大きな買い物(笑)を終えて、2人でもっぺんエジプシャン・バザールへ。バザール自体は結構小さい建物で、その外側にも同じようなモノを扱う店がいっぱい並んでいる。豆類の値段がバザールの中と外でかなり違うのには驚いた。ヘーゼルナッツがバザール内だとほとんどがキロ32【も】だったのに、外だとキロ15【も】の店が少なくなかったのだ。
エミノニュ-Eminönü-からトラム1号線でスルタンアフメット-Sultanahmet-に上がり、坂を歩いて降りる。ちょっと“鉄”しながら探したのは、件の民放TVのイスタンブール案内番組で紹介されていた「アヤソフィアの“伊藤忠太====ThisIsTheErrorMessege====の門”」。2日目にこの近辺を観光した時には見つけられなかったのだけど、ようやく発見。それから、「トルコ・スイーツが食べたい」というじゃからんの希望により電車通りのカフェでちょっと休憩。彼女は『世界一甘いお菓子』との異名もあるらしいバクラヴァ====ThisIsTheErrorMessege====らしい菓子に挑戦した。でも、食べてみると予想していたほどではないらしく、拍子抜け。「きっとこれではない」とのこと。
歩いて再びエミノニュ-Eminönü-まで出て、船でアジア側、ハイダルパシャ-Haydarpaşa-へ。初日に歩いたバーダット通りに服を買いに行く。あのボロい電車(笑)でスアディエ-Suadiye-まで行き、じゃからんはヤルグジュ====ThisIsTheErrorMessege====でセーターを買い、ぼくはマーヴィ====ThisIsTheErrorMessege====でシャツを3枚買った。日本でこの程度のモノを買うとおそらく倍の値はするだろう。
夕方になって日も傾いてきた。カドキョイ-Kadıköy-行の2階建てバスに乗って、シュクリュ・サラジオールで降りてちょっと歩くと、初日に使ったソウトルチェシメ-Söğütlüçeşme-駅。この駅の北側にバスターミナルがあって、メトロバスが頻繁に運転されている。イスタンブール旅行の仕上げは、メトロバスに乗って、ボスポラス橋を渡るのだ。
どれに乗っていいかわからないけど、とりあえず乗ってみたらシシリ-Şişli-に停まるバスだったので安心。高速道路を走るバスから見える景色は普通の欧州のそれ、でもその光景にアクセントを与えているのがジャーミィの存在。やっぱり、イスタンブールはイスタンブール以外の何者でもないのだろうなあ。
海峡を越えて、ヨーロッパ側へ。シシリで降りる。地下鉄駅への親切な動線なんてまったくないのもイスタンブール流儀。慣れたよ(苦笑)。
メトロ2号線でタクシム-Taksim-へ戻ってきた。これで『イスタンブールカルト』の使用は終わり。計算して使ったわけではないのだけど、ぼくの『カルト』の残高は0.4【も】だった。見事過ぎる(笑)。
イスタンブールでの最後の食事だ。ケバブ・レストランに入ろう。広場からほど近いところの『スティシ・ケバブ・ドゥンヤス』へ。
ぼくはイスケンデル・ケバブ、彼女はケバブドゥルムにした。ケバブドゥルムは、英語メニューにFoldedと書いてあったから“肉で何かを包んで焼いたもの”だろうと想像してたら、逆に肉や野菜を筒状にラップサンドにしたものが出て来た。イスケンデル・ケバブは焼肉のトマト煮込みにヨーグルトを添えて。どちらも美味でした。じゃからんはデザートでバクラヴァに再挑戦(笑)。ぼくには一口食べて眩暈がするような甘さだったが、彼女は「これで“世界一甘い”の?」と、こともなげ。でかるちゃあああああああああ(笑)。
ホテルに戻って荷物を回収し、帰国用にフォーメーション・チェンジ。タクシム-Taksim-広場に行くと、初日にたじろいだHAVATAşのバス====ThisIsTheErrorMessege====が3台くらい停まっていた。空港行だよね?と乗ろうとすると、運将が「アタチュルク?」と訊いてくる。Yesと応えると「後ろのバスに行け」。そうだ、イスタンブールには空港が2つあるのだ。いやあ危ない、別の空港に運ばれてしまうところだった。
平日の夜8時半だ、やはり道路は渋滞気味、来た時のように速くは走れない。アタチュルク空港まで50分かかった。関空行は翌朝0時半の出発。でも、3時間以上前だけど既に搭乗受付は始まっていた。ぼくらの席は、窓側ではなく通路と通路の間。くっすん。
空港ロビーでうろうろしててもしょうがないので、とっととイミグレを通過してしまおう。アタチュルク空港はイミグレ通過後にセキュリティ・チェックがある。カバンの中に缶ビールを入れていたのを忘れていて見事に没収された(苦笑)。セキィリティを通過すると免税店。カゴに土産を入れてレジで精算。ビニール袋を何枚か渡されて、袋には自分で入れてね。スーパーマーケットみたい。
最後の最後に、残ってたトルコリラを日本円に。紙幣155【も】を窓口に出したら5【も】札1枚を返されて日本円が6000円。空港だもん、そんなだよね。で、残った5【も】札は売店でミネラル・ウォーターを2本買ったら綺麗に消え、手持ちの【も】札がなくなった。実に素晴らしい。
関西行の便は“沖止め”だった。機内に入り、着席してベルトを締めたら2人とも速攻で落ちてしまい、気づいたら離陸していた(笑)。チェックインした時は窓側の席が取れずに落ち込んだけど、ラッキーなことにぼくらの席の横は誰も乗ってこなくて、堂々と横になって爆睡してしまった。
偏西風に乗るので関空行き便は飛行時間が3時間近くも短いのだけど、降りた時にはもう17時半。爆睡した関係で、ものすごく早く着いたような気がした。
イミグレを通過して、預けていた荷物を受け取る時に『動物検疫』の案内板があった。そういえば、ぼくらはあまりの美味さに感激してエジプシャン・バザールでトルコ・サラミを買っていたのだった。生肉ではないし、大丈夫だろうと検疫窓口に持って行くと、係のお姉さんは瞬間的に申し訳なさそうな表情をした。
「トルコからは肉類は一切持ち込めません」。
があぁぁぁーん。ダメと言われたものはしょうがないけど、やっぱり悔しい。ぼくは検疫窓口のお姉さんにこう言うのが精一杯だった。
「わかりました。ここで放棄しますから、
食べないでくださいね」。
ああ、トルコサラミ、美味だったんだけどなあ(***sigh***)。
帰りの米原行『はるか』の中でじゃからんと話したのだけど、イスタンブールに5日間貼りつきという選択は完璧だった。5日という長さも、ちょうどよかった。ツアー添乗員の旗について観光地をまわってもそれなりに愉しめるだろうけど、この街はもっとずっと『濃い』。やっぱり海外旅行はコースツアーじゃないと…という方も多いだろうし、その気持ちはわかるけど、せめて1日だけでも「まるっとフリーでイスタンブール」というコースの選択を強力にお勧めしたい。