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岐阜から5泊6日の飛田給行き(前編)
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いわきには2日目に行くつもりだった。決勝ラウンドが1日おき、水・金・日になって、第3日は岐阜隊の最終戦と重なる。J2残留がかかった大一番になるかもしれない試合をはずすわけにはいかない。なら、代休ぶっこんで金曜にいわき→日曜に飛田給で何の問題もない。さらに、それだったらちょっとイタズラしてやれ(笑)、鋳造が手段のために目的を選ばないとどうなるか見せつけてやろうじゃないの。そんな風に、ぼくの中で話は進んでいたのさ。ところが。

突然忍び寄る怪しい『ガチのグラサポ』(笑)課長職。「吉田、木金と出張で東京、行けるか」。なんでも金曜にぼくの所属する業界の全国大会がある。部長職と課長職と、だいたい持ち回りで一般職員が誰かしら同行している。全国大会の前日から東京入りして、委託業者の業務監査という大事なミッションもある。だから、木金で東京出張。
ちょつと待って!ここで鋳造は通常の3倍のスピードで演算回路をまわす。「金曜に予定してた代休消化、水曜にしてもいいすか」。かくかくしかじか。いやあ、課長職がサッカー遠征に理解があると、こんなにもノーストレスで話が進むとは(爆笑)。

かくして、11月24日・日曜午後2時からの東京ヴェルディvsFC岐阜を観戦に、11月19日・火曜の午後7時に名古屋を出発することになったのだった。岐阜から東京に行くのに5泊6日だぜ(笑)。

11月20日 水曜日

火曜は、仕事を終えてじゃからんと名駅で晩飯を喰ってから移動するだけなので仔細省略(笑)……なわけないじゃん。岐阜が育てた(と言ってしまう)古橋亨梧の代表デビュー。なんとか試合終了前には宿に入れたのでちょっとだけ視れた。まあ、岐阜にいたままでは代表まで行くことはなかっただろうけど、キリチャレ級とはいえ岐阜から代表まで行けるという道筋を示したことは大きい。他の零細Jクラブにとっても、ね。


宿は品川シーサイド駅前なのだけど、なんてったってりんかい線は高い(苦笑)ので、青物横丁まで歩いて京急で品川。青横駅前は意外なことに早朝の朝飯スポットが弱いのね。しかたなく品川駅の駅そばを流し込んでから、『ひたち』で北に向かう。いわきまで2時間半かかる。水戸までだって1時間半。新幹線のありがたみがわかるねえ……と思いながら、寝るくらいしかすることがない(笑)。

いわきで普通列車に乗り換えて広野。Jヴィレ駅があるのに使わないとは……とも思うが、JRに停めてもらうなら費用を払うのは全社連……無理だな(苦笑)。それに、Jヴィレ駅からスタジアムも結構な距離があるのです。木戸から歩くのもなかなかスポーツだし、広野から歩くのはもっとスポーツ。タクシー便乗がベターな回答……だよね、週末は。

実は、広野駅から徒歩数分の広野町役場から、無料の町民バスが出ている。二つ沼公園方面のバスに乗ればJヴィレ・スタの近くまで連れて行ってくれる。はず。しかも、広野町役場の隣にはイオンがあって朝8時から開いているから、昼飯の調達も出来る。
まずイオンへ。ほぼ、倉庫に棚を並べた感じのシンプルな構造。地震と津波で甚大な被害を受け、ただいま復興真っ最中の広野地区の生活を引き受けているのだろう。昼飯用のパンと牛乳と野菜ジュースを買う。町民バスの運転士さんに「Jヴィレッジに一番近いところまで」と伝えると、ホントにスタ入口のすぐ近くまで運んでくれた。おかげで試合には余裕で間に合った。

このバスの存在は金曜にJヴィレに行く皆さんにも有益な情報なのはわかっていたけれど、これはあくまで町民の通院バス。大勢の観戦客が利用して迷惑をかけてしまう可能性を考慮してSNSにも公開しませんでした。

