吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2006/01/10◆“初詣はどこでしょうクイズ”正解編
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元日は例によって天皇杯決勝。今回は早いうちに指定を買っておいたので余裕だった。S席アウェイ側だったので少しは心配だったのだけど、ぼくらの両隣りとも赤軍派だったので一安心。試合自体は押されっぱなしだったと思うけど、勝ってよかったです。しかし赤軍派がセレモニー終了後も30分間「まーりっち!まーりっち!」とカーテンコールを続けて本人を引っ張り出したのは立派。でも、まさかピッチレベルからスタンドに上がってくるとは思わなかった。

まあ観戦はそんな感じでよかったのだけど、その後の宴が少々乱れたものになってしまい残念。おまけに、いただきものの4合瓶を電車内に置き忘れてしまう始末で、なんともさえない正月3が日でありました。結局初詣も行かなかったんだよね。

で、出勤してみると昨年から続く職場環境の殺伐さが倍率ドン!さらに倍!という感じになってて、やはり初詣を端折った罪は重いのかも知れない。松も明けてしまったけれど構うものか、地元のM鉄電車なんか以前は2月11日まで正月ダイヤだったんだぞすごいだろう。というわけで“のびのび”も余ってるのでちょっと遠くまで初詣に行くことにした次第。


“のびのび”利用なので、必然的に朝は早くなる。単車で大垣まで行きたいのだが、この時期に心配なのは雪だ。実際、土曜の朝も岐阜では雪が降った。しかし、午後から天気は好転し雪は消えてくれた。これなら朝5時半に出発しても降雪や凍結で行く手を遮られることもない。
かくして大垣6時発の電車に乗って西に向かった。岐阜と大垣では残雪の量がまるで違うし、関ヶ原は雪景色だったし、米原は実際に雪が降り続いていた。雪景色は野洲あたりまで続いた。大阪から環状線、そして阪和線。和歌山からさらに南下。有田鉄道の廃線跡は放置されている模様。御坊で電車を乗り継ぐ。ちょうど紀州不動産鉄道部====ThisIsTheErrorMessege====のディーゼルカーが出て行くところだった。
田辺で昼飯を喰い、駅前を軽く散策。田辺にはJR西日本のバスが1路線だけあるようだが、手を引きたいだろうなあ。帰宅して調べて知ったのだが、阪本線====ThisIsTheErrorMessege====からも撤退していたとは。龍神バスと明光バスは広場を隔てて向かい合うように案内所がある。仲悪いのかしらん。龍神バスの案内所では硬券の乗車券を売っていて驚いた。


とまあ、ここまで書けば賢明な読者諸兄諸嬢はおわかりでしょう。初詣先は熊野本宮大社でした。freemindさん正解です。まあ今年はW杯イヤーですし、出来ればジーコの“隠し球”が古橋であればいいなの思いを込めて、アンダーに本田のTシャツを着ていったのでした。


さて、ぼくの乗った本宮行龍神バス。観光客地元客合わせて十数名が乗車。これだけ乗るなら上出来ではないかい?本宮までは2時間近くかかる。バスは普通の路線仕様で、トイレが心配になったのだけど、中辺路に入ったところでちゃんとトイレ休憩があって安心。観光客はみな本宮大社まで行くのだと思っていたら、さすがに世界遺産の熊野古道。途中で降りて歩くひともいる。湯の峰や川湯で降りて風呂を愉しむひともいる。本宮大社で降りたのはぼくを含めて2名だった。意外。

さて、サッカーファンには有名な熊野本宮大社。====ThisIsTheErrorMessege====カラスの絵がこれでもかとばかりに描かれている他は、普通の大きな神社だなという感じ。ぼくは普通に参拝を済ませ、普通に護摩木に願い事を書き入れ、普通にお守りなどを求めた。境内ではJFAエンブレム入りお守りなども売られていたが、一見してサッカーファンとわかるような参拝客は見あたらなかった。
1時間を神社で過ごし、また龍神バスに乗って湯の峰温泉へ。ここは『つぼ湯』が有名====ThisIsTheErrorMessege====なのだが、時間もあまりないので共同浴場の『くすり湯』に入った。いやあ、適度な広さ、適度な熱さ、適度な硫黄の香り。「ごくらくじゃああああああああああ。」あまりの極楽に、帰りのバスに乗り遅れないか心配になってしまう。えーと、適度な熱さというのはあくまで鋳造基準であって、「こりゃ熱すぎてたまらん」という方もいらっしゃると思うので念のため。

一風呂浴びて気持ちよくなったところで、奈良交通のバスで新宮に向かう。なにが驚いたって、バスにPiTaPaの設備がついていた====ThisIsTheErrorMessege====ことだ。もちろんまだ準備中だったが。バスカードの設備も付いていたけど利用出来なくなっていた。
湯の峰の街中は道が狭い。モノレールの名付け親====ThisIsTheErrorMessege====である通称“へこみや”氏が「湯の峰はかなりひどい」====ThisIsTheErrorMessege====と言っていたの、わかります。請川から普通の国道に出て、運転士さんもようやく普通に運転出来るようになる。しかし、八木から新宮まで6時間乗務しっぱなしとは奈良交通もえぐいことするね。日本でも有数の一般道のみを走る長距離路線バスだと思うが。
新宮に来るのは28年ぶりだが、駅前にはコンビニもなく、土産物屋もみな閉まっていて大いにたじろぐ。交番でコンビニの場所を訊き、晩飯を買って戻ってきたら名古屋まで戻れる最終・多気行の発車3分前だった。
車内では呑み喰いするしかすることがない。多気まで3時間10分。これでも普通列車の中では速い方で、逆方向だけど5時間近くかかる列車もある。コンビニで買ったP雑誌をへらへら読みながら呑んだくれてた。新宮駅の売店になぜか“黒部峡”なる富山朝日の酒が置いてあったので地元の“太平洋”とともに買ったけど、飲み口から何から全然違ってて驚いた。多気から亀山へ。津で伊勢鉄道に乗り換えた方が名古屋には20分早く着けるが、乗客のほとんどは“のびのび”ユーザなのだろうね。みんな亀山で20分待って名古屋に向かった。ぼくは単車を停めてあるので大垣まで、穂積で時間切れ====ThisIsTheErrorMessege====になり、大垣で追加出費が190円だった。自宅に着いたのは0時半。19時間動き回ったことになる。疲れるはずだわ。


かくして“のびのび”4日目が終了。

大垣→紀伊田辺の乗車券5,250円
新宮→大垣の乗車券4,940円
合計10,190円

なので7,700円浮かせることが出来た。

さて、“のびのび”はあと1日分ある。使えるのは次の連休しかない。となると……?いやいや、次の行程は読者クイズにもなりゃしないので、次回はちゃんとweblog更新かけます。

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