吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2014/08/30◆あたし、はじめてなの………
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最初からはっきり書いちゃうけどね、この旅行のことは旅行記どころか雑文にまとめる気もまったくなかったのさ。


西岐阜から米原へ。新幹線で1区間だけ飛んで、京都から『スーパーはくと』の自由席。乗継割引が効くからね。朝飯を自宅出発前にちゃんと食べたのに、京都駅で朝の8時に「もしかしたら、これが早い昼飯になっちゃうかも?」なんて思いながらかけそばの大盛りを(笑)。駅のコンコースにある食材スーパーコーナーで「まあ、今日は呑む意志ないしなあ……」と思ってたんだよ、店に入った時は(笑)。でも、店を出るときは焼酎カップ2本を手にしてしまうという(笑)。で、その焼酎2杯が京都~三宮で空いてしまっては、寝るしかすることないじゃん(笑)。今回は愛用の『ダンボー君』====ThisIsTheErrorMessege====を自宅に忘れてしまったので、スマホ三昧というわけにもいかないのだ。智頭急で山を越えたら結構しっかりと雨降ってて、あーレインウェア持ってきててよかったよ。
どうせ目的地は米子なんだから、鳥取で快速に乗り換え。ここでも日本酒ワンカップを1本補充、したのはいいのだけどこれまた倉吉で空いてしまってどうしましょう(笑)。ま、でも「呑みに来た」わけでもないので。

で、米子に到着。改札前のホームに岡山行『やくも』が停まっている。12:27発の『やくも16号』って、はい?いま、午後1時半というか2時近くですよ?駅員さんに訊くと、あと30分かそこらで運転再開らしいが……。まあ、とにかく米子まで来てしまったものは仕方がない。
路線バスで浜橋へ。南の方に丘が見えて、その裏がスタジアムだっけ?と思ったらその通りだった。天気も悪いなかでなかなかの盛り上がり。屋台村で『琴浦あごカツカレー』を。ちゃんと昼飯食べる時間あったじゃん(笑)。もちろん、『カツカレー』のパンチはないけれど、なかなかいい感じ。試合開始10分前、バックスタンド自由席は結構な客の入りで後方列には立ち客も多い。けど、「小さい空ぁきぃ見~つけた♪」とばかりに1人分の空席を見つけて、あーよかった。
試合の話の前にYAJINスタのインプレだけど、たしかに現状ではJ2の常打ちは無理。ウチの浅中や雉さんの津山みたいに、頼みこんだらシーズン1試合くらいは、なんとか……というレベル。しかし、鳥取というか山陰の立地的・経済的状況を考えたら米子にJ2が打てる会場があると大きい。岐阜~大垣とは距離が違い過ぎる。====ThisIsTheErrorMessege====

J3
鳥取 1-0 盛岡

ぼくはネガティブに受け止めたんだけど、ガイナ側から、選手からもサポからも観客からも、降格1年めのチームによくある「ここ(J3)は俺達の居場所じゃない」感をほとんど感じなかったのが気になった。“小さいおじさん”ことフェルナンジーニョは、この中では完全にレベルを逸脱してて、でもその他の選手たちはしっかり「J3」になっていた。岐阜サポ的視点だと、なかなか複雑。自分たちがこうなっていた可能性も低くない状況であったわけだからね。
一方のグルージャ、こちらはポジティブな意味で「J3」仕様になってた。地域決勝からJ3に来たわけだけど、しっかり居場所は確保出来たという感じはする。『継続した成長』という視点で捉えたら現状は悪くない。もちろん、“小さいおじさん”のおかげでピンチになることも多かったけど、奪ってからのロングボールで土井良太が競り勝てば、2列めからの高瀬や吉岡の飛び出しが活きてくる。前半はスコアレス。
後半からガイナはハマゾッチ投入。合流したばかりだから仕方ないけど、チームへのフィット感はまだ全然。と、後半なかばに倉貫が警告2回でSentOff。直前にグルージャはコーヤ====ThisIsTheErrorMessege====を投入してサイドからの仕掛けを明確にしてたところで、10人vs11人。これはガイナはキツいか。
しかし、結局は試合終了近くになるとグルージャが疲れて中盤で拾えなくなって10人のガイナが絨毯爆撃をかける展開に。最後はハマゾッチが「高さにまかせて無理矢理に」叩き込んで勝負あり。業界用語でいうところの『ガイジン頼みのクソサッカー(笑)』でガイナが1-0で勝利した。「J2らしさ」をほとんど見せずに、いや、見せることが出来ずに勝ったガイナと「J3でやっていける」ところをしっかり出したグルージャ。

