吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2006/04/18◆ぼくは“あちら側”にいるのか?
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当直明けのボケた頭で夕方までなんとか残って会議もこなし、その後の新歓宴会もこなして帰宅したときはもうへろへろ。こりゃあいかに早起きの鋳造でも10時頃まで動けまいと半ば諦めていたのだけど、それでも5時に目覚めちゃしょうがねえ。天気予報も静岡は曇りだと言ってるし、行かざるを得まい。ってんで、土曜日は大井川へ。


一般のサッカーファンにはなじみの薄いものに職域大会というのがある。そのうちの1つ、自治体職員大会====ThisIsTheErrorMessege====の静岡予選が開かれるのだ。自治体のサッカー部といえば、これはもう藤枝市役所。4部所属は藤枝だけ====ThisIsTheErrorMessege====じゃないだろうか。この大会も2002年度大会から3連覇している。しかし、昨年は3回戦だかで東京消防庁に延長戦の末に敗れ、今年は覇権奪回の年になる。東海1部所属ということは岐阜隊と同じカテゴリーで戦うことでもあるし、行って損はないとみた。

東海道線を乗り継いで藤枝へ、そこからバスで会場近くまで。最初の観戦は、焼津市と吉田町の対戦。勝った方がシード・大井川町====ThisIsTheErrorMessege====と戦うことになる。しかしまあ、いくら静岡県のチームとはいえ、このあたりだと普段4部や5部を視ているぼくでも観戦というレベルでは少々辛いものがあるなあ。焼津が押しつつも先制点は吉田町だったので試合としては面白くなったけれど、焼津が風上にまわった後半になると自力の差が出たかなという感じでキッチリ逆転勝ち。同点ゴールのロングループは風を生かした見事なモノだった。
次の観戦会場は橋を挟んで下流側になるので10分くらいかけて移動。こちらが本命の藤枝市役所の試合会場なのだけど、土なんですなあ。なんかがっかり。ぼくの横に、前の試合で負けたらしい島田市役所の選手達が座って少しだけ観戦。話を聴いていると、やはり彼らにとって藤枝市役所というのは別格、ある意味“憧憬の存在”みたいなのだ。「あのユニの色、強そうに見えるよね。俺たちもああしようか」なんて話も出ている。
で、試合の方はまさに対戦相手・沼津市役所との『格の違い』を圧倒的に見せつけるものになった。サイドバックの攻め上がりとボランチからそこに出てくるロングパスのタイミング、そしてクロスの精度。それはまさに“器の違い”としか言いようのないもので、新館日誌にも書いたけどよく10-0で終わったよなあといった内容だった。なにしろ、藤枝市役所の目標は日本一なのだ。やはりこのあたりでどうにかなるということはないようである。

JFAのサイトに行くと、こうした職域大会として他に『教員大会』と『自衛隊大会』がある。これら3大会の優勝チームで公僕チャンピオンシップ名付けて『P3』なんて大会やったりしてね。自衛隊はまずマーカスが来るだろうけど、教員はどこになるんだろ。やはり静岡芙蓉なのかしらん。栃木や鳥取はもはや教員チームって感じでもないだろうし。


翌日曜日はハシゴで天皇杯の岐阜予選だ。岐阜隊のAとBの両方が視れる。まずはB隊の試合を観に、未観戦地の各務原勤労者グラウンドへ向かう。

朝から雑用でバタバタしてしまい、到着は開始数分前になってしまった。会場にはコアサポが4名。ここまで来ると、もはやただ“コアサポ”と呼ぶのは失礼かもしれない。本人達も自覚しているようで「“ハードコア”サポだな」なんて笑い話。こちらも土のグラウンド、ただし昨夜の雨でかなり水を含んでいる。対戦相手はセラヴィ。
ぼくが前回観た八百津でのカード====ThisIsTheErrorMessege====は、B隊は相手が強かったこともあるし雨ざんざでパスサッカーが出来なかったこともあるしで苦戦だったのだけど、この日はかなり余裕のゴールラッシュ。土曜日に新潟まで行ってヘタレG8を観てトンボ帰りのサポが言うには、「こう、“前を向いて攻めていく”って姿勢を視るだけで癒されるよね」。こりゃあ、最近のG8はよほどのヘタレ具合なのだろうな。グラウンド状態が悪いので、後半になるとスタミナ勝負。こうなるとセラヴィの勝ち目はまずなく、カウンターで1点返すのが精一杯で12失点。「夢は実現する」とは言うものの、まさに『それも人生さ』という内容====ThisIsTheErrorMessege====で第1試合は終わった。B隊でとにかく目立ったのが松江。キレキレの動き&働きで、リーグ戦ではA隊に混ぜてあげたくなる。

午後3時からはA隊の試合を観に大垣の岐阜経済大グラウンドへ。しかし、行ってみて驚いたのだが、ゴリ若頭はじめ主力級が軒並み出てこない。どうやら翌日に磐田サテとの練習試合が組まれているようで、そっちに向けて温存の模様。それでいてCB伊藤哲也にボランチ吉田康弘なのだから贅沢もいいとこだ。対戦相手は「FC10ミニッツ」====ThisIsTheErrorMessege====の選抜隊・SPミニッツ。
序盤、A隊が攻めあぐねている間にSPミニッツがカウンター一発、高木成太が相手を倒してしまいPK!しかしこれを曽我部がきっちり止めて一安心。もしこれが入っていたら攻めあぐねがずーっと続いた可能性もないわけじゃなかっただろうが、終わってみれば4-0。ゴール前でポストにシュートにとがんばったのは田沢だが、残念ながらこの日はシュートがことごとくポストや相手GKのファインセーブに防がれてしまいノーゴール。トラウマにならなければいいが。彼もまた『これも人生さ』と切り替えてほしいものだ。

一方、いくら主力不在とはいえ岐阜A隊相手に4点差で終えたSPミニッツは、今年岐阜地区1部昇格====ThisIsTheErrorMessege====というカテゴリーからすれば大健闘だろう。集まった応援団も大きな拍手で選手を迎える。応援団の数も、SPミニッツ側の方が多かったかもしれない。
この光景に、正直言って違和感を憶えた。彼らがどうの、ではない。なぜぼくはこっちにいるのだろう。いままでの観戦スタンスからすれば、ぼくはSPミニッツの側にいることの方が多かった。「強いプロ集団のサポ連」はぼくにとって“あちら側”だったはずだ。まだぼくはそんな状況に慣れていない。


さあ、これで来週はA隊とB隊の直接対決====ThisIsTheErrorMessege====だ。ゴール裏でフェンス越しに声を出していたサポ連はどっちにつくだろう?各務原勤労者Gまで来た『ハードコア』組はBにつくのだろうな。愉しみなカードだが、でもぼくはその場にいない。来週から観戦遠征が続くのだ。だから、岐経大での試合中に飛び込んできた皐月賞馬連的中!の知らせには、財布の底じゃなくて心の底から喜んだ。これで経済破綻まで少し猶予が出来たかもしれない。岐阜サポ連がカンパを求めて来たのでご祝儀で3000円を寄贈してから、ダッシュで帰ってきた。やはり4月とはいえ伊吹颪の直撃は堪える。

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