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travelnotes : overseas
【KOREA-08】 2008/12/17 済州島地方の天気予報
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毎年「いつかは行きたい」と思っていた韓国FA杯。今年は済州島で12月18日に準決勝2試合と21日に決勝との情報がやって来た。すいません、18日ってド平日ですけど。ただし、ぼくの勤務は土日無関係のシフト制度。有給休暇を使わずに平日に動けるのはこういう時にメリットだ。
しかし、問題は韓国協会の公式サイト。なかなか準決勝の会場を出してくれない。まあ、おそらくはまず間違いなく済州島なら西帰浦だろうし、西帰浦ならKクラブもある====ThisIsTheErrorMessege====から急がなくても観戦の機会はありそうだけど……と、おおかた行く気になって調整を進めるものの、一部では「参加クラブが日程も会場も嫌がっている」という情報もあって、とにかく協会の公式を待つ毎日だった。

おっ、出た出たようやく。どれどれ、地名くらいのハングルならぼくでもなんとかなる。会場は……済州総合運動場。

西帰浦でない?自宅の韓国都市地図を開くと、どう考えても済州市の中心部にある、ここだ。これは行くしかない。

というわけで航空券を手配する。1泊2日でも行けないことはないが、なんとか3連休を確保した。2泊3日だとド平日もあってPEX====ThisIsTheErrorMessege====もだいぶ安くなる。常滑=仁川をPEXで購入し、金浦=済州はそれにノーマルをくっつけた。しかしウォン安は実に恐るべし。金浦=済州の往復が10,100円とは。せっかくのウォン安だから、久しぶりに高級ホテルなんぞに泊まってみよう、とアシアナ往復のくせに宿は済州KALにしてみた。こちらも5,353円。誠に持ってウォン安恐るべし。


水曜の朝。例によって常滑機場のカードラウンジでビールを1杯。どうせ機内でも呑めるけど、いつもの景気づけということで。イミグレを通過して待合ロビーに行くと、そこはヒマと円をしこたま用意したお姉様お母様だらけだった。TravelExのレートを気にしている。100ウォンが8.16円。
で、機内で2時間。いやあ、驚きました。あたし、はじめてなの。国際線でビールが出て来ないなんて。メシも乗るたびにどんどん粗食になっていくぞ。やれやれ、仁川もそんなに天気はよくなかった。手持ちのウォンでなんとかなりそうだけど、とりあえず1万円を換金すると142,000ウォン戻ってきた。100ウォンが7.04円。違いすぎます。
アレックス====ThisIsTheErrorMessege====で金浦へ。さて、ひさびさの国内線だ。と改札を出ると、目の前には地下鉄連絡改札だけ。あれ?Pas de sortie - c'est un cul de sac. 出口なし、袋小路なんです。
どうやら乗換口から出てしまったらしい。窓口のおじさんに助けを求めるしかない。国内線ターミナルへ行きたいんですけどっ。おじさんは露骨に「またこういうヤツが現れたよ…」という顔をして、改札通過用の入場券を渡してくれた。地下2階じゃなくて地下1階の出口から出なさいね。了解、どうもありがとう。
さて、金浦空港。チェックインするとレシートタイプの搭乗券が出てきた。なるほど、こっちはこういうタイプなのね。で、ちょっと時間もあるのでベンチで休んだのだけど、なにこの閑散な雰囲気。かつては首都ソウルの空の玄関。仁川にその座を譲ってからも国内線はほとんどがここに飛んでくる…のだけど、にしては客が少な過ぎる。やはりKTX効果なのだろうか。ショッピングモールにも客はほとんどいないので、ちょっとブラつくだけで店員のおばちゃんがしつこく声をかけてくる。
時間もあるし、機内食があまりに粗食だったんで、なんか喰うかと1階に行くとフードコートが。おそらく大田駅で喰ったのと同じタイプだろう、と入口で海鮮ラーメンをオーダー。5,000ウォン。4番のカウンターで待てという。やがて出てきたのは、イカ下足や海老がちょこっとだけ乗った辛ラーメンでした。間違いなく、あの麺の食感はインスタント。いえ、別に構いませんですが。
時間が近づいたので保安ゲートを通過。窓の外の金浦機場の景色は、ただの靄なのか大気汚染なのかどっちだといった感じ。金浦から済州まで1時間の飛行。飲み物はスッチーと話をするのが面倒なのでミネラルウォーターにした。
で、とにかく驚いたのが周囲の乗客。着陸したら、すぐ後ろの兄さんはシップがターミナルまで動いている間なのに平気で携帯電話で喋り始めるし、隣のおばさんも携帯メールのチェック。これがこの国の常識ですか。いえ別に、郷に入ったのですから郷に従いますけど、それにしても驚いた。ターミナルビルから外に出る。寒いです。風が強いです。やれやれ。

済州KALホテルは中心街にある。わざわざリムジンに乗るほどでもない====ThisIsTheErrorMessege====ので、市内バス。ちゃんとバスロケがあるのは実にありがたい。500番のバス、済州大行きに乗る。1000ウォン札を料金箱に放り込んでから気づいた。済州市内バスはTマネー====ThisIsTheErrorMessege====が使えるんだ!
車内に系統図があったんで乗り間違えてないのを確認し、一番前で済州市の夜の街を視る。中央路から右に曲がってしばらく行って、路線図によると市民会館前が近そうなんでそこで降りたのだけど、どうやら一つ先の新韓銀行で降りた方が坂を上らずに済んだみたい。KALホテルの壁には、浦項スティーラーズと高陽KBの歓迎幕が飾られていた。スティーラーズのバスも停まっている。よし、試合が済州島で行われるのは間違いない。
チェックインして、さあ晩飯だ。済州島は黒豚のテジカルビが名物なのだそうで、韓国まっぷるを手に歩く。こういう時にタクシーに乗るのは危険だ。日本人観光客だとわかると「もっとうまい店があるから連れて行こう」と言われて街はずれの店に運ばれてうまくもないのに高い代金を取られる====ThisIsTheErrorMessege====なんてことになりかねない。延々と歩くこと30分。ようやく到着したその場所に、焼肉屋なんかないぢゃんかよぉーっ!そうだ思い出した釜山でもこの地図に騙されたんだ。====ThisIsTheErrorMessege====そういえばソウルでもこの地図に騙されたんだ。====ThisIsTheErrorMessege====どちらも結局は違う場所にあったのを偶然に発見したんで事なきを得たのだけど、インシデントをインシデントとして把握しておかないからこうしてアクシデントが発生してしまうのだ。労働災害の教訓は正しかったのだ。うぬぬう、迂闊!ぬかった!ぬかったあ!結局45分歩き回って探し回って挫折。タクシーを拾ってKALホテルに戻る。まあ、ホテルから中心街に歩けばテジカルビの店くらいあるだろ。

歩くこと30分。焼肉屋、ないです。いや、あるにはあるんですけど、外国人がふらっと入って普通にテジカルビが喰えそうな店がないんです。もう少し外国人に優しい街かと思ってました。結局、ホテルに戻ったのは8時半。腹も減ったし、もう動けない。ホテル1階のディーナー・ビュッフェに逃げ込んだ。スチュアード氏は「あと30分しかないけど、いいか?」と訊いてくる。構うもんか。席について、残ってる料理を片っ端から集めてまわる。オシム翁の言葉を借りれば「肉でも魚でもいい」ってヤツだ。満腹とまではいかないけど、なんとか8分目くらいまで腹をくちく出来た。35,000ウォンだそうだが、宿泊客割引があるに違いない!とカードキーを見せたら2割引になったんで、少しだけ救われた気がした。税込み30,800ウォン。====ThisIsTheErrorMessege====焼肉屋で飲み食いしても、それくらいにはなったかもね。

愉しみにしてたKALホテルのカジノは休業中。しょうがないね、5つ星級が5,300円だかで出てくるシーズンオフの平日だもん。というわけで、ホテルの向かいのコンビニにビールとつまみを買いに行ったら、あやうくクルマに轢かれそうになってびっくり。
ゆっくり風呂に入ってから、ビールを呑みつつテレビをザッピングすると、香港だかのチャンネルではイングランドFA杯のブライス×ボーンマスなんてどマイナーなのを中継している。帰国してから調べたけど、6部相当のブライスが4部相当のボーンマスをホームで1-0と撃破。試合終了と同時にファンがピッチになだれ込んできた。まるでリーグ優勝を決めたかのような大騒ぎだけど、これも帰国して調べて納得。すでにFA杯の抽選は終わっていて、勝者はブラックバーンと対戦できることが決まっていたのだ。6部のクラブが公式戦でプレミアの胸を借りられるなんて。一方のボーンマスは大ヘコミもいいとこなんだけど、失意に暮れるボーンマスのロッカールームの映像がテレビで流されるのには驚いた。レギュラー缶を2本空けたところで沈没。

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