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【İSTANBUL】05. Awayでいきなり攻撃的に行くことの顛末
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ようやく『バーダット通り』に出た。通りの上に細長い旗が飾られれていて綺麗。で、件のIETTの公式サイト====ThisIsTheErrorMessege====でカドキョイ-Kadıköy-からのバスを調べてもどうしても見つからなかった理由がようやくわかった。西方向への一方通行なのね。
お洒落な店を視ると、じゃからんも疲れがどっかに避難してしまうようだ。ガイドブックに沿ってあっちこっち。そんな中、M&S====ThisIsTheErrorMessege====の店を見つけたのでぼくが靴下をドカンと購入した。店の親父が「日本人か」と訊くのでそうだと応えると「俺のクルマはカローラだ。11年間ノープロブレム」と言ってくれる。嬉しいね。すると、なんでも従兄弟がホンダに乗っているらしく、「トヨタとホンダはどっちが上のメーカーなんだ」と訊いてくる(笑)。日本人から「トヨタが上だ」という答をもらって従兄弟に自慢したいのだろう(笑)。他にも、身内に単車乗りがいて「そもそも『ハヤブサ』====ThisIsTheErrorMessege====ってのは何の名前だ」とかも訊いて来る。なかなか愉しいひと時だった。

スアディエ-Suadiye-駅に到着した。のだけど、ここにも猫(笑)。ホームを悠々と歩いてきた黒猫は、ベンチに座るじゃからんのすぐ横にやってきてゴロゴロゴロ。こうも無防備にひとに近づいてスリスリしてくると
「お前らには肉食獣としてのプライドはないのか~!」
と叱りつけたくなってしまう(笑)。

またボロボロの電車に乗って、西へ。さっきのソウトルチェシメ-Söğütlüçeşme-を過ぎて、左にカーブすると、昔ながらの、いかにも“手をかけていない”風な駅構内が見えてきて、鋳造の“鉄”分がゆっくりと起動していく。

ハイダルパシャ-Haydarpaşa-に着いた。行き止まり式のホーム。乗客は暗い駅舎に消えていく。ぼくも彼らに続いていって………

ひああああああああああああああああああ

なんだ、この、趣のある駅舎は。

デカくて、そしてメチャクチャ渋い。門司港と比較したら門司港が可哀想に思えちゃう。もう点火したみたいに何枚も写真を撮ってしまった。
でも、門司港駅のように“ターミナル駅”としての賑わいがあればまだいいのだけど、そうした喧騒が一切ない。15分に1本の近郊電車の乗客だけが、桟橋と駅舎の間を行き来する。強引に形容するなら『はくどー』====ThisIsTheErrorMessege====を超巨大化したような。マルマライが出来たら、この駅はどうなっちゃうんだろう……。

2012年10月のİstanbul
13.ハイダルパシャ駅 -Haydarpaşa- 
イスタンブールのアジア側ターミナル。アンカラやイズミール方面の長距離列車も発着する駅だったのだけど、いまは高速鉄道とかマルマライ計画計画(下述)とかの工事中で、長距離列車はアダバザル発着。近郊電車しかやって来ない。wikipeによると、あくまでシルケジ(イスタンブール)駅との連絡を考えて造られた駅で、要するに「海に面した極楽橋(笑)」というか「駅舎がめちゃくちゃデカい小松島港(笑)」というか。そういう目的だから、マルマライ計画が実現完成したら廃駅になるという話もあるようだ。
2012年10月のİstanbul
14.マルマライ計画
ヨーロッパ側とアジア側の鉄道をつなぐ計画。ボスポラス海峡は黒海と地中海を結び大型船がガンガン通過するので橋をかけるとなるとかなり高いところを通さねばならず、トンネルを掘って結ぶ。計画ではアジア側・ユスキュダル-Üsküdar-付近~ヨーロッパ側・シルケジ-Sirkeci-付近が海底区間となるが、かなり深いところに駅が出来ることになるので利便性についてはちょっと疑問。すでにバリバリのクルマ社会になっちゃってるイスタンブールで両岸の鉄道を結ぶ意義もぼくには見出しにくい。貨物輸送には革命が起きるだろうけどね。当初の計画では2009年には開通していることになってたけど、2012年10月の時点で完成は未定だとさ。

