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2019GW10連休(令和の始まり編)
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5月1~3日 お仕事行ったり作業したり

令和になりました。「レ」にアクセントをつけるのが放送界の統一見解のようね。昭和が平成になったのは、昭和天皇が崩御した翌日。でも、今回はそうした負のイベントがない中での改元で、これはとてもいい変更だったと思うと同時に、そのプランを通した平成天皇は最後に大きな仕事をなさったと思う。長らく、お疲れ様でした。

ちなみに5/1は仕事。職場に行ってWindowsの令和対策アップデートを仕掛ける。本来ならそんなに手間かからないんだけど、ウチの職場はデリケートな個人情報も扱うのでクローズド・オンライン。結構な手数がかかる。とてもじゃないが業務中には出来ないので、全職員が休んでいるときに一気にやるしかない。かくして、1日と2日に分担して対応することになった。ぼくは1日が担当。9時から18時までかかった。まあ、この代休はキチンといただきますことよ。

2日と3日は自宅に籠って、通称『鋳造ちゃんみお案件』の作業。時間をかけただけあって、ようやく技術的な部分が全面解決した。あとは個別設定の問題のみ。これは、5月中に雑文で書けたらいいなあと思う。
2日の晩飯は、八戸で買った行者ニンニクで。3パック買ったうちの1つを使って豚肉と一緒に卵とじに。残りの2パックはみじん切りにして醤油をだぼだぼと注ぎ込んで冷蔵庫へ。

5月4~5日 じゃからんと関西、それから四国

じゃからんと関西デート。彼女が「行ってみたかった」というあびこ観音にお参りしてから、地下鉄でツォー駅====ThisIsTheErrorMessege====まで移動。ディープなエリアとして知られる大阪・西成に向かう。

飛田本通商店街は、普通の大阪のアーケード。自ら『ディープ大阪ストリート』を名乗るくらいにはオープンだ。最近はバックパッカー向けの宿も多いそうで「雰囲気は残しつつ空気感は変えよう」という感じなんだろうね。途中、アーケードが途切れて斜めに空き地が横切っているけれど、これが南海天王寺支線の飛田本通駅跡。ぼくは学生時代に乗ったことがある。なんかね、「お客さん」より「緊張感」を運んでいるような電車だった。いまはもうホームもない。
さらにアーケード街を南へ。NHK「OSAKAディープ」で紹介された『壁』はいまも健在。そのすぐ南でアーケードは途切れ、そこにあるのが西成警察飛田公番、そして飛田遊郭大門跡だ。

現在は遊郭ではないので飛田新地。コントロールしているのは飛田新地料理組合、なのかな。かつて遊郭として営業していたところは現在はほとんどが料亭になっている。料理店が集まっている、グルメな街。

な、わけがない。

もれ聴くところに拠ると、男性客が料亭に入ると「お運びさん」と呼ばれる料亭の女性従業員と電撃的な深い恋愛関係に陥ってしまうんだって、さ。『ちょんの間』で検索すると造詣が深くなりそう。ぼくはそういう世界は浅学なんだけどね。

まだ日も高くなりきっていない、正午前。じゃからんとぼくは意見の一致を見た。「行ってみよう」。

ただただ歩いてまわったのだけど、正午近くなのにすでに『営業』している料亭が少なからずあった(3%くらいはあったんじゃないか)のは驚きだった。一通り歩いて、再び大門前に戻ってきたときには、吸ったことのない組成の空気を吸い続けていたかのように、ぼくは精神的にヨレヨレになっていた。じゃからんは「メンズのジャケットを着てきてよかった……」と言った。
新地の南端から西に離脱。南端に不自然なカーブがあって、なんだろうと疑問に思ったんだけど、あれ実は南海平野線====ThisIsTheErrorMessege====の廃線跡だったんだね。飛田電停もここにあったなんて知らなかったよ。

萩ノ茶屋から今宮戎まで、電車で。各停しか停まらない駅から各停しか停まらない駅へ。====ThisIsTheErrorMessege====高架ホームから見えた古着屋は、『新日本風土記』西成釜ヶ崎編で出てきた店だ。今宮戎駅から、ちょっと行ったところに『えべっさん』====ThisIsTheErrorMessege====がある。こんな近くにあるとは知らなかった。
参拝を終えて、難波まで歩いて、阪神電車で西へ。いまでも「難波から阪神に乗る」というのは違和感あるけど、これがなかったらこんなにいろいろ散策出来なかったよ。甲子園に着いたのは試合開始の30分前くらいだった。

