cyic.co.uk 吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2005/08/11◆W31CAのインプレツーリングと“S(君)の悲劇”(後編)
▲home ▲index

バイクで向かった先は山梨県だ。この時期は各地で天皇杯予選とか国体予選が行われる。“無料試合のS君”から「青森の準決勝は五戸ひばり野『サッカー場』みたいですぜ」と、この世の終わりを早めるかのようなメールが来て、逡巡の末に『命もカネも惜しい』と見送った話はここ====ThisIsTheErrorMessege====に書いた。実はそれ以前にも、7日は鹿島市で佐賀県予選の準決勝が行われるという情報も掴んでいたのだけど、やはりこれも『命もカネも惜しい』と見送り。近場で行われる未観戦会場の試合で唯一行けそうだったのが山梨の準決勝だったのだ。県協会のサイトには表向き何も書かれてないようだけど、潜りに潜るとちゃんと会場もカードも開始時間も記されていた。そこにたどり着くまでにぼくも結構サイト内を彷徨った。

名古屋から甲府はいまは高速バスもある。====ThisIsTheErrorMessege====名古屋7時過ぎのバスに乗って中央道双葉東====ThisIsTheErrorMessege====で降り、タクシーを拾って駆けつければ第2試合の開始少し過ぎあたりなら間に合いそう。しかし、せっかく早く起きられたのだし、バイクで走れば第1試合もそこそこ観戦出来るかも知れないというので単車で走ることにした次第。岐阜各務原から、開通したばかりの東海環状道を初めて走ってみる。思った以上に交通量があって驚いた。中央道に行くならこのルートは使えるね。恵那峡・駒ヶ岳・諏訪湖とSAをハシゴ休憩しながら東に走り、韮崎で降りて敷島から昇仙峡に向かって北上した。

ぼくの母親は甲府の出身で、こどもの頃は親類の家によく遊びに行った。だからか、敷島という地名には馴染みがある。宮交と言えば宮崎交通じゃなくて宮城交通だし、山交と言えば山形交通じゃなくて山梨交通だし、敷島と言えば群馬の敷島じゃなくて山梨の敷島なのだ。
さて、敷島会場に着いたときは第1試合の前半途中。ちょうど青いユニのチームが微妙な判定でPKを獲得したところだった。観戦者の一人から「審判もいい加減だよな」との声が聞かれる。10人程度の観戦者がいたのだ。県予選とは言えさすがは準決勝である。しかし、このチャンスにキッカーはふかしてしまいPKは枠の外。やがて前半が終了した。

さて、いまのスコアはどうなのだろう。観戦中の方に訊ねてみるも「私も途中から来たのでわからない」という答えが多い。ようやく「0−0です」と教えてくれるひとがいて、ああよかったと思ったのもほんの一瞬。小型のビデオカメラを回していた女性が
「1−0じゃないんですか?」
とおっしゃるのだ。あれあれ?結局、もう一人別の観戦者の方が自信を持って「1−0です」と教えてくれたので助かった。青いユニが工友、白いユニが日川。で、1−0で日川がリードしているらしい。


さて、その頃“無料試合のS君”は。
居住地の栃木から新幹線で北に行き、試合会場に向かっていた。五戸ではなく、雫石に。

彼から涙にくれるメールが届いた。

「五戸サッカー場の試合は『先週終わっていた』そうです」

どうやら7日に準決勝というのは誤報だったらしい。うわあああん。しかし、もちろん彼も百戦錬磨の社会人サッカー観戦者。このような“空振り”は何度も経験しているのでキレたりはしない。不幸中の幸いだったのは、五戸の日程変更に気づいたのが出発前だったこと。前日の6日土曜日、彼は“土日きっぷ”を使って三ツ沢で山形がキチンと勝ち点3をゲットするのを観て、帰宅してネットで最終確認しようとして発覚したのだとか。睡眠時間3時間で必死に代替プランを練り上げ、雫石にゼブラ×TDKを観に行くことにしたのだとか。しかし、ぼくは「命とカネを惜しんで」本当によかった。やはり『命は大事にすれば一生使える』というのは本当らしい。
ぼくが「甲斐敷島にいます」とメールすると、S君は心底驚いたらしい。「それ、天皇杯予選ですよね。情報をどこで仕入れましたか?」との質問が。「県協会の公式です」と答える。すると「そのサイトは何度も見たんですが、天皇杯情報載ってなかったです……」と失意に裏ドラが2枚乗ってしまった模様。なにせ彼が持っているのは“土日きっぷ”なのだ。追加出費なしで甲斐敷島に来ることが出来た====ThisIsTheErrorMessege====のだから。


第1試合は青いユニの工友クラブが押し気味に試合を進め、同点にしてからも押し切れそうな勢いだったものの、結局はPK戦に。キャプテンの10番が最初にPKをポストに当ててしまい、それが響いて4−2の敗戦。このキャプテン君はどうやら到着早々にぼくが視たPK失敗の前にも一度PKをもらって失敗しているらしく、監督さんも「PK3回失敗するとは」と苦笑い。ベンチからは「今度PK教えてやるよ」との冷やかしが。それに対して「2度と蹴らねえ」と応える彼は本心でそう思っているかもしれない。この試合に勝てば決勝戦だ。間違いなくNHK甲府のローカルニュースには出てくるし、試合の生中継だってあるかもしれないのだ。

第2試合。甲府工業高校が山梨を代表する社会人クラブ・韮崎アストロスに挑む。ぼくの後ろにはご家族が数人で熱い応援。序盤はスピードなら渡り合える甲府工が決定機を演出するが、サッカーは決定機を作った数ではなく決定機をモノにした数を競うスポーツであり、前半のなかば過ぎにボランチ・小泉が狭いところを抜け出してたたき込んだところで試合結果は見えたかな。weblogにも書いたけど、このボランチ君は小柄だけどスキルもセンスもあってここぞという時にエリアに侵入して仕事をする。こういう選手====ThisIsTheErrorMessege====を4部や5部のチームに見つけると、つい嬉しくなってしまう。
真夏の真っ昼間の試合なので、前後半とも20分経過時点でプレーが止まった時に給水タイムを設けていた。いいことだ。この時とばかりに給水中の選手に監督さんが指示を出していたけど、これっていいのかな。指示といえば、印象に残ったのが両チームのハーフタイム。どちらも半円状に選手が位置して監督からの指示を受けているのだけど、アストロスは選手が半円状に座ってカラダを休めながら監督が立って指示を出していたのに対し、甲府工は選手が半円状に並んで立って監督がベンチに座って指示を出していた。わずかの差なのかもしれないけど、ぼくにはそこに根本的な考え方の差があるように思えてならなかった。

試合は3−1でアストロス。甲府工の後半の2失点はいずれもミス絡みだし、セットプレーからヘッドでたたき込んで1点返したし、まさに一矢報いた形。しかし、よほどの乱れがない限り日川と韮崎の決勝戦の結果は見えたかなという気がしてならない。
帰路途中でほうとううどんを食べた。いつも『小作』で食べる。====ThisIsTheErrorMessege====今回は他に選択肢はないのかとネットで探したのだけど、どうも甲府から西の方では「こっちの方がうまい」という情報はみつからなかった。『小作』はカードも使えるしね、というわけで豚肉ほうとうと麦めしをガツンと喰って帰ってきた。

▲top