地域CL 決勝ラウンド
いわきFC 3-0 高知ユナイテッド

前半は、互角はちょっといい過ぎにしても、高知にも勝ちの目があるように見えた。高知に目があるとしたら、セットプレー。高さ勝負では高知優勢だ。いわきは強さとスピード。もちろん決定機もいわきの方が多いのだけど、高知も伊達に決勝ラウンドまで来ていないという試合を観せてくれていた。
後半、数分したところからか、いわきがプレーのギアを上げた。高知DFの対応の一歩が少しずつ遅れ始め、そして左から崩されて先制点。さらにはその1分後、高知に立ち直る心の余裕を与えないかのように追加点。お手本のような心の折り方だ。ボクシングで喩えると、いわきは序盤は軽めのジャブを当てながら様子をみて、後半になると一歩踏み込んで強めのジャブを入れるように戦い方を変え、そして左フックを顎に入れて相手がフラついたところで一気にコーナーに追いつめてダウン、高知が8カウントで立ち上がったところで隙なく寄せてタコ殴りにしてしまう……というような。もっとも、これで心が折れなかった高知は立派。

目立っていたのはバスケス・バイロン====ThisIsTheErrorMessege====だけれど、彼とともに異世界から来たチート戦士っぽさを振りまいていたのが左の2列目、日高大。ホンダ時代の『都田フォント』(笑)で描かれた彼のダンマクは浮いていた(笑)けれど、プレーもめちゃくちゃ浮いていた。もちろん、いい意味で。

地域CL 決勝ラウンド
おこしやす京都 2-0 福井ユナイテッド

意外にも序盤から撃ち合い。京都はとにかくイブラヒム。彼に向けて、左から右からクロス!クロス!クロォォォォーーースッ!(笑)。福井は後ろから長いのを入れて、これが金村に通るとそこでキープが出来るから後方部隊が届くとぶ厚い攻撃が出来る。どちらも自分達のいいところが出る「やあやあ我こそは」な試合になった。のだけど、前半終了近くに福井GKのパスミスを拾ったイブラヒムが角度のないとこからぶっ込んで京都先制。
後半も福井のミスは続く。今度はベンチワーク。京都のCKの際に福井ベンチが交代に動く。セットプレーの際は守備側は選手を替えないのが基本だと思うのだけど、福井は交代を敢行。高い選手を入れたかったのかなあ……。で、そのCKからサバンにフリーでミドルをぶっ込まれてしまう。しかも、下げた選手は前線で起点になってた金村だ。これで、福井は反撃しようにも攻撃に厚みがなくなってしまった。とてもとてももったいない試合運び。一方の京都はエリちゃん====ThisIsTheErrorMessege====をいわきに見せずに済んだ。のかな。

2試合観ての感想。おそらくいわきはJFLまで行けるだろう。この試合運びが出来て2試合とも勝てないというのは想像しにくい。逆に、1つ勝っているけれどチームを買えないのが京都。この日の勝利は福井の自滅アシストの印象が強く、あと1つの押しがあるのかわからない。エリちゃん次第、かなあ。


試合が終わって、すぐに会場を離脱。急げば例の広野町民バスに乗れる。広野駅前で降ろしてもらった。ありがとう広野町。めっちゃくちゃラクでした。

いわきで40分ほどあったので、5時近くだけど早い晩飯にしてしまおうと、人生初『半田屋』。(注:『めしのはんだや』とは違うんだそうで、知らなかったよ)。行ってみて思ったけど、おかずだけ注文してビールってのもアリだね、これ(笑)。
『ひたち』車内では少し原稿を書いて====ThisIsTheErrorMessege====、あとは音楽聴いたり眠ったり。品川から京急で青横、駅前の1パチ屋に懐かしい『マジョカマジョルナ』があったので打ってみたらコテンパン。まあ、「お別れ記念」と思うことにするか(苦笑)。

11月21日 木曜日

「さあ、仕事の時間だ」。

宿を東品川から市ヶ谷に移動の際に乗ったバスが京急八ツ山踏切を通過する系統====ThisIsTheErrorMessege====でラッキー(笑)。3分くらい待ったかな。荷物も預かってもらい、他の出張組との集合時間までは一度も行ったことがない朝の築地市場……ではなく、朝の勝どき地区で過ごした。さて、勝どきで何をしていたのかは冬コミ本を「らぁーらぁらぁらぁらぁらぁらぁ本を買って!本を買って!らぁーら(くどい)。

