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1月は西へ北へ(北へ・その1)
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今度は北へ行く週末。サッカー無関係。おそらく、22年ぶりの、冬の北海道。釧路と苫小牧、アイホのハシゴ。ついに、ずっと恋焦がれていた丹頂アリーナ====ThisIsTheErrorMessege====に行くのだ。


名古屋=釧路の空の便はない。====ThisIsTheErrorMessege====前日のうちに仕事を終えて遅めの新年会も終えて、新幹線で上京して蒲田泊。翌朝、よく晴れたフライト。きっとあれは中新田だなんてローカルな街を見つけて喜んでいたらどこを飛んでいるかわからなくなり、海を越えたらそこは襟裳岬だった。釧路空港着。さて、利用空港いくつめだ。前回のリストアップは約3年前。久しぶりに更新してみよう。

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新潟離陸着陸高知龍馬離陸着陸

 DEPTARRV DEPTARRV
SEOUL/incheon離陸着陸TAIPEI/taoyuan 着陸
SEOUL/gimpo離陸着陸TAIPEI/sungshan離陸着陸
BUSAN/gimhe離陸着陸KAOSHUNG離陸着陸
POHANG離陸 WIEN/schwechat離陸着陸
GWANGJU離陸 MUENCHEN離陸着陸
DAEGU離陸着陸DUESSELDORF離陸着陸
HONGKONG/cheklapkok離陸着陸FRANKFURT離陸着陸
SHANGHAI/honchao離陸着陸MANCHESTER離陸着陸
BEIJING離陸着陸

国内38番目、トータル55空港目でした。

釧路空港は想像よりも暖かかった。嘘です。寒くなかった。これも嘘。寒く感じなかった。なぜなら、風がほとんどなかったから。だから、空港バスを待っている間も「こんなもんか?」と思った。バス停にいた阿寒バスの職員さんも「今日は寒い方だ」と言っていたから、なおさら拍子抜け。

バスは空港を出て原野の中を市街地へ。ぼくは途中の高専前でバスを降りた。前方でアイホの話に興じていた男性2名がちょっと怪訝な顔をしていた。左の席の男性は見かけたことがある。♪宮崎生目で会った人だろ、そうさアンタ間違いないさ♪====ThisIsTheErrorMessege====いまはクレインズについているんだ。季節限定かもしれないけど。
さて、高専でバスを降りた理由。阿寒バスは週末祝日限定で旧釧路市・釧路町エリア限定の1日乗車券を300円で販売している。どうせアイホの試合までは時間もたっぷりある。しかも、空港バスを降りて15分待てば市内バスの釧路駅行が来る。高専前で乗り継げばそれだけで140円節約出来てしかもその後は一日中阿寒バスは上記エリア乗り放題。ウハウハ。というわけで降りた。うん、やっぱり寒くないや。そう感じたのは降りて数分までだった。

これは、ぼくが経験したことのない種類の寒さだ。というのも、冷たい空気が皮膚にあたって寒く感じるのではない。空気の動きはほとんど感じないのに、体温だけがどんどん空気中に溶け出していく。これは怖いぞ。「寒い」と感じたときにはもう遅い、身動き取れなくなってしまう、というような。だから、釧路駅行の市内バスがほぼ定時で来たのには本当にありがたかった。
バスは国道を東へ。しかし、ここで阿寒バスがこんな往生値段の割引パスを出す理由が、なんとなくわかってきた。釧路市内輸送を引き受けているのはライバルのくしろバスで、阿寒バスはあくまで郊外線輸送といった感じなのだ。運行本数もネットワークも、圧倒的にくしろバスが上。これはキツいぞ。バスは鳥取にさしかかるとルートを北に取り、イオン釧路を経由。で、釧路市街地。ぼくの宿は幣舞橋の近くにあるので、十字街のそばでバスを降りてぶらついてみる。なんだこれは。

