「小樽でお待ちしています」だったか「小樽がお待ちしています」だったか。とにかく、昨年の北海道ブロックリーグ決勝大会====ThisIsTheErrorMessege====でカナーレ小樽が2位、道リーグに昇格したとの報せ。ああ、やっと、やっと小樽望洋を塗れる(笑)。
2024年の道リーグの日程が出て、岐阜のアウェー週末と引っかかるのは6/23の日曜日。その頃にはFDAの小牧~丘珠便も運行している。よきよき。今回は欲張らずにテッテ的に目的を絞った行動をしよう。
小牧機場までは単車。1階の総合案内所で駐輪の手続き====ThisIsTheErrorMessege====をする。16:20発の札幌丘珠行き。土曜の午後便とはいえ、サーチャージ込14,000円は往生値段でしょう。窓の外の景色には期待してなかったけど、雲海の上に羊蹄山が見えたときは少々感動した。
丘珠機場から札幌市内へは、北都交通の空港バスが700円。中央バスで地下鉄乗換だと札幌駅まで360円~380円====ThisIsTheErrorMessege====と、だいぶ違う。でも、地図を視て気づいたのさ。実は丘珠機場から東豊線・新道東駅なんて20分もあれば歩けるんじゃないか。この日の予定は19時から、というか19時ちょうどに行かなくてもいい。だったら歩きましょ。大通まで250円。浮いたおカネは別に使います。
大通……というか西4丁目電停から市電に乗って狸小路経由ですすきのまで。札幌市電に乗ったのは1983年だか1986年だか、要するに学生時代(苦笑)。何日に乗ったかの記録なんて残してない。あとこれが大事なんだけど、現在は札幌市電は札幌市交通局の管轄ではない。====ThisIsTheErrorMessege====つまり、「すべての鉄道会社にどっかしら乗る」案件においては、札幌地下鉄に乗ればOKというわけではないのです。それに、環状線になったのは2015年だから未乗区間もあるわけだし。
街路樹とかの関係でそうするしかなかったのだろうけど、新規開業の西4丁目~狸小路~すすきのでは道路の中央部ではなく歩道側に線路を敷いたのは、交通制御は大変だろうけどお見事だ。路駐も減らせただろう。
すすきの交差点でニッカじいさんにご挨拶をして、向かったのは豊水すすきの駅近くのミュージック・バー『ガッファ』。なにかのきっかけでじゃからんが見つけたの。「札幌にケイト・ブッシュ推しのロック・バーがある」って。で、彼女も相当のケイト推しなので「札幌に行くなら視察してこい」と。はいよろこんで~!とチェーン居酒屋のバイトの嬢ちゃんのように馳せ参じましたさ。ぼくだって昔の洋楽ならそこそこ好きだし。
開店は19:00だったけど、19:15近くに入ったら既に先客2名。皆さん50代くらいだから、これは音楽の好みは近そうだ。ぼくは2時間近く滞在して、生ビール+ハイボール+芋焼酎ロック。曲のリクエスト・チャージはないようなので、8曲もお願いしてしまった。リクエストしたのは
豊平川沿いに北に歩いて、中央バス札幌ターミナルへ。大通やススキノの喧騒から離れた場所====ThisIsTheErrorMessege====にひっそりとある。札幌駅発着の中央バスの高速路線が大通やススキノの客を拾うのがここだ。この日のぼくの宿は岩見沢だ。そりゃ土曜の夜だよ、土曜の夜だけどさ、札幌駅~ススキノの宿(除ドミトリー)の最安がカプセルの10,000円近くなんてマジ無理ゲー。だったら、片道970円出しても5,800円で岩見沢の普通のホテルに泊まりますよ。ホテルは岩見沢駅前じゃなくて高速バスも停まる「4条西5丁目」バス停のすぐ近くだってのもOK。札幌ターミナル近くのコンビニで「やきそば弁当」====ThisIsTheErrorMessege====の大盛りとおにぎりを買って、宿で晩飯。『ガッファ』で喰ったのはミックスナッツだけだったからね。
岩見沢駅で「一日散歩きっぷ」を買う。普通列車限定、特急乗車の際は乗車券も要るというものの、札幌を中心に北は滝川~富良野~美瑛(深川・旭川は入っていない)、東は新得、====ThisIsTheErrorMessege====南は鵡川、西は長万部(海線・山線とも乗車可)。美瑛でしっかり観光も出来る====ThisIsTheErrorMessege====んだね。計画時点でこの日はこの切符で動くつもりだったので、宿を岩見沢にしても札幌=岩見沢の移動は片道の高速バス代だけ考えればよかったというわけ。
で、岩見沢から電車で移動したのだけど、『J北の現実』を目の当たりにすることになる。窓の汚れが全然落ちてないのね。明らかに、洗車コストを削っている。もちろん、安全運行が第一なのだけど、厳しいんだね……。
