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【2010道東】帯広編
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平成22年6月20日 日曜日

たいてい、朝早く起きるとビルの壁にカラスの鳴き声が反響する。それが街の朝というものだが、ここウミネコの絶叫みたいな声が幣舞橋の方から大通りを突っ切って釧路駅まで届いてくる。釧路は違う。

釧路駅は霧に埋もれていた。『スーパーおおぞら』で西へ。その前に、釧路といえば…!の駅弁「たらば寿司」をゲット。『おおぞら』からの車窓も霧の中だった。特に視るべき景色もなく、帯広へ。
帯広駅からはバス。帯広の森運動公園へ直通のバスは1日数本しかない====ThisIsTheErrorMessege====んで、十勝バスの「大空団地」ルートで向かう。「団地入口」バス停から公園までは歩いて30分弱。ただただ“北海道”な風景。
この日は3試合観戦を予定。ピッチ塗りだけなら2試合でいいのだけど、やっぱりマルセイズととかちFSGは観たいでしょう。というわけで、第1試合は新得×帯広蹴球団を。どちらも道東BL所属だしね。
でも、その試合が2面あるピッチのどちらかがわからない。まず、東側のピッチへ行ってみて、スタンドにいたお嬢さん達に対戦カードを訊いてみると「相手はわからないけど、新得はこっちです」との返事。新得の応援かな。礼を述べて腰を下ろし、カメラの準備とかしていると、いつの間にかお嬢さん方がいなくなっていた。あれ?と探せば、西側ピッチのスタンドに移動している最中ではないか。実は新得は西側ピッチで、彼女達も間違えていた?ぼくも荷物をまとめて後を追う。すると、途中でFSGサポの知人とすれ違った。「なんでいるかなあ」と笑われる。申し訳ないそういう人間なんです。
西側ピッチに着いてスタンドに腰を下ろすと、初対面の方から「あの~、吉田さんでしょうか?」と声をかけられた。これまでも何度かあったことですが、いやはやはや(笑)。その方は、ぼくも時々お邪魔する「サッカー・とかちつくちて」====ThisIsTheErrorMessege====の管理人さんでした。後から考えれば、件のFSGサポの知人から彼に「鋳造がいるぞ」と連絡が行ったのだろうし事実そうだったのだけど、でもやっぱり、いやはやはや(笑)。

彼やそのお友達と一緒に新得×帯蹴を観戦する。一見して、新得は後ろがやぐい。4バックでラインを作ることに精一杯、蹴球団の出足を止められない。21分の帯蹴のゴールシーンなんか、ほとんど全員がボールとボールホルダーを視ているだけだった。しかし、件の管理人さんの話だと、新得は普段のDFセットが今日は誰もいないのだそうで、ならこの惨状もしょうがないか。この大会、選手は5人まで交代可能なのだけど、1日2試合やるからといってハーフタイムに5枚替えを敢行する帯蹴ってば、いったい(笑)。後半には新得の時間帯もあったのだけど、まあ順当という内容でした。

東側ピッチへ移動。新得×帯蹴と平行して東側ピッチで行われていたFSGとの試合でずたずたにされたカリオカの選手達とすれ違う。「俺たち、悪いプレーはなかった。相手が強過ぎただけ」なんて話をしていた。

で、東ピッチ。十勝地区では一番上のカテにいる六花亭マルセイズと帯広北クラブ。FSGサポ仲間と観戦するのだけど、やはりこのクラスの相手だとマルセイズはなんだって出来る。とにかく目立ちまくってたのが2番の立澤匠。30m級FKも右上隅に決めるは、流れの中でも同じくらいの距離から右足ミドルをぶち込むし。ただ、チームとしては守備に難があるかな。帯北も前線は早い…んじゃないな、マルセイが遅いんで攻撃の機会は作れる。でも、なにせマルセイの攻撃時に押し込まれまくってるので反撃の際に厚みが作れず単発で終始するけど。こちらも順当というしかない結果でした。これでマルセイが十勝地区決勝へ。

再び西側ピッチへ。FSGが、先ほど観た帯蹴と対戦する、準決勝第2試合。あら、東から西へ移動中に帯蹴が先制したみたい。まあ、帯蹴もFSGも同じ道東BLだから意外でもないのだけど。でも、FKを直接叩き込んでFSGは同点に。結局は2-1でFSGが勝つのだけど、うーむ、さっきのマルセイを観っちゃうとなあ……。

