さて出発。この日はテッテ的に“観光デー”の設定だ。タクシム-Taksim-からレンズ階段を降りて駅へ、フュニキュレル-Füniküler-でカバタシュ-Kabataş-、トラム1号線で旧市街に向かう。車内は外国人が多い。もう10時近く、イスタンブールの夜を愉しんだ外国人観光客も動き出す頃だ。ちょっと出遅れたかもしれない。
ガラタ橋を渡って旧市街へ。シルケジ-Sirkeci-駅を横目に坂を上ってギュルハネ-Gülhane-で下車。ここからスルタンアフメット-Sultanahmet-あたりが世界遺産『イスタンブール歴史地区』====ThisIsTheErrorMessege====になる。ギュルハネ-Gülhane-駅からちょっと上ったところにトプカプ宮殿の入口がある……のだけど、駅から宮殿入口の道すがらでまたしても鋳造の“鉄”分が起動(笑)。この雰囲気、たまらんっ。
門をくぐって坂道を上ると広場がある。その先にさらに門があって、右側が入場券売り場。『登録トルコ人ガイド専用』という窓口があるのも、国際観光都市ならではだ。1人25【も】のチケットを買って、中へ……と思ったら空港級のセキュリティゲートが待ち構えていたので驚いてしまった。ぼくの持っていた一脚はしっかり引っかかってしまった。帰りに警備本部で受け取れ、とのこと。
さて、なにせトプカプ宮殿なのだから中は観光スポットだらけなのだけど、真っ先に向かったのは、もちろん世界にその名を知らしめる『ハーレム』だ。
とにかくそのゴージャスな設備と装飾の数々に「当時のスルタンはどんだけカネ持ってたんねん」と独り言。ハーレムだけでも結構広く、1時間以上を費やしたような気がする。というか、ハーレムの見学だけで“お腹いっぱい”になってしまった(苦笑)。
そろそろ昼飯時なんだけど、朝にしっかり喰ったおかげでそんなに腹は減ってない。けど、さすがにちょっと休憩したいね……というわけで、宮殿の東側にあるカフェで小休止することにした。ボスポラス海峡沿いの展望エリアには「モデルさんですか?」と訊きたくなるくらいのかわい~いトルコ人のお嬢さんがいたりして。カフェではちょっと行列したけど、メロンとアイラン====ThisIsTheErrorMessege====とローズ・シャーベット。なんでジュースに“シャーベット”?と思ったけど、wikipeに拠ればもともとは飲料のことなんだってね。隣のオープン・レストランにはウェイトレスさんに鮮やかなピンクの民族衣装で着飾った美しい方がいて、西欧の観光客と記念撮影に収まったりしていた。
トプカプ宮殿を出るとすぐ南隣にあるのが、これまたイスタンブールの誇る世界的観光名所、アヤ・ソフィア。向かう途中、じゃからんが外に並んでる店でミネラル・ウォーターを買ったら、「いわゆる観光地値段」で1【も】====ThisIsTheErrorMessege====だったそうな。
とにかくここは大聖堂だ。誰がなんと言っても大聖堂だ。大聖堂の入口の廊下も美しいのだけど、それでもやっぱり大聖堂だ。イスタンブールの歴史を鑑みれば、確かに「現在建っていること自体が奇跡」なのかもしれない。もう本当に、文字通りに“言葉が出なくなる”ほどに圧倒される。天井から壁の装飾から、すまんが写真を視てくださいとしか言いようがない。おそらく、どんな駆け足のトルコツアーでもここに行かない設定のものはないだろうから、行く方はしっかり観てきてください。ただ、逆に言うと大聖堂でほとんど決着してしまうので、トプカプ宮殿ほど見学に時間は取られない。出口に向かうところで地元の小学生の社会見学の団体さんとすれ違って、少年とハイ・ファイブ====ThisIsTheErrorMessege====してしまったり(笑)。
とにかくこの地域には大きな観光名所が集中している。3つめは、これまた有名なスルタンアフメット・ジャーミィ。こちらはアヤソフィアと違って現役バリバリの宗教施設である。
中に入ろうとすると警備員に止められた。「ウェイト・5ミニッツ、イッツ・プレイング・タイム」。もちろん、プレイ=pray。金曜の集団礼拝の時間だ。中では導師による説教が行われていて、男性は並んで立ち話を聞いている。そこにあったのは“宗教の現場”の緊張感。礼拝時間が終わって、多くの男達が礼拝堂から出てくる。イスラムの教えを守っているのだ。
逆側にある外国人観光客の入口に行くと、この後でもう1回集団礼拝時間があるので入場開始は14:15となるそうな。それまでの間にちょっとトイレを借りに行くと、1【も】====ThisIsTheErrorMessege====でした(笑)。
入場開始。大勢の外国人観光客が行列して待っていた。中に入ると、そこはアヤソフィアとは違って、装飾はあるけれど本当に礼拝施設。「異教徒はこれより前に入るな」の柵があり、何らかの事情で集団礼拝に来れなかった人達だろうか、各々がイスラムの祈りを捧げている。フェネルバフチェのユニを来た15歳くらいの少年も、他の男性のようにスムーズにはいかないもののぎこちない動きでイスラムの祈りを捧げる。
スルタンアフメット・ジャーミィを出たぼくとじゃからんは、要するに圧倒されていた。そして共通の結論を得た。「ぼくらはイスラムを知らなさ過ぎる」。