cyic.co.uk 吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2006/05/09◆あなたはたぶん『4部』が足りない
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ついに開幕の東海1部。静岡×岐阜。J1に喩えれば吹田×甲府。なにせ岐阜は2位で昇格したばかりだから末席なわけで、いきなり王者と当てられるのは仕方のないところ。しかし今年の布陣を視れば、開幕戦にして天王山であるという評価も間違いではあるまい。雨ざんざかざんの予報ではあるが、奥様と約束したから====ThisIsTheErrorMessege====というわけではもちろんなく、未観戦ピッチだからというのはこれは若干あるけれど、J−STEPに行かねばならぬ。戦闘服====ThisIsTheErrorMessege====を着て、いざ見参。


いきなり豊橋でチャチャ入れられる。5/3有効の「休日乗り放題きっぷ」を5/7有効に替えてもらっていた====ThisIsTheErrorMessege====のだが、いざ入鋏をお願いしたところ「こんな変更出来るのかあ?」といちゃもんつけてくるJR東海の改札駅員に巨大な×を謹んで進呈しよう。ちゃんと「豊橋」駅の印がある変更手続きなのだから、文句を垂れる相手は変更を認めた自分トコの駅員であって、間違っても客ではない。ご立腹である。

普通列車を乗り継いで清水へ、となると浜松の駅そばは不可避なわけで。写真を撮っていると話し好きのおばさんが「テレビの旅行番組で紹介される店には行くのか」「自分でそばを打つのか」などと訊いてくるのでげんなり。そばは相変わらずうまいのでよしとしよう。
清水着。なぜか駅前に岐阜隊の公式バスが停まっていて驚く。選手を拾っていたのかな。勝野GM様も乗っていらっしゃったが、うーむ交替の運転士さんにしか見えんなどと不埒なことを考えてしまう。申し訳ない。ここでぼくは岐阜隊スタッフ氏に発見されてしまい、彼が手配したクルマでJ−STEPに運んでもらえることになった。ラッキー。

さて、J−STEP。清水ナショナルトレーニングセンター。とにかく芝が立派。なんてったってナショナルなトレセンですからね。スタンドも半分以上屋根がかかっているのはありがたい。もっとも、スタンド自体は低くて観戦には不向き。もともとがトレーニング施設であって試合用会場ではないのだから、多くを求めてはいけないね。
既に岐阜隊のサポ組は席取りも終えてどこかに避難中。建物内に皆さん集まっているとのことで、ぼくも席を押さえてから中に入ると、サポ組から「お、戦闘服」と声を掛けられた。ぼくのweblogもそこそこ読んでいただけているようで、ありがたいことです。ロビーではゴリ若頭が談笑中。その先に、奥様がいらっしゃった。ご挨拶にお伺いすると、ちょうどそこに戸塚監督が!奥様がぼくを紹介してくださる。きゃあ♪きゃあ♪いきなりの対面に、監督に握手を求めることも出来ず「がんばってください」「応援してます」の一言も言えず、ああばかばかばか俺のばか。こうしてチャンスを逃す人生なのだよ。くっすん。

11時にサポ組はスタンドに移動。応援準備をしているとCCN====ThisIsTheErrorMessege====クルーがやって来て、番組用の映像を撮る====ThisIsTheErrorMessege====ので協力してくれという。アナ氏が冒頭の科白を何度か間違えて録り直し。何を間違えたのかというと、つい「ここは静岡県清水市」と言ってしまうのだ。気持ちはわかる。周囲から「静岡県は言わない方がいい、最初から静岡市と言えば清水区は自然と出てくる」とプロにアドバイス。5テイクくらいでOKが出た。全部で4局====ThisIsTheErrorMessege====がカメラを出して来ていた。4部の状況ではない。

11時半近くに運び屋A氏登場。席を守っていただいて、ぼくは11時半に再び建物内に入った。2階のレストランがオープンするのだ。フルバイキングで1,575円。店内からピッチも視れるという謳いだったが、行ってみると実にその通りだった。とは言ってもピッチを全部見渡せるわけではなさそう。味の方は、1,575円でこれなら次回も絶対使うねというレベルのもので大満足。貧乏性よろしくがふがふ食べていたら試合が始まってしまった。