さ、観戦が終わって、帯広といえば…!のばんえい競馬。そのあたりはFSGサポさん達にもキッチリ見抜かれていて(笑)、これから競馬場に行くという「とかちつくちて」管理人さんのクルマで運んでもらうことに。ありがたい。


いつものようにカレーラーメンを食べ、いつものようにポニーにニンジンを喰わせ、いつものように新聞は金太郎にして、それでも5戦全敗(泣)。実は「金太郎」予想の本命=対抗で決まったのがほとんどなのだけど、釧路のPで勝ったもんで調子に乗ってしまったか?手に入ったのは、足寄町参駒特別だかで「このレースの確定前馬券を2000円分持ってきたら、足寄産チーズか蕗漬物をやる」ってんでもらった蕗漬けだけ。この日は最終前に重賞レースが組まれているのだけど、これまで粘ると釧路に戻るのが激しく遅くなる====ThisIsTheErrorMessege====ので、今日は流れが悪い!ということで夜7時で撤収することにした。これが正解だったわけだが。

ここで、ばんえい競馬について。重賞開催日にしては、客の入りがイマイチだったのが心配。天気の問題もあるのかな。前回来た時はバーベキューコーナーが盛り上がってたけど、それもなし。で、重賞『旭川記念』====ThisIsTheErrorMessege====の1着賞金が60万円。これ、JRAだと未勝利戦の4着馬がもらう程度の賞金だ。厳し過ぎる。ばんえいが衰退するのは寂しいし、どうせパドック視たってわかんない(苦笑)んだから、楽天競馬の会員になって投票を始めようか?とも思うけど、やっぱりばんえいは現地で視てこそ!という想いもある。普通の路線バスに乗って帯広駅へ。


さて、競馬を早く切り上げたおかげで列車まで1時間くらいある。豚丼を喰って行こう。もともとは、もし旭川記念まで参戦して最終『スーパーおおぞら』で釧路に戻るとしても豚丼が喰える、つまり「遅くまで営業している店」として選択した焼肉屋『南大門』へ。すると、若い団体客が焼肉&ビールで盛り上がっていた。テーブル席で豚丼を注文。
出てくるまでの間、この若い団体客の会話を聞きながら考えていた。いかにも「スポーツ団体です」といった呑みっぷり。ぼくのすぐ近くの兄ちゃんはトリニータのパーカーを着ている。会話の端々に『たくみ』という人の名が出てくる。やがて「一人一言」ということで順番に立ち上がって一言ずつ述べさせるのが始まって、「道リーグ」という単語が出てきたことで確信した。

マルセイズじゃん。

ウチウチの祝勝会に偶然同席しただけなんで、聞こえてきた内容には小ネタ的なモノがいくつかあるけど、明らかにしないでおこう。一つだけ、選手の「一人一言」が終わった後の監督の挨拶。

「これから夏になってホントに大変だけど、とにかく仕事だ。仕事が第一。仕事で練習に出れないのは全然OK」
「お前ら、好きなサッカーやってメシが喰えてカネがもらえるって最高だぞ。クラブチームの選手はカネ払ってサッカーやってるんだ。それに、勝てば勝つほど休みが増えていく(笑)」

そして、監督はビールを一気。選手から「エ□ガッパ!エ□ガッパ!」====ThisIsTheErrorMessege====の合いの手が入る。ジョッキを空けた監督は「いま俺のことエ□ガッパと言ったヤツ、減給な(笑)」。

いやあ、帯広競馬で5戦全敗してよかった(笑)。もし勝ってたら旭川記念まで頑張っちゃうだろうから、こんな面白い場にいられなかった。

最終前の『スーパーおおぞら』。もっとガラガラかと思ってたら、全然。でもなんとか自由席の窓側を確保して、釧路までうだらうだら。だって、もう夜だから車窓はなんにも見えないし。夜10時前、釧路に着いた。根室行と摩周行の最終が接続している。根室行は乗客27人で出発していったけど、何人が乗り継いだのかわからない。でも、日が変わる前に根室に着ける====ThisIsTheErrorMessege====って、すごいことだと思う。一方の摩周行は乗客数名で出発。そして、その数分後に、尺別行の普通列車が出て行った。これが、今日の釧路駅を出発する最後の旅客列車。さ、明日は今日より早い。ぼくもホテルに戻ってすぐに寝よう。


結局、翌週の道L→全社十勝決勝はマルセイズ2連敗。道Lの方は相手がノルブリだからしょうがないとして、FSGに1-5ってのは、どうなのかな。件のとかちつくちて管理人さんのブログに質問したら、立澤匠はノルブリ戦にはいたけど全然目立たなかったということだし。

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