勝どきでの用事を済ませて、立ち寄ったのは『かちどき 橋の資料館』。全国にある可動橋の一覧とか、まぁ刺激的なコト。この一覧に載っている下関の水門橋は、後日のNHK-BS『こころ旅とうちゃこ』にも登場した。ぼくが動くところを視ているのは、天橋立の小天橋と、魚津の生地中橋と、旧・国鉄佐賀線の筑後川橋梁の3つかな。四日市の貨物鉄橋なんか近いんだし、視ておきたいものだ。

以後、仕事なので中略。浜松町で解放されたのは午後4時半。「さあ、遊びの時間だ」(笑)。浜松町から有楽町、地下鉄で(中略)市ヶ谷。中略で何をしていたのかは「らぁーらぁらぁらぁら(うるさい)。
用事を済ませて投宿して普段着に着替え、時間があったので秋葉原へ。職場で使うクリアファイルが減ってきたので買おうと思ったのだけど、さすが本場の秋葉原。揃えてあるクリアファイルは、実用性無視というかクリアファイル本来の目的以外の極めて限定された目的の実用性しか思い浮かばないような過激な絵柄のものばかりで、そんなのを職場で使ったら女性職員がどんな反応をするやら。スゴスゴと引き上げて、高円寺で単位さんと待ち合わせて奄美料理屋で呑む。彼と呑むときはあまり表層的な話題にはならないのだけど、この日はいつに増して表層的でなかった(笑)。こういう、見聞が広がる建設的な意見交換、大事です。

11月22日 金曜日

「さあ、仕事の時間だ」。

朝9時に半蔵門駅で上長と合流し、取引先を2軒まわって挨拶をして、午後からのメインイベント。まさか仕事で広島市民球場スクワットをするとは思わなかったぜよ(笑)。もっとも、ぼくにとってのメインイベントは本来のメインイベントが終わった後のシンポジウム。刺激的だったわー。ま、ここは業務的な情報なので省略。

出張仕事が終わって、市ヶ谷の宿に戻って荷物を受け取ってから着替えて、スーツとか着替えとかを麹町局から自宅に送って。雨が厳しくなってきたし、どうせ新橋に行かねばならんのだから新橋駅西口の王将で餃子ビールで済ませ、ゆりかもめで竹芝へ。ついに鋳造初の東京都島嶼部====ThisIsTheErrorMessege====行きだ。

船は夜10時出港だけど、もう早めに乗船して早めに寝てしまおうと8時半には竹芝に着いたのだが、なんと乗船開始が9時40分とな!ま、早めに着いてるので待合ロビーのベンチも確保してあるし……とのんびりしていると、近くにいた少年グループが「波浪注意報が出ているけど酔い止め飲むか?」とか「利島、新島、式根島は現地に行ってから寄港するか決めるらしい」とか不穏な話ばかりしている。ちょっと、ちょっとちょっと、どうなっちゃうの?

乗船開始。今回はちょっと張り込んで1等船室。普通のホテル代くらいだからいいか……と思ったんだけどね。まさかペラペラマットレスにペラペラ掛布団の半雑魚寝だったとは。2等と違うのは部屋の人数が少ないだけなんじゃないかという気もするが、もしかしたら半雑魚寝がこの船における1等に相応しいサービスで、2等船室はここには書けないような仕打ちを受けているのかも。====ThisIsTheErrorMessege====ぶっちゃけ、代替選択肢がない航路だから、船内サービスより「いかに大勢を乗せるかがサービス」なのかもしれない。

出航してしばらくは、レインボーブリッジや大井埠頭の港湾萌えを愉しみ、羽田が見えたところで船室へ。空調もよくないし、なんてったって半雑魚寝だし、少年グループの情報通りにどんぶらこどんぶらこだったし、何度も目覚めた。キツかったです。


つづく。

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