cyic.co.uk 吉田鋳造総合研究所
travelnotes : domestic
新潟全社(その2、の2)
▲home ▲index <<prev next>>

日曜日。バスを乗り継いでビッグスワン。途中、「一般観客は、ここから飛び降りて、死ねと?」なんて案内看板を見つけて笑いながら。もちろん、運営の方にお話ししました。全社は国体のリハーサル大会。本番までに直せばよいのです。
昨日はほとんどいなかったロック応援団も10人ほどだが結集していた。私は面識がないのだけど、ロックサポでは有名な方も駆けつけていたようだ。一方の山雅サポ、歌いながらマーチング・オンでスタンドに入ってくる。ハタから視ていても気分が盛り上がってくるが、当事者はマジでそれどころじゃないだろう。決戦の時。

3位決定戦・ホンダロック×松本山雅。5連戦目だけど、やはり「気持ち」だ。間違いなく、山雅は昨日より動けている。問題だった中盤の底も5番と7番がキチンと蓋をしている。しかし、吉田賢太郎は準決勝で負傷した大西の代役にはなれなかったか。本当に互角のガチバトル、決勝点はセットプレーから生まれた。CK、前田→谷口ヘッド。後半23分。ボールと相手の両方をキチンとマークするのは困難になってくる時間だ。猛攻を仕掛ける山雅、最後のセットプレーでは当然だがGK原も上がってきたが、ゴールを割ることは出来なかった。ロック1−0山雅。終了後、山雅の選手達は、サポに対して今度こそ「すみませんでした」という感じで深々と頭を下げた。

山雅には何が足りなかったのか。この試合に関しては足りないモノは何もない。あるなら、それは『ゴール』だけ。ただ、冷静になって思い返せば、山雅が足りなかったのは『実力』。それを補うだけの、サポの応援や勝利への強い執念で、最終日まで、あと一歩までたどり着いた。しかし、その足りない一歩は、確実に“存在する”一歩だった。
ホンダロック。九州2位と同勝ち点、得失点差で『勝負駆け』にまわることになったが、見事に結果を残した。突出している部分はないけど、膠着戦に持ち込んでしぶとく勝ち点を集める試合運びが出来るチームだと思う。ぼくは、新潟全社でのロックと山雅では、ロックの方が石垣島へ進む可能性が高いと思ったけど、観戦仲間は違う見解のよう。こうした感想戦も、ナマ観戦の魅力。

決勝戦・長野パルセイロ×NECトーキン。タイトルマッチですが……カムアウトします、少しだけ寝てしまいました。寝てる間に2点目が決まりました。試合が眠かったわけではなく、ぼくが眠かっただけ。ここに来てまだ相手DFにダッシュでプレッシャーをかける要田は、もしかして“ひとでなし”か?しかし、長野が鬼の攻撃力で圧倒するかに思われたこの試合、トーキンの粘り強さが際立つ内容に。後半ロスタイムにはFKからヘッドで合わせて1点差にまでした。トーキンは準優勝に相応しいサッカーをしたと思う。一方、長野も優勝に相応しいパフォーマンス。観戦仲間も「一つ抜けてるかな…」と、ため息まじり。

さて、これで次は地域決勝なわけだが、これまでも圧倒的攻撃力で地域決勝を乗り切ろうとするクラブはたくさんあった。しかし、今年の長野に他と違うところを感じるのは、圧倒的攻撃力が『運動量』をベースに成り立っているように思えること。バドゥはいいチームに仕上げている。心配をするなら、いまがピークなのではないか?というくらいか。もちろん、地域決勝になれば全社を早々と降りた連中もガチで臨んで来るから、この大会の戦い方で類推するのは危険ではある。
しかし、とは言え長野の勝ち抜け→JFL加盟は非現実的なテーゼではない。となると、考えなければならないのは、試合会場。長野県協会は松本市にある。全試合とはならないだろうが、JFL・長野パルセイロのホームゲームがアルウィンで開催される可能性は否定できない。もしかしたら、松本山雅には『試される』1年になるかもしれない。


表彰式を最後まで視ていくことは出来なかった。タクシーで県庁まで行き、名古屋行の高速バスをつかまえた。途中の北陸道・米山SAで休憩。トイレに行って出てくると、長野の選手達がいた。バドゥ監督もいる。ファンの少年が被っているパルセイロの帽子に跪いてサインをして、一緒に記念撮影に応じる。ぼくも「おめでとうございます」と声をかけて握手をした。さて、長野の冒険は目的地までたどり着けるか。あとはバスの車内でうとうとしながら帰ってきた。

▲top <<prev next>>