吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2019/08/06◆本格的な冬コミの仕込みに入る前に(前編)
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7月末に一斉に発送になったそうな、コミックマーケット97の参加申込書。ええ、今年も参戦予定です。『予定です』ってのは、当然ですが申し込んでも落選の可能性があるため。しかも、今年は東京五輪の関係で4日間開催、1日あたりのサークル占有面積は通年の71%なのだそうだ。71×4=288が100×3=300より少ないのはぼくでもわかる。つまり、それだけ“落ちる”サークルが増えるというわけだ。とはいえ「負けることを前提にバクチ打つヤツがいるかよ!」の定説に基づき、すでに冬コミ本の仕込みには入っています。もうバレてるひともいるだろうなあ。しかし、現時点では材料を買い揃えているという程度。
本格的な、本当に“仕込み”と呼べる作業はこれからで、それが始まるともう雑文どころじゃなくなってくる。先日、アルウィンサブで会った旧知の松本サポ氏から「コミケのためにネタを絞っているのもわかるが雑文も書いてくれ」と言われたこともあるし、貯めたネタを出してみましょう。

博多の『山』コンプリート、と……

博多祇園山笠の時期にだって何回かは訪れているけれど、試合は夜なんだし、せっかく祭りの時期に訪れているのだし、市内に置かれた『飾り山』『舁き山』====ThisIsTheErrorMessege====を全部視てやろうじゃないか。そんな時に便利なのが西鉄バスの「太宰府・福岡市内バス1日乗車券」(ステマ)。ほとんどの山は市内中心部に置かれているけれど、1個だけヤフオクドームにあったりするんだな。博多駅(バス)渡辺通1(バス)ヤフオクドーム(バス)天神(徒歩)中州(徒歩)蔵元(バス)祇園(徒歩)呉服町(バス)千代(バス)中洲(徒歩)キャナルシティ。歩いていたら偶然に舁き山の廻り止めにたどりついてしまったとか、道路を封鎖して山小屋====ThisIsTheErrorMessege====を建てる====ThisIsTheErrorMessege====もあると知ったとか、まあ新鮮。全部まわったので最後に『おくしださん』====ThisIsTheErrorMessege====に報告して、終了。ウィキペも読んでみたらいろいろ勉強になった。

さて試合。ヴェルディ戦で見せてくれた「4CB塹壕戦」だけど、左をちゃたんからかいけんに替えたことでサイドの破綻はほぼなくなった。SBが上がらないから攻撃はMFより前の能力勝負になるのだけど、ここで川西の攻撃センスが全面開花。先制点の思い切りのいいミドルもだし、ライザのクロスに前田がヘッドで合わせたシンプルなゴールも、その前に相手からのプレスに耐えてボールを出したのは川西。そして、塹壕戦なんだから押し込まれるのは想定内なんだけど、4-4-2を5-3-2にしてさらに5-4-1にしての、業界用語で言うところの『うんこ守り』(笑)。ここで、1トップに残すのを山岸ではなく川西にしたのがまた妙手。1点を返され、さらに押し込んでくる福岡の攻撃を塹壕ラインで必死に耐え、かいけんが奪って流れたボールをタクミが前に出して川西が単騎駆けを披露して華麗に決める。かいけんもタクミも川西も大木体制では出場機会が著しく限られていた選手達だ。

ああよかった、やっと勝った。帰りのバスでは、不機嫌120%充満のバス車内に独りだけの岐阜サポ。これこれ!アウェーの勝ちはこの快感。うん、ソウル蚕室での東アジア選手権で日韓戦に勝って優勝した帰りに青Tシャツ着て地下鉄2号線に乗った時====ThisIsTheErrorMessege====以来だよ(笑)。
翌朝が早かったから博多駅近くの焼鳥屋で独りでひっそりと祝杯。もちろん、カウンターに岐阜隊キャップは置いたけどね(笑)。

監督交代後の岐阜隊。

●山口 ●東京V ○福岡 △千葉 pp鹿児島 ●京都 △大宮 ○長崎。2勝2分3敗1延期(苦笑)。7試合で勝ち点8、すげえ!1試合当たり勝ち点1を超えた!ちなみに大木さんの今季は18試合で勝ち点12、1試合あたり0.667でした。とはいえ、残留目標の勝ち点40に届くには残り17試合で勝ち点20が要るんだけどね。

個人的には監督への信頼度は交代前と後でまったく違う。福岡に勝った週の木曜のNHK岐阜ローカルでは北野監督のインタビューが放送された。印象に残ったのは選手のケア(特にメンタル)について。北野監督は「ケアはしますよ。『これをやらないと試合で使うのは厳しいよ』、と。本人に面と向かってきっぱり言います」。局アナ氏が「選手の反応は?」と訊くと、「『あ、こういう監督なんだな』と選手は思っていると(思います)」。なるほど。ここで北野監督は暗に「大木さんはそういう風にしていなかった」と言っているわけだ。ここではそう仮定して話を進める。

