吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2010/02/26◆2月の2度の上京
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この時期に天皇杯予選をガンガンやってるのは関東の一部都県。ありがたいことに協会の公式サイトも充実してて、容易に会場情報も得られる。ってんで、とうとう岐阜=東京の新幹線回数券まで買っちまったじゃあないかあ(笑)。


2月11日

前夜は実家に転がり込んで、そこから出発。まさか、また五日市線に乗ってサッカー観戦するとは思わなかったぜ。電車の中には、一見してサッカー選手とわかる皆さま。胸に『TOKYO P.F.C.』。あら、警視庁の皆さまかな。「TOKYO」なんだね。====ThisIsTheErrorMessege====ぼくは東秋留で降りたけど、彼らはそのまま電車の中。きっと秋川から向かうのだろう。駅を出て、河岸段丘の坂を一気に上ってから西に向かうと、秋留台公園。この北に、目指す「あきる野中央公園」がある。

パッと見で「2ピッチある」ように見える。手前のピッチはまだゴールポストも用意されていない。一方、北側のピッチは準備万端。選手も準備している。ももももも、これはもしかして2面並行開催?とときめいて近づいてみると、北側ピッチで練習しているのはどう見ても生徒さん。北側は中学校の校庭で、運動広場は南側なのね。しかし、両ピッチを仕切るモノはほんの少ししかなくて、いいのかしらん。と思ってしまうのだけど、南側の運動広場もあきる野市教育委員会の管理なのね。なら、いいのか。というわけでもないような気もするけど。
第1試合:目黒FC 0-10 東京ベイ。目黒が目覚める前にベイがドカドカとゴールゲットして試合を決めてしまった。目黒のベンチも自軍のふがいなさにかなりイラついてましたね。ベイのサポさんが「イゴール」って呼んでいたように聞こえたのは松下という選手かな。この試合、5得点だそうで。あと、「ホルヘ」って呼ばれてたのは“あの”ホルヘさん====ThisIsTheErrorMessege====でしょうか。お久しぶりです。いやあ、都1部は奥が深すぎるぞ。
第2試合:T.U.A.SC 0-4 警視庁。観戦仲間がTUAの胸に鶏のマークを見つけた。「東農大のOBチームだな」。なるほど、そういうことか。一方の警視庁はスウェーデン色。第1試合と違って両チームとも走る(苦笑)ので観戦してて愉しかったです。でもねでもね、問題はこの日の観戦環境で。いや、スタンドがないとかそういう問題じゃなくて。明らかに午前11時より正午の方が気温が低いって、どうなの。足元がどんどん厳しくなっていくぞ。というわけで、第3試合から参戦のS君やあさい氏と入れ替わりでぼくは撤退。立川で昼飯喰って、ネカフェで時間つぶして。

時間つぶしの理由。ホントは、この日は東秋留から地下鉄南北線・志茂に移動して『北運動場』で観戦ハシゴする予定だったのだけど、天候の影響か急遽会場も時間も変更に。====ThisIsTheErrorMessege====で、変更後の会場は…『ランド』ですか!しかも夜!おーまいが、おーまいが。しかし、ここで引き下がるわけにはいかない。というわけで、ネカフェの座敷部屋で1時間ほど横になってちょっとだけ疲れを取り、南武線で稲田堤へ。京王稲田堤駅の南西に隣接している「城下」というバス停から市営バスで西菅団地に向かう。雨が冷たく降り続くが、雪にならないだけマシ====ThisIsTheErrorMessege====と思うしかない。ちょっとキツめの上り坂を数分。よみうりランドの東端にヴェルディグラウンドがある。グラウンドに“名前”がついているんだね。====ThisIsTheErrorMessege====
第1人工芝で消防庁とFC NORTEの試合を観る。この東京消防庁というチーム、ぼくにとってはとにかく『謎』なんである。東京都社会人連盟の公式サイトでは、ようやく4部にその名を見つけることが出来る。J1から数えると9部。「あ、そう、ふーん」といったカテゴリーであるが、この9部のクラブが年に1度だけ激しく輝くのが「全国自治体職員サッカー選手権大会」。ここ3年間の決勝戦の結果は以下の通り。

第39回(2009年) 藤枝市役所 2-3 東京消防庁
第38回(2008年) 藤枝市役所 4-0 東京消防庁
第37回(2007年) 藤枝市役所 1-0 東京消防庁

