cyic.co.uk 吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2006/05/04◆空席はヴィクトリーカレーを食べない
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JR東海静岡支社が出している休日乗り放題きっぷ====ThisIsTheErrorMessege====というものの存在を知ったのは大井川に自治体予選を観に行った日====ThisIsTheErrorMessege====で、これだと豊橋=島田往復でモトが取れるのだけど、驚いたのがそのフリーエリアで、東は国府津・北は甲府まで使えるのだ。しかも特急券を買えば特急にも乗れるというのだ。時刻表をめくって「小瀬で14時から試合があれば使えるじゃん」と思って携帯電話で調べたら、5/3の14時から小瀬で甲府×TG。この瞬間、自分の周囲四隅に鉄格子が落ちてくる音がした。退路なんてあったもんじゃない。当日、豊橋できっぷを買っている時間が怪しかったので大井川の帰りに前売りで買ってしまい、翌日には小瀬のS席チケも買ってしまった。すべて衝動。

ところが、日が近づいてもなんか盛り上がらないのだ。小瀬には行きたいのだけど、この切符を使うことが躊躇われた。そりゃお値打ち====ThisIsTheErrorMessege====度は高いが、往復ともに同じルートになること、豊橋=静岡がダラで片道2時間、その先に特急利用とはいえまだ先に片道2時間あること、これだと岐阜の帰宅が22時をまわること。あと、天気がいいので走りたくなったこと。かくして単車でGo!となった次第。前売りで買っておいた件の切符は静岡支社発行なので岐阜で有効日の変更手続きは出来ない。東海道→中央道のCounterClockwiseで小瀬を目指す。


職場に軽い用事があったので、豊橋までは一般道。GWなので既に名神の渋滞は始まっていた。一宮木曽川で目にした案内では朝6時前にして一宮Jct→岐阜羽島で渋滞8km。これが名神一宮通過時には一宮→岐阜羽島で渋滞15kmになり、用事を済ませて東に向かった東名岡崎の案内では名古屋→岐阜羽島で渋滞35kmになっていた。しかもここでは豊田Jct→音羽蒲郡での事故渋滞のオプションつき。西向きは散々な状態らしい。
8時に豊橋着。切符の有効日を変更し、浜名バイパス使って浜松→清水は東名利用で◎だなと思っていたのだが、いまって浜名も磐田も掛川も藤枝もバイパスは無料になったのね。バクチにはカネを注ぐクセにこういう時にはケチの虫が騒ぎ出す鋳造は、時間もありそうなので一般道利用を決断。磐田バイパスから見えた東名の上り線もそう順調に流れているようには見えなかったから、というのもある。浜松では名物の大凧====ThisIsTheErrorMessege====を載せたトラックをみかけた。軽トラじゃ載せきれないんだね。助手席ではハッピ姿のイナセな兄ちゃんが煙草を吹かしている。日本の由緒正しい祝日の風景。丸子までは非常に順調に走れたんだけど、静清の入口で大渋滞。静岡の市街地に待避し、富士川街道に入れたのは11時近くだった。

このまま真っ直ぐには行かず、身延山久遠寺====ThisIsTheErrorMessege====に立ち寄り。ぼくは信心深くもないけど、この歳になると両親と“将来”について話をすることも多くなる。ウチの墓は日蓮宗の寺に建つことになっていて、ならばせっかく通過するのだし日蓮宗総本山に参拝しておくのは悪くない。
と、初めての身延山訪問。いやあ、なめてました。菩提梯と呼ばれる287の石段。すごいのなんの。半分もいかない段階で脚がガタガタ。登り切ったところで数分ヘタりこんでしまったくらいだ。参拝を済ませて、今度は降りるのがまた大変。とにかく急な階段で下りる際にも膝にかなり負担がかかる。ガクガクのガタガタ状態で久遠寺を離れた。


小瀬に着いたのは13時15分頃。すでにバックも両ゴール裏も満員。ぼくはS席だけど、かなりTG寄りの席しか確保出来なかった。荷物を置いて、売店に直行だ。この日の目的は観戦だけではない。噂の『ヴァンフォーレ甲府ヴィクトリーカレー』を食べるのだ。