思い出すのは、NHKドラマ『さくら家の人びと』の1シーン。売れない漫画家のさくらもも子(冨田靖子)が原稿を持ち込んだ先で、編集者(渡辺徹)は作品をひとしきり笑って読んだのちに「つまらない」と突き返す。「どこがつまらなかったんですか?直して持ってきます!」と必死に食い下がるさくらに対し、編集者は呆れた笑いを浮かべて言い放つ。

「甘ったれてもらっちゃ困るなぁさくらさん。あなたはプロなんだ。
プロだったら自分の欠点くらい自分で直せ!」

帰宅したさくらは、悔しさと自己嫌悪を渦の中で「あいつを見返してやる!」と原稿の修正に取り掛かる。


このドラマの状況を岐阜の選手に当てはめてみよう。選手の成長を考えたら、「自分の欠点を自分で気づいて直させる」方が成長するに決まっている。問題の発見と解決====ThisIsTheErrorMessege====というプロセスのうち、解決のプロセスを提示してやれば問題解決は早まるだろうが問題解決能力は磨かれない。前回の『岐大通』でも書いたけれど、必要のない能力は開発されない====ThisIsTheErrorMessege====のだ。大木さんが山岸を口説いて岐阜に加入させたときに「ウチに来ればサッカーがすごく上手くなるぞ」と話したというのは、このあたりなんだろう。

そこで問題になるのはFC岐阜のトップチームというのは選手を成長させる組織なのか?という点。プロサッカーとはエンターテイメント産業で、主事業はサッカーの試合を見せて観客を喜ばせることであって。「そうではない!」という方ももちろんいていいけれど、ぼくはそういう考え方なので、選手の成長と興行の成功を天秤にかけて選手側を選ぶというのは理解できない。

やって来た北野監督は岐阜隊をJ2に残留させるというミッションを与えられ、その責任に対して相応しい権限も与えられてるように見える。おそらくだけど、北野監督の下で、岐阜の選手が大きく成長することはないだろう。北野監督が選手に求めているのは『問題を解決すること』であって『問題解決能力を習得すること』ではないからだ。そしたら、なんか山岸に移籍話があるらしく。やっぱり「北野さんの下ではサッカーがすごく上手くはならない」ってことかしらね。

鋳造のはじめて、と、久しぶり

たぶん……なんだけど、アウェー戦に行って荒天延期は初めてだと思う……最近、マジ加齢で記憶が危なくてさ。いつものように太宰府参拝して、久しぶりに高速筑紫野からバスで鹿児島に向かって、台風は北に行っちゃったから大丈夫だろうなんて思ってたら、「夜から鹿児島はヤバそうだ」との情報が来て、と言われてもどうしようもないなあとそのまま南下していたら加久藤トンネルを出たらどんがらがっしゃっしゃあーんの大雨。天文館でバスを降りて石燈籠====ThisIsTheErrorMessege====のホテルに歩いているとところで延期決定。ぐぬううううう、勝ち点6マッチがぁ。

要するにもう呑むしかすぐことがない(笑)けど、どこにする?と悩み始めた時に、twitterに「鹿児島ユニまたは岐阜ユニで来たら『さつま島美人』2時間500円ノミホでどうだ」との挑戦というか挑発というかが載って、売られたケンカを買うのもオトコ~……====ThisIsTheErrorMessege====とお伺いしましたよ、夏の最中にもつ鍋屋に。いやー、ようけ喰って呑んだ。いろいろ大事なことがスコーンと忘れた(笑)んだけど、憶えているのは、焼酎の水割りを作るときは水を先に入れるということ。なんでも、酒が進んでくると、先に焼酎を入れるとついドババっと注いでしまってすごく濃いのが出来上がってしまうから、なんだとか。ということは、シタゴコロを抱えて異性と呑んだりするときは、戦略的事情で先に焼酎を注ぐというのもアリだったりするのかしら(危険)。

とまあ、そんな感じでどハデに記憶をなくしたよ。まあ、それはたまにある話でもあるのだけど、翌日に鹿児島から熊本に向かうバスの中で、やってしまいました。30年ぶりくらいの、リバースを。『翌日開票』====ThisIsTheErrorMessege====とも言うね(笑)。車内の皆様ごめんなさい。実は、実は「乗りもの酔い」ではなかったんです(笑)。


岐阜隊無関係の話は次の雑文で。

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