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travelnotes : overseas
【HONGKONG-02】 2003/03/16-17 香港的甲乙丙(下半場)
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今日の3つ目のサッカー観戦は、乙級の傑志と浩運の試合。傑志は3年前にも見たことがある====ThisIsTheErrorMessege====けれど、当時は甲級だったのだが南華とは明らかな実力差があった。対戦相手の浩運というチームは聞いたことがない。競技場は茘枝角駅から長沙湾方面に少し戻ったところにある。行ってみると、ビルの間にボコッとあいた空間に小さな公園と競技場があるといった感じだった。試合開始予定のギリギリに着いたのだけれど、前の試合がまだ行われていた。スタンドには選手の彼女かな?という感じの若い女性が3人くらい、あとは例によって物好きなおじさんが数人といったところ。ピッチの端では次の試合の両チームが準備中。見ると、どちらも監督は西洋人。浩運の方は選手もほとんど西洋人風で、一見して中国人とわかるのは2名くらいだった。
試合の方は、もうこれが嬉しくなってしまう。ぼくが普段見慣れているJFLや地域リーグそのまんま。フィジカル的には浩運の方が強いのだけど、傑志にはブラックアフリカン風の選手====ThisIsTheErrorMessege====が1人いて、周囲のレベルを著しく逸脱したプレーを見せてくれる。ガンバにエムボマが来た時と同じだ。試合の方も3-1で傑志の勝ち。さすがに乙級で首位を走るだけのことはある。途中で浩運GKが接触プレーで壊れてしまい救急車で運ばれるハプニングがあって15分ほど中断、終わったのは22時半近くだった。彼らだって翌日に仕事があるだろうに。観客も女性陣はほとんど帰ってしまい、最後まで残っていたのはぼくとTX氏とあと2、3人だった。こんな遅くまで試合観戦したのは初めてだ。
せっかくなのでバスで彌敦道へ。「鋳造は今回の香港旅行でほとんど観光客らしいことをしてないだろう」とのTX氏の指摘を受けて、廟街====ThisIsTheErrorMessege====を歩いてみることにした。もう夜の11時だというのに夜店がずらーっと。ネクタイを2本買う。1本25元のところを20元にするというのでそのまま買った。値切るのが好きなひとは値切るのだろうがぼくはそうではない。言い値で合わなければ買わなければいいだけの話だ。そう言うとTX氏は「東京モンの考え方だなあ」と笑っていた。ホントは定期入れと靴下も欲しかったのだが、香港では交通機関はみんなタコカードでピッ!なので日本の定期入れのようなものはないらしい。靴下もあまりいいのがなかったので見送り。また7-11でビールと中華点心を買って、ホテルに戻ったのは23時半近くだった。これからバーに行ってもしょうがない。部屋で呑んで寝てしまう。


最終日。と言っても帰国するだけだ。今日も鶏粥で朝飯を済ませ、せっかくなので帰りは電車にしてみることにした。地下鉄で中環へ、そこから香港駅に歩く。TX氏は「京葉線の東京駅を『日本駅』と名付けるようなもんだ」と言っていたが、ぼくらは香港というのをエリアとして捉えているけれど、地元のひとにとっては香港島のことなのだろう。中環と香港はかなり離れていて不便。九龍のホテルから電車利用なら茘景乗り換えで十分だろう。東涌線と機場快線はホームも改札も別になっている。おそらく香港=青衣という利用は出来ないのだろうな。終点・東涌駅からはバスで機場へ。若い女性の乗客が多くて少し驚いたが、バスが港龍航空====ThisIsTheErrorMessege====の事務所に寄るとぞろぞろ降りていった。

チェックインを済ませてイミグレ通過。職場用にちゃっちゃと土産を買ったら搭乗時間になってしまった。香港駅のスタンドで買った星島日報====ThisIsTheErrorMessege====を広げてびっくり。香港で謎の呼吸器疾患が発生し、国泰航空====ThisIsTheErrorMessege====では疑わしい乗客の搭乗を拒否するとのこと。おいおい聞いてないよそんなこと。翌日に出勤したところ職場が病院ということもあってみんなから疑いの目で見られた鋳造であった。スポーツ別冊では昨日の高級銀牌についても書いてあったが、ネガティブな意味で驚いたのが優勝賞金。5万元である。80万円ではないか。香港はそんなに物価が安いわけでもない。5万元もらって一体どうなるというのだろう。
もう一つ、ぼくを沈ませた記事があった。そこには「球迷不幸・觀南愉大戦青年心臓病死」との見出しが。もともと心臓を患っていたサッカーファン陳国勲君(21)が青衣の自宅で高級銀牌決勝をTV観戦していたところ、試合の盛り上がりによって緊張状態になってしまい心臓発作で命を落としてしまったのだという。日本でも昨年、「べ」サポ“戦術くん”の死去が一部ファンの間で話題になり追悼がされたことを思い出す。もっとたくさん試合を観たかっただろうに。合掌。

香港というところは、優秀な学校の先生のようだ。生徒に課題を与え、クリアーする頃にはまた本人がやる気を出すような課題を用意している。ぼくも今回の訪港でいくつかの課題をクリアーし、また別の課題を与えられた。こうしていつまでも香港詣では続くのかも知れない。

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