この日はエジプシャン・バザールは偵察のみと決めていたので、バザールを出てエミノニュ-Eminönü-駅へ。鋳造のワガママで、ちょっと“鉄”させてもらう。トラム1号線でアクサライ-Aksaray-→坂道を歩いて下って国鉄のイェニカプ-Yenikapı-→近郊電車でシルケジ-Sirkeci-に戻る。じゃからんは歩き疲れて、どこかで休憩したい雰囲気。アクサライ-Aksaray-駅近くにも店はあるだろうと、とりあえずトラム1号線で向かった。
アクサライ-Aksaray-は名古屋の鶴舞みたいな普通の街中。イェニカプ-Yenikapı-に向けて降りていく途中で『シミット・サライ』(後述)をすぐに見つけた。ここで休もうか?という話になったけど、シルケジ-Sirkeci-行近郊電車の発車時間がわからないので、まずはイェニカプ-Yenikapı-駅に行くことに。ところが、これが結構遠くて、舗道もない道。イェニカプ駅で時間を調べてから『シミット・サライ』に戻るには長い上り坂になるし……ということで、アクサライの『シミット・サライ』は見送り、電車に乗ってシルケジ-Sirkeci-駅周辺で休憩することにした。
イェニカプ-Yenikapı-はこれがまた古い駅で道床の石なんてないも同然だし、電車も2日前にアジア側で乗ったのと同じまたボロくて閉鎖的なヤツがやって来て、なんだかなあ(苦笑)。ガタンゴトンというよりドカンドカンとジョイント音を鳴らしながら電車は東に向かった。よく脱線しないなあ(苦笑)。進行方向右側にボスポラス海峡、古い城壁の跡が放置されていたり。シルケジ-Sirkeci-駅に着いた。
ハイダルパシャ-Haydarpaşa-と同じく、鋳造の“鉄”分が瞬間起動してしまう。でも、ハイダルパシャ-Haydarpaşa-では駅の雰囲気に起動したけど、ここシルケジ-Sirkeci-でのトリガーは駅ではなく列車。旧駅舎側のホームに客車列車が停まっていたのだ。
改札を出て確認すると、あと20分ほどで発車するカプクレ-kapıkule-行====ThisIsTheErrorMessege====列車らしい。これは見届けなければっ。とホームへ向かう====ThisIsTheErrorMessege====と、猫ちゃん。ホントにどこにでもいるよ。じゃからんは猫と遊んでるのでぼくは先頭車へ。すると、まだ機関車もつけない状態だった。あれあれ、あと10分で発車だよ?あと5分だよ?発車時間だよ?とはいえ機関車をつなぐ気配はまったくない(笑)。まったく、長閑なものだ。
とにかくしばらくは発車しそうにないし、雨も降ってきたので屋根のある方に戻って、ホーム直付のレストランで休憩することにした。その名も『オリエント・エクスプレス・レストラン』。ぼくらは午後3時半にして昼飯がまだだったけど、そんなに空腹でもないので、ぼくはライス・プディング、じゃからんはクレーム・カラメルをチョイス。ライス・プディングはトルコではかなりメジャーなデザートで、米を牛乳・砂糖と煮込んでオーブンで焼いてから冷やしたもの。そこそこ腹に溜まる一品。じゃからんが頼んだクレーム・カラメルは、日本でいうカスタードプリンそのままだった。いくらだったっけ?ちゃんとチップも置いてきましたよ。
食べ終わった頃に、前の方で列車が到着したようで、ホームを大勢の乗客が歩いてくる。レストランがあるこのホームは近郊電車ではなく長距離列車用のもの。もしかして、15:20のカプクレ-kapıkule-行はこの列車の到着を待っていたのでは?と再び先頭車に行ってみると、果たしてその通り。カプクレ-kapıkule-行が待っていたのはどうやら電源車だった模様。現場職員はつなぎ替えに忙しい。これは発車までしばらくかかりそうなので、ぼくらは駅を後にすることにした。
駅舎の待合室では今夜の“くるくるダンス”====ThisIsTheErrorMessege====の準備中。「チケット売ってます!」の表示もある。出札窓口まで戻ると、トルコ国鉄の路線図が貼ってあった。めっちゃくちゃ欲しくなったけど、あれはおそらく売ってないだろうなあ。トラブゾン-Trabzon-への鉄道路線がないことを知って深めに驚く。