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travelnotes : domestic
新潟全社(その1、の2)
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日曜日。朝早く市内を出て北へ。単車乗りとしてのぼくには「沖縄以外の全都道府県を『あたしのマジェ』で乗りつぶす」という野望があるのだけど、せっかく新潟まで来ているのだ。しかもこの日の観戦予定は新発田に聖籠。よし、鼠ヶ関に行こう。

高速で中条へ。そこからひたすら北へ。途中、『お幕場森林公園』というところで休憩。鳥の餌付けが行われているようで、鴨も白鳥もまったくひとを恐れていない。静かな朝のいい光景。さらに北に行くと、笹川流れの入口に「日本国」という案内====ThisIsTheErrorMessege====があってびっくり。これまた浅学につき知りませんでした。やれやれ、日本もまだまだ奥が深い。笹川流れの海岸線を北上し、「勝つ木と書いてガツキ」====ThisIsTheErrorMessege====の勝木交差点で7号に合流、そして鼠ヶ関に到着。
旧道に入ると、なるほどとんでもないところに県境が。石碑と記念スタンプ。記念スタンプがあるってだけでも、とんでもない。クルマがすれ違える程度の道の両側で、南は新潟ナンバー、北は庄内ナンバー。通う学校も違うわけだ。路線バスは山形側なのね。====ThisIsTheErrorMessege====ひとしきり観光などして、鼠ヶ関駅で缶コーヒーを飲んだ。ちょうど普通列車の村上行が到着するところなので待つことに。兄ちゃんが1人降りただけだった。とにかく、これで山形県を塗りつぶし。====ThisIsTheErrorMessege====

ここからは7号線を一気に南下。時間があれば東赤谷でも…と思ってたけど、まったく方向が違うので断念、新発田中央公園に着いたのは開始1時間近く前。出店に行って、“から寿司”====ThisIsTheErrorMessege====と豚汁を買って食べた。から寿司は意外とボリュームがある。テント内で食べていると、橙のレプユニを来た家族連れが多く通り過ぎていくのが見える。サポさん増えたね。
2回戦・クラブドラゴンズ×長野パルセイロ。ドラゴンズは、やはり3軍のせいなのかJFL組より線が細く小粒な印象を受ける。対する長野は、突破を図るドラゴンズFWを松裏が容赦なく腕を絡ませてくい止めるなど、「おとなのサッカー」を大人気なく発揮(笑)。しかし、コーチングの声がよく通る籾谷がいざ自分のトコに相手が来るとあっさり1対1を突破されるなど、少々不安も。結局4-0で普通に勝利ではあるけど、地域決勝は圧倒的攻撃力で押し切るつもりか?そして「圧倒的攻撃力で押し切る」方法論が地域決勝突破の正解ではないことは、歴史と累々たる屍が証明している。さて、どうなるか。

試合終了と同時に移動開始、しかし道に迷ってしまい聖籠会場に着いたときは既に試合が始まって数分が経過していた。
2回戦・松本山雅×tonan前橋。図南には外国人選手2名。で、同じ名前ですか。====ThisIsTheErrorMessege====地域決勝には出られないドーピング補強だと思われるが、これには意味がある。なぜなら、図南は群馬県リーグ1部所属。目標は地域決勝ではなく11月の関東社会人だ。対するは地域決勝へ向け“勝負駆け”の山雅。しかし、すごいサポの動員力。味のある独自色の強いチャント、Jでもここまではないだろうリズムセクションの職人芸も健在。圧倒的声援を受けて攻める山雅。しかし、ぼくは「これはまずい」と思った。攻めてはいる。チャンスも作れている。でも、ゲームを『制御』しているのは明らかに図南だ。セットプレー一発で膠着戦に持ち込まれて沈められる可能性が見える、と。案の定、前半途中にCKからキャプテン氏家====ThisIsTheErrorMessege====に押し込まれた。図南先制。
さて、この時に山雅サポに起きたこと。失点の衝撃か、何割かのサポが歌を止めた。それでも、残るメンバーは歌い続けている。止めたサポもすぐに合流する。これは昨年のアルウィンでも起きたことだ。しかし、ぼくの中では、昨年「歌が止まらなかった」ことと今年のそれで抱いた感想は異なった。今年は、歌い続けているだけなく、なんていうか山雅サポの「ここで終わらないぞ」という強い意思を感じたのだ。なぜだろう。今年はサポのすぐ近くで観戦していたからだろうか。わからない。
後半、柿本投入で試合の流れは変わった。柿本が何をした、ということではなく、その存在が他の攻撃陣を自由にした。実際、決定的な仕事は柿本以外の選手がこなした感じ。小澤と竹内できっちり2点をゲットし、あとは図南の猛攻をしのいで逆転勝ち。詰めかけたサポも一安心だろう。
ただ、長野とは決定的に異なった。余裕がない。まさに一戦必勝。もちろん、それで勝ち上がることでチームに勢いと一体感が出来ることはわかる。しかし、逆境の中にも愉しみがあるからといって逆境が愉しいというわけではないのと同じように、不安な試合運びがチームにプラスの作用をもたらすことがあるからといって、不安な試合運びがチームにプラスなわけではない。もっとも、山雅サポだってそれは引き受けているだろう。なにしろ勝負駆けなのだ。不安など、どうでもいい。どんな状況であっても勝利を視続けなければならないのだ。


15時に会場を出て、豊栄新潟東港ICから高速に乗った。柏崎、豊田飯山と100km弱で刻みながら====ThisIsTheErrorMessege====帰路に就く。上越から上信越道に入って妙高越え。さすがに寒くなるので着込んだ方がいいと新井PAに寄る。へえ、ここってハイウェイオアシスなんだ……あのう、なんで新潟県に『氷見・きときと寿司』?!カウンターで適当に7皿を平らげ、一気に妙高を越える。更埴SAで給油しようか…と思いながらついスルーしてしまう。まあいい、走行距離から考えたらなんとか塩尻までは保つだろう。

と思って姨捨SAで休憩して夜景を愉しんでから出発すると、すぐにリザーブタンク使用のサインが点灯したではないか。これはまずい、実にまずい。高速道走行中にガス欠の恐れ。しかし、ずっと下り坂だったおかげか、なんとか梓川SAまで保たせることが出来た。いやあ、あぶないあぶない。そのまま中央道を走ると眠ってしまいそうで危険なんで、塩尻で降りて木曽路南下のコース。中津川から再び高速へ。岐阜羽島を通過したのは23時過ぎだった。やはり単車で新潟往復は、というより午後3時に出てそのまま帰宅というプランは無謀でした。3日間で1264キロは、きつかったあ。

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