吉田鋳造総合研究所
鋳造所長雑文録
2004/11/20◆帰ってきた“あたしのマジェ”
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この一週間は業務上多忙というより消耗著しい状況で、なもんだからか昨夜の夢はかなりひどかった。ぼくの余命がガンであと2日ということが判明して職場のみんなが“送別会”を開いてくれるのだ。「いろいろやりたいこともあっただろうにね」なんてみんなが慰めてくれる中、医師のひとりがやって来て「吉田さん、ちょっとパソコン視てくれない?印刷が出来ないんだけど」………。ああ、なんて、なんて夢なの。昨夜、盟友Sun'sSonと深く深く呑んだ酒と一緒に洗い流そうと朝風呂につかったけれどほとんど効果なし。はうぅーっ。
で、自転車に乗ってお出かけ。今日は少し暖かいくらいの陽気なんだけど、うっすらとかく汗が泡盛くさいってのは、やだなあ。単車屋まで行って状況確認。今日の夕方にも“あたしのマジェ”が戻ってくることになった。いやあ、めでたい。これで少し生活がラクになる。

実は1ヶ月近く「単車なし」の生活だったのですよ。


10月下旬に“事故”を起こしてしまいまして。出勤途中で見通しのそんなによくない交差点で軽自動車とごっつん。幸いなことに接触は左後方だったので肉体的損傷もなく、衣服もどこも破損しないという奇跡的な状況だった。とりあえず職場に遅刻する旨を電話で伝え、警察の事故処理も終わって、単車が軽トラの荷台に積まれて現場を去っていく際にぼくの脳裏では「どなどなどぉなぁどぉなぁあ~・・・」====ThisIsTheErrorMessege====という歌がずっと鳴り続けていた次第。なんだかなあ。
過失割合はぼくが7で相手が3で決着。ええ、この割合には何の文句もございません。で、示談====ThisIsTheErrorMessege====決着がつくまでは修理も控えていたのだけど、金額も確定したしで修理開始。部品は既に取り寄せてもらってたので1日で修理完了とあいなったわけ。

単車がない間はバス通勤だった。近くのバス停まで自転車で行ってそこからバス。しかし、自由度は失われるけどこういう生活も悪くないなあと思った。いかに自分が運動しない人間になってしまっていたか、たかが自転車を漕ぐというだけではあるが、たまの運動がいかに気持ちよいものか、よくわかった。就職した当時に結構ちゃんとした自転車を買っていた====ThisIsTheErrorMessege====ので、ちょっと手入れしただけでキチンと動くのもありがたかった。
朝は自転車+バス通勤でなんの問題なかった。問題は帰りだ。帰宅途中にスーパーに寄って食材を買い込むという生活パターンが確立してしまっていたので、不便なことこの上ない。駅前のコンビニで弁当買ってそれで晩飯、という日常はやはり美しいものではない。というわけで、“あたしのマジェ”が戻ってきたら、また単車通勤に戻ることになるだろう。一度『便利』を経験してしまうと、なかなか以前には戻れないね。

ぼくのヘルメットは、それまでも何度もコケたり落としたりしてたから、かなりヘタれが来ていた。“事故”の際に頭部を守ってくれた感謝も込めて、ここは買い換えの時期だろうと単車部品屋に行ってみた。ずらっと並んだピカピカのメット、あんなのもこんなのも、とよりどり選んでいるぼくに店員が持ってきたのは、普通のジェットタイプ。「あなたのアタマが入るのはこれだけですね」。はうぅーっ、数年前にこれまで使ってたメットを買った時にも、同じ事を言われたのだ。大きいことはいいこと……なんかじゃ全然ないっ!先日行われた職場の宴会でも、娘どもが「小柄な男のひとって、いいよねーっ♪」とぼくのすぐ横で盛り上がっていたので、危うくいぢけてしまいそうになってしまったのだ。


つい先程、“あたしのマジェ”は戻ってきた。試合が終わったら、メットを買い換えに行こう。スーパーで食材も買おう。やはり一度『便利』を経験してしまうと、なかなか以前には戻れないね。これからは安全運転で行きます。はい。

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