吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2013/07/05◆7/3のガンバ戦で起きたこと。
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シーズン前半戦のラスト5試合を3勝1分1敗の勝ち点10と、それまでの16試合より多く勝ち点ゲットに成功====ThisIsTheErrorMessege====した岐阜隊。どうしようもなかった札幌戦、消耗戦に持ち込めたことで逆転勝ちとなった長崎戦と鳥取戦。しかし、前半ラストのギラQ戦は「普通に勝った/負けたの試合を勝った」という、とっくに終わってないといけないシーズンの通過儀礼をようやく果たしたというか。
ホントならこの勝利の余韻を1週間近く味わっていたいのだけど、そうもいかん。水曜に長良川にやって来るのはガンバ大阪。レアンドロと家長が契約満了で退団。宇佐美は登録が間に合わず、====ThisIsTheErrorMessege====クラシューとコーダイはケガ。でも、この試合から現役代表コンビのがちゃぴんとコンちゃんがチーム復帰とか。


当日は典型的な梅雨模様で、天気は保つかどうかといった感じ。16時半から『岐大通』の配布を始めるが、一般入場開始を待つ列が尋常でない。これは恐ろしいことになりそうだ。一般入場開始の前に配布は終わってしまい、列を見ると陸上から野球場を通過してテニスコート付近にまで伸びているのを知った時は、この言葉しか出てこなかった。

「で、で、で、でかるちゃあああああああああ」

一般入場開始。バックスタンドのアウェー応援席にわらわらと入ってくるガンバサポの動きを見て「アリ塚を壊したようだ」と思ったわさ(笑)。


試合途中からものスゴい雨になった試合は、それでもガンバのパスワークが消されることもなく鮮やかに8失点。J2の新記録====ThisIsTheErrorMessege====らしい。それでも、2点は奪えたし、それ以外にもチャンスの入口の扉を開けたシーンは何度かあった。“惚れ惚れする攻撃と寒々しい守備”の両面を綺麗に維持したガンバのサッカーは、たぶんこのままでもJ2からは出られるだろうけど、放置すると高性能エレベーターになっちゃうかもしれないよ。

で、ウチ。現地で受けた個人的感覚では、厚別の0-4====ThisIsTheErrorMessege====よりずーっと受け入れられた。新井・ツカサ・ノガーシュンの3バックで、レジスタの位置から好き放題にボールの出し入れをするがちゃぴんに対応出来るわけないじゃん(笑)。アジア各国のA代表の守備陣を手玉に取るヤツなんだぜ。試合後のコメントで新井が「中に絞るとサイドをいいように使われ、外を意識するとスルーパスを通される」と言ってたけど、このコメントでわかるのは3バックの問題ではなく、相手のレジスタを止められないウチの中盤の問題だということ。昨年と違うのは、ハットさん。ちょっと来年は厳しいかもしれない。

その2-8の敗戦。でも、岐阜のホーム戦新記録となった大勢の観客がぞろぞろと帰ることはなかった。その理由は、どうしようもない戦闘能力の差に曝されながらも必死に戦う岐阜の選手に心を動かされたからか、そもそも「岐阜の勝利」を期待して来たわけではないからか。おそらく後者だろう。でも、前者の要因がゼロというわけでもないように感じたのは、贔屓目だろうか。


ところで、この試合のポイントは前半終了間際のガンバ4点目だということに異論を挟む方は少ないだろう……ということで。

バックスタンド中央部最上段で観ていたぼくとじゃからんが試合中に認識していたのは、以下の流れ。

岐阜の誰かがファールを犯す。→
主審が笛を鳴らすが、ファールの際の笛とはちょっと違う印象を持つ。→
ガンバのクイックスタート、同じくして「前半終了です」との場内放送が流れる。→
プレーを止めていた岐阜の選手に対して一気に仕掛けるガンバ攻撃陣。→
4点めのゴール。→
直後に前半終了の笛。先程のファールの際の笛よりも短い。

さて、何故岐阜の選手はプレーを止めてしまいガンバのクイックスタートに対応できず失点したのか。
観戦中は「場内放送のせい」と思った。だから、twitterにスタDJ氏に対して『強い不満』を表明した。しかし、翌日になってtwitter上での観戦者の分析等で実態がみえてきた。

岐阜の樋口がファールを犯す。→
主審が笛を鳴らし、警告提示。→
ガンバのクイックスタート、同じくして「前半終了です」との場内放送が流れる。→
プレーを止めていた岐阜の選手に対して一気に仕掛けるガンバ攻撃陣。→
4点めのゴール。→
直後に前半終了の笛。先程のファールの際の笛よりも短い。

問題は、吉田主審の警告を提示した直後のクイックスタートを容認した判断だ。これまでの観戦歴では、警告を提示した際はカードに対象者等を記載する時間は試合を注視できないのでクイックスタートをしても止める場合がほとんど、というかクイックスタートを流した例は記憶にない。
ただ、どうやらルール基準によると、こういった場合に「クイックスタートを止めなければならない」というモノでもないらしい。ガイドブックには「必要である」という表現====ThisIsTheErrorMessege====になっていて、この解釈に依るなら吉田主審の判断は適切ではないが『ルール逸脱ではない』ということになるか。3点を一気に奪ったもののセットプレーで1点を返され、そのまま1-3だとまだ試合はわからないという状況で終了間際に4点目をしっかり狙いに行くガンバがしたたかであり、プレーを止めてしまった岐阜の選手が甘かった、ということになる。

これは今後の活用例になり得る。つまり、岐阜の選手も相手に警告が出た際はクイックスタートを仕掛けて問題ないということであり、おそらく笛で止められることが多いだろうけど、この試合のように容認される可能性もあり、それは大いに得点チャンスになる、と。
ただ、実際はこういう事例の判断が主審の裁量に任されているというのは競技の進行上問題があるとぼくは思うので、Jリーグの審判部門は吉田主審のこの判断について「問題はない(どんどんやれ)」なのか「(今回はこのままにするけど)ここでが笛で止めるのが妥当だった」なのかの回答は出してほしいなあ、という希望。


スタDJ氏の前半終了放送についてtwitterで『強い不満』を表明した件については、その放送が失点に結びついた可能性は低いものの、フライング放送自体は事実だし、後半にもフルボッコにされる岐阜隊に昂るものがあったのかプレーが止まってもないのに応援で場内を煽るようなアナウンスメントを2回流した件もあるので、『ただの不満』を表明と改めます。

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