ぼくは呼んでおいたタクシーで米子駅に戻った。まだダイヤは乱れているかもしれない。とにかく早く駅に着いて、乗れる列車に乗らないと。翌日は普通に仕事なのだ。ところが、駅に着いたら「岡山行『やくも』は3分遅れ」とか。なーんだ、問題ないじゃん。「高いけどうまい」らしい鯖寿司を買って、取っておいた指定席に。自由席はほぼ満席、指定確保は正解だった。 車内放送でいろいろと状況を把握する。「自由席をご利用で『やくも』22号と24号の指定券をお持ちの方は、駅で払い戻しを行います」って、えーっこの列車より前の2本は運休したのか!こりゃ相当な状況だったのだなあ。たしかに、窓の外の日野川は“濁流”と言っていい雰囲気だし。
やがて列車は江尾駅に運転停車。「反対列車の待ち合わせ」だそうで、あーこりゃこの特急も遅れるな。予定通りに夜10時過ぎに帰宅は無理だろう。反対側のホームにはこの先の生山まで行く普通列車、単行ディーゼルカーも停まっている。ところが。
10数分経過しただろうか。「この先の線路に障害が見つかりましたので、しばらく運転を見合わせます」との放送。あーららら、こりゃ大変だ。反対側に停まっていた生山行きはここで運転打ち切りらしく、数人の地元乗客がこっちに乗り移ってきた。運転再開しても、生山まではこの乗客のために各駅に停車する可能性があるわけだ。運転再開しても、まだまだ遅れそうだなあ。2時間遅れまでなら日は変わるものの帰宅は可能だけど、どうなることやら。しかし、こういう状況でも乗客は騒がないね。大したモンだ。
そして、「線路に障害」の内容が明らかになる。『陥没?!』====ThisIsTheErrorMessege====こりゃアカン、線路に木が倒れてきたとかのレベルじゃない。どの程度かはわからないけど、1時間やそこらで直るような障害じゃない。とりあえず、電池の残り少ないスマホで米子の安ホテルを確保する。反対側の単行ディーゼルカーは既に「米子行」に表示を変えていた。「運転再開の見込みは立っておりません。この駅で旅行を取りやめる方は、車掌室の扉から降りて反対側の米子行にお乗り換えください」との放送に、ぼくは見切って降りることにした。一応、カバンの中には鯖寿司もペットボトルのお茶もあるけど、車販もなければ自販機もない『やくも』で夜を明かすなんて冗談じゃない。
単行ディーゼルカー1台がほぼ埋まる程度の客が見切って米子に戻った。ぼくの座ったボックス席は他に女性3名。1人は福岡へ、2人は川崎へ。「どうする?」という話になり、ぼくは夜行バスを提案した。特に川崎に戻る女性2人組はあまり旅慣れてないようなので、まずは駅で旅行打ち切りの手続き====ThisIsTheErrorMessege====を行って、あとは夜行バスの確保をとアドバイス。で、ぼくも調べたのだけど松江・米子~名古屋の夜行バスもあるのね。これは米子の宿は確保しなくてよかったのかもしれない。
米子駅着。精算所はとにかく並んでいるし、まずは名古屋行夜行バスだ。しかし、JR中国の運行だけど駅の窓口では扱ってないと言われ、雨の中を駅から離れたコンビニまで歩かされる。そこで端末操作をしてみるも、名古屋行夜行バスは出てこない。あれれれ?こりゃもう無理だ、どうこうする体力も気力もなくなった。米子ビバーク確定。上司に電話をかけ、事情を説明。「年休にする?」と訊かれたので「始発からは動きそうなので昼からは出ます」と答え、電話を切ってから激しく後悔(笑)。
しかし、もう30年近く旅行を繰り返しているけど、「帰れなかった」というのはソウル日帰り失敗====ThisIsTheErrorMessege====に続いて2度め。でもあの時は翌日も休みにしてあったのでよかった。「帰れない」ことで半日とはいえ『とっつん』====ThisIsTheErrorMessege====かましたのは初めてだ。あたし、はじめてなの………やさしく、してね………やさしく………

