cyic.co.uk 吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2008/11/26◆地域決勝1次リーグ・鳥取の2試合
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ハナッから、この3連休は月曜だけ休みという勤務シフト。もちろん、ここで週末出勤をすることで翌週の石垣島とその翌週の岐阜隊最終節の観戦を確実にするため。どうです、合理的でしょう(笑)。

11月24日、午前5時。西から雨だそうだが、大垣まで単車で行かないと間に合わない。いや、岐阜から名古屋経由でも間に合うけど、高いもん。米原から新大阪で乗り換えて姫路なのだけど、ここで最初の拷問。広島行『こだま』は2×2シート。ほとんど客がいなくて思いっきりリクライン可能で、「寝るな」と?なんとか耐え切って、姫路で乗り換え、在来線ホームへ。指定席は確保しておいたけど、ここで第2の拷問。乗車口のすぐ裏には「伊那●ーメン」と並ぶ鋳造の天敵「姫路えきそば」のスタンド。「東京のあ●●●よりうまい」と言い切った観戦仲間がいるが、俺はだめだ、あのダシのカオリが、どうしてもだめなんだあああああ。「読者はネタを望んでいる!」とマゾの血がぐつぐつと沸き上がりかけるのを必死で耐える。ああ、やっと列車が来た。と車内で持参の日本酒で暖を取っていると、上郡のホームで観戦仲間を発見し確保。鳥取までちょっと暗めのサッカー談義。

鳥取からはバスを考えていたが、2人いるし……とタクシーで。バードスタジアム到着。レノファ×山雅の全勝対決。PK戦まで行こうが勝った方が石垣島へ行くことに。正直言ってレノファが勝ち点6でこの試合に臨むとは思ってなかった。申し訳ない。
知り合いもいるんで山雅のG裏に挨拶。売り切れを恐れて頼んでおいたプログラムを受け取る。「無駄に●●●」って表現が流行ってるのなら、「無駄にカラー」としか言いようがない。選手の前所属クラブなどの情報がなくなってしまったのは圧倒的欠落でないかい?

メインスタンドのほとんどが山雅寄り。G裏のサポ数は言わずもがな。ただ、1日目や2日目でレノファを視た岐阜サポ連中からは「粘っこい守備とシンプルな攻撃が完成している。高評価」という情報が来ていた。さて、どうなるか。

前半、風上の山雅が押す押す。しかし、低いながらしっかり4バックでスペースを消すレノファのゴールをこじ開けられない。ただ、レノファはボールを蹴り返すのが精一杯で、ほぼハーフコートマッチ。に、見えた。
でも、ぼくは違和感を感じていた。これは、どっちなんだろう。レノファは、自分たちで相手を崩そうという姿勢がまったく微塵も見えない。守備はキチンとコーディネートされ、山雅のパスワークにもギリギリのところでカラダを張って止めている。もし、この“仕掛け放棄”とも取れる姿勢もコーディネートされているものだとしたら。手が出ないのではなく手を出していないだけなのだとしたら。
その“コーディネート”という部分でヒントになるシーン。前半も残り10分くらいになったあたりか、レノファGKが交錯したかで負傷、しばらく試合が中断した場面。山雅の選手達はピッチに散ってレノファGKが戻ってくるのを待っている。一方の、レノファ選手達は水分補給を兼ねてベンチ前に、そこで監督がかなり細かく指示を出していた。その指示を受けて話し合う選手達。まるで“タイムアウト”だ。
そんなレノファが攻撃に出たシーンは前半に2回あった。いずれも、山雅の中盤が上がり気味でしかもレノファ攻撃隊が前線に展開出来ている状態。そのうちの2回目、前半終了間際のチャンスをレノファは活かす。切り返しで山雅DFをかわしたSB39番が低いクロス、8番がボレー。雨で滑りやすいボールは原のセーブも虚しくインゴールに転がった。前半は1−0、レノファがリード。
ハーフタイム。ぼくの周囲では見解は一致していた。「レノファのゲーム」。相手に持たせる、攻めさせる。カウンターも無為には仕掛けない。行ける時『だけ』行く。山雅は呪術にとらわれてしまったのか。しかし、山雅にとっての救いは、失点が前半だったことだ。修正を施すことが出来る。

後半。明らかに山雅が攻勢に出た。前からどんどん突っかけていく。そして、CKの処理でパンチミスしたところを阿部が押し込んで同点に。勢いづくメインスタンドにゴール裏。この後、しばらく山雅大攻勢の時間帯があったが、ここで決められなかったのが痛かったか。山雅は後半途中に三本菅を前線に上げて“大作戦”を始めるものの、レノファが待っていたかのように攻撃を“仕掛け”始めて危険度も増加。途中で元通りに下げざるを得なかった。レノファのビッグチャンスは山雅DFが必死にクリアーし、逆に終了間際の柿本のビッグチャンスは決められず、PK戦に。