4年前の訪問時に喰いそびれた====ThisIsTheErrorMessege====のである。だから今回もS席にしたのだ。ぼくはこのカレーを通信販売で取り寄せたことがある。高いけどうまいカレーだった。でも、やはり一度は現地で食べたい。カタキを打つ時が来たのだ。
売店の列に並ぶ。飲料コーナーではリユースカップに次々とビールが注がれていく。好天に恵まれ、さぞビールがうまいことであろう。しかし、ぼくは今日は単車で来てしまったではないか!ぬかった!
自分の番が来る。商品リストには「ビーフカレー500円」とある。よしよし。「ビーフカレーください」

「今日は売り切れました」

なななななななななななななななな。試合開始30分前に売り切れとな!
もっと早く到着しなければいけなかったのだ。高速代をケチったツケがこんなところに現れるとは!ぬかった!ぬかったあ!

メジャーリーグ経営の格言として「空席はホットドッグを食べない」というのがあるそうだが、わざわざやって来たのにヴィクトリーカレーが食べられないとは。とほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ。焼きそばとジャンボフランクを貪るように食べた。こうなると無性にビールが呑みたくなる。ちくしょうちくしょう……って、前回の小瀬ルポでも書いたような。

試合は1−3でTGの勝ち。このカードはJFLでもJ2でも行われていたわけだけど、この日はちゃんとJ1の内容になっていた。昇格1年目の甲府はまったく怯むことなく中盤でパスつなぎまくって攻撃を作る。いい内容じゃないのさ。バレーはジャーン+モニにしっかり抑えられているので両翼がどれだけ最前線に顔を出せるかが勝負なのだが、先制点はその宇留野があげてスタンド大興奮。しかし、その裏で影はキチンと潜んでいた。

甲府は右SBの杉山がものすごーく高い位置で攻撃参加するのが特徴。逆に言えばその裏は狙い放題で、前半はそのスペースにボールを出して河口や赤嶺を走らせる。杉山は戻れないのでボランチのヤシケンや、FWの石原までが戻って対応することもある。こうして甲府の選手を消耗させておいて、TGは後半からリチェーリ投入。ボールを持ったまま上がれるし上がった先でキープも出来る。まさに桂馬が敵陣まで攻めこんで成桂になるような攻撃が繰り返され、甲府守備陣は対応できなくなる。結果、3失点。TGはサッカーは前後半の90分で戦うスポーツだということを如実に示してくれた。いやいや、たまにはトップリーグの試合も観ないといかんな。


帰り道。ぼくの前をレプユニで固めた父子がお互いの不満をぶつけあっていた。特にお父さんの方はビールのせいか怒りのせいか顔を真っ赤にして不満を並べ立てている。でも、ぼくはそんな光景が嬉しかった。言っちゃなんだがTGサポは嫌われ系だ。この日だって「弾けよう、イナカでも、負けるわけはないさ♪」と歌い続けていたし。でも、そのTGに負ける悔しい思いを、『べ』サポもコンササポも柏サポも緑サポも味わうことすら出来ないのだ。「ばっかやろう次は勝ってやるぜ」と思うことすら出来ないのだから。
ぼくが小瀬に初めて来たのは11年半前、その時はガラガラのメインスタンドで観戦した。確か遠藤孝弘のゴールで藤枝に1−0で敗れた。ぼくの近くには農協の帽子かぶったおじさんとクボタの帽子かぶったおじさんが長閑に観ていたのだ。11年半で観客は15,427人になった。もし、スタンドのどこかで甲府クラブの赤白縦縞ユニを見かけたらもっと嬉しかったのだが。岐阜にもいつかこんな光景が視れる時代が来るのだろうか。

ヴィクトリーカレーを逃した悔しさはほうとううどんで晴らすしかない。猪肉ほうとう+麦飯をガツンといただき、韮崎から岐阜各務原まで高速を使って帰ってきた。

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