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JFL入替戦(3)
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仕事納めの翌日。いつもより30分早く起きて、JR岐阜駅で快速電車に乗った。『のびのび』で、今日は東へ。三島まで4時間かかる。電車の中で本を読んだ。浜松で乗り換えて、あとはちんたら。ときどきうつらうつらはしたが、4時間で本は読み終えた。
三島には、最近よく行動をともにする栃木在住・流浪の地域リーグ観戦者S氏====ThisIsTheErrorMessege====と盟友Sun'sSon氏の両名。飛行機マニアたろう君はレンタカーを借りに行っている。かつては三島は富士急にいずっぱこ====ThisIsTheErrorMessege====に登山に東海とうじゃらんらんとバスが集まって来たのだけど、この沼津登山東海バスってのは、なんじゃ?登山と東海がともに小田急系なのでくっつけたらしい。塗色もカラーは東海でデザインは登山という見慣れないがそれでいて怪しくない感じになっていた。たろう君がやって来て、出発。
愛鷹は沼津から山に入ったところ。グルメ街道====ThisIsTheErrorMessege====を通る。餃子の王将や花月ラーメンのどこがグルメだ?回転寿司『金じろう寿司』へ。店に入ったのは11時40分頃で客は誰もいないなんて、これははずしたか?と思ったが、ネタも大きく値段も安い。正午近くには全部の席が埋まっていた。函館でハマッたヤリイカ姿作りや生白魚の軍艦巻が美味。またしても地元で回転寿司に行けない不幸な人間になってしまった。
たらふく喰って、さあ競技場へ。途中、VOWネタになりそうな看板====ThisIsTheErrorMessege====に喜びながら、愛鷹広域公園に着いた。山の中だ。店も全然ない。でも静岡だもん、====ThisIsTheErrorMessege====関係ないよな。競技場の入口ではジヤトコサポが応援の準備をしていた。『勝訴』というゲートフラッグがあった。裏には『不当判定』という文字が隠されているのかもしれない。チームスカーフを売っていたので購入する。Pride of SURUGAの言葉が気に入ったのだ。もしPride of Shizuokaならぼくは買わなかっただろう。その話をすると売っていたサポ氏は喜んでいた。Scotlandに発注したものだそうで、ちょうどぼくもScotlandのクラブのスカーフを巻いていたのでちょっと盛り上がってしまう。

試合開始。ジヤトコがなんかおかしい。ミスが多いとかじゃなくて、試合への入り方が出来てないという印象を受けた。つまり「第1レグでリードしているのだから中盤を支配して粛々とスコアレスドローでいいじゃん」なのか「とりあえず畳みかけて1点取ってしまおう」なのか、見ていてわからないのだ。一方のアイン食品はパスやクロスの制度に問題あるものの、統一された意思という部分では明らかにジヤトコを凌いでいた。しかしFW檜山が守備では貢献するものの攻撃面で大ブレーキ。ゴールエリア内でGKと1対1になってもダイレクトで打たずにボールを止めた時には場内から「あああああああああ」と大きなどよめきが起きた。しかし押しているアイン食品がCKの連続から最後は浜名が押し込んで先制。これで昇格残留の行方はタイになった。
後半もジヤトコはすっきりしない。たしかに中盤はジヤトコが優勢でクロスも入ってくるのだけど、肝心のゴールを取る仕事がだめ。ぼくの周囲にいた今年のジヤトコを知る仲間も「ジヤトコ病だ」と喝破。シアラー新村の不在がそのままチーム不振に結びついてしまいまったく改善できていないのだ。一方のアイン食品はシュート性のボールにオフサイドぎりぎりで飛び出した西村がファーサイドに詰めて押し込んでついに2点差。これで昇格が大きく近づいた、かに見えた。
ところがそのわずか1分後、ジヤトコDF小田切の渾身のドリブルがファールを招いてPK、河合がキッチリ決めて1-2になる。残り10分、さあ勝負に出るかと思った時、意想外なことが起こった。アインの選手がボールキープに入ったのだ。サイドにボールが出ても仕掛けたりしない。大会規約では1レグ2レグで勝敗得失点差が同じ場合は即PK戦ということになっている。PK戦に絶大な自信があるのだろうか。たしかにゲーム中の印象ではアインGKの方が安定していたが。もう一つ、彼らがボールキープに入る理由として考えられることがあるのだが、まさか、ね。
その『まさか』が起きた。試合終了の笛と同時に、ピッチにいるアイン選手の何人かがガッツポーズをしたのだ。しかしベンチは静かなもの。ガッツポーズをした選手達は状況がわかっていないように見えた。『このあと、まだあるの?』そんな感じ。PK戦の前に円陣を組んで気合いを入れ直していたが、PK戦を4-2で制したジヤトコが残留。アインの攻撃をリードしていた右ウィングの嶋田は号泣していた。
残留したジャトコ選手とサポ達は大喜び。ジヤトコの監督も泣いていたらしい。とりあえず最低限の責任は果たしたというところか。しかし、今シーズンに発生した山のような宿題を開幕までに片づけないと、同じ目に遭うかもしれない。


あとで知人から聞いた話だが、アイン選手の中には「聞いてねーよ!」と怒っているひともいたそうだ。にわかには信じがたいことだが、残り時間わずかとなった時にボールキープに入った選手は、今回の入替戦にアウェーゴールルールが適用されると思っていたようだ。ゲームマネージメントの初歩の初歩のミス。件の知人は翌日の磐田で「アインがJFLに来るには10年早い!」と喝破していた。まったく同感。サッカーがうまいとか強いとかだけが上位リーグ参加の条件ではないのだ。

携帯電話で京都サンガの決勝戦進出を知った。ローソンに飛び込んで元日のチケットを購入。それから吉原中央駅====ThisIsTheErrorMessege====をひやかして、S氏を東田子の浦で降ろして、沼津駅でたろう君と別れた。ぼくとSun'sSon氏は沼津の居酒屋でうまい魚をアテに深々とアルコールの海を泳いだのであった。つづく。

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