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地域決勝・決勝ラウンド@長居2(その3)
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2011年12月04日

いい天気だ。前夜の酒もそんなに残ってないので、朝7時からバイキング朝食をしっかりいただく。朝粥が用意されていたのは大変ありがたい。この日も市営渡船を訪問してからの長居行きなのだけど、その前に寄りたいところがあった。以前からずっと気になってたことがあって。ぼくが泊まっているホテルは千日前通沿い。地下鉄千日前線ってのもある。この“千日”前って、いったいなんの前なのだろう。

しかし、wikipeでサクサクと法善寺====ThisIsTheErrorMessege====のことだとわかってしまう。♪包丁一本サラシに巻いて~♪====ThisIsTheErrorMessege====の法善寺でしたか。調べてみたらホテルのすぐ近くだったんで、朝イチでお参りを。それから出撃だ。なんばバスターミナルでこの日も1日乗車券を買って、大正区へ。

落合上を右から左====ThisIsTheErrorMessege====→落合下を左から右→千本松を右から左、と3つの渡船に順に乗ることが出来た。前日に訪問した船町と違って両岸とも住宅があるせいか、データイムでも時間4本の運行。しかし、ぼくの記憶とだいぶ変わっている。かつてはもっと“場末感”が濃かった気がする。自転車やシニアカー利用者のために勾配の緩いスロープを改修で作ったと思われる。待合スペースも以前より快適になったようだ。ぼくのような徒歩客は少なく、いてもウォーキング姿だったり。利用者のほとんどは自転車なんだね。そして、ほとんどの方は出航時間直前に桟橋にやってくる。ホントに生活に密着している渡船だ。ぼくも『オートダホン』利用で再訪したいなあ。シーズンオフにでも。たぶん、8つの渡船のコンプはそうむずかしいことではないと思う。時間さえあればね(笑)。====ThisIsTheErrorMessege====

千本松渡船を渡って、住之江公園でバスを乗り継いで長居に着いた。住之江では『賞金王』====ThisIsTheErrorMessege====のバナーが。そうだ、もうそういう季節なんだよね。

第1試合
藤枝舞 1-1(PK7-6) 本牧

累積で停止か?と思われた納谷はちゃんとピッチにいて一安心。アランに祐樹が戻ってきても、納谷と奈良林が揃って欠けると本牧のつなぐサッカーでズタズタにされかねない。奈良林の不在は田隆法が勤めることに。

開始4分だかに、1次ラウンドも含めて今年の地域決勝ベストゴールにしちゃっていいでしょうなアランの意表を突いたミドルが炸裂して舞ちゃん先制。しかし本牧も左からのクロスをアキオが左足で合わせるとボールはまさにこそこそ隠れるように右サイドネットに転がり込んで同点。アキオは初日から前線で大活躍で、それでもゴールだけがなかったんで、このゴールはとても嬉しかった。
試合は1-1からPK戦に。この瞬間、本牧の大会優勝が確定。舞ちゃんはPK戦を落としてもHOYOとの勝ち点差を考えたらたぶん確実。====ThisIsTheErrorMessege====でも、やっぱり安心したいよね。だからだろうか、PK戦前の両チームの準備というか気持ちの揃え方が好対照で面白かった。しっかり円陣を組んで「絶対勝つぞ!」と気合十分の舞ちゃんに、「ああPK戦かあ~」と緩んでる本牧(笑)。それでもPK戦は8人目までもつれた。本牧の8人目、片根の左下へのPKを止めたGK豊瀬が自ら8人目のキッカーとなって右隅に蹴り込んで決着。これで舞ちゃんも2位確定、勝ち抜け第2号。その脱ぎっぷりの良さ(笑)が一部で評判になった舞ちゃんサポの歓喜が爆発した。

この大会での舞ちゃんのサッカーは、一言で片付けてしまえば『つまらないサッカー』。「戦術はアラン」とばかりに、彼がどこにでも顔を出す。俊秀監督も本当はこんなサッカーをやりたいわけじゃないだろうし、目が肥えまくった藤枝の人達====ThisIsTheErrorMessege====を納得させられるはずもない。それでも、「地域決勝を勝ち抜く」というミッションの完遂にはこのプランがベストと割り切ったのだろう。

第2試合
相模原 1-2 HOYO

HOYOは勝利はもちろん、90分を耐え切れれば3位に滑り込める。逆に相模原は90分で勝つしかない。でも、ぼくは「90分で仕留める」サッカーをすれば相模原が勝てるだろうと思っていた。マサキをトップに張らせて、裕哉が組み立ててサイドにうまく散らせてHOYOのDFを消耗させ、後半途中から裕哉を前に持っていけばおそらくスピードについていけないだろう、と。前日の本牧戦のように。しかし、望月監督の採った策は違った。