じゃからんと長良川以外の野球場に行くのは初めてだ。「甲子園といえば焼き鳥!」という彼女はジャンボ鶏皮を食べられて満足そう。しかし、その後に買ってきた塩焼きそばもソース焼きそばも、ビジターの洗礼としか形容できないくらいのマズさだった。麺はフニフニで、鋳造の天敵・ロー●ンから技術供与を受けたんですか?と確認したくなるような酷さ。
不満は他にもあって、こどもの日だからか、選手名を漢字なし表記にするとかはいいアイディアだと思ったけど、選手紹介のグラフィックの造りとか、イニング間の演出とか、なんかいちいちソフバン臭い。えー?阪神ってこんな球団だったのー?と思ってしまった。
でも、それらはまだいい。一番の不満はこの日のベイス。あー、これはもう、納得ですわ。圧倒的な、リーグ最下位の野球ですわ。1イニング4四球1死球って、丁寧に申し上げますと「わざわざ甲子園までいらっしゃったお客様のことをナメくさっておみえですか?」とでもなろうか。7回裏のコンド●●風船の乱舞は綺麗だったけど、あまりに観戦がツラくなって、ぼくらは「この大勢の歓喜の阪神ファンと帰りたくない」と、8回表が終わったところで離脱した。「これで9回表にベイスが大逆転して勝ったらぼくらは『負け組』ってことでいいよ」と2人で話し合って決めたのだけど、離脱は正解だった模様。もう、今季のベイスに多くは望みません。セ・リーグに残留してくれれば満足です。

梅田に出て、HEP5の観覧車に乗った。意外と大きいのだね。もともとが高いところにあってさらに高いところまで上がるのでかなり恐かった。その後、パーラーでパフェを食べて、じゃからんは帰宅の途に。
ぼくはその日の夜に南港からフェリーで出掛ける。まだ時間はある。行くところは決まっていた。もう一度、飛田新地へ。夜の飛田新地へ。


同じようにツォー駅で降りて、同じようにアーケード街を南下して、同じように飛田本通駅の廃線跡を見て。しかし、すでに「同じよう」ではなくなっていた。11時過ぎに通った時にも何軒かのカウンター呑み屋は開いていた。しかし、夕方6時過ぎの飛田本通商店街は違っていた。ほとんどの呑み屋が開店し、そのほとんどにカラオケが設置されていて、周囲への騒音・迷惑なんてお構いなしにてんで勝手にガンガンと歌声を流している。皆が迷惑無関係にカラオケを流すのだから、ウチも流せばいい。かつてのナンバー・南米特集に「フェアとは公平で差がないこと。相手がマーニャ====ThisIsTheErrorMessege====をするのだから、こちらもマーニャをしなければアンフェアだ」という強烈な価値観が載っていたのだけど、まさにそれだった。

そして、昼間と同じように夜の入口の飛田遊郭大門跡に挨拶してから、ぼくは新地の中に入っていった。

もちろん、ほとんどの料亭が営業していた。昼間に気づいたことも含めて、特徴を記してみる。

  1. 店舗の外観的フォーマットはどこもほとんど同じ。画一的な正方形の照明入り看板。長くても漢字3文字、過度な華美を歌わない店名。入口には呼び込みの中年女性====ThisIsTheErrorMessege====がいて通行人に盛んに声を掛ける。店の中、三和土の奥には座布団または座椅子があり、女性が座って微笑んでいる。空席だった店もある。入店した客と既に恋に堕ちてしまったのだろうか。
  2. 三和土の奥にいる女性は目が合っても手を振って「ハーイ」と言うくらいで、通行人にアクセスするのは呼び込み女性の仕事。中には「はい!兄さん、そこで止まる!止まったら少し戻ってくる!」とキップのいい人もいる。ぼくの従兄弟の奥さんにそっくりでびっくりしてしまった(笑)。この人の呼び込みを聞いているだけでかなり愉しめそうだ。
  3. 三和土の奥の女性の衣装は、チャイナドレス、浴衣、チアガール、ナース服、普段着風などとさまざま。水着姿を見かけなかったのは、お運びさんの衣装としては極度に相応しくないから、だろうか。スポーツ系では、野球:日本代表1、阪神1、オリックス1。サッカー:日本代表5、レアル・マドリー2、アルゼンチン代表1。なんでアルゼンチン(笑)。
  4. 大抵の方は巨乳で、その大きさを誇示する着こなし。しかし、中には貧乳制服カーディガンJK姿もいるし、いかにも妖艶なナイトドレスのむれむれ熟女もいるし、自宅で寛ぎながら本を読んでいる風なメガネJD風もいるし、いわゆるデブ専をターゲットにしたスタイルのひともいる。考えられる需要はほぼ満たしているかなという感じがした。

