吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2005/06/27◆吉田はただいま居留守にしております
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携帯電話の電源を入れる。留守電が1件と、新着メールが14件。メールをすべて受信するまで2分13秒かかった。


前回の雑文====ThisIsTheErrorMessege====で書いたPCのリニューアル計画は、遅々として進んでおりません。土曜日の朝までに部品をすべて取り付けたものの、マザーボードにビデオチップが搭載されていないことに気づき呆然。新たに買いに行って接続し、さあ通電だと思ったところ今度はトランスから出ている電源コネクタとマザーのそれが合わないことが判明し唖然。コネクタを買い増ししてようやく通電にまで至ったのは土曜日の午後だ。しかしOSのインストールでMSのクセに「ハードディスクが見つかりません」などとほざくもんで、ハードディスクを交換してもらうも結局だめ。ついにギブアップでPC屋に持ち込み無料診断してもらうことになった。3往復もして、これかよ。なんの生産性もなかった土曜だった。


日曜は朝から観戦旅行。岐阜羽島を7時半頃の新幹線に乗るつもりで自宅を出て、単車を駐輪場に停めたところで気づいたのだ。携帯電話を自宅に忘れてきたっ。
取りに帰る時間はない。旅先からweblogの更新が出来ないとか、いろいろ弊害も予想されたけど、どうせ日帰りなんだし、今回はその弊害がどれくらいなのかを確かめてみるのも悪くない、とそのままで出発した。


職場で、こちらでは一応意識を集中させて仕事をしているつもりの時に、電話で作業が中断されるたびに「吉田はただいま居留守にしております」と返事出来たらどんなに素敵だろうと思ってしまう。『床屋の鏡』と『往復葉書』は“暴力”だと言ったのは佐野元春だっただろうか。それに『電話』も入れてもらいたいと思うことが、ままある。
電子メールがありがたいのは、情報のやりとりの主導権を受信側が握っているということ。忙しければ読まなければよいのだ。

今回は携帯電話がないのだから受信のコントロールさえ必要ない。ぼくは米原から新神戸まで眠り、その後は最新の『サッカー批評』を読んで過ごした。今号は読むところが多いけど、高校総体のことを『インター杯』と書かれると、一瞬なんのことかわからなくなってしまう。


岡山駅で返し馬マルホン師に拾ってもらって2試合ハシゴ観戦。倉敷でのファジアーノ×日立笠戸の試合は、4部にしてはかなりの入りで、フェンスにOH!くん====ThisIsTheErrorMessege====の絵が飾られていたことから、なんらかの広報活動が取られたものと思われる。かなり暑い中の試合となったけど、結果的には5-1とファジアーノの収穫祭。その程度の実力差は確かにあった。しかし前半終了間際までは1-1の同点だったし、今年は中国は地域決勝が2枠ある====ThisIsTheErrorMessege====から有利ではあるけれど、こんなんじゃ予選突破はどうだろうかと心配になってしまう内容だった。====ThisIsTheErrorMessege====がいれば違ったのかもしれないけど。笠戸は司令塔の小柄な7番がスキルのあるところを見せてくれた。容易に8人が押し込まれてしまうのはいかがかと思うけど、この内容なら降格の心配はいらないような気がする。

倉敷から笠岡に向かうクルマの中で、マルホン師の携帯電話を借りて宝塚の馬券を購入する。実は、倉敷での試合のハーフタイムに公衆電話を探したのだけど見つからなかったのだ。受信は拒みたいが発信は好きな時にやりたい。人間なんて欲望のカタマリだ。

マルホン師が頑張って走ってくれたおかげで笠岡に着いたときはまだ前半の15分だか20分だかだった。その時点ですでにソニ仙が1点リードしていたが。水島は、地域決勝で活躍した檜垣も高松も不在で、ちょっとがっかり。試合は、ソニ仙が決めるべきところでキチンと決めて3点リードで後半に入り、あとは試合をコントロール。順位の差がそのまま出たかな。もっとも、今日の水島とファジアーノが試合したら水島がチンチンにしてしまうだろうなあ、とは思う。

マルホン師は午後4時から用事があるとのことで、すぐに岡山に戻った。車内で、これまた携帯電話を借りてPC屋に連絡を取るが、担当さんはいつも接客中。「折り返しお電話致します」と取り次ぎの女の子が言ってくれるけど、ぼくの電話じゃないので仕方がない。岡山駅で新幹線を待っている間、新大阪での乗り継ぎの間、米原での待避時間と公衆電話を使って連絡を試みるも、すべてだめ。ようやく岐阜羽島駅で連絡がついて、ぼくが持って行ったPCの部品が足りずに調査が行き詰まっていることが判明した。


『便利な物が多い』と書くといいことだらけのようだけど『ありがたいものがありやすい』と書けば矛盾があると思うだろう?という面白いヘリクツがロック雑誌に書いてあって印象に残っている。今回、ありがたいものがない状況で約半日の旅行をこなしてきたのだけど、やはり携帯電話がないと不便だねえ。精神的活動範囲がかなり狭くなる。それと、市街地から公衆電話がどんどん少なくなっているというのを痛感したのも事実だ。馬券が買えたのもマルホン師の携帯電話からだし。便利を知ってしまうと不便には戻れないね。

馬券?なんですかそれは、喰えるんですか。スイープなんか買えるか、ばかやろう。どうせ今年は馬は全敗だよ。けっ。

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