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2008地域決勝・石垣島(3)
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平成20年11月30日 日曜日

すでに土産も買ってあるので荷物が重い。せっかくなんで離島ターミナル====ThisIsTheErrorMessege====に行ってみた。どんより曇っていて、南国らしさが感じられないのは残念だけど、それでも港の中でこの海の青さちょっと待ちなさいという感じ。船が出て行く。mixi仲間が言っていたのだけど、竹富航路は参入業者も多く、中には対戦型・渡船でGo!とばかりにバトルする船頭さんもいるのだそうな。
さて、今回もコンビニで食料調達。前日に『マリーブ』とどっちにしようか迷った『ゲンキクール』に挑戦する。漢に必要なものは勇気!というか、要するに読者はネタを求めているということで購入し、これまでより40分早いバスであかんまへ。さっそくテント売店を確認するけど、さすがにポンチョは売ってませんでした。
で、問題の『ゲンキクール』は、酸味のない『マリーブ』かな。どちらも8分の1ガロンで呑むには少々厳しいシロモノでありました。恐るべし八重山。
もう一つ恐るべしだったのは、第1試合のハーフタイムに聞こえた虫の鳴き声。セミ?とカメラを向けたら本当にセミだった。鳴き方はツクツクホウシにちょっと似た感じ。帰ってから調べたらイワサキゼミというのだそうな。金曜日に試合が終わってバスを待っている時も、近くの林からまったく聞いたことのない動物の鳴き声が聞こえてきた。恐るべし八重山。

第1試合、町田2-1ロック。前半終了間際の勝又のミドルが効いた。ロックもゴール正面でフリーでボールを受けた南がコントロールミドル。あそこで南をフリーにしたら何らかの結果を出すよね。しかも、終了近くには下木屋のファールに切れた蒲原が報復で一発退場。なんとしても勝ち点1が欲しいロックは最後のセットプレーでGK上げて来たけど実にならずでした。主審さんがかなりセンシティブで、申し訳ないけどしばらく全国大会でお見かけすることはないだろうなあ。
これで町田は勝ち点8で優勝が決定。長崎が4、ロックが3、山口が0。最終戦を残して長崎の2位も決まってしまった。そこでモノを言うのが、初日の長崎戦でのロック5失点。もし山口が長崎に90分勝ちを収めると、得失点差でロックを上回って3位に滑り込むことが出来る。

山口側は、3日目にしてようやく橙色のTシャツを着たサポ2名が標準的なチャントを歌う…と言ってもお姉さんが2名。もしかしたら、テント売店にいた地元のお姉さんか?途中からはテント売店を手伝っていた地元小学生サッカーチームの男の子も混ざる。山口のテレビクルーも試合中は一緒に応援…って、いいのかしらん。もっとも、こう言っちゃナンだが、長崎が町田戦のような試合の進め方をすればたぶん山口は歯が立たない。しかし、勝っても負けても2位確定と、勝てば3位=JFL昇格圏内とではモチベーションが違い過ぎる。

そして、違い過ぎるままに試合は進んでいった。山口に決定的チャンスが2度、3度。長崎は縦パスの精度も悪く、中盤で網を張る山口守備陣にひっかかって逆襲を喰らう。ゴール裏で視ていたロックの選手やスタッフは肝を冷やしただろう。結局、80分だかに途中交代の八戸====ThisIsTheErrorMessege====の鮮やかなミドルが突き刺さって長崎が1-0でモノにする。この八戸という選手、帰りの石垣→那覇の飛行機で隣に座った長崎サポ若夫婦さんの話ではここんとこほとんど試合にも出てなくて、この日サブに入ったというだけでサポの間でざわざわ…といった感じだったのだそう。古くからこのチームを知るひとにとっては感無量だったろうね。

表彰式。突然、出口委員長のスピーチをマイクが拒絶したのには笑ってしまったが、第4位の表彰があったことは特筆すべきかと。ぼくの記憶では、これまではなかった。4位まで来たチームの地域は翌年の2枠が保証されているのだから、表彰対象としたのだろう。これはとてもよいことだと思う。
表彰式が終わって、山口の選手達が最終日に急遽応援してくれた地元の少年サッカー選手達と記念撮影をしていた。たしかに4位。でも、石垣島のこども達にとっては格別の思い出となったことだろう。そして、山口にとっても今回の経験は間違いなく今後のクラブを強くする血となり肉となるはずだ。レノファ山口は、まさしくGoodLoser、そしてGoodChallengerだった。

mixiだかで友人が書いていたのだけど、山口にとってJFL昇格は夢だっただろうが、長崎や町田やロックにとってそれは夢ではなくミッションだったはずだ、と。たしかにそうかもしれない。でも、山口は夢をただの夢として石垣島に来たわけではない。初日のロック大敗で転がり込んできた最終日の千載一遇のチャンスをモノにしようと必死で戦った。力が及ばなかっただけだ。それは、長崎戦終了直後の山口の選手達の大ヘコミを視れば明らかだ。
夢と、ミッション。石垣島に来たのが山口でなく山雅だったら…の仮定はしないでおく。山口は山雅に勝って石垣島に来たのだから。もし、その話題が許されるのなら、トーキンが鳥取バードに来ていたら…の仮定から始めなければならない。それが筋ってもんだ。

またしても知人のレンタカーで機場まで運んでもらう。砥部のS君から歓喜のメールがやって来た。石垣島を1日だけにした甲斐があったね。おめでとう。岐阜が上がったら胸を貸してあげるから、それまでJ1にいなさい(笑)。
石垣空港はターミナルビル…などと呼べない建物が2つあるんだけど、ヘリ屋と比べてJTA側の建物は土産物屋の数も飲食提供施設も段違い!さすがスワル様====ThisIsTheErrorMessege====の御威光は健在。ただね、やっぱり「空港を大きくしたい」という願いは、もちろん環境破壊がどうとかあるんだけど、願いだけはわからないでもない。
小腹も空いたし、けどなあ、機場のスタンドですば食べてもメンガテー級が喰えるわけないし…とメニューを視ると「沖縄風・月見うどん」。月見うどんに“沖縄風”があるのか?ヤンバルクイナの卵を使用?とか危険な妄想がぐるんぐるん。ついに『伊那ローメン』『姫路えきそば』に続く第3の刺客か!と覚悟して注文するも、出てきたのは普通の月見うどんで思いっきり拍子抜け。後日ネットで検索したのだけど、特に『沖縄風うどん』がB級グルメにエントリーされてるわけでもなさそうだった。
ヘリ屋側のターミナルに戻り、ふと見上げると2階のレストランで手招きするおじさま。あら、例の、熊本のFさん。呼ばれるがままに地ビールをご馳走になってしまう。すぐ近くにはロックの関係者がいて、JFLの岡山戦と鳥取戦の結果をしきりに気にしていた。そりゃそうだ。岡山4位、ということで9割がた昇格できるだろう、という電話連絡を取り合っていた。2位で昇格を決めた長崎のKLM氏と会う。彼には過去に真剣にお世話になってるんで石垣島で泡盛をご馳走することになってたんだけど、今回は固く握手をしたっきり。借りを返すのは持ち越しに。2010年のJ2でバトルしましょうか。

石垣→那覇→神戸と乗り継いで、もうへとへとなんで岐阜羽島からはタクシーを奮発しちゃいました。だってほら、結局ジャパンカップ買わなかったから資金に余裕あったし。
三宮でポートライナーから地下鉄に乗り換えたときにクリスマスのイルミネーションが見えた。とても国内旅行をしていたとは思えないくらい、遠くに行っていたような気がした。そうか、明日から12月なんだ。

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