俺にやさしくしろーっ、えいどりあーん
(←これが言いたかった)

駅に戻った。そういえば、あの川崎に向かう女性2人組はどうなっただろう?そろそろ東京行の夜行バスが出るころだとバスターミナルに行ってみると、あーいたいた、列に並んでいる。バス指定席取れたんだ。声をかけると「いま、あなたの話をしていたんです。最後の2枚が取れました。あのアドバイスがなかったらどうにもならないところでした」と激しく感謝されてしまった。うん、よかったよかった。
駅で持ってる米子→岡山、岡山→米原の特急券を翌日のに変更。しかし、こういう場合でも「申し訳ない」の言葉だけで一切なんの補償も行わないのね。帰れるという前提で米原乗り換えで岐阜行の切符にしてある。とにかく翌日早く岐阜に戻るなら名古屋乗り換えの方が早いのだけど、こういう場合でも経路変更による追加の運賃も特急料金もキチンといただきますとのこと。実はここで旅行を取りやめて帰るのなら運賃は全額払い戻しになる。ので、来たルートをそのままたどって、鳥取から智頭急行経由で帰ればいい……のだけど、なんてったってぼくの乗車券は『釧路』発(爆笑)。釧路まで行かないと「旅行を取りやめた」にはならない。====ThisIsTheErrorMessege====あははははは冗談でも無理だ(笑)。
精算所でniftyserve時代からのサッカー仲間に何十年ぶりかで会ってびっくり(笑)。彼はぼくのサイトを読んでいてくれるようで、件の『釧路から上郡ゆき』乗車券を「これがアレですか」と写真に撮っていった。彼は、翌日のスカイマークで飛んで帰ることにして仕事は午後からにしたそうで「これから盛岡サポと呑み直し」だそう(笑)。“サッカー”を愉しんでるなあ。でも、ぼくは彼についていく元気は残ってなかった。結局、線路陥没を知ってスマホで速攻で抑えたホテルに。
今回は不運の中にも2つの幸運があった。1つは、車掌さんが放送で早めに「線路陥没」という状況を流してくれたこと。そしてもう一つは、本来は生山まで先行しているはずの普通列車も江尾で抑止がかかっていたこと。江尾を過ぎて根雨あたりで運転見合わせになったら、米子に戻ることも出来ずに『やくも』で夜明かしを覚悟しないといけないところだったのだ。
ホテルの玄関には「本日満室」の掲示が。2時間くらい前にわーっと客が来て一気に埋まったとか。ぼくはせっかくの山陰の夜を海の幸や酒で愉しむこともなく、夜9時には床に入ってカバンの中の鯖寿司に手をつけず、飯も喰わずに寝てしまった。よほど消耗していたんだね。逆算すると、午後3時前の『琴浦あごカツカレー』が晩飯、京都駅で朝8時に食べた駅そば大盛りが昼飯ということになる。「もしかしたら、これが早い昼飯になっちゃうかも?」なんてその通りになっちゃったじゃあないかあ。いらんフラグは立てるもんじゃないね(笑)。


翌朝、5時過ぎにはホテルを出て駅へ。ホテルが確保できなかったのか、バスターミナルの屋外ベンチで寝ている男性もいるし、駅の待合ベンチで呆けたように疲れきっている家族連れもいる。過酷な夜だったようだ。結局、線路陥没はがんばって修復して2時間半程度の見合わせで昨夜のうちに動き出したらしい。でも、あくまで「動き出した」というだけで、実際に『やくも』が岡山に着いたのは3時間以上は遅れただろう。機動力を考えたらそのまま乗っていて岡山ビバークが正解だったのかもしれないが、これはもう結果論というしかない。
朝イチ『やくも』車中で昨日買った鯖寿司を食べる。美味いぞこれ。でも、やはりいろいろと自分の中で“復旧”してない部分があって、美味かったけどそれを愉しむというところまではいかなかった。
岡山から米原へ。2分接続で『しらさぎ』に駆けこんで大垣まで自由席特急料金を払う。西岐阜から歩いて帰宅。まずは着ていた服を洗濯機にぶっこんで浸け置き洗い。“日帰り”旅行だったから着替えなんて持ってなかったのだ。それからゆっくり風呂入って、んで午後から出勤(笑)でした。へろへろのふらふら。

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