ハイダルパシャ-Haydarpaşa-の駅前にはちゃんと渡船も来る。この桟橋の建物もなかなか趣があって。『カルト』のチャージ機があったので、初めてのチャージをやってみた。
カードをセンサーに載せると、現在の残高が出て、「あと何秒で札を入れないと操作を取り消しちゃうよ」というカウントダウン・メッセージが表示される。ゼロになってもやり直せばいいだけなんだけど、ちょっと焦るね。

2012年10月のİstanbul
15.イスタンブールでの紙幣の使い方
とっても重要な事項なので、イスタンブール旅行の際にはしっかり頭に入れておいてほしい。
トルコリラには200【も】/100【も】/50【も】/20【も】/10【も】/5【も】の6種類の紙幣があるけど、今回の旅で200【も】札は1回も目にしなかった。そして、小さな商店では100【も】札が非常に嫌われる傾向にある。100【も】札をくずそうと、小さな店で5【も】くらいのモノを買おうとしても断られるということが何度かあった。
だから、例えば40【も】くらいの買い物をして、財布の中に100【も】札と50【も】札があったら絶対に100【も】札を使うようにすること。出来れば、50【も】札も積極的に使って財布の中は20【も】札や10【も】札で溢れさせておく方が使い勝手がいい。チップのことを考えたら5【も】札だって需要が高い。
なんでこうした「紙幣の使い方」を『カルト』チャージの項目で書いたかというと、『カルト』チャージ機は20【も】/10【も】/5【も】の3種類の札しか使えない。さらに注意点。突っ込んだ額はすべてチャージされてしまう。20【も】札を入れて10【も】だけチャージして釣りをもらうということが出来ないのだ。要注意。

カラキョイ-Karaköy-行の船は行ったばっかりなのでしばらく待っていると、東洋人風の男性がトルコ人女性と一緒にやって来た。日本人かな?と思ったけどトルコ語ペラペラ。すると、彼がぼくらに「日本の方ですか?」日本語。ああ、ぼくが岐阜隊のキャップ被っていたしね。この方、件のマルマライ計画に従事されているのだそうな。「ホントにやる気あるんですかね。『掘れば遺跡が出る街』ってのはわからなくはないですが、時間かかり過ぎ」となかなか手厳しい。

カラキョイ-Karaköy-への航路は、ハイダルパシャ-Haydarpaşa-行とカドキョイ-Kadıköy-行があるのだけど、閑散時間帯だからかこの時間はカラキョイ-Karaköy-~ハイダルパシャ-Haydarpaşa-~カドキョイ-Kadıköy-~カラキョイ-Karaköy-という循環ルートになる。ぼくらはそう急いでいるわけでもないので船内でゆっくり出来るからありがたいけどね。

ヨーロッパ側に戻ってきた。新市街・カラキョイ-Karaköy-桟橋。レストランも開いてて賑わっている。そんな人ごみを縫うように歩いて、電車通りの向こうにあるテュネル-Tünel-の入口へ。

2012年10月のİstanbul
16.テュネル -Tünel- 
テュネル、すなわちトンネル。世界で2番目に古い地下鉄。====ThisIsTheErrorMessege====といってもケーブルカー。港町・カラキョイ-Karaköy-と高台のベイオール-Beyoğlu-地区のテュネル-Tünel-広場を小さな2両の赤い箱が数分に1回の頻度で運行している。ノスタルジック・トラム(後述)と違って、現在でもバリバリ現役の“地元の足”として機能している。

ベイオール-Beyoğlu-からタクシム-Taksim-へは路面電車『ノスタルジック・トラム』で移動した。小さい1両の電車は観光客で満員だ。日本人団体客が乗ってたけど、みんな途中のガラタサライ-Galatasaray-で降りた。運転士さんはひたすらにチンチン鳴らしながらゆっくりと電車を“動かす”。“走らせる”なんて表現はおこがましくて使えない(苦笑)。

