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2015年10月の移動【2.岩手全社編】
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さて、毎年恒例の全社、今年は岩手開催。岐阜隊もアウェーだし、なんの躊躇いもなく土日参戦。月曜まで休まなかったのはもちろん翌週を考えてのことだが、50を過ぎると体力の戻りがハンパなく遅くなるのですよ。「認めたくないものだな……」という事案だが、トシ取るというのはそういうころだ。今回は初めから『ピッチ原理主義』完遂と決めていた。カード無関係で土曜は遠野で2つ、日曜に滝沢。だから、工程を考えるのはラクだった。
前週と同じく、金曜の勤務を終えてそのまま出発。今回は常滑から仙台までマイルを切って飛ぶ。結構貯まっていたからね。晩飯は常滑機場のラーメン屋でサクサクと済ませて、仙台機場から電車。「杜みなせ」ちゃんがハロウィーンのコスプレしてた。仙台駅近くの安ホテルで沈没。

2015年10月17日

仙台から一ノ関までは普通列車で。寒いけど、さすがに「朝6時から酒は無理だ」と無難にパンと缶コーヒーの朝飯を準備して電車に乗ったら、ボックスシート席の向かいに座ったおじさんがいきなり甲類焼酎ペットカップをぐびぐびと呑みだして、朝から“敗北感”満載(笑)。話しかけられたので、長くなるかな~と心配したけど、おじさんは東仙台で降りて行った。塩釜~松島に出来た“渡り線”====ThisIsTheErrorMessege====もちゃんと撮れた。「発想の転換」といえばそれまでなんだけど、震災がなくてももっと早く作ってあってもよかったのに……とは思う。瀬峰の廃線跡は道路だけ、石越の廃線跡は線路もしっかり残っていた。廃止の時期が違うからね。
一ノ関で『いわてホリデーパス』購入。一ノ関→花巻→遠野/遠野→花巻→盛岡だと、この切符の利用で1000円近くも節約できる。一ノ関から北は“ルンデス”====ThisIsTheErrorMessege====だったけど、しょうがないよね。花巻で衣類系をコインロッカーに入れ、花巻で『同類』達と遭遇し、盛岡発釜石行快速に乗車したら車内にも『同類』がいて、「おや?奇遇ですねえ」「こんなところでお会いするとは、何かありました?」と通例の挨拶。「貴社ますますご健勝のこととお慶び申し上げます」みたいなモンだ(笑)。新花巻からドヤドヤ乗ってくるかと思ったけど、それほどでもなく。
遠野駅でレンタサイクルを借りる。先行到着の『同類』氏から「レンタサイクルは観光案内所に100台あるので心配無用」との情報は来ていたから安心だ。ぼくは『多目的』→『国体』の順と決めていたので、そのルートで。『多目的』までは20分くらいで着いたかな。公共交通機関で行くのはかなり非現実的だ。ご存知“無料試合のS”君は「アクセスマニア」でもある(笑)ので、翌日の観戦後は青笹まで歩いてくれて「徒歩で30分くらい」との情報をいただいたけどね。
和歌山全社では多数の『プログラム難民』を生んだのだが、今回は第2試合で戦う先乗りの滋賀のサポから「JKからプログラムを買った!」などという情報もあり、ワクワクしながら会場内を歩くと、さっそく「プログラム売りのJK」を発見!“JK”というより、いかにも“みちのくの朴訥な女子高生”といった感じのお嬢さんで、「こんな風なおじさんに『いかがですか?』と声をかけると売れるよ」と余計かつ真実なアドバイスを(笑)。そりゃ、おじさん達だってDKよりJKから買いたいじゃん。異論は認めん(笑)。

昔の全社では「ふるまい料理」があった。しかし、あの『和歌山カレー事件』発生からしばらくはそういうのは自粛になってしまったのだけど、今回からは復活した模様で、遠野多目的では。『ひっつみ』====ThisIsTheErrorMessege====の無料提供とは!これは大変ありがたい。第2試合が目的の滋賀の大喰いサポどもが休憩所でのんびり寛いでて、ぼくもそのペースで『ひっつみ』を味わってたら第1試合の選手入場が始まってるではないか(笑)。

全社1回戦
コリア 0-2 三菱水島

かつての印象と違って、いまのコリアにはテクニシャンが揃っている感じで、このテクニックに“あのスタミナとパワー”が同居してたら地域リーグでは無双だろう。しかし、そうなると今年の関東1部の成績と合致しない。====ThisIsTheErrorMessege====スコアレスで終えたけど、このままだと仮定するとどうしたって水島が勝つ絵が描けない。そんな前半。
ところが、試合は水島の2-0で終わってしまうのだから、試合の展開予想はむずかしい。しかし、これは試合全体を通して視るとラック発動でもなんでもない。コリアの“あのスタミナとパワー”は後半なかばになっても発動せず、発動しないまま水島が中盤でボールを拾えて前線に出せるようになった。一緒に観戦した、ご自身も『同類』な『同類』夫人(笑)も気づいたことだけど、コリアの選手はほとんど日本語で意思疎通をしていた。以前はもっと朝鮮語を使っていたはずだ。FCコリアの“現在位置”を物語る証拠がキチンと一つの絵になった。つまり、『コリアのジャパン化』だ。試合終了近くに宮澤と高野がキッチリ決めて、前半を耐えきった水島が見事な勝利を挙げた。先制点を挙げた宮澤がサポのところにかけつて抱擁した際に仮設フェンスが倒れてしまい、あとで水島サポが審判に謝ったそうだが、「ゴールの喜びですから」と穏便な反応だったそうな。ああ、いい審判だなあ。
試合が終わり、コリア応援団が水島サポに「俺たちの分も勝ち進んでくださいね」と声をかけ、爽やかに去っていく。ぼくは『ひっつみ』をもう1杯いただいて(笑)から、レンタサイクルで『国体』へ。