唯一はずしたのが同点ゴールの阿部だった、ってのも。レノファ5人目が決めた瞬間のメインスタンドは、正直言って、恐かった。ぼくらの隣にいた家族連れ、PK戦に際して「はら、がんばれぇー!」と声を枯らせて叫んでいた小学生の男の子は、沈黙…ではない。表情が硬直して、声が出なくなっていた。この時の鳥取バードスタジアムは、レノファ選手達の歓喜の雄叫び以外はなんらかのエフェクトをかけて人為的に消し去ってしまったようだった。もしかしたら、音響系メーカーとかにある『無音室』ってのはこんな感じなんじゃないだろうか。布勢陸上に向かうタクシーは既に待たせてある。移動組を促してスタンドを後にしたのは、正直言うと「逃げ出したかった」というのもあるかもしれない。

タクシーの中で感想戦。一緒に動いた2名は、それぞれ別のクラブで軍服武装隊に属する“応援族”なのだけど、興味深い感想を話してくれた。一人は、「山雅ゴール裏はなぜPK戦の前に原のチャントを歌わなかったのか」。ぼくは気づかなかったけど、彼によるとなかったらしい。彼だったら「思いっきり歌って原を励まし、あとは『お前にまかせた!』と黙って見守る」とのこと。
そしてもう一人は、「山雅のコールリーダーにはこの試合はどう見えていたのかな」。同点にしてからの10分近くは完璧に山雅の時間帯で、ぼくの眼にもレノファの選手がゲームプランの崩壊に狼狽えている感じがした。彼曰く、「それでも山雅ゴール裏はたたみ掛けるようなコールやチャントを仕掛けなかった。あそこが勝負どころだったのに」。どちらも“メイン観戦族”では気づかない視点。
ただ、後者の意見については、メインから中立的に視ていたから出てくる感想でもあって。実際に、前半はほとんど反対側でのハーフコートマッチだったわけだし、山雅ゴール裏から見れば「流れは問題ない、ワンチャンスでやられただけ、このままで追いつき逆転も出来る」というポジティブな戦況分析になるのも当然か。しかも後半開始数分で追いついているのだから、「やっぱり流れは問題ない、このペースで逆転まで行ける!」とピークを作らずリニアに応援を続けたのかもしれない。


タクシー運将氏ががんばってくれたからか、キックオフ直前に布勢陸上に到着できた。町田×矢崎の全勝対決。こちらもPK戦まで行こうが勝った方が石垣島へ。しかし、町田の監督は戸塚哲也だ。矢崎のことは熟知しているかもしれない。====ThisIsTheErrorMessege====

試合開始。ハーフコートとまでは言わないけど町田が押し続ける。バードの試合と違うのは、矢崎はなんとかしようとしていて、それでいて押されている。前半はスコアレスだけど「町田のゲーム」だとぼくは思った。リニアに押していけば、寄り切りで勝てる。

しかし、矢崎にはめっちゃくちゃキレのいいFWがいる。後半の早いウチに井口が左の角度のないところから叩き込んで矢崎先制。これで、さらに攻める町田にカウンター狙いの矢崎の図式がさらにはっきりと。矢崎は槍の萩田を投入し、とどめを刺しに行く。井口も萩田もカラダは大きくないのに、相手のガチプレスを受けてもほとんどボールを失わないのはさすがというしかない。
で、町田。昨年書いた「もしemergencyを迎えていたら戸塚さんはどうしたのか」====ThisIsTheErrorMessege====の答は試合残り10分で出た。DF雑賀を投入するとそのまま最前線に。あの戸塚哲也が“大作戦”をするとは!そして大攻勢を仕掛ける町田は左からクロスをファーで合わせて同点に追いつく。こちらもPK戦に。

7人目まで蹴る死闘は、矢崎の選手がバーにぶち当てたことで決着した。キャプテンは泣き崩れ、GKはしばらく倒れたまま動けない。そしてキャプテンを抱き上げて励ます40代の10番、遠藤孝弘。

バスで鳥取駅まで戻り、あまりに寒いのでカレーうどんに唐辛子をドカかけして食べ、鳥取→浜坂→城崎温泉→福知山→京都→米原→岐阜と乗り継いで帰ってきた。餘部鉄橋はもう暗くて、下の明かりしか見えず。福知山→京都の「はしだて」に京都→米原の「こだま」が遅れたけれど、駅でぜえぜえ走ってなんとか予定通りの乗り継ぎは出来たものの、大垣は雨ざんざ。とてもどこかに寄る気になれず、単車でずぶ濡れでまっすぐ帰宅、石油ヒーターの前でストーブ犬====ThisIsTheErrorMessege====のようにうずくまる鋳造でした。


では、予想大会の結果。

 AグループBグループCグループDグループ
無料試合のS氏ロック長崎静岡町田
運び屋A氏加古川長崎松本町田
おくだ隊長閣下長野長崎静岡町田
あさい氏長野長崎盛岡町田
元“中の人”P氏長野日立松本町田
紫光SDたろう氏長野アイン松本矢崎
吉田鋳造長野長崎静岡矢崎

S君が文句なしの優勝。さすがに“無料試合”を名乗るだけはあります……って、最近は地域リーグでも有料試合ありますけどね。Cグループは全滅でした。ごめんねレノファ。

で、鋳造は、またしても1つだけ正解でした。
今年の教訓:「もう静岡には騙されないぞぉーっ!」………(泣)。

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