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【İSTANBUL】16. 「じゃあ、いくら持ってるんだ」
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2012年10月22日

イスタンブール最終日。またしても早く目覚めたぼくは、例によって早朝ガラタ橋出撃。今回は橋がターゲットなので、シシハーネ-Şişhane-経由ではなく、タクシム-Taksim-→フュニキュレル-Füniküler-でカバタシュ-Kabataş-→トラム1号線でカラキョイ-Karaköy-。でも、この日はそのまま電車で橋を渡ってエミノニュ-Eminönü-まで行くことにした。この選択が、最終日に当たりくじを引く。エミノニュ-Eminönü-で降りたぼくは金角湾に面したところまで歩いて

ひあああああああああああああああ

と声を挙げてしまった。そこからは、イルミネーションで輝くボスポラス大橋がハッキリと見えたのだ。すぐに一脚を用意して、少しずつ明るくなっていく中のボスポラス海峡と橋を何枚も何枚も写真を撮った。そのほとんどはブレちゃってたけど、とにかく「いい写真を撮る第一のコツは『その場所にいること』だ」を痛切に感じながらカメラに収めた。ガラタ橋を歩いて渡りながら振り返れば、イェニ・ジャーミィを背景にトラム1号線の電車が何本も通り過ぎていく。イスタンブールの月曜の朝、街は動き始めている。

ある程度撮ったところで、来たときと逆のルートでホテルに戻った。フュニキュレル-Füniküler-ではイスタンブールのJKを何人か見た。はっきり言うけど全員かわいい(笑)。皆さん結構なミニスカートでびっくりしたけど、おそらくあれはみんなキュロット・タイプだね(笑)。

ホテルに戻って、シャワーを浴びてから着替えた。断言していい。いま、この街でコバルトーレ女川のTシャツを着ているのは俺だけだ(笑)。
ホテルで最後の朝飯を食べて、しっかり荷造りしてチェックアウト。フロントで新聞をもらった。昨夜のベジクタシュ戦……あらら、マルがついちゃってる(苦笑)。
到着日と同様にフロントで荷物を預かってもらう。係の兄ちゃんが「何時に戻ってくる?」と訊くのでじゃからんが「7時…8時かな」と応えると、兄ちゃんは「その時間はもう勤務が終わっていて俺はいない。長い間泊まってくれてありがとう」と言った。

最終日なんで、今日は仕上げだ。カバタシュ-Kabataş-からトラムで旧市街に行ってベヤズット-Beyazıt-で下車。グランドバザールには目もくれず(笑)に北に向かう。目的地はスレイマニエ・ジャーミィ。新市街から旧市街を眺めるといつもデーンとその姿が見えていたヤツだ。

でも、歩いているとノートみたいなのを売っている小路があったので寄ってみた。するとそこは書店街だった。文具や参考書なんかを扱っている店ばかり。古本屋には「近代戦争史」のようなブ厚い本もあって、手に取ると日露戦争のこと====ThisIsTheErrorMessege====がしっかり書いてあったり。この小路のすぐ北にはイスタンブール大学があるから、そこの学生さん目当ての街なのだろう。そんな書店街にもしっかり猫が住み着いていて、微笑ましい。

スレイマニエ・ジャーミィはさすがに大きい礼拝堂だった。月曜の朝だからか、まだ人影もまばら。外国人観光客が動き出す時間でもないからね。
ここから海の方に降りていけばエジプシャン・バザールの近くに出るはずだ。と歩いていくと、その前に2日前に訪れたリュステムパシャ・ジャーミィの反対側の入口に着いた。そうかそうか、ここに出るのか。あまりり入口が目立たないので、西欧人の観光客夫妻も「ここが入口か?」とぼくらに訊いてきた。
2日前に使った出口から出ると、すぐ前にカシミアの服飾屋がある。じゃからんが「視るだけ視たい」と言うので「いいよ」と応え、彼女は店の中に入った。

彼女が店から出たのは1時間後だ(爆笑)。別に危険な目に合ったわけではない。“視るだけ”だったはずなのだが、とてもとてもいい柄のストールがあって彼女はグラグラ来てしまい、店の兄さんもこのチャンスを逃すまいと必死だったこともあって、ストール2枚で760【も】のところを420【も】にまで下がったのだけど、それでも彼女が「カネ持ってない」と言うと

兄さん「じゃあ(トルコリラを)いくら持ってるんだ」
じゃからん「200」
兄さん「200だああああああ?!(呆れ)」

するとストール2枚が350になり340になり、最後には320【も】にまでなって、ぼくがトルコリラを作りに両替所へパシリすることになった。ところが、このページ====ThisIsTheErrorMessege====にも書いたけどエジプシャン・バザール周辺は両替所が見つけにくい。なんとか見つけた両替所で【も】を用意してカシミア屋に戻ろうとしたら、じゃからんからメールが来て

じゃからん「ごめん!指輪も欲しくなった」
……………てめえ(笑)。

なんでも、待っている間にも「これどうだ、これはどうだ」といろいろ出されて、全部断ってたのだけど最後の最後にトルコルビーの指輪が出てきて「ころーん(じゃからん:談)」。ストール2枚に指輪つきで380【も】で決着したとのこと。もう最終日なのであまり多くの【も】札を持ちたくなかったので、先刻の両替所では5000円分しか両替しなかったのだ。ギリギリ足りない。もう一度、先ほどの両替所にパシることに。最初から1万円を替えときゃよかったよ(***sigh***)。ま、彼女が買ったストール2枚も指輪もなかなかいい感じだったから、よしとしましょう。

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