中札内へ。朝7時過ぎのバスだと第1試合の開始から観れる。けど、中札内で2時間近くの時間調整が要る。9時半過ぎのバスだと第1試合は前半終了間際からになるけど時間は有効に使える。悩むこともなく選択は後者だった。
朝飯をゆっくり食べ、帯広駅で土産の調達を済ませて、荷造りも終えて。広尾行バスに乗る。バスターミナルで乗車券を買うと相変わらず硬券だった。中札内には六花の森があって、そこに行く観光客もちらほら。
十勝平野を縦断する国道をずーっと走って、車窓から愛国の駅舎も幸福駅跡の朱色の車両も見えた。養護学校入口で降りて東に10分近く歩くと、目的地の「中札内交流の杜」に到着。誰がどう見たって廃校跡の活用だが、やっぱり「中札内高校」の跡とのこと。野球場もあった校庭を綺麗に整地して、天然芝のサッカーピッチが4面。南西側のCピッチでは道リーグ、北西側のDピッチでは道東ブロックリーグが行われる。道東リーグは集中開催で6チームが集結だそうで。で、なかなか豪快だなあと思ったのは、道Lの第2試合は1300からだけど、1000に始まった道東BL第1試合の主審は道L第2試合に出てくる十勝隊の代表で副審は十勝隊の選手なんだそうだ。さすがに副審を務めたひとがその1時間後に選手で出てくることはないだろうが(苦笑)。
ブロックリーグのことを書いたんで、ついでにちょっとだけ提案。宗谷地区が道北BLから離脱して独自の道を進んでる====ThisIsTheErrorMessege====とか、逆に根室地区は道東BLにがんばって挑戦し続けている====ThisIsTheErrorMessege====こととか、取材対象として「果ての地のフットボール」はなかなか興味深いような気がするのだけど。
北蹴会というと申し訳ないが「やられた」試合しか観ていない====ThisIsTheErrorMessege====ので、どうしてもそういう感じで試合に入ってしまうのだけど、ぼくが到着した時は前半終了間際でスコアレス。でも、北蹴会が互角にやってるというよりはマルセイズがおばけ乱造====ThisIsTheErrorMessege====状態なんだそうな。結局、2-0でマルセイズが押し切って勝つのだけど、優勝争いってわけにはいかなそうな感じ。鋳造が初見で「惚れ申したぁーっ!」となったタクミ====ThisIsTheErrorMessege====をもう1枚前で使えればなあ。でも、今年は全社十勝予選にフェアスカイがエントリーしてないこともあって地区予選はすんなり通過。長崎全社には行けるかもしれない。そうそう、古前田さん====ThisIsTheErrorMessege====は元気そうでした。
第2試合まで時間があったので、広尾線・中札内駅跡まで行ってみたけど、ただの広い公園になっていて、コーギーが走ってたりしたら絵になりそうだけど、動くモノの気配はまったくなかった。うーむ、こりゃキツい。駅跡近くのスーパーで昼飯を調達しようと寄ってみたけど、考えてみると実はそんなに腹が減ってない。夕方からばんえい十勝でガッツリ喰うんだからと回避して現場に戻ることに。知った十勝サポ3人が結集していた。ノルブリ側もコール部隊はいなかったけどちゃんと応援ダンマク持込の観戦部隊はいた。首位・ノルブリと2位・十勝の勝ち点差は5。十勝が勝てばリーグ展望は面白くなる。逆にノルブリが勝てば前半戦最終節でほぼ優勝が見えてしまうくらいの差になる。
まあ、主審のレベルが。と言っても、どっちに対しても……だったんで(苦笑)。十勝の松島はかなりカリカリ来ていましたね。でもそこはベテラン、途中から「諦めた」って感じでうまくいなしていた。カリカリ来てたのはノルブリの選手にも多かった。十勝がゴール正面からのFKを田中基樹が綺麗に決めて先制すると、PKを田中康平がキッチリ決めて十勝2点リードで前半終了。でも、ノリブリはシュートを2回もポストに嫌われている。