ひとが歩いていないではないか。

デパートの1つはありそうなところなのに、デパートどころかコンビニすら見あたらない。商業地域としてはすでに死んでいる。いや、『死に絶えている』と言ってもいいかもしれない。「ここは2年後にはダムの底に沈みますから」と言われても納得してしまいそうですらある。ここまでになっているとは。釧路駅前はホテルがボコボコ建っていて光景的に浮きまくってたのだけど、帰宅後にネットをめぐると、各企業が釧路から支店を続々と引き上げた結果、ホテル需要は増加なのだそうだ。釧路で、それか。なんか哀しいぞ。

チェックインを済ませて荷物を預け、駅北口にある回転寿司屋を目指す。上にも書いたけど、あくまで今日の移動は阿寒バス限定。で、駅前のバスターミナルに行ったらそっち方面のバスは行ったばっか。まだ時間もあるし、と和商市場====ThisIsTheErrorMessege====を冷やかすことにした。駅前の交番にはロシア語表記が。でも、ここの警官はロシア語を話せるのかしら。で、和商市場。まだ昼を過ぎたばかりなのに、観光客の姿もまばら。で、そこら中から呼び込みの掛け声。市場という名の観光施設。こりゃだめだ、居場所がない。早々に撤収して、バスターミナルで時間をつぶした。
目的の回転寿司屋は『なごやか亭』。いつも、福住ドームで観戦の際に行っているチェーン店。本店は釧路なんだとか。昼飯時を過ぎて、こちらも客はまばら。回転レーンも半分で運用し、注文で握るスタイル。もっとも、出てくる寿司はどれも満足のいく品ばかり。トロサバ、トロサーモン、生ホッキ、やりいか姿握りにカジカ汁。もう、もう、もうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!例によって気づいたら13皿。これで3,000円しないんだもん。ああ、ますます東海地区の回転寿司屋が遠くなる……。

再びバスに乗って鳥取大通へ。おお、まだ「十條スケートセンター」という名前が残ってるんだ。スーパーの中の北洋銀行も「釧路十条支店」だし。で、丹頂アリーナへ。入口には行列。開門は1時間前なのね。

15時。中へ。せっかくなのでカネを落とそうと指定席を購入。ででーんとリンクの真上に4方向得点掲示ボックス。これよ、これ。これぞアイスホッケーのリンク。
荷物を置いて売店へ行く。軽食スタンドには行列が。ユニで武装のチビッ子たちもそばをすすっている。グッズコーナーも覗いたけど、欲しい!というものはなかった、残念。ベンチに座って、買っておいたアルコールをちびちび。だって、入口に場内は飲食禁止!って貼ってあるんだもん。でも、その後の館内放送でアジアリーグに限り場内飲食OKだとわかる。だったら、そうと貼っておいてほしい。
場内BGMはロックが多い。おおっ“サフラジェットシティ”ですか、これはまたシブいとこを。もう一つ、ぼくがものすごく好感を持ったのがアナ嬢。両チームともまったく同じ調子で淡々と選手名を読み上げる。このスタイル、大好き。サッカーの試合でよく使われる、自軍選手の紹介の際に一言応援コメントをつけるタイプ、苦手なんです。
クレサポさんは、空港バスで見かけた兄さんがリーダーシップを取って、野球風のコールを展開する。開始前には『挑戦』と書かれたデカダンマク。王者防衛という立場だけど、あくまで気持ちは“挑戦”ということなのかな。2ピリだったかな、自分たちのエンドに攻めてくる時にはゴール真裏に「ここに打ち込めーっ!」とばかりに大きな矢印を並べるのは面白かった。
さて、試合。今年はいまいち調子の出ないクレインズと、首位を行く韓国ハイワン。序盤は互角だったけど、クレインズは2ピリに入ってパンパーンと取れる時にゲットし一気に3点差。でね、ぼくは知らなかったんだけど、クレインズがゲットすると場内に『霧笛』の音が流れるのね。デンバーでは名前の通りに雪崩警報のサイレンを鳴らすらしい====ThisIsTheErrorMessege====けど、こういう街を代表する『音』がある、それを地元のスポーツクラブが使うってのは、ものすごく、いい。