東海1部の藤枝市役所と毎回タメを張っている====ThisIsTheErrorMessege====のだ。すごいだろう。対戦相手は北区のFC NORTE。こちらは浅学につき知識がまったくない。さて、どんな試合になるか。

試合は拮抗。NORTEは押し込まれる時間が長いものの、ちゃんとカウンターで攻撃も出来ている。消防庁の左SBの裏が頻繁に狙われ、そうこうするうちに消防庁のCBが退場で10人に。これは…もしかしたらひょっとするぞ?
結局、試合は2-2の同点でPK戦となり、NORTEが1人はずしたのに対し消防庁は全員が成功させて勝ち上がり。どう視たって、この試合のキーパーソンはNORTEの22番。で、消防庁がPKで先制した数分後に同点ゴールを入れたのがNORTE22番、そのすぐ後に消防庁が再び勝ち越すのだけど入れたのはNORTE22番のオウンゴールで、試合終了近くに再びNORTEが同点にしたのも22番がファーでヘッドで押し込んだものだし、PK戦で唯一はずしたのもNORTE22番だった。
やはり、消防庁という職場の関係でメンバーを揃えるのが大変なんだろうか。逆に言うと、大変であるがゆえに都4部にあえてとどまっているという可能性もあるけど、ここらへんは当事者じゃないのでわからない。とにかく、彼らが真に光り輝く『自治体大会』の本大会で一度は観てみたいクラブだと思う。
バスで読売ランド前駅まで出て、町田→新横浜経由で帰ってきた。この夜は横浜アリーナでなんかあった====ThisIsTheErrorMessege====ようで、横浜線ホームは娘どもで大混雑。階段を全面占拠して降りてきて、わずか1人分の上り側階段でぶつかるとロコツに「ちっ」なんて言うような娘どものことなんざ、「お嬢さんがた」なんて呼ぶもんか。


2月14日

再び、新幹線で東へ。

上野から大宮へ。だったら東北線でも高崎線でも「どれでもいい!どれでもいい!」だったのだけど、S君の情報では北関東は濃霧で運転見合わせで、彼も新幹線で飛ばざるを得ない状況。で、向こうから電車が来ないのだから、上野発の電車も出せない。しかし、こちらには「京浜東北線があるっ!」と大宮行で北上。結局、運転再開した東北線の電車にさいたま新都心で追いつかれでしまったけど、精神衛生を考えれば選択は正解だったか。大宮から野田線に乗り、大和田駅から10分少し歩くと見沼区役所。その西側の裏手に堀崎公園がある。S君は東大宮からバスでやって来た。

天皇杯埼玉県予選。与野蹴魂会×ECふじみ野大井コスモス。関東2部から落ちたばかりのヨノシュー====ThisIsTheErrorMessege====と、09年は県3部で12チーム中7位のECふじみ野。しかし、簡単にカテゴリーで値踏みしちゃいけないね。ふじみ野がいいサッカーをするのよ。ぼくとS君の注目は13番。容貌やプレースタイルから、2人で「若サマ(仮)」====ThisIsTheErrorMessege====と呼んでしまう。ヨノシューの2-0から「若サマ(仮)」が1点返してゲームはわからなくなるが、次の観戦を控えているぼくらとしては、PK戦には入ってほしくない。でも、このままECふじみ野が負けるのはなんか惜しい。でも、さすがにあと2点は厳しい。複雑な心境。結局、このまま2-1でヨノシューが勝ちあがるのだけど、いやいや埼玉県Lも奥が深い。

大和田→大宮→川越→東松山。いやあ、遠いわ東松山(苦笑)。で、東松山からまた遠いのだけど、行きはタクシー使ったら1300円くらいだった。人数が3人いたらバス利用より効率的====ThisIsTheErrorMessege====だと思うよ。東松山リコー研修センター。なんでも、サッカー場は埼玉県協会の管理らしい。
何かと話題の多いAventuraKawaguchi====ThisIsTheErrorMessege====と武南クラブ。ぼくは高校サッカーに疎いのだけど、S君に拠れば武南クラブのユニは「そのまんま」だそうで(笑)。到着した時は前半途中だったけど、スコアレス。あれ、サポさんいないのかな?と思ったら、ゴール裏の隅でおとなしくしていた。周囲が住宅街というわけでもないのだけど、やはり「企業の研修所内」ということでコール禁止なのかもしれない。
川口隊には鋳造イチオシの選手がいる。飯沼洋介。聖籠時代の全社北信越予選・Z戦での右2列目での大活躍====ThisIsTheErrorMessege====を観て観戦仲間と2名で「惚れ申したぁーっ!」という感じだったのだけど、彼の選択はなぜか埼玉県1部の川口隊。この日はボランチで出場、チーム事情かな。あと、これはS君が気づいたんだけど、どうやら藤田雄馬もいるみたいで、こりゃ県1部の中盤じゃないやさ。