開始5分でスタンドへ。30分前にはまだ余裕があったスタンドはぎゅうぎゅう満員になって立ち見も出ていた。運び屋氏によると岐阜隊は中盤ダイヤモンドの4-4-2。試合開始前に視る機会があった登録では5-3-2なのだが、しかし運び屋氏に「ホントに?ホントにダイヤの4-4-2?」と何度も訊いてしまう。その原因は、コジコジの位置にあった。
ダイヤであれば1ボランチ+左右+トップ下のはずなのだが、トップ下もいる、左もいる、しかしボランチが2枚。右は誰がやるんだ?そこにボコーンとスペースがあるので、平岡が流れてケアしたり加速装置を駆使して片桐が戻ったりでもう大変。確かに右SB中尾の攻め上がりは岐阜隊の攻撃オプションでスペースの確保は重要なテーゼなのだが、それにしてもコジコジ下がり過ぎ、絞り過ぎ。

そんなこんなで一進一退、というよりは静岡隊のプレスが効いて岐阜隊の攻撃が作れない時間帯に事件が起きた。静岡の司令塔・藤田雄馬に岐阜隊DFが強烈なタックル。中尾の所業と思われるが、脚を上げて足の裏を見せながらの飛び込み型スライディングタックル。この直撃を受けて藤田は動けなくなってしまう。×のサイン。カードが出ないどころかプレーが止まることすらなかったのだが、岐阜隊寄りで観戦のぼくでも、このプレーに対しては一発退場で岐阜隊は10人になっているべきだと思う。攻撃の中心選手を失った静岡隊は勢いがなくなり、相手ゴール前で片桐→中尾と粘りよくつないで最後はゴリ若頭が押し込むだけ、岐阜隊先制。1−0で前半が終わった。ハーフタイムに古参サポ氏に訊くと、彼も先程のプレーは「よくて黄色だと思った」とのこと。

後半、コジコジがボールを奪われたところからカウンターを喰らう。ロングフィードの競り合いの際にファールがあったようで、静岡隊がPKを得る。これをきっちり決められて同点に。その後は両チームともプレスが緩くなり、岐阜隊にもチャンスが増える。途中出場の田中大輔がゴール正面のビッグチャンスを2本ともGKに止められたのは痛かった。左からのクロスがファーに流れたところを中尾が詰めて放ったシュートもサイドネット。右SBが持ち場を思いっきり離れて攻撃仕掛けるのは岐阜の伝統なのかしらん。
一方、岐阜隊の後ろ側も足が止まり、曽我部のファインセーブで救われたシーンが何度も。コジコジは後半途中から右の前目に張りっぱなしになったけど、運動量という面では見劣りもいいとこ。彼が動かない部分はすべて片桐が動いて仕事をしている。もはや舎弟というよりは鉄砲玉ぴゅーとでも呼ぶべき献身ぶり。試合開始当初はコジコジが蹴っていたセットプレーも途中から片桐が全部蹴っていたし。

試合は1−1のドローで終了。静岡隊もかなり消耗したようで、終了直後に脚が攣って動けなくなってしまい整列にも参加出来ない選手もいた。


バスの時間まであるので、再び建物内で感想戦。岐阜隊は昇格初戦で王者相手にアウェーで勝ち点拾えたのなら上出来なのかもしれないけど、ぼくにはそんな前向きな見方は出来なかった。
クラブは5部から4部に上がった。選手は1部や2部や3部から降りてきたのがほとんど。4部を知っているひとがほとんどいないのだ。戸塚監督だって知らないだろう。プレーや審判の質を含めて、これから岐阜隊が戦うステージがどういうところなのか。これがわかった時点ではもう手遅れ、になってなければいいのだけど。
岐阜隊は次はホーム初戦、相手は藤枝市役所。なんか、しれっと「4部ってこんなリーグだよ」と手厳しく教えてくれる典型的な相手のような気がしてならないのだ。
奥様ともう一度話をした。彼女も「もっと若くて動ける選手がいるといいのにね」と仰っていた。やはり選手が動けていないのは見えていたようだ。中盤にテコ入れしないと本格的に火傷を負ってしまうことになりかねない。同感。奥様は、喫煙コーナーで寛いでいる小見さん====ThisIsTheErrorMessege====のところに挨拶に行った。岐阜隊の監督は戸塚さんだが、静岡隊の総監督は三浦ヤス。====ThisIsTheErrorMessege====どっちも緑隊絡みだもんね。

ロビーでは大勢の報道陣に囲まれて戸塚監督がインタビューを受けていた。4部離れした光景だが岐阜隊が戦うステージは紛れもなく4部。そのギャップを、昨年のロッソやレキオはどう埋めていったのだろう。

気が晴れないまま、電車を乗り継いで岐阜に戻った。“復活の長良川放送”は、いまだ遠いまま。

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