 

歩き回った時間は32分。歩いているだけなら、気に入った料亭を探す客と店の関係に過ぎない。昼間と違って、夜の飛田新地は料亭を探している男性客が大勢いるので、特に浮いてしまうこともない。

岐阜にも金津遊郭の流れを汲む特殊浴場街があるし、そこは何度も通り抜けているけれど、飛田新地は明らかに異なる空間だった。街を訪れている客の数もまったく違ったし、なによりその街で働く女性従業員が前面に出てくる。特殊浴場街では、そんなことはまずない。
ぼくが30分以上も滞在できたのは、やはり昼間にじゃからんと徘徊して街の構成を掴んでいたから、だろう。「昼間と何がどう違うか」を基本に視ていればよかった。もし、いきなり「夜の飛田新地」を訪問していたら、あまりの濃密さに呼吸困難になって15分も保たずに逃げ出していた。おそらく。

そんな飛田新地だけど、「本当の料亭」もちゃんとある。街地の南東端近くにある『鯛よし百番』。もちろん、もとは遊郭だったところで、建物は登録有形文化財。予約のみ、普通に食事が出来る。岐阜サポ仲間に行ったことあるヤツもいる。ぼくが訪問した時は閉店していて、赤提灯だけがずらっと並んで点いていた。けれど、その赤提灯のみの佇まいにも妖艶さが感じられた。営業中はもっと絢爛な雰囲気になるらしい。それはそれでまた違った妖艶さになることだろう。

少し見上げるだけで、『あべのハルカス』が見えた。昼間に一緒にまわったじゃからんは気づいていたらしい。ぼくは昼間は気づかなかった。その強烈に新鮮なアンバランス。現代の超高層ビルがすぐ見えるところに、こんな世界が残って、そして息づいているなんて。

南港からフェリーで動くので、四ツ橋線の花園町まで歩く。途中に阪堺電車の今掘電停があった。昼間にも見ているけれど、夜に視るとそのうらぶれっぷりは相当なもの。ここから電車に乗ると電停3つで通天閣のすぐ近くまで行けるなんて、信じられない。南海線と並行しているせいか、阪堺電車はいまは天王寺口を優先したダイヤになっていて、こっちには時間2~3本しかやってこないのだった。

飛田新地周辺は、間違いなく、スキーでいえば白馬八方尾根のリーゼングラートやうさぎ平級の、『上級者向け』タウン・ウォーカー・ゾーン。すべての行動とその結果を自己責任で引き受けられるなら、行く価値あり。ただし男性に限る。女性は「料亭街」の想定客層と異なるので、かなり嫌がられるらしい。


住之江公園で全国展開のラーメン屋で晩飯。各地の店で食べているけれど筋金入りにマズかった(苦笑)。ニュートラムでフェリーターミナルに行き、東予行フェリーに乗船。何度も乗っているつもりだけど、こんなにキンピカだったっけか?どうやら昨年就航した船らしい。シングル個室があるのはありがたかった。甲板ビールならぬ甲板リキュール(発泡性)を呑んで、就寝。船内はまずスマホ電波が届かないのだけど、この船はWi-Fiの設定があってありがたかった。もっとも、数十秒に1回の割合で接続が切れてしまうので、そのたびにログインを繰り返すことになって結構疲れたけどね(苦笑)。


翌朝。船内レストランで500円モーニングセットがいただける。量的にも及第点。でも、「用意するのに15~20分かかりますが」と言われたのにはちょっとびっくり。実際は10分で出てきたけれど、今治行無料バスに乗れたのは発車の5分前。すると、バスは満席でぼくは補助席へ。仕方ない、出遅れたのはこっちだ。そうしたら両隣がおそらくJDサイクラーで、鍛えているだけあってなかなか刺激的なおカラダ。さきほど食べたモーニングについていた「生乳ヨーグルト」パッケージも一瞬『なまちち』と読んでしまって、飛田新地効果は遅効性か?(笑)

今治から向井原までの切符を買って、急ぐでもないので普通列車で松山乗換えで向かう。離合待ちがかなりあって、結構時間がかかるんだ。こんな機会でもないとまず使わないだろう向井原は高架駅。「内子まわり」「長浜まわり」の分岐駅。====ThisIsTheErrorMessege====駅から徒歩20分で伊予市しおさいサッカー場。よしよし、ちゃんと練習が始まっている。時間通りに行われそうだ。

