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サッカー観戦どうでしょう(第2日)
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翌日。せっかくだから汐見橋====ThisIsTheErrorMessege====から…との目論見はバテバテにつきサックリと回避で南海なんばから特急で和歌山市。しかし、乗ってないねえ。せっかくなんでサザン指定席…とも思ったけど、この乗車率じゃあ。和歌山市からJRに乗り換えて紀和。かつては利用者数にまったく相応しくないご立派な駅舎====ThisIsTheErrorMessege====だったのだが、高架化に伴い解体。しかしねえ、和歌山=市駅の運転本数で高架化ですか。
ここから北にちょっと行ったところに紀ノ川が流れていて、その河川敷に展開されているのがせせらぎ公園。たしかに、それは正解。でも、堤防に上がってみると、そこで行われているのは野球の大会。サッカーピッチは?どこ?どこ?どこなのおおおおおっ!下流ということは考えにくいので上流に向けて歩き始める。まだだ。まだ現れない。まさか、対岸か。と疑いだしてさらにしばらく歩くと、ようやくサッカーのゴールと練習している選手達が見えてきた。こりゃあ、想像していたよりかなり上流だね。
和歌山で2ピッチのハシゴを予定のおなじみ“無料試合のS”君と観戦。さながら『クローバーのお花畑』なピッチで、天皇杯和歌山予選。ラバーズ45対近畿大理工学部。試合開始直前にどちらかのスタッフサイドから「おぉい、イーダお前何番だ?」なんて声が聞こえる。雰囲気だけ視れば休日の草サッカー、でも間違いなく、この試合は元日の国立から分岐を繰り返した枝葉の一端。まあ、試合そのものは。近大理工が攻めっぱのハーフコートマッチ、しかし最初にやって来たチャンスを決めてラバーズ45が先制、これで試合は面白く…はなりませんでしたね。ほどなく同点に追いつくと、あとは再び近大理工が攻めっぱ。ラバーズにもチャンスはあったんだけど、FWのハナゾノ君が決めきれなかったですね。

試合が終わって紀伊中ノ島駅へ。もう少し下流の和歌山市民サッカー広場へハシゴするS君を数時間後の再会を誓ってバス停で見送り、ぼくは阪和線に乗る。中ノ島駅の怪しい廃線跡====ThisIsTheErrorMessege====は健在、でも以前はガードの向こうに和歌山線が見えたのだけど。
堺市でバスに乗り換え。思っていたほど時間の余裕がなく、ここのコンビニで昼飯を調達することに。松原行バスを布忍駅筋で降りて南に歩くと、阪南大グラウンド。入り口は北西角にあるんだね。ちょっと遠回りになってしまったが、これで帰りは高見ノ里でなく布忍に歩くことで確定。
東側にクレーピッチ、西側に人工芝ピッチがある。北端にベンチが並んでいて、そこでネット越しに観戦。決して見やすくはない、けど座って観れるだけありがたい。しかし、この暑さで人工芝は、選手も厳しいね。東側タッチラインに赤いシャツ着たサポさんが3名。あれ、何で赤?と思ってしまった。KYOKENがBAMBになった時は緑だったんで、まだその印象が強く残ってるんですね。いまは赤と青なんだ。
試合は…まあ、前半はBAMBもがんばったと思います。0-1からゴールキックが真ん中に行っちゃってGKが「ごめーん真ん中行っちゃった!」と叫んだらそれがトップに偶然渡って1対1を====ThisIsTheErrorMessege====が決めて同点。でも、後半になるとタコ殴り。1-4になったところでBAMBは10人になってしまい、あとはもう“ベルマーレビッグウェーブ”の節で「ふーるぼっこお、ふるぼっこ♪」と歌ってしまうくらい、顔料レベルのすみざりーん。学生さんは血も涙もないねえ。阪南大GKも「取れるだけ取れ!」なんて叫んでるし、ホントに10点も取ってしまった。やれやれ。
印象に残ったのは、BAMBサポのコール。長音を「う」で発音する傾向が強いのだ。例えば「京都!バンブ!京都バンブ!」というコールの場合、大抵は「キョートー!バンブー!キョーートバンブー!」という音に聞こえるのだけど、彼らの場合は「キョウトウ!バンブウ!キョーートバンブウ!」と聞こえるのだ。新鮮というか違和感というか、とにかく印象に残りました。

試合が終わって早足で布忍へ。約800mを8分で歩き切って、これなら余裕だ。布忍→あべの橋/天王寺→大阪→新大阪→名古屋→岐阜と乗り継いで長良川へ。岐阜バスの市内ループに乗って、岐阜×山形の試合開始の10分近く前にはスタジアムにたどり着けた。いやあ、「全部違う都道府県」「全部違うカテ・大会」「全部公共交通機関で移動」の課題に加えて「全部試合開始から終了まで観る」までクリアー出来るとは。S君も到着してバトルモード観戦開始。普段はどちらかあるいは2名とも中立で観戦することが多く、彼とバトル観戦になるのは昨年のJFL栃木戦@足利以来。朝の和歌山せせらぎでも、ぼくが「長良川でビール呑んでいいか?」と訊くと彼は「どうぞどうぞ、グチならいくらでも聴きます」と挑発モード全開。こちらも「よし、だったら10分で2点取れ。80分間グチを言い続けてやる」と、買い言葉。

岐阜×山形。さくらちゃんにすみざりーん====ThisIsTheErrorMessege====されてから、ロースコア上等の勝ち点稼ぎサッカーに転換してコツコツと成績をキープしていたように見える岐阜隊が、何か忘れてしまったように前からガシガシ仕掛ける。特に和正。岐阜隊がシーズン序盤に「恐れを知らない攻撃全面展開」をやってた頃のように相手Pエリアに顔を出す。なんか吸ったか?しかし、山形もS君がいつもボヤく「クロスがまともに勝負ゾーンに飛んでいかない」標準仕様が影を潜めて、あちらもなんか吸ったのか、試合はなかなか面白いモノに。結果、2-1で岐阜が3ヶ月ぶりにホーム勝利。最近絶好調の元岐阜・長谷川も、ケガ上がりだかの陽平もイマイチだったことが大きかったかな。でも石川竜也はやっぱり恐かった。
S君は一言「完敗です」。そして、試合が終わってゴール裏に挨拶に行く山形選手とそれを迎えるサポを評して「ほら、山形サポも『完敗だ』とわかってるんですよ。誰もブーイングしないでしょ」。負けたからブーイング、ではない。おそらくはスコアも関係ない。納得できるか、出来ないか。なるほど。

岐阜サポはこの後、日曜夜だというのに呑みに出たらしい。気持ちはわかるし、ぼくもそうしたい。けど、さすがに『観戦どうでしょう』の疲労が激しく、まっすぐ帰宅でした。

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