2012年10月のİstanbul
17.イスティクラル通り -İstiklalCaddesi- と
ノスタルジック・トラム -NostaljikTramvay-
ベイオール-Beyoğlu-のテュネル-Tünel-駅からタクシム-Taksim-広場までのイスティクラル-İstiklal-通りは新市街で一番の大繁華街で、ほぼ“歩行者天国”状態。両側に店が立ち並び、レストランも多い。
で、その通りにある路面電車は、その名も『ノスタルジック・トラム』。====ThisIsTheErrorMessege====とはいえ、地元民や観光客で溢れかえっていてみんな電車の接近なんてお構いなし線路の上をに歩いている(マジ)イスティクラル通りだから、スピードなんて出せるわけがない。「街のど真ん中に観光鉄道がある」といった捉え方でいいと思う。せっかくだから一度は乗ってみるといいかな。

タクシム-Taksim-まで戻ってきた。今度こそホテルにチェックイン。部屋に入って……「失敗した」。部屋そのものはまったく問題ない。有線LANのジャックもちゃんとある。失敗の理由、それは『風呂がなかった』のだ。いやぁ、ぬかった。欧州のホテルにはそういう設備のトコが少なくないのだけど、ぬかった。

とにかく晩飯にしよう。狙いは、イスティクラル-İstiklal-通りからちょっと北に行ったところにあるレストラン『ハシュ・アブドゥラー』。テレビのイスタンブール案内番組でも紹介されてたし、観光ガイドにもよく載っているお店。“ロカンタ”と紹介しているものもあるようだけど、きっと外国人にも優しい店なのだろう。と、思ってたわさ(苦笑)。

2012年10月のİstanbul
18.ロカンタ
料理はすでに何種類も作られていて、ショーケースの向こうにわかりやすく並べられていて、利用者は「これとこれと…」と指差し選んでオーダーする。“サーティワン”などのアイスクリーム屋をイメージするといいかもしれない。トルコでは標準的なスタイルで、こうした食堂を各地で多く見かけた。

ああ、なるほど。ちゃんとメニューを見て料理を頼むことも出来るし、ロカンタ風に頼むことも出来る。ぼくらは“流れ”的にロカンタ風のオーダーになってしまったのだけど、なんかマスターに立て続けに英語で言われたのと、なにせ我々は前夜は機内で3時間近くしか寝てないので混乱してしまい、あまり真剣に考えずに「これとこれと~」なんて頼んでしまう。わかったのは、オクラは英語でもオクラだ(笑)====ThisIsTheErrorMessege====ということくらい。
で、出て来たものは。確かに頼んだよ、アペタイザーでオクラのオリーブオイル漬けとか。でもさ、こんなに多いの???
これからこの店に行く予定の方へ。アペタイザーは「2人で1皿」で十分です。2種類を選んで“ハーフ&ハーフ”という頼み方も出来るし。メイン料理とライスで1皿というオーダーも可能みたいだから、「これじゃ少ないかな…?」というくらいで止めておくといいんじゃないかな、と。パンは頼まなくてもついてくるし、足りなかったらまた頼めばよいのだ。ぼくらはロカンタ風で利用したけど、隣の席の西洋人カップルはメニューを視ながら普通にオーダーしていた。
宮廷料理だそうだけど、茄子を巻いた子羊のケバブ、美味しかった。じゃからんが頼んだ「ことになっている」七面鳥もとても美味しかった。バターライスもサッパリめで美味しかった。でも、とにかく“頼み過ぎ”。アウェーでいきなり攻撃的に行ってしまった我々の完敗だ。

というわけで、2人で140【も】近くも食べてしまって====ThisIsTheErrorMessege====ふ~らふら。夜になって賑やかさが倍増のイスティクラル-İstiklal-通りを、脚を引きずるようにタクシムに向けて歩くぼくらはまさに敗残兵の気分。
それでも、途中でチョコレート屋を見つけて買ってしまうじゃからんは、さすが「甘いモノは別腹」(笑)。部屋に戻り、チョコをちょっとだけ食べて鮮やかに沈没。午後8時かそこらじゃないかな。

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