最初に書いたけれど、目的地は小樽望洋サッカー場。築港駅からバスに乗り換え、終点から徒歩数分。だったら昼近くまで観光でもして……なんだけど、そうはいかない。北海道リーグは10:00キックオフの試合が多いのよ。そりゃ、試合が終わったら遠方まで帰らないといけないからね。
小樽築港ではすぐに望洋台行きのバスが来た。終点からまっすぐ進む先にサッカー・ラグビー場があるのだけど、途中の林が、霧が深いこともあって「あ・る・う・ひっ、もりの・な・かっ」な雰囲気で、これは球磨りん====ThisIsTheErrorMessege====を装備せねば。無事にサッカー場に着いたものの、メイン側には観戦設備なし。バックにまわればベンチも用意してあったけど、その背後がこれがまた濃厚な「あ・る・う・ひっ、(以下同文)」な雰囲気で。両チームの関係者やファンが合計20人くらいは来たのでよかったけど、独りだったら試合に集中できたかどうか(笑)。
昇格組同士の対戦かな。北海道リーグには、各ブロックリーグではまず経験できない、BTOPにスカイアースという鬼の2強がいるし、ノルブリだってGPだってそう簡単には勝てない。同期昇格組を叩くのが手っ取り早い残留への近道だ。実際、チームの強度は同じくらいかな。
時折、霧が著しく濃くなる環境で、後半開始時にはカラーボールが用意される====ThisIsTheErrorMessege====くらいだった。試合は、小樽がリードしてASCが追いつくの構図が続いて、後半ATに入ったあたりで小樽GKがセービングに失敗したところにASCの選手が突っ込んできて倒され?倒れ?でPKになる。これを決めてASCが初めてリード。でも、ぼくはこの試合の流れからもう1回見せ場は来るという予感があった。果たして、小樽は1分後に叩き込んでまた同点。よく噴かさずに右上隅に蹴り入れたなあ……と帰宅してから調べたら、この試合で小樽の全4得点をすべて叩き込んだのは黒田亮介。====ThisIsTheErrorMessege====ほほう。
ぼくの隣で観戦していた小樽の焼肉屋の大将も勝ち点1に満足の模様。一方のASC。選手の一人が応援に来ていた家族に「だめ。自滅」と少々苛立った感じで答えていた。そりゃあ、後半AT入口で勝ち越したのに。でも、このサッカーが出来るのなら、両チームとも残留はそんなに遠い夢でもないような気がする。がんばれ。
バスで市内へ。基本30分間隔だけど昼過ぎの時間帯だけ1時間の間が開くのは、全国共通の運転士不足の影響だろうか。望洋台からだと築港駅でも小樽駅でも均一運賃で変わらないので終点の小樽駅まで行く。築港駅での接続も悪かったしね。
うん、小樽駅を利用するのは学生時代以来だと思われる。運河周辺は観光客でとんでもない事態になってるのは想像に難くないし、そもそも行っている時間がない。駅近くの土産物屋でどら焼きと揚げかまぼこを買っておしまい。酒は望洋台のコンビニで増毛『国稀』を調達済み。
おそらく、1986年3月以来の函館『山』線。当時は、札幌発の「山線」経由函館行の客車普通列車なんて「でかるちゃあ」なのが、あったのだよ。でも、これから乗るのは倶知安行き、2両編成の新型電気式ディーゼルカー。余市に向かう観光客も多い。倶知安まではほぼ時間1本あるんだね。
前回(1986年)は長万部まで通しで乗車した。この区間は北海道新幹線開業で廃止になるそうだし、だったらおそらく最初で最後の機会だ、『途中駅で降りる』をやってみよう。然別駅で降りると次の倶知安行まで80分の待ちがある。駅から徒歩20分くらいのところに『きのこ王国』というレストラン併設土産物店?があって、じゃあそこできのこ汁を味わいつつ呑もう、完璧だとタカくくっていたら、このレストランでは酒を出していないと判明。そこで「はた」と気づいた。ぼくの乗った倶知安行きは然別の1つ先の銀山で下り・小樽行きとすれ違う。だったら小樽(いま乗っている上り倶知安行)然別(銀山ですれ違う下り小樽行で戻る)仁木(1本後の上り倶知安行)倶知安という移動が出来るじゃないか。やってみたかった『山線の途中駅で降りる』を然別と仁木の2駅でこなせちゃう。こっちはフリー区間乗り放題の「一日散歩きっぷ」なので、その行動はなんの問題もない。OK。
然別で降りたのはぼくだけ。駅は国道5号から少し離れているので、周辺に家はあるけど店なんかなくて。もちろん、ひとなんか歩いてなくて。下り・小樽方面のホームに腰を下ろして『国稀』瓶をラッパで呑んだ(笑)。さすがに20分で2合瓶全部は無理でした(笑)。
