吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2010/10/15◆今年3回目の北海道。
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北空知協会がかなり早い段階で「北海道ブロックリーグ決勝大会」を10月の3連休に深川市陸で開催するという情報を流してくれたおかげで、3連休の最終日・11日と翌12日を連休にして深川まで行く、という考えはまとまっていた。
問題は交通手段だ。普通なら往復とも飛行機。でも、12日が休めるのなら、せっかくだから寝台特急に乗ってみたい。一度は懲りた寝台特急====ThisIsTheErrorMessege====だけど、『カシオペア』とまでは背伸び出来ないけど、せめて『北斗星』には。しかしなあ、翌週は山口全社だしなぁ……と考えたぼくは、ビビビッと閃いてしまったのだ。両者の遠征はくっつけられるのではないか。どうせマイル枠は切らねばならぬのだ。11日の千歳→常滑なんぞ3連休最終日だからマイル枠が取れるはずもないし、帰りを12日にするなら札幌で1泊分のコストもかかる。それなら……というわけで考え出されたプランは以下の通り。

autumn2010.gif

説明しよう。(←古い)

1・6=NHマイル枠。
2・7は1枚乗車券(札幌市内→新山口)。
(名古屋で途中下車)
3・4・8が周遊きっぷ。
(3が往き券・4がゾーン券・8が還り券)

これならマイル枠も有効に消費できる。『北斗星』にも乗れる。周遊きっぷも活用できる。完璧な計画じゃないか明智君。どこにも問題はないのだよ、ぶわはははははははははは~。


というわけで、3連休のうち土日は勤務。とはいえ、日曜は時間年休をいただいて、常滑機場へ。マイル枠だ、当日に空きがあれば予約より前の便に変更が出来る。行きがてら携帯サイトでチェックした時は全便満席だったけど、機場でキャン待ちかけたらなんとか……ぐらいに思ってたのだけど、果たして窓口で訊いてみたら予約の1便前に空席があるというではないか。いい感じ、いい感じ。しかも乗ってみたら隣席も空きだった。狭い思いをせずに千歳へ。

この日の宿はススキノだったんだけど、なんか来るたびに少しずつ寂れていく…と言っちゃっていいのかしら。何の気ナシに“ラーメン横丁”に入ったけど、かなりガラーンとしてて。『弟子屈ラーメン』で味噌の大盛り。一瞬、「これで大盛り?」と思ったけど丼が結構深いのね。ホテルに入り、風呂入って沈没。

翌朝。ホテルの朝食では遅過ぎるので、ススキノの松屋。途中、またしてもレンズキャップをどこかに落としてしまう。どうも、ぼくのカメラのレンズキャップは北海道とは相性が良くない====ThisIsTheErrorMessege====ようだ。朝のススキノは“街が疲れている”ように見えた。『オホーツク』で北に向かう。もっとうるさくて、もっと揺れるかと思ったけど、そうでもなかった。乗り過ごすこともなく深川で下車。
駅から徒歩数分の「十字街」====ThisIsTheErrorMessege====まで歩く。どうやら深川という街は企業や大学の陸上部が合宿を張るところのようだ。掲示された企業は正月の上州駅伝や年末の岐垣女子駅伝に名を連ねる強豪の名前が目立つ。旭川行のバスに乗った。運将氏に運動公園へはどこで降りればいいか聴くと「一已====ThisIsTheErrorMessege====7丁目。あー、でも8丁目の方が近いかな?」とのこと。とりあえず7丁目で降りてみると、運動公園の正面玄関が目の前だった。でも、目的の陸上競技場は公園の東端にある。途中で川も渡る。着いてから調べてみたら運将氏が危惧したとおり、8丁目の方が近かった。====ThisIsTheErrorMessege====

さて、北海道内4つのブロックリーグの優勝チームが1回戦総当たりの3連戦で争う決勝大会。既に2試合を終えて駒澤OB(道南)と十勝FSG(道東)が勝ち点6、岩見沢北蹴会(道北)と日通ペリカノス(道央)が勝ち点0。公表されている大会要項では「上位2チームに道リーグ昇格権」とあるので、既に昇格枠は確定しているようにも見える。しかし、複数筋から寄せられている情報では、どうも今回はそれで決着というわけではないらしい。現時点では、勝ち点0同士の対決になる第2戦にも意味がありそう…とだけ記しておこう。

その前に第1試合。決勝大会の優勝を決める勝ち点6同士、駒澤OBと十勝の対決。どちらにも元J選手がいる。十勝の松島====ThisIsTheErrorMessege====は道東リーグ得点王。一方の駒澤OB隊のゴールを守るのは『もんじゃ』阿部哲也。十勝サポの話によると、BL決勝大会級の試合だと「存在が反則。チラベルト級」とのこと(笑)。
試合は2-2で延長なしのPK戦になり、5-6で十勝が勝利した。十勝の1点目は右からのヘッドがポストに当たって入ったもので、さすがの阿部も一歩も動けず。しかし、その他のプレーではさすがのセービングを連発。2点目はPKだからね。松島は途中投入だったけど、あまり目立ったところはなく(苦笑)。PK戦では、駒澤の6人目を十勝GKがストップ。ちょっと前に飛び出したかな…?という気はするけどね(笑)。でも、優勝がかかった試合に相応しい内容だったと思う。これなら、道Lに上がっても降格の心配はあまりしなくていいかな。十勝サポの知人は「『もんじゃ』相手に勝てた!」と喜んでいた。試合終了後に優勝・準優勝の表彰が行われ、十勝の選手達はスポンサー・ボードを掲げて記念撮影をしていた。

