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中国リーグ三昧の週末(2)
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平成23年4月17日 @高梁

6時から朝飯をいただき、バスで岡山に戻る。電車で備中高梁へ。
小城下町として知られる高梁の市街地を少し散策して、それからバスで会場に向かう予定だった。でも、バスセンターで休憩中の運将氏に話を伺うと、会場まで行く路線バスは温泉施設の休館====ThisIsTheErrorMessege====に伴ってずっと運休中で、そのまま5月1日で路線廃止なんだそうな。スポーツ公園入口まで行くバスは1日2本で時間もあわないし、入口から先がどれだけあるかもわからない。やれやれ~、タクシー使うしかないではないか。

となると、時間があるんで紺屋川====ThisIsTheErrorMessege====まで歩いてみた。桜は半分くらい散ってしまってて残念。木造の渋い公共建築も残っているようだ。
1時間近く散策して駅まで戻り、タクシーで神原スポーツ公園へ向かう。思ってたより近かったし安かったけど、とにかくすんごい上り勾配。タクシー代を浮かすために歩こう、などとは考えない方がいいね。

中国リーグ:
富士ゼロックス広島 0-6 レノファ山口

レノファは大量得点で前日の鬱憤晴らし。でもねえ……という内容。前半はゼロックスのカウンターにずいぶん苦戦してたけど、前半終了間際にレノファは縦に突破してゼロックスGKを引っ張り出してマイナスのパスで正面へ、流し込むだけでレノファ先制して前半終了。
そして、この日はだいぶ気温が上がって、土日連戦もあって選手に疲れが出てくる。左CKからオウンゴールだかでレノファが2点目を挙げたところで中山元気を投入すると、やがてビタッと止まってしまったゼロックスに絨毯爆撃のタコ殴りを浴びせてさらに4得点。でも、アイディアのなさげは相変わらずで。レノファとゼロックスには明確な実力差があり、その実力差だけで勝った。そんな試合だった。6点取ったとはいえ、あまり高くは買えないなあ……。
負けたゼロックスは、2試合で9失点。ちょっと家賃の高さが出てるのかもしれないけれど、この試合でもレノファのゴールを脅かすところまでは何度か行けてた。それを結果にするだけ。がんばってほしい。

中国リーグ:
三菱水島 2-1 デッツォーラ島根

下の人工芝に行って後半だけ観戦。すでに三菱が2点をリードし、アツいことで知られる島根の監督は「バックスタンドにまではっきり聞こえる声で」審判に大クレームをつけて前半途中で退席処分になってた。

しかし、ねぇ……。とにかく驚いたのが三菱水島。これまでの印象で、島根はファールもらったり倒れたり痛がったりとmaliciaなカオリのするサッカーをするって感じがあるのだけど、この日の水島はそれに合わせてというか見事にそれ以上のそれっぷりで(笑)。前日のレノファ戦では決してそんな感じではなかったのだけど、対戦相手にあわせてここまで変えるかぁ?この“試合巧者ぶり”というか“場慣れっぷり”というかは、とても県1部上がりとは思えない。恐るべし、恐るべし熊代FC(笑)。結局、島根はレジスタの24番も退場になってしまって踏まれたり蹴られたり。けど、やっぱり平田====ThisIsTheErrorMessege====は速いね。右をスピードで鮮やかにぶっちぎってファーサイドにたたき込んだあとは試合終了まで圧倒的島根ペース、とても10人とは思えない大攻勢、しかしあと1点が遠かった。島根って、個性的な監督の下に個性的な選手が集まってて、ちょっとmaliciaなカオリもあって、なんとなく『危なっかしい』んだよね。不安定ってニュアンスじゃなくて、危険って感じ。いや、悪い意味ではないよ。それも“クラブカラー”だとぼくは思うのです。

ところで、この試合ではバックスタンドに島根応援のお姉さんがいて、島根がファールを取られると「なんでよ~っ!」とか叫んでてなかなかアツい。でも、そのお声はなんかどこかで聞いたことあるような……。違ってたら申し訳ないのですが、もしかして、以前は三菱水島についてて、同じように叫んでいらっしゃいませんでした?いえ、別にいまは島根についていることをどうこう言うつもりはまったくカケラもないんですが、対戦相手が水島なもんで、いえあのそのえーと(笑)。

中国リーグ:
佐川急便中国 1-1 ファジ・ネクス

初めてファジ・ネクスという『チーム』を視る。敢えて『クラブ』とは書かないよ。リーグ公式サイトには妹尾====ThisIsTheErrorMessege====の名前が載ってて激しくびっくらこいたんだけど。で、もう一つびっくらこいたのが雉サポさんの大結集。歌いたくてウズウズしてたのかな。あるいは、翌週からのJリーグ再開に備えてのウォームアップだったのかな。対戦相手の佐川は、あれ?FWの中島君がいない。20番・左山はこの日もサブ。
試合は、前半から飛ばしてガシガシ行くネクスと、カウンターでも攻撃に枚数を割かない佐川。佐川は後半勝負かな。ネクスは圧倒的に中盤を支配するものの、ここ!ってところで持ち過ぎたり、判断が遅かったり悪かったり。ぼくらの近くにいた小学4年生くらいの男の子が、お父さんに「いまのシュートが入ってたら一軍に行けるよね」なんて普通に話してて、なんてガキだ(失礼)と聴いていながら、でもその子の発言は実に的を射ている。

ファジ・ネクスはそこらの社会人クラブではない。一軍の『ファジアーノ岡山』に登録できない選手が集まっている。つまり、明確に「何かが欠けている」からここにいる。ぼくらが地域リーグの試合を観ていてときどき使う「それが出来たらここにはいない」という形容は、まさにファジ・ネクスの選手たちに対して適用されるべきもの、なのかもしれない。

後半に入ってもネクスの選手の運動量が落ちず、佐川は防戦一方になってしまう。「後半勝負」ではなく「単純に動けなかった」だけなのか。左山は後半開始から左SBに。でも、彼はもう1列前で使った方が活きるような気がする。結局、彼の攻撃参加はこの日はあまり視れなかった。ちょっと残念。
後半30分あたり、佐川は右側から崩されて最後はゴール正面から小寺がプッシュ、でネクス先制。正直、これで試合は決まったかな~と思った。佐川はこの試合でも味方GKからいじられまくってた(笑)FW「ノブ」を下げて18番・後藤を投入すると、これで攻撃がまわるようになる。残り数分でポストプレーから右2列目の2番が飛び出すことに成功し、GKとの1対1でシュート、DFにあたってコースが変わったか、ボールはまさに「まるでコソコソと隠れるように」ファーサイドのネットの内側に転がり込んだ。試合は引き分け。ネクスにとっては痛恨の勝ち点1だろうね。でも、もしかしたらそれはファジ・ネクスという『チーム』の限界点なのかもしれない。チーム全体から「このチームで結果を出そう!」という気持ちがいまいち伝わって来なかったのだ。

試合終了後、ネクスの選手がピッチに残って立ったままでミーティングをしていた。それは、「地域リーグを戦う社会人クラブ」の姿とするにはやはり少々違和感があった。


再び観戦仲間のレンタカーで高梁駅まで運んでもらい、岡山と米原で乗り継いで、自宅で晩飯が喰える時間に帰ってこれた。やっぱり現場はいいね。

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