小樽行きで一駅戻って、仁木へ。仁木町は『果物の町』なんだそうで。駅から歩いて10分くらいの菓子店でブルーベリージャムを売っているとか。倶知安行まで40分以上あるし、歩いてみますか。国道を東に進むと果物店が何軒かあった。その中で、クルマが数多く入っているところに寄ってみると、サクランボを箱詰めしている。ちょうど6月下旬から旬なんだそうだ。よし、じゃらかんにサクランボを買っていこう。『佐藤錦』が大きめのポリ・パックで1,800円。これはちょっと破格ではないかい?。問題は輸送なんだけど、お店のひとの話だと「冷蔵庫には入れなくていい」====ThisIsTheErrorMessege====のだとか。急激な温度変化に弱いんだってさ。
仁木から倶知安へ。なんでも『ウマ娘』の聖地らしい銀山はスルー。
1986年で定期優等列車がなくなった倶知安に新幹線がやってくる……と同時に新幹線だけになるというのも。少しだけ時間があったんで駅前広場をちょっとだけ歩く。胆振線の廃止代替を道南バスが受け持っているのは知ってたけれど、駅前にででーんと営業所を構えているとは知らなかった。倶知安はニセコバスが仕切ってるとばかり。
倶知安から長万部は単行。黒松内の廃線跡====ThisIsTheErrorMessege====も草ぼうぼうでまったくわからなかった。実際に乗ってみて思ったけど、長万部~倶知安は廃止が妥当。寿都~黒松内~長万部を持ってるニセコバスが受け持つだろう。余市~倶知安も中央バスとニセコバスでちゃんとやればなんとかなるだろう。小樽~余市は鉄道を残す意味もあるけど、いまのJ北に面倒見なさいというのは酷が過ぎる。新函館北斗~札幌は2030年度の開通予定だそうで、だったらぼくがくたばる前に乗れるかな。
長万部で1時間近くある。件の1986年の札幌→函館を客車普通乗車時は、長万部での50分の停車時間に駅前のパチ屋へ行って5分ともたずに負けた(苦笑)のだが、いまの長万部駅前にはパチ屋どころかコンビニもない、日曜の黄昏時とはいえ、開いている店がほとんどないのは。いまも全特急が停まるよね?新幹線も停まるんだよね?新幹線開通時は長万部~東室蘭~苫小牧の特急だって走るよね。まあ、その頃には駅前も開発されるのだろうけど……。
駅から数分歩いたところにスーパーがあったけど、惣菜コーナーもほぼ枯渇していた。ちょっと乾いたカニ寿司とかチキンナゲットとかを買って、駅から歩いて数分のトコにある噴火湾の海岸線を少しだけ冷やかして、駅に戻って東室蘭行の普通に乗った。東南アジア系のひとっぽい兄さんが数名乗ってきて、静狩でほとんどが降りた。工場でもあるのかな。
小幌ではもちろん降りなかった====ThisIsTheErrorMessege====けど、とにかく小幌駅で扉が開く列車に乗ること自体が貴重なので、駅に停車したらすぐに扉を開けて写真を1枚。その瞬間に扉は閉められた。まあ、だわなあ(笑)。
あとはもうウトウトしながら東室蘭へ。窓の外は真っ暗だし。東室蘭での待ち時間に駅西口近辺を少し歩いた。もう閉まってたけど、J1参入決定戦の前夜にお世話になった『はるやま』は健在で嬉しい。一方、こちらも何度か訪れた『味の大王』は撤退してスープカレー屋になっていた。お世話になりました。
東室蘭→苫小牧→新さっぽろと移動。ここで「一日散歩きっぷ」とはお別れです。
『一日散歩きっぷ』(2,540円)決算。 | |
岩見沢→小樽築港→然別 | 2,420円 |
然別→仁木 | 250円 |
仁木→長万部→東室蘭→新札幌 | 6,490円 |
計 | 9,160円 |
基本は帰るだけなんだけど、じゃからんの北海道土産の希望が石屋製菓『チョコレート・タブレット』の「ミックスベリー」。実はこれ、扱っている店が少なくて、少なくとも丘珠空港では買えない。朝から買えるのは札幌駅の『四季マルシェ』。石屋製菓に確認したよ(笑)。で、8時の開店と同時に突入していくつか買い込む。
雨も上がったっぽいので往きと同様に還りも新道東~空港を徒歩で。9:40発の小牧行き。月曜の午前便とはいえ、サーチャージ込10,000円は大往生値段でしょう。普通に飛行機に乗って、小牧空港の駐輪料750円を払って、岐阜まで帰ってきた。
移動履歴まとめ:
旅費(食費等を除く)決算。 | ||
移動費 | FDA(小牧→丘珠) | 14,000円 |
札幌地下鉄:計 | 1,040円 | |
札幌市電 | 120円 ※乗継割引 | |
中央バス:計 | 1,450円 | |
JR北海道:計 | 2,540円 | |
FDA(丘珠→小牧) | 10,000円 | |
宿泊費 | 岩見沢 | 5,800円 |
札幌 | 4,500円 | |
諸経費 | 小牧空港駐輪場 | 750円 |
計 | 40,200円 |