吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2008/11/13◆「やる気のあるバカが一番タチが悪い」
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まずはJ1×J2の天皇杯2試合について。

11月2日の日曜日は豊田でNG×岐阜。行きつけの喫茶店、通称『隠れ家』主催の応援バスツアーで向かった。試合開始90分前に会場入りすると、岐阜サポの何人かはピッチとその向こうのNGサポを目の前にして恍惚の表情になっている。「こんなに早く名古屋と公式戦が出来るとは……」。
でも、それも開始1時間前のサポミーティングまで。集まっただけで「FC岐阜!」の大合唱。みんな“かかり過ぎ”だってば。
試合は、あんなにスッカスカの名古屋に勝てない岐阜ってば、いったい?という内容。サイドが致命的なウチにサイドをやられまくるJ1。特に左サイドの渡辺君…だったっけ?は「わざわざショーゴ&ヤブのためにスペース用意してくれてありがとう!」って感じで。でもショーゴは少々萎縮していた感はありますね。もっとトイメンに勝負仕掛けてくれてもよかったような気がする。
岐阜隊の健闘の要因としては、「とにかくゴール近くでファールをしない」試合運びが出来たこと。だから、ロスタイムにあの位置でFKを与えた時はめっちゃくちゃイヤな予感がしましたね。個人的には、観戦後に予定が入っていたんで90分で終わってくれてよかったというところは否定できないけど、90分終了なら岐阜の勝ちで終わってほしかったし、また実際に終わらせることは出来た試合だっただけに、悔しさもまひとしお。

翌日の文化の日は、駒場で浦和×愛媛。まだ時間早いよな、と浦和東口のChelseaCafeで茶ぁしばこうかなんて話してる間にトーキンがどうだとかの情報がぞろぞろ入ってくる。ま、これについては後述。窓の外にだいぶ赤い人が増えてきたねえ…と1時間前到着を考えて路線バスに乗る。

いやあ、やられたぜ埼玉県協会、2階を指定席売りにしてたとは!おかげで自由エリアは既に満員。浦和をナメてましたごめんなさい。一度入ってしまったんで出島移動もままならず。なんとか、バックスタンド南東側のコーナーポスト付近に♪小さいあぁきぃ小さいあぁきぃ小さい空き見ぃつけた~♪とばかりにようやく居場所を確保です。ここならなんとか試合も一部なら見ることが出来る。
試合。90分終了直後に「監督いま辞めろぉ~っ」と叫び声が出たのも、納得。南側G裏にはためくアレックス・デラージ君====ThisIsTheErrorMessege====も、あれじゃ全然ハラショーな気分にはなれんわなあ。提督のPKでなんとか浦和の勝ちだけど、愛媛がいいのか赤軍が悪いのか、単に相性の問題かもしれないけどね。


で、トーキンの話、なんですが。

なんか、論客の皆さんも「なんで代替が山雅なんだ!」に視点が集中しちゃってて、中には「主催者は説明責任を果たしとらん!」とご立腹の猛者もいらっしゃるみたいね。まあ、サッカーメディアの皆さんは02年W杯でトルトルがキノコを切った時も「説明責任がああたらどうたら」とおっしゃってたから、自分たちが知りたいと思う情報に関してはすべて説明責任がある、という考えの方もいて当然。ただ、サカダイに載っていた「札幌蹴球団に問い合わせた際の『(地域決勝への代替出場の)打診はなかった』という返事」に関しては、もう少し広角的に捉えたいなあ…とぼくは思う次第。

それより、識者の皆さんが、そもそもの発端となった「トーキンの出場辞退」についてまったく論を出さないのが、どうも気になって気になって。もし、これが既報のレギュレーション通りに札幌蹴球団が代替に選ばれていたら、「ふーん」で終わっちゃったのかもしれない。

ぼくがかつてこの雑文====ThisIsTheErrorMessege====で「『降りてもいい』がOKなら『勝っても上がらなくていい』もOKに」とほんのり書いたことが、もちろん書いたときの想定と異なるのは認めるけど、こんなカタチで具現化してしまうなんて……と、残念。
もし、今年の公開レギュレーションに『降りてもいい』だけでなく『勝っても上がらなくていい』まで含まれていたら、ひょっとしたらだけどトーキンは地域決勝に参加する可能性があったんではないか?と思うんです。会社の経営的な面で運営が困難だから、来期から休部。それは企業のサッカー部だから、しょうがない。でも、今年の大会までは、なんとか…と運動したら、もしかしたら会社も許可してくれたかもしれない。後藤隊長が「特車二課第二小隊、最後の出撃だ。存分にやれ。」と送り出した====ThisIsTheErrorMessege====ように。そして、真っ白に燃え尽きるかのごとく最後の雄姿を見せてくれたかもしれない。それが、とにかく残念で。

もう一つ気になるのは、NECトーキンは来年も『べ』の背中につくのか?という点。これ、ぼくはOKだと思ってます。広告宣伝費と福利厚生費。おのずと予算配分も変わってくるはずです。かつてのシャトレーゼ====ThisIsTheErrorMessege====のように。もちろん、トーキンはBtoBの会社だと思うので、シャトレーゼの例が適切かはわかりませんが…。


しかし、話は戻しますけど、まあ一部メディア関係者さんが「説明責任が説明責任が」というのも、たしかにレギュレーションについてオーガナイザー側の不手際もあるから理解は出来る……と思ってた矢先に、アレですよ。協会会長様の。

『規則のあるなしの話ではない』

いやあ、驚きました。この言葉の前には、レギュレーションなんて、てんで無力。1オングストロームも前進するチカラを持ち得ない。絶対的とも言える権力をお持ちの方が『規則のあるなしの話ではない』とおっしゃった。これ、ぼくの言語判断能力では「オレがいる間はなんでもありだ。エンブレムのヤタガラスだってオレが『カラスは2本足』と言えば2本足にするんだ」という意味に聞こえます。もし、大分と千葉がご発言によって規則にない部分について何らかのカタチでペナライズされた場合、そういうのって“処分”とか“処罰”とかじゃなくって、普通は『粛清』って呼びませんか?

絶対的権限をお持ちの協会会長…じゃないや総統閣下のおチカラを持ってすれば、日本のみならず世界のサッカー界を夢のような世界に変えることも出来るでしょう。
クラブワールドカップではJ王者をスーパーシードにして、欧州×南米を準決勝にしてその勝者と世界一を争わせる
とか、あるいは
ワールドカップは2回に1回は日本開催(もちろん単独)にする
とか、そうしていただけると全臣民は総統閣下のおチカラを信じて、ついてまいりますことでしょう。

総統閣下は、日本のサッカーそして世界のサッカーを総統閣下にとって理想とするものになるように、そのおチカラを発揮してくださいませ。日本のJFLや地域リーグとかのちっぽけでみみっちい世界は総統閣下のお目汚しになりますので、お気になさる必要などまったくございませんです。ええ、そうですとも。


この雑文のタイトルに使った言葉は、ぼくの職場の前のボスキャラが退任前に言ったと聴いていますが、ものすごく応用範囲が広い言葉だなあ……と感心。さすがに、お歳を召した方はいいこと言います。ひとによりますけど(笑)。

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