第1試合の、1回戦屈指の好カード・今治vs福井は今治の延長勝ちだそうで、試合開始は15分遅くなるそうだ。ラインメールサポさん多数、隣の県だもんね。一方、迎え撃つのはいつものテツブンの独りサポさん。相変わらず、朗々とチャントを歌い上げてみせる。

全社1回戦
青森 8-1 新日鐵大分

各地で衝撃で受け止められた大差。ポイントは、先制されたテツブンが「トーナメントだから何点差で負けても同じ」と前がかってカウンターを喰らいまくったわけでも、連続失点にDFが切れたわけでもなく、ただただ九州チャンプが東北2位に圧倒されたという試合だったことだ。
たしかにテツブンは地域決勝の権利を持っているので、この大会にピークを持ってくる必要はない……というのは外野の目線であって、企業のサッカー部というのは「結果を出すこと」で予算や勤務配慮などの“活動支援”を得ているのだから、全国大会で“抜いていい”はずがない。はずがないのだけど、青森は明確にこの大会にピーキングを合わせて来てて、チームから「“全社枠”を獲るっ!」というオーラが溢れ出ていた。後半途中からリンタロウ君が登場。動き出しの鈍さ(笑)は相変わらずだが、ゴール前の落ち着きも相変わらず。彼がハットトリックを挙げたところで試合は終了。「今回の青森は侮れない」というのが一緒に観戦した『同類』氏との共通見解。これは翌日の今治vs青森が愉しみだ。
試合も終わったので自転車を返す。さて、夕方6時から『同類』達が集まって遠野名物ジンギスカンを味わうことになっているのだが、開始時間まで2時間近くある。しょうがねえなあ、と駅近くのP屋に行ったらアレアレと勝ってしまった。8月の八戸といい、みちのくのP屋はアウェーに優しいねえ。

ジンギスカンは15人でワイワイガヤガヤ。ジンギスカンは野菜もしっかり食べられるのでいいよね。遠野の地酒『國華』を冷酒でカンカンといいペースで呑んでしまう。すっきりした味わいで旨かった。ぼくの席には今治サポが2名いたので、何度も「今回の青森は強えぞ」と話をしてしまった。でも、実際のところ今治が昇格したらどこでやるんだろう。とりあえずあのあたりだと「西条ひうち」くらいしか思い浮かばないのだけど……。
そんな感じで、2時間なんてあっという間。花巻や盛岡に宿を抑えた連中は最終列車で遠野を離れる。新花巻で1人、花巻で1人と抜けて、盛岡まで行くのはぼく一人。コインロッカーから衣類カバンを出して、なんか気分が高揚して呑み足りないので駅前の酒屋で盛岡の地酒ワンカップを買って、“ルンデス”====ThisIsTheErrorMessege====のロングシートで呑み。ただのゴキゲンなヨッパライだわね(笑)。盛岡駅前のホテルで轟沈。

2015年10月18日

時間もあるのでゆっくりと朝飯を喰って。バイキングのメニューに『せんべい汁』====ThisIsTheErrorMessege====があるのはありがたい。結構な量を食べてしまう。前夜にあれだけ呑んでるのにそんなにダメージがないのは、やはり「いい酒は朝が知っている」====ThisIsTheErrorMessege====というヤツか。“仲間”や“話題”といった肴も良かったしね。同じ酒を同じ量だけ呑んでも、職場の連中とだったらまた違った結果になるだろう。
団地の上まで上がっていくバスで滝沢陸上へ。ヴィアティンが来ると読んでたのだが、やって来たのは流経大FC。メンバーはほとんどが10代で、つまり昨年の『クラドラ』の機能は関東1部の『流経大FC』に引き継がれた====ThisIsTheErrorMessege====ということなんだろうね。

滝沢での「ふるまい料理」はなんと『岩魚の塩焼き』。試合は11時開始なのに「12時から」というところがいかにも“国体”的な運営ではあるのだけど、試合中なのに動き出す観客がゾロゾロと(笑)。『同類』氏が確保に動いてくれて、ぼくもいただくことが出来た。ありがとう。めっちゃくちゃ旨かったです。

全社2回戦
加古川 3-2 流経大FC

序盤にぽんぽーんと鎌鎚が2点を挙げたもんだから、「前半のうちに3点目が奪えれば、心の折れる音が聞こえるかもしれない」なんて余裕かましてたら、前半終了間際に1点返されて、後半開始28秒で“秒殺”同点という展開に。基本的にロングボールを入れて攻めの形を作る鎌鎚に対して、「選手の上背がない」流経大は最終的にはそれがダメージとして効いていって、後半終了直前のまさにラストプレーで加古川勝ち越し。いや、いい試合でした。

正規時間で終わったので、バスに乗って移動すれば県営公園での第2試合に間に合う!ってんで『同類』一同が急いで移動。ぼくはこの第1試合で“岩手全社”はおしまいと決めていたので、そのまま盛岡駅へ。いつものように駅ビル内の店で冷麺を喰い、自宅用に“土川そば”とめんつゆを買い、新幹線の時間までコーヒースタンドで時間をつぶして。午後3時近くの新幹線で盛岡を出て8時過ぎには岐阜の家にいられるんだもんねえ。前の旅行記もこれで締めたけど、新幹線って恐ろしいねえ。

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