後半も、内容的にはノルブリのゲーム。中盤に君臨する名雪はさすがの展開力。でも、昨年の地域決勝や入替戦で垣間見えた『ゴールを奪うメソッドの不足』はこの試合でも感じられた。試合終了間際は十勝はひたすら蹴り返すだけの展開になったが、ノルブリが奪えたゴールは後半早い時間のPKのみ。2-1で十勝が勝利した。なんでも、ノルブリの北海道リーグでの敗戦は3年ぶり====ThisIsTheErrorMessege====だそうだ。
ノルブリ側からすると「主審の不安定さにやられた」との思いは理解できる。不安定さは十勝に対しても一緒だったけど、あとから観戦にやって来た帯広北クラブの選手から「帯広の笛」なんて冗談も聞こえてきた(苦笑)。十勝サポも「結果は素直に嬉しいけど、実力はノルブリの方がずっと上」と言ってたし。とにかく、これでリーグ自体は面白くなった。
ぼくと闇斗氏はここで離脱。次の戦場・ばんえい十勝競馬場へ(笑)。中札内は帯広広尾道が通ってて、クルマ利用なら帯広はすぐだ。『幸福インター』ってのがあるんだね。
帯広来たなら……のばんえい競馬。今回も回収率100%の裏ミッション====ThisIsTheErrorMessege====を不本意ながらコンプリートしてしまいました(苦笑)。1着3着とかの“惜しい馬券”すら1枚もない、どこにも逃げ場のない完敗。武士の情けだ、早いうちにサッポロクラシックを2杯呑んで出来上がってしまったからということにしておいていただけませんか(笑)。
ここには馬と触れ合える公園のようなところが併設されていて、負けが続いた(苦笑)気分転換に覗いてみると、中学生だか小学高学年だかの女の子が乗馬のデモンストレーションをしていた。トロット====ThisIsTheErrorMessege====になると、曲がるときの手綱操作や腰の上げ下げを伴うバランスの維持とか、必要な技術が急激にむずかしくなるのがわかる。ちょっと声をかけてみた。
「そこまで出来るようになるまでどれくらいかかるの?」と訊くと、ちょっと答に困ったようで「私はこの競馬場で育ったので……」なるほど、気づいた時には馬と触れ合ってたから、いつから始めたとかよくわからないんだ。「でも、落ちるとか、したことない?」「何度も落ちました。骨折したことも」。うわあ……やはり馬ってハンパな技術で乗れるモノじゃないんだ。最後に、写真撮っていい?と訊いたら快諾してくれた。ぼくらにとって競馬場は鉄火場だけど、馬と人の深い関係にちょっとだけ触れたことが出来たような気がした。
重賞の柏林賞もしっかりはずして、同じく“すべて回収”を果たした闇斗氏と「北の屋台」に移動して串揚げ屋で“負けギャンブラー”の晩餐。とはいえ、アスパラガスの1本揚げに豚フィレにホタテにと8本で1000円はバカ旨で安過ぎ。北の大地の食文化は恐ろし過ぎる(笑)。22時に解散してホテルに戻り轟沈。
朝5時のバスに乗るので、どんなに酔っても4時半には起きなければ!とアラームかけたけど4時15分にパッチリ目覚める通常運行(笑)。
5時の千歳機場行きバスは2時間半で走破する。ぼくの航空券予約は夕方5時過ぎの便だったけど、マイル切りだったんで当日に機場で早い便に空きがあれば変更が可能。1020だかの便でもOKなんだけど、もしこのバスが定時で走りきってくれたら到着は7時半。もしかしたら8時ちょうどの便で帰れるかもしれない。
トマム近辺での深く立ち込めた霧を見たときは諦めかけたけど、バスは定時に千歳機場に着いてくれた。窓口に駆け込んで「8時の常滑行き、乗れる?!」と訊くと大丈夫です、とのこと。前日に中札内の第1試合の前半を切って帯広で土産購入を済ませておいたのは正解だった。おかげで11時にはもう社岐阜駅にいることが出来た。帯広から岐阜まで6時間って、何気に考えてスゴくない?帰宅してゆっくりと自分の時間を使うことが出来た。