ようやく『バーダット通り』に出た。通りの上に細長い旗が飾られれていて綺麗。で、件のIETTの公式サイト====ThisIsTheErrorMessege====でカドキョイ-Kadıköy-からのバスを調べてもどうしても見つからなかった理由がようやくわかった。西方向への一方通行なのね。
お洒落な店を視ると、じゃからんも疲れがどっかに避難してしまうようだ。ガイドブックに沿ってあっちこっち。そんな中、M&S====ThisIsTheErrorMessege====の店を見つけたのでぼくが靴下をドカンと購入した。店の親父が「日本人か」と訊くのでそうだと応えると「俺のクルマはカローラだ。11年間ノープロブレム」と言ってくれる。嬉しいね。すると、なんでも従兄弟がホンダに乗っているらしく、「トヨタとホンダはどっちが上のメーカーなんだ」と訊いてくる(笑)。日本人から「トヨタが上だ」という答をもらって従兄弟に自慢したいのだろう(笑)。他にも、身内に単車乗りがいて「そもそも『ハヤブサ』====ThisIsTheErrorMessege====ってのは何の名前だ」とかも訊いて来る。なかなか愉しいひと時だった。
スアディエ-Suadiye-駅に到着した。のだけど、ここにも猫(笑)。ホームを悠々と歩いてきた黒猫は、ベンチに座るじゃからんのすぐ横にやってきてゴロゴロゴロ。こうも無防備にひとに近づいてスリスリしてくると
「お前らには肉食獣としてのプライドはないのか~!」
と叱りつけたくなってしまう(笑)。
またボロボロの電車に乗って、西へ。さっきのソウトルチェシメ-Söğütlüçeşme-を過ぎて、左にカーブすると、昔ながらの、いかにも“手をかけていない”風な駅構内が見えてきて、鋳造の“鉄”分がゆっくりと起動していく。
ハイダルパシャ-Haydarpaşa-に着いた。行き止まり式のホーム。乗客は暗い駅舎に消えていく。ぼくも彼らに続いていって………
ひああああああああああああああああああ
なんだ、この、趣のある駅舎は。
デカくて、そしてメチャクチャ渋い。門司港と比較したら門司港が可哀想に思えちゃう。もう点火したみたいに何枚も写真を撮ってしまった。
でも、門司港駅のように“ターミナル駅”としての賑わいがあればまだいいのだけど、そうした喧騒が一切ない。15分に1本の近郊電車の乗客だけが、桟橋と駅舎の間を行き来する。強引に形容するなら『はくどー』====ThisIsTheErrorMessege====を超巨大化したような。マルマライが出来たら、この駅はどうなっちゃうんだろう……。
ハイダルパシャ-Haydarpaşa-の駅前にはちゃんと渡船も来る。この桟橋の建物もなかなか趣があって。『カルト』のチャージ機があったので、初めてのチャージをやってみた。
カードをセンサーに載せると、現在の残高が出て、「あと何秒で札を入れないと操作を取り消しちゃうよ」というカウントダウン・メッセージが表示される。ゼロになってもやり直せばいいだけなんだけど、ちょっと焦るね。
カラキョイ-Karaköy-行の船は行ったばっかりなのでしばらく待っていると、東洋人風の男性がトルコ人女性と一緒にやって来た。日本人かな?と思ったけどトルコ語ペラペラ。すると、彼がぼくらに「日本の方ですか?」日本語。ああ、ぼくが岐阜隊のキャップ被っていたしね。この方、件のマルマライ計画に従事されているのだそうな。「ホントにやる気あるんですかね。『掘れば遺跡が出る街』ってのはわからなくはないですが、時間かかり過ぎ」となかなか手厳しい。
カラキョイ-Karaköy-への航路は、ハイダルパシャ-Haydarpaşa-行とカドキョイ-Kadıköy-行があるのだけど、閑散時間帯だからかこの時間はカラキョイ-Karaköy-~ハイダルパシャ-Haydarpaşa-~カドキョイ-Kadıköy-~カラキョイ-Karaköy-という循環ルートになる。ぼくらはそう急いでいるわけでもないので船内でゆっくり出来るからありがたいけどね。
ヨーロッパ側に戻ってきた。新市街・カラキョイ-Karaköy-桟橋。レストランも開いてて賑わっている。そんな人ごみを縫うように歩いて、電車通りの向こうにあるテュネル-Tünel-の入口へ。
ベイオール-Beyoğlu-からタクシム-Taksim-へは路面電車『ノスタルジック・トラム』で移動した。小さい1両の電車は観光客で満員だ。日本人団体客が乗ってたけど、みんな途中のガラタサライ-Galatasaray-で降りた。運転士さんはひたすらにチンチン鳴らしながらゆっくりと電車を“動かす”。“走らせる”なんて表現はおこがましくて使えない(苦笑)。
タクシム-Taksim-まで戻ってきた。今度こそホテルにチェックイン。部屋に入って……「失敗した」。部屋そのものはまったく問題ない。有線LANのジャックもちゃんとある。失敗の理由、それは『風呂がなかった』のだ。いやぁ、ぬかった。欧州のホテルにはそういう設備のトコが少なくないのだけど、ぬかった。
とにかく晩飯にしよう。狙いは、イスティクラル-İstiklal-通りからちょっと北に行ったところにあるレストラン『ハシュ・アブドゥラー』。テレビのイスタンブール案内番組でも紹介されてたし、観光ガイドにもよく載っているお店。“ロカンタ”と紹介しているものもあるようだけど、きっと外国人にも優しい店なのだろう。と、思ってたわさ(苦笑)。
ああ、なるほど。ちゃんとメニューを見て料理を頼むことも出来るし、ロカンタ風に頼むことも出来る。ぼくらは“流れ”的にロカンタ風のオーダーになってしまったのだけど、なんかマスターに立て続けに英語で言われたのと、なにせ我々は前夜は機内で3時間近くしか寝てないので混乱してしまい、あまり真剣に考えずに「これとこれと~」なんて頼んでしまう。わかったのは、オクラは英語でもオクラだ(笑)====ThisIsTheErrorMessege====ということくらい。
で、出て来たものは。確かに頼んだよ、アペタイザーでオクラのオリーブオイル漬けとか。でもさ、こんなに多いの???
これからこの店に行く予定の方へ。アペタイザーは「2人で1皿」で十分です。2種類を選んで“ハーフ&ハーフ”という頼み方も出来るし。メイン料理とライスで1皿というオーダーも可能みたいだから、「これじゃ少ないかな…?」というくらいで止めておくといいんじゃないかな、と。パンは頼まなくてもついてくるし、足りなかったらまた頼めばよいのだ。ぼくらはロカンタ風で利用したけど、隣の席の西洋人カップルはメニューを視ながら普通にオーダーしていた。
宮廷料理だそうだけど、茄子を巻いた子羊のケバブ、美味しかった。じゃからんが頼んだ「ことになっている」七面鳥もとても美味しかった。バターライスもサッパリめで美味しかった。でも、とにかく“頼み過ぎ”。アウェーでいきなり攻撃的に行ってしまった我々の完敗だ。
というわけで、2人で140【も】近くも食べてしまって====ThisIsTheErrorMessege====ふ~らふら。夜になって賑やかさが倍増のイスティクラル-İstiklal-通りを、脚を引きずるようにタクシムに向けて歩くぼくらはまさに敗残兵の気分。
それでも、途中でチョコレート屋を見つけて買ってしまうじゃからんは、さすが「甘いモノは別腹」(笑)。部屋に戻り、チョコをちょっとだけ食べて鮮やかに沈没。午後8時かそこらじゃないかな。