2012年9月16日

宮崎・橘通の朝。いよいよ本格的に台風接近である。ここで観戦しないと地域リーグ・コンプが途切れる。しかし、無理して観戦して夜の宮崎→常滑が飛ばないと岐阜に帰れない。機材都合で翌17日の朝だって飛ばないかもしれない。そうなると岐阜×栃木が観れない。
とりあえずフィフティ・フィフティだなあ…と思いながらフロントで荷物を預かってもらい、橘通３丁目のバス停に行ったぼくの天秤は一気に「帰宅」に傾いた。よく台風のニュース映像に出てくる、ものすごい雨がものすごい風で上から叩きつけられてくる、アレだ。こんな中で観戦なんか出来ないっ。

ホテルに戻って荷物を回収し、バスで宮崎機場に向かうことにした。地域リーグ観戦コンプは途切れるが、安全第一。ところが、機場行バスを待っている間に雨風はおさまってしまった。でも、川南に行くために乗らないといけない高鍋行バスはもう出て行ってしまった。うーむ、これはもう「縁がなかった」ということか。バス停近くにあったロック隊のポスターにほんの少しだけ慰められた。バスで空港へ。
搭乗カウンターは、乗客で溢れかえっていた。どうやら搭乗手続き制限をかけているらしい。そして、11:00の宮崎→常滑便は……「満席っ！」橘通でバスを待っている時に携帯サイトでチェックしたときは残席があったのだ。うぐぅ、移動中に売り切れてしまったらしい。

こうなったら、空港にずっといても意味はない。川南に行こう。バスで行くのはもう無理だけど、電車とタクシーを使えば試合開始にまだ間に合う。ただ、心配事があった。ぼくは宮崎→常滑の最終便の予約が終わっているが、観戦を終えて夕刻に宮崎機場に戻ってきたら既に欠航が決まっていて、その影響で翌朝の宮崎→常滑まで満席になっているという事態だって考えられる。さて、どうすれば。
カウンターのＮＨグランドスタッフ嬢の答は明快だった。台風都合の場合、翌朝の便にも予約だけ入れておくことが出来るのだとか。もしこの日の最終便が飛べばキャンセルするだけ。知らなかったです。そんな取り扱いが出来るんだ。この手続きを済ませられたことで、機場まで来た甲斐があった。そう思うことにしよう。

宮崎空港駅から川南へは普通列車で移動。川南駅にはタクシーがいないので電話で呼んで、運動公園に着いたのは11:40くらいだった。タクシーの運将氏は「こんな天気じゃ試合なんてやらないよ」「飛行機だって飛ばないよ」と言ってたけれど、会場ではちゃんと開催の準備がされていた。よしよし。準備運動中の主審氏と話をしたのだけど、なんでもアウェーチームの佐賀LIXIL隊のバスは間違えて変更前の会場である綾町に行ってしまったのだそうで、この川南に着いたのはほんのつい先程。でも試合は予定通りに12:00に始めることで話はついているそうだ。「台風がひどくなる前にやってしまおう」ということのよう。LIXIL選手のアップ時間は20分もないが、やむをえない。LIXILの監督さんも選手達に「やる以上は言い訳はない」としっかり気持ちを締めていた。

九州Ｌ
MSU FC　2-6　佐賀LIXIL

とーころがどっこい。前半、超風下状態の佐賀LIXILがゲームを支配。たしかにカウンターでMSUにもチャンスはあるのだけど、しっかりサイドから仕掛けていくのはLIXILの方。で、とにかくこの日は22番の平吉====ThisIsTheErrorMessege====だ。右後ろからのハイボールをジャンプ胸トラップから右足→ＣＫからファーでヘッド→スルーパスに抜け出してループ、と前半でハットトリック達成。
風上に立った後半も平吉の無双っぷりは継続。左サイドでフリーになった瞬間に右足降りぬく→中央から左に浮かせたパスにヘッドで叩きつける→中央で出たスルーパスに反応して飛び出したＧＫも交わして左足で流し込む。65分でダブルハット。カップ戦ならいざ知らず、まさか３部のリーグ戦でダブルハットが観れるとは。こうなると無双というか血も涙もないというか「連邦のモビルスーツはバケモノか？！」というか（笑）。試合は。75分に平吉が７点目を決めるチャンスを今度はＧＫが１対１を止めてからMSUにも攻撃の勢いがついて２点返したけど、2-6。準備時間が20分しかなかったLIXILの爆勝でした。ちなみに天気は暴風雨になったり止んだり。とにかく選手や監督・審判・運営スタッフの皆さん、お疲れ様でした。

試合が普通に終わったので、トロントロン====ThisIsTheErrorMessege====まで歩いて高鍋までバス。ここで40分近く宮崎市内行バスを待つのだけど、バスセンター近くにコンビニがあるでもなく、待合室でウダウダしているしかない。すると、彼氏のクルマでここまで送ってもらったお嬢さんから「ＪＲが宮崎～延岡で止まっている」との情報が。あらららら、これは本格的に台風接近でヤバくなってきたか。

バスを乗り継いで機場まで戻ってきた。でも、この風でもまだ欠航は出ていない模様。というのも、宮崎機場は滑走路がほぼ東西向き、台風は屋久島の西あたりにあって、ものすごい風速ではあるが東から西向き。基本的に飛行機は向かい風には強い。もし滑走路が南北だったら間違いなく欠航になっていただろうなあ…と思いつつレストランで焼酎呑みながら時間をつぶした。最後に『日向夏ソフト』で締め。
結局、羽田からの飛行機が10分遅れで着いた関係で宮崎→常滑も10分遅れながらちゃんと飛んだけれど、離陸の瞬間にあんだけ揺れた経験は初めてだ（苦笑）。台風の影響で『SUN Qパス』のみの移動は失敗だったけど、ちゃんと地域リーグ・コンプも果たせたし、なによりでした。