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「行くぜ、東北。」【2014南東北編】(1)
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すべては、「行くぜ、東北。【北東北編】」から始まっている。

台風接近で札幌円山行きを諦めたぼくは、果たしてこれでいくらくらい浮かせられるんだろう試算してみたところ、1万数千円という答が出た。やっぱり、札幌に行く/行かないでこんだけ差が出るんだなあ……と思ったぼくは、八戸から新幹線を乗り継いで帰る時に東京駅で2週間後の『週末パス』を購入====ThisIsTheErrorMessege====した。というのも、2週間後の岐阜アウェー戦の週末に七ヶ浜でソニ仙vsウーヴァの試合があるのに気づいたから。七ヶ浜では4試合観ているが、うち3試合は“宮城全社”。2回だけで2000年以来訪れていない。ここもピッチの写真がない。震災直後はバックスタンド裏に堆く瓦礫が積み上げられていて凄惨な光景だったそうだけど、3年過ぎてどうなったか。
さて、土曜は七ヶ浜でいいとして、日曜はどうしよう。せっかく七ヶ浜に行くのだから、南東北か関東あたりで未観戦なトコないかしらん。そこで、まだ八戸にいる『無料試合の“記憶師”』S君に問い合わせてみる。

「色麻か戸沢くらいですかねえ」と、こともなげ。
色麻?戸沢?

東北リーグ2部はまだ終わってなくて、その週末が最終節。宮城県の色麻で2試合、山形県の戸沢で1試合。
「レアなの、どっち?」(笑)
「戸沢。色麻は最近開催が増えているからチャンスはまだあるし、戸沢はほぼ間違いなく“落ちる”」

土曜に七ヶ浜、日曜に戸沢。はい、話は決まった(笑)。というわけで『週末パス』を買って帰ったわけさ。その後、帰宅してもう一度慎重に“札幌円山を回避して浮かせた額”を計算したら1万数千円ではなく数千円の間違いだったことが判明し経済的には厳しくなってしまったけど、もうこの時はスイッチは入ってしまったのだから仕方がない(笑)。

2014年10月25日

省岐阜からスタート。名古屋→東京→仙台と乗り継ぎ。車内にコンセントがあるのはありがたいねえ。先日、買い替えた「三代目“ハクリュウボーイ”」号でずっと「行くぜ、東北。【北東北編】」の旅行記を仕上げていたのだけど、実に建設的に作業が進んで気がついたら仙台。便利な世の中だよね。
仙石線で本塩釜に行って、七ヶ浜町営バスに。すると、最後尾にお座りの男性は岐阜サポさんではないですか(爆笑)。お仕事でこっちに来ているのだとか。いやいや、なんという恐るべき世間の狭さ(笑)。
ソニ仙のホーム戦に行くと、大抵何かしら買ってしまうのだけど、今回は「えいやっ!」とばかりにアウェーのレプユニに手を出してしまった(笑)。だって、デザインが好みだったんだもん。この費用、どこから捻出しましょ(笑)。
そして昼飯はデリバリー・カーの“唐揚げ弁当”に。ピザ屋とか焼きそば屋とかあるのに、この唐揚げ屋だけは大行列。となると、時間もあるしここで買って喰うしかあるまい。どうやら多賀城では有名なお店らしく、唐揚げ8個で600円。弁当だと6個にご飯他で600円。どうせ夜は呑むのだからとここでは弁当にしたのだけど、いやあ旨いわこの唐揚げ。行列も納得の味でした。

JFL
ソニ仙 2-1 栃木

ウーヴァはなんてったって若サマ。====ThisIsTheErrorMessege====もう若くはない(苦笑)のだけど、制空力は相変わらずでいらっしゃる。若サマにぶつけるなりデコイにするなりで攻撃を仕掛ける。一方のソニ仙は、縦の駆け引きにサイド攻撃を併用して、内容的にはソニ仙の方が良さそうにみえた。先制点はウーヴァに入る。若サマが前線でピン止めしたDFラインの裏に浮き球のスルーパスを出して岩城が決めた。前半は0-1と栃木リード。でも、ソニ仙はそのままのサッカーでいいように思えた。これを続けていけば栃木DFは確実に消耗する。2点はわからないけど1点は獲れるだろう。
後半、いきなりソニ仙は2枚替えで仕掛けて来たけど、やってるサッカーは継続で運動量を上げたという感じ。でも、試合の流れを変えたのはソニ仙の交代策じゃなくてやはり若サマの交代だったかと。これで栃木は前線でボールが収まらなくなりソニ仙の波状攻撃を受けることになってしまう。ソニ仙の同店ゴールが縦ポンに単騎どっかんだったのは意外だったけど、結果としての2-1には納得です。

試合が終わって、選手が観客の皆さんをスタンドの出口で待っていてお見送りするというのはマルヤスでもやってたけど、ソニ仙の選手は試合終了直後に選手がスタンドに上がってくるんだね。これ、勝っても負けてもやるそうで、選手も疲れててタイヘンだと思うけど、すごくいいアイディアだと思う。ソニーは本業の経営でいろいろ言われてるけど、おそらく多賀城の予算でやってるんだと思うけどホントによくやってると思う。岐阜隊のスポンサー・エディオン様には『宮城県多賀城産』と書かれたブルーレイディスクが置いてあって「農産物か」と思っちゃうけど、いま持ってるのがなくなったら買ってみましょうか。

コミュバスまで時間があるので歩いて汐見台団地まで。坂を下って歩いていくと、遠くに海と、その手前にボロボロに歯が抜けた櫛のような林が見える。あそこを津波が通過していったのだというのはすぐにわかる。汐見「台」というくらいだから団地は若干の高台にあって、それゆえに団地に津波の被害はなかった。ギリギリの明暗。
バス停前のスーパーでふらふらと時間をつぶして、汐見台からバスで多賀城まで。仙石線で仙台まで来て、岐阜サポさんと別れてぼくは仙山線。かつては快速『仙山』なんてのが結構な本数で走ってたはずだが、いまはもう高速バス相手に勝負を放棄している。====ThisIsTheErrorMessege====ぼーっとしてたら山形に着いた。駅の自由通路にはどどーんと試合予告のダンマク。岐阜も省駅や社駅でこれくらいやってくれると嬉しいんだけどね。新幹線で新庄へ。チェックインしたら、5年前の真室川訪問以来の“新庄の夜”。まずは『急行食堂』で“鶏もつラーメン”だ……と行ってみると暖簾が下げられてる。「今日はもう仕舞い」なんだとか。ぬかった!“鶏もつラーメン”を食べてから投宿するべきだった!なんたる、なんたる迂闊っ!

仕方ないので、手近なラーメン屋で苦手な豚骨醤油ラーメンを食べ、5年ぶりの『味おんち』。長岡『お福正宗』の純米吟醸→酒田『初孫』の秘蔵酒→河北『朝日川』の古酒。湯豆腐1鍋でこんだけ呑んでしまう(笑)……とはいうものの、この店は「1合売り」ではなく「ml売り」。稀少な酒だと「50ml」とかからの値段になる。そう考えると、量的にはそうC/Pの高い店ではないのだけれど、それはあくまで“量的”な話。レアな酒を少しずつ愉しむ。そう考えれば決して高くない。印象に残ったのは1杯目の『お福正宗』。呑み口がすっきりしててそれでいて食道を落ちていくとトーンと“入ってくる”感じ。『朝日川』古酒はしっかり寝かせているだけに琥珀色、独特の“苦み”が混ざっている、不思議な感じ。3杯+湯豆腐で2500円も納得だ。全部で2合も呑んでないのにとろ~~~~~んと気持ちよくなっちゃって、これ以上呑むと残りそうなんでここで終了。宿に戻って気持ちよく轟沈。

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