全社愛媛予選
YAMAJI FC 3(pk)-3 FC ZERO

綺麗なサッカーをするのはYAMAJIで、でも縦に強いのはZEROで、これは同点で後半が終わることは十分あるなと思っていたけれど、試合は3-2とZEROがリード……していたのだけど、後半アディショナルタイムにYAMAJIがカウンターから縦に仕掛けて右から左隅に蹴りこんで同点。このあと、すぐにPK戦のはずだけど、だめだ時間がない。呼んでおいたタクシーで伊予市へ。

特急→特急→新幹線→快速と乗り継いで、岐阜駅に着いたのは午後5時半前だった。単線だらけのJR四国なので遅延は覚悟していたのだけど、よかったよかった。駅に停めておいた単車で長良川へ。

J2
岐阜 2-1 琉球

いやあ、どう評価したらよろしいんでしょう。一所懸命に4バック2ラインをやっているだけのレキオDFに手も足も出せず。4-2-3-1でありながら、裏を狙いたがる大地がコーヤの隣にまで下がってしまって、両翼が中央FWより高い4-2-2-2になってしまってサイドの推進力は皆無。レキオのターンになるとバランスって何ですか喰えるんですか旨いんですかそれって感じに上がってる柳澤の裏から見事にやられたい放題。前半は0-1で済んだけれど3本もバーやポストが助けてくれて。もし前半が0-3で終わってたら試合はそこで壊れていただろう。岐阜はリバプールでもスパーズでもない。====ThisIsTheErrorMessege====

試合のモメンタムが岐阜側に動いたのは、後半途中の村田→山岸の交代から。「綺麗に崩す」という手段優先に見えた村田から、「まずは崩す」という目的優先の山岸になったことで、一所懸命に4-4-2をこなしていたレキオの守備に綻びが生まれた。そして、石川→前田の交代。いやあ、千両役者ってこういう風に登場するのね。粟飯原のクロスへの合わせ方は、センターFWの手本。ファールにならないように、ヒットポイントにカラダをねじ込んでいく。三島から前田へのパスも、彼に振り向かれて打たれると恐いからDFはマークする。だからポストプレーで永島が生きる。これがJ1リーグで157ゴールを叩き出した男の『仕事』か。参りました、としか言いようがない。

とはいえ、繰り返すが前半が0-3とか0-4とかだったら試合は終わっていた。これは大木監督もインタビューで認めていることだ。前半のテイタラクはレキオが良かったから、なのか。あるいはウチがダメダメのヘタレだったから、なのか。ぼくは後者だと思うんだよね。だとするなら、そのメンバーを決めたのも監督自身。ぼくは、今回の逆転勝ちを「名采配!」なんて讃える気には1オングストロームもならないよ。

5月6日 最終日は東近江へ

10連休最終日は、東近江布引でJFL。久しぶりだねえ。近江鉄道の1日乗車券は880円。なかなかの往生値段だ。====ThisIsTheErrorMessege====かつては誇らしきズタボロだった近江鉄道米原駅は、レンタサイクルの、『びわいち』====ThisIsTheErrorMessege====の拠点。ぼくが行った時も、中国人と思われるカップルがクロスバイクを借りて挑戦するところだった。日本観光も確実に変わってきたねえ。

近江鉄道は相変わらずヘロヘロ走る。ヘロヘロ走って大学前。15分くらい歩くと布引の陸上競技場。ああそうだ、ももクロがここでライブやったんだったね。ぼくはアイドル・シーンはよくわからんのだけど、モノノフ====ThisIsTheErrorMessege====またはモノノフとみなされる方はぼくの周囲にも何人か存在する。

JFL
びわこ 0-3 ロック

試合はロックの完勝、ではなくて、「ミーオびわこ初夏の大納涼大会」。よくもまあこれだけチャンスを無駄に出来る、と感心するくらいに決定機を外しまくって。そりゃ負けますわ。
大学前を通る電車は時間1本で、試合終了まで観ていくと周囲に大学しかない大学前駅で50分くらい待つことになるので、0-2で後半40分になったところで引き上げたけど、試合終了近くにもう1点入ったみたい。
1日乗車券があるので米原まで行けるのだけど、彦根でJRに乗り換えると170円余計にかかるけれど30分早く帰れる。なら、そっちだよね。

帰宅して晩飯。行者ニンニク醤油漬けを冷奴にかける。おおう、既に醤油がとろーんとしているぞ(笑)。小皿に小さじ2~3杯を注いで食べる。すげえ、これは効く。旅が続いた連休の疲れが全部消える。さすが、千歳駅前のラーメン屋で「性力アップ効果」とまで謳うだけのことはあるな(笑)。5~7月が季節らしいし、醤油漬けにしてしまうと1年近く保つそうなので、通販で買ってもう1瓶作っておこうか(笑)。

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