で、問題の第2試合は、北蹴会2-1ペリカノス。なんでも、ペリカノスは道央Lに昇格1年目でぶっち切り優勝====ThisIsTheErrorMessege====を果たして乗り込んで来たらしいけど、どうやらGKがハイボールの処理に難がある模様。あと、これは試合終了後にわかったのだけど、この日の北蹴会戦では主力選手2名を勤務シフトの関係で欠いていたらしい。なるほど、観ていて守備の緩さが気になったけど、そういうことなのね。企業のサッカー部だけど、大会参加で勤務配慮をしてもらえるまでの部活動にはまだなってないということなのかもしれない。ペリカノスが試合開始50秒で先制するも、後半開始90秒でPKを献上して同点にされると、その後は北蹴会がゲームをコントロール。66分に浮き球のスルーパスに抜け出して蹴り込むと、最後のペリカノスの必死の反撃も凌ぎきって試合終了。3位は表彰式もないけれど、北蹴会の選手達は十勝と同様に記念撮影を行っていた。それは、要するに噂通り、勝ち点0同士の対決になる第2戦にも意味があったということなのかな。


一已8丁目からバスで深川市街地に戻る。定時に来ればなあ……と思ったバスは旭川から来るのでやっぱり遅れて来て、出来れば乗りたかった特急に乗れず。でも、驚いたのは日曜午後の便なのに座席がほぼ埋まるくらいの利用者がいたことだ。
次の特急まで30分。ということで、駅の西側にあったコープさっぽろで晩の食材を買い込んでいたら、その特急にも乗り遅れそうになってバッタバタ。ぜえぜえはあはあしながら駅まで戻って、なんとか乗った特急では、深川市陸で一緒に2試合観た道リーグのクラブ関係の方と再会。彼は市陸から駅まで歩いたのだそうだ。で、列車の中で当然のように“濃ゆい話”が勃発(笑)。彼に教えてもらったブロックリーグの残留・降格スキームは、やっぱりむずかしくてよくわからなかった(苦笑)。

札幌駅では駅そば1杯食べるのが精一杯。『北斗星』は17:12発なんだけど、17:00の旭川行特急が出て行ったところに入ってくるのね。もう少し早く入線した方が…とは思うけど、それは旅人の身勝手、かな。札幌駅のホーム容量を考えたらそうも言ってられないよね。約10分の停車時間にバタバタと写真を撮る皆さま。でも、DD51重連の先頭はホームからはみ出してしまうのね。ヘッドマークが撮れなくて残念。

さて、発車。ぼくは個室B寝台のソロ。運良く上段が確保出来た。しかし、結局は呑むしかすることがない====ThisIsTheErrorMessege====ので、クラシックのレギュラー缶を1本空けたら、深川のコープで買ったナイアガラ小樽ワインの4合瓶に着手。ところがこれが殊のほか呑みやすく、気づいたら登別だか東室蘭だかでもう残量わずか。こんなにハイペースでいいのかしらん…と思いつつ、これでは足りないなあと車内販売でワンカップ日本酒を1本ゲット。これがいけなかった。急速に眠気がまわってきて、豊浦駅通過を確認したら大爆睡。気づいたら五稜郭でしたとさ。
函館で進行方向が替わる。機関車も付け替えで7分停車。せっかくだ、降りてみるかと出口に行ってみると、慌ただしそうなヒトダカリが。テレビカメラもいる。照明さんやレフ板持った兄さんや、裏方さんも多数。『土曜ワイド劇場』のロケだそうで、「桃太郎さん」====ThisIsTheErrorMessege====も確認。わずか7分間の停車でバタバタと撮影をこなしていく。見事というしかない。
函館を出て、五稜郭から西へ。進行方向左側の窓に、海を越えて函館の夜景。青函トンネルをくぐるのは2度目だが、前回くぐったのは夕方だった。====ThisIsTheErrorMessege====その時に、この車窓は夜に愉しみたいと思ったのだけど、実にいい眺めだった。やがてトンネルに突入。出るまで起きていようと思ったのだけど、竜飛海底駅で挫折沈没。一度、北上で目が覚めて、次に目覚めた時は船岡の桜並木の前だった。学生時代はここで花見宴会をやったものだ。

6時半になると車内放送が入る。食堂車で朝食の用意が出来たとのことで、せっかくなんで喰いに行ってみよう。和食と洋食が選べる。ぼくは洋食にしてみた。1600円でこの内容は、ぼくはOKだと思うよ。結構ボリュームあったし。
ちょっと残念だったのは、これは食事と無関係だけど、食堂車にいたのが福島→栃木の県境越えだったこと。中学の修学旅行で583系『はつかり』で北に向かっている時、たしか豊原=白坂間だったと思うけど鉄橋の下の方に「これよりみちのく 河北新報」というビルボードがあってものすごく旅情をかきたてられた経験があって。あの看板がいまもあるのかは、在来線の東北線で県境越えしないとわからない。でも、食堂車にいる間に鉄橋を通過して、窓からちょっとだけ下の方が見えたけど、ビルボードはなくなっているようだった。もう30年以上前の話だからね……。

列車は約10分遅れで上野駅に到着。先頭のヘッドマーク付機関車をみんなカメラに収めている。うん、気持ちはわかる。ぼくもそうしたし。あとは東海道新幹線で普通に岐阜に帰ってきた。

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