開始から裕哉を前線に。トップ下というより、3トップ気味。圧倒的攻撃力で一気にケリをつけてしまおうという感じだ。しかし、その前線の裕哉・森谷・マサキの動きに連動性があまり感じられず、3枚の攻撃陣は強力だけど打開は個のチカラ頼みといった感じは拭えない。こういう方法論だとHOYOのDFは1対1には強いので簡単にゴールは割らせない。逆に富井&坂井の中盤の底が受け身になってしまって機能せず、守ってカウンターのHOYOの攻撃を浴びてしまう。守りきればOKのHOYOが恐れずに「カウンターを仕掛けてきた」のは望月監督の誤算だったのかもしれない。前半20分くらいに中盤のパスカットからカウンターを喰らった相模原は突っ込んで来た中嶋を倒してしまいPK。これを本人に決められてしまう。しかも、中嶋に腕をかけて倒してしまった井上が左肩を負傷して途中交代。その数分後には中盤のバランスを修正すべく富井→村野。前半30分で2枚の交代枠を使ってしまった望月監督のゲームプランは完全に崩壊といったところだろう。

後半になって相模原の攻勢が実り、CKから村野のヘッドが決まって同点に。これでわからなくなった。HOYOは中盤の中島を原に交替。相模原もサイド攻撃を活性化する目的か、SBの八田に替えて天野を準備する。しかし、場内に原投入の放送が流れ終わって1分も経たないうちにその原がファーストプレーで左足ミドルを叩きこんで勝ち越し。その直後に相模原の八田→天野の交替。これで相模原は松本の投入も出来なくなった。望月采配がここまで裏目に出てしまうとは……。無情に時間は過ぎて行き、2点獲るしかない相模原は“工藤大作戦”に出て放り込みに徹するが、揺さぶりもなくただドカンドカンと後方から入れてくるだけでは「残念、そこは田中淳也」。HOYOは守りやすかっただろうね。


昇格確定の本牧と舞ちゃん、そして町田と松本がたぶんJ2に行けるんで入替戦なしで昇格出来そうなHOYOの関係者・サポの皆さん、おめでとうございます。HOYOサポさんには知人がいないので話が出来なかったけど、ぼくを“デスノート扱い”(笑)した本牧サポさんは「今年は最後まで藤枝に勝てなかった」====ThisIsTheErrorMessege====と苦笑い。全国リーグでカタキを討とう。
でも、これからが大変だよ。なんでも、この地域決勝@長居が初めての“バス移動”だった====ThisIsTheErrorMessege====のだそうだ。これから毎週のように全国各地を北は秋田から南は沖縄まで移動する。ホームゲームの運営もある。有料試合の開催だから、これまでの関東リーグとは留意点の数も規模もケタが違う。会場確保だってそうだ。三ツ沢は競争率高過ぎだろうし、有料試合は使用料が跳ね上がるところだって多い。“チーム”は結果を出した。次はYSCCという“クラブ”のチカラが問われる。それは舞ちゃんもHOYOも同様。

舞ちゃん。試合後に「静岡FC!」コールがあったと聞いて、ぼくは少々恥じ入った。カムアウトすると、ぼくにとって“静岡FCのDNA”というのは「すぐに選手がキレて退場になってしまう」といったネガティブなイメージが先行していた。でも、間違いなく舞ちゃんは「静岡」と「藤枝」の両方の血が流れたクラブなんだよね。
でも、ぼくはどうしても『MYFC』という運営モデルに対する危惧が拭い去れない。ぼくは加盟していないから、現在の舞ちゃんにおいてどの程度の『MYFC』度が作用しているのかを知ることが出来ない。もちろん、そんなことはネットオーナーの皆さんが考えればいいのであって部外者のぼくがどうこう言う立場ではないけれど、その“地縁”と“金縁”のいいトコ取り的なクラブ運営が「全国区」になっても継続できるのか。ぼくは、ネットオーナーの多数はすでにどこか他のJクラブのサポーターをやっている「Jリーグに対して能動的に関与している」ひとなんじゃないかと思っている。舞ちゃんがJに上がってくれば、それはライバルになるということなんじゃないだろうか。

HOYO。ごめん、初日の戦い方を視て、まさか3位に入れるとは思わなかった。相手関係次第ではしっかり守れることもわかった。でも、逆に言えば中盤と前線が連動して攻めて来られるとすっぽんぽんになってしまうDFに手を付けないととんでもないことになるし、ホリケンや鴨川といった選手のネームヴァリューで相手ゴールを陥れるのはかなり厳しい。しっかり準備して全国区に挑戦して欲しい。

さて、相模原。試合後に、相模原サポさんがやって来た。「悔しい!悔しい!悔しい!」を連発する彼の一言が印象に残っている。「何が悔しいって、『勝ち点ゼロ』が悔しい」。
結果だけみれば「歯が立たなかった」ということになってしまう。めぐり合わせの不運もあったのは事実だ。もし、2日目のアラン&祐樹不在の舞ちゃんの相手が相模原だったら……とかね。ただ、実際のところ、個々の戦力という部分では相模原は優っていたけれど、1+1が2にもなってないという印象は最後まで消えなかった。
本牧がJFLに上がった関東1部に、相模原のライバルになりそうなところは正直言うと見当たらない。RK大くらいか。ただ、チームのやり方は根本的に見直す必要があると思う。地域決勝を“戦力の足し算”だけで乗り切ろうと思ったら、またヤケドするよ。元Jの選手達をちゃんと締めて“チーム”を作れる指導者の確保から始めないといけないかもしれない。


クルマでやって来た岐阜サポに乗せてもらって帰ってきた。3日間で6試合。かなり濃い時間を過ごせて満足です。シーズンオフの間に社会人蹴球記録をまとめないといけないね。

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