とは思ったのだけど、しかしねえ。前半のうちに川口隊は10人になってしまい、それでも川口隊は中盤の戦闘力で優位に立とうとするけど、中盤の能力に前衛がまったく追いついていないといった感じで、カウンターに徹する武南のエジキに。そんな中、孤軍奮闘といった感じの飯沼はコントロールミドルをゴール左下隅に綺麗に蹴り入れたりと、圧倒的なスキルを見せてくれる。やっぱり県1部にいるタマじゃないよなあ。試合は3-2で武南。川口隊は、10人になったのが大きかったのは間違いないとしても、FWの弱さは今後を考えると不安材料かな。
次の目的地があるので、第4試合は回避。アタマの中の地図を頼りに歩いて、バスで東松山に戻る。今夜の宿は小伝馬町なんで、池袋から地下鉄を乗り継いで。チェックインを済ませ、まだちょっと時間あるな…と風呂に入って寛いでいたら逆に時間がなくなってしまった。国立競技場に急ぐ。

日本A代表を生で視るのは3回目。前回は12年前のダイナスティ杯だけど、香港リーグ選抜戦だったんでAマッチ扱いにはならない。====ThisIsTheErrorMessege====だから、ぼくは日本代表Aマッチを現地観戦したのは、13年前、ブラジル・ワールド・ツアー@長居。FWがカズで、「こりゃあダメだ、どうにもならん」という試合で、これだけ。
ぼくがこの1試合しか日本代表Aマッチを観ていないという事は、地域決勝@熊谷の夜の宴会でも宇都宮徹壱さんに「だって鋳造さん、カズでしょう???」といぢられた(笑)のだけど、だって、だって瑞穂や長良川で代表Aマッチやってくれないし、ここ最近と違ってかつては代表戦はマーケットが過熱状態だったから。この日だって、天皇杯埼玉県予選のために上京してなければ、わざわざ国立までは行かなかったさ。つまり、代表Aマッチは天皇杯県予選の“ついで”。申し訳ないねえ、そういう価値観の持ち主なんで。

で、ぼくはぶっちゃけ“ナメて”ました。観客動員を。だって、ここんとこ毎試合「代表戦のチケット販売、苦戦!」って言われてたじゃん。だから、「国歌斉唱に間に合えばいいや」程度に思ってたんだけど、いやいやどうして。やっぱ日韓戦だから?バックスタンドのかなり韓国側の隅っこようやく1人分の空きを発見。小さい空ぁきぃ小さい空ぁきぃ小さい空ぁきぃ見ぃつけた~♪なんとか座れてよかったです。

あ~、座れてよかった。よかったこと、以上終わり。W杯の年に、W杯に出るA代表が、これかい?これですかい?ってサッカーを90分見させていただいて、どうもありがとうございます。「海外組が来れば大丈夫さー」====ThisIsTheErrorMessege====なんて棒読みする気にもなれません。そりゃ確かに、いまピークに持っていく必要はないけどさ、いまがこの状態だとするなら、6月に持っていける“ピーク”ってのがどの辺りなのか。その“ピーク”で、W杯を戦い切ることが出来るのか。みんな、そこら辺が不安でブーイングをぶつけたんじゃないか。そんな気がする。
というわけで、宇都宮さんごめんなさい。3月3日に豊田でA代表戦があるんですけど、たぶんぼくは行かないです。だってほら、代表Aマッチは“ついで”ですから(苦笑)。次にAマッチに行くのはいつだろうなあ……。

でも。「やっぱ悔しいね。」(←原博実さん)

翌日の月曜が休みなんで、勝ったら東新宿『フィオーリ』でちょっと呑んでいくかな?とか思ってたけど、もうダッシュで小伝馬町に戻ってコンビニで缶チューハイ買って呑んだらそのまま寝ちまったわさ。んで、翌日も「こんな街に長居したくないっ」ってんで朝7時前の新幹線で戻ってきてしまった。一応、朝イチでピンク新聞も買ったけどさ、うーむ、なんだかねえ。

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