cyic.co.uk 吉田鋳造総合研究所
travelnotes : domestic
地域決勝@五十公野(3)
 home  index  prev next 

2013年11月24日

さすがに朝飯のバイキングは粥にしました(笑)。

J2最終節、JFL最終節。土曜のうちに離港した同志も多い。冒頭にも書いたけど、ぼくも岐阜隊が残留を決めてなかったら日曜は富山に馳せ参じるつもりだった。「マイクラブを持つ」とは、そういうことだ。
旅も最終日なんで荷物も多い。帰りにバタバタしたくないので朝の新潟駅で土産の類は全部買ってしまった。新発田からタクシー便乗で五十公野へ。

第1試合
盛岡 0-1 F鹿児島

田上はサブ。おお、試合には出れるのね。ヤマニクはスタメンですって?つーか、ゲームキャプテンですって!いったい、どうなってしまうのかぁーっ!====ThisIsTheErrorMessege====(←古い)
ところがどっこい。ヤマニクが守る右サイドはまったく破綻することなく、及第点以上の出来。安心しましたです。とまあ、そんなオチャラケはいいとして、とにかくFCKの出来がいい。盛岡と互角に渡り合っている。おそらく、この3日間で最高の内容ではないか。一方の盛岡は、初日のヴォルカ戦でのスーパーゴールでブレークを果たした土井良太がこの日は大ブレーキ。「もうやめて!彼の決定力はゼロよ!」ってくらいにシュートが決まらない。こうなると局面打開に「1試合1警告」ミッションのコンプで佐藤幸大が使えないのは痛い。
試合は85分に山本が35m級のFKを直接左上に突き刺して、FCKが勝利した。これで盛岡の勝ち点は6のまま。地域組でJ3ライセンスが得られている中====ThisIsTheErrorMessege====では圧倒的な結果なのでおそらく加入は認められるだろうけど、悔しい1敗だ。試合後にテレビやプレスの前に現れた鳴尾監督も「やり遂げた」という表情をしつつも「悔しい」という言葉を何回も使った。「文句を言わせない圧倒的な結果とともにJ3に行きたかった」と。

そして、FCKの勝利で第2試合を戦うヴォルカには1位から4位まですべての順位があり得るという展開になった。さあ、どうなる。

第2試合
V鹿児島 0-1 ネクスファジ

恐るべし、恐るべしネクスファジ。何でそうなるのか観ていてもわからなかったのだけど、この試合でもヴォルカのサッカーを封じ込めて膠着戦に持ち込んだ。ネクスファジが守備的なわけでは決してない。“攻撃”に対する“守備”ではない、相手のサッカーそのものを“中和”してしまうというような。もっとも、ヴォルカが目標をどこに置いていたのかはわからないけれど、FCKより上に行くだけならば90分を耐えればそれでいい。膠着したってそれでOK、ではある。第1試合の土井良太と同様に、ヴォルカの山田も第2日のスーパーループゴールで売り切れたのか、「もうやめて!彼の決定力はゼロよ!」ってくらいにチャンスを逃し続けているし。一方のネクスファジも新中が不在でダイム====ThisIsTheErrorMessege====だけではどうにも出来ず、そのダイムも途中で下がってしまった。絵に描いたような膠着戦。そのまま時が過ぎていく可能性を想像した。
ところが。90分を過ぎたところで、竹内から最前線の飯田にトーンとパスが出て、一気にスピードでDFを抜き去った彼が綺麗なループを放り込んでネクスファジが先制。いやいやこれは驚いた。思わず脱いじゃった飯田、そして交代で下がったのにピッチ内に入って喜びを爆発させたダイムに警告(笑)。公式記録で83分に交代で下がったダイムに91分に警告が出ているのは、そのためです(笑)。試合終了の笛と同時に、ヴォルカの選手は5~6人がピッチに倒れこんでしまった。まさかの最下位、4-0と完膚なきまでに叩いたFCKの後塵を拝することに。これには、大きな意味がある。


この大会を最後に、FCKとヴォルカは合併する。では、合併相手より上に行くことに何の意味があるのか。
「彼らは何を賭けてこの大会で戦っていたのか」の答は、第2日の試合後にFCK関係者氏の話で知ることが出来た。彼らが賭けていたもの、それは“チームの登録番号”。
両チームが合併するといっても、それはあくまで運営団体だったり経営組織だったりの、外部的なテーゼであり、チーム名が合併で新しくなったとしても、“チーム”という概念は合併しない。九州リーグからJFLに進むのは、あくまで「どちらか」。その、チームの“連続性”を表すものが登録番号だ。

この大会の結果、上の順位になった“FCKの番号”で、合併チームはJFLに進む。もし、この合併によってチームが“1つ”になってしまうのなら、下の順位になった“ヴォルカの番号”はここで消える。1959年に創設された『鹿児島サッカー教員団』から綿々と継がれてきた登録番号がここで途絶えることになるのだ。


ネクスファジとヴォルカの選手が各々のサポに挨拶に行く。打ちひしがれたヴォルカの挨拶はいつもより長かった。そして、戻ってきて準備中の表彰式に並ぼうとするが、大会運営スタッフから「4位は表彰対象ではない」と諭され、そのままピッチを離れていった。傷口に岩塩を擦り付けられるような光景だったが、これが現実。
一方、夢から戻って来なかったのがネクスファジの連中(笑)。他の表彰2チーム、盛岡とFCKが並んでいるのにサポと一緒に歌うわ踊るわ(笑)、ぼくを含めて何人かの観客から「戻れーっ!表彰式だ!戻って来ーいっ!」と叫んでもまったく聞こえない。お前ら、去年も決勝ラウンドまでいただろうに………そうか!去年は最下位だったから「最終日の第2試合のすぐ後に表彰式がある」ってのを知らないんだ!………なーんて、毒吐いちゃう(笑)。

表彰式では出口委員長の挨拶。久しぶりに、熱くていい挨拶だったと思う。情報公開的に「言い過ぎちゃった」部分もあったけどね(笑)。
あとは各チームで記念撮影とか。FCKの代表さんも中心に座ってとにかく嬉しそう。笑ったのが盛岡で、逃げ腰だった鳴尾監督を胴上げしようと単騎でつかまえに行った選手を監督が逆に押さえ込みにかかり(笑)そこへ他の選手達がリンチとばかりに蹴り剥がして監督をつかまえ、胴上げで宙に舞わせる武闘派ぶり。写真中央で押さえこんでいるのが鳴尾監督です(笑)。もしかして、柔道の素養もお持ちですか?


今年は「昇格」にダイレクトにリンクしない大会だったけど、そんなレギュレーションはまったく気にならない、今年も「来て良かった」な大会だった。ホントに、地域決勝はクセになる。

電車で新潟に戻り、機場でタレカツ丼と蕎麦のセットを晩飯で喰って、常滑経由で帰ってきた。新潟イタリアンを喰いそびれたなあ(苦笑)。

 top  prev next