チーム大阪府じゃないか。さらに、女子は7チームで、恐ろしいことに秋田から熊本まで同居している。これのいったいどこが『地域リーグ』なんだ。説明しなさいよ。
これまでの地域リーグとプレーオフの結果が全部載っているのは視ていて愉しい。男子では旭化成や警視庁やTGや緑が通過し、女子もダイエー・小田急・JT・東北パイオニアといった強豪がこの大会を通過している。このあたりはサッカーの地域決勝プログラムと同じだ。同じなのだが、ひどいのは昨年の女子地域リーグで、リーグ参加自体が4チームなのにそのあと同じ4チームでプレーオフをやっているのだ。意味ないじゃん。地域リーグを優勝した京浜フラワーズはプレーオフでは最下位だ。どうなってるんだこれは。


とまあ、こんな感じで3部リーグの現場を堪能してきた。堪能はしたけど、もういいかな。サッカー日米戦がこの時間に行われていたなんて、自宅を出発してから気づきましたわさ。帰りは本郷から東名阪道を清洲まで行き、16号一宮線を使ってみたが思いのほか利用するクルマが多くて驚いた。週末の食材をスーパーで買い込んで帰宅。テレビ点けるとZさんが敗戦の言い訳を垂れているところだった。

デジカメ整理してV1東京ダービーの写真====ThisIsTheErrorMessege====もいまさらながら載せました。なんという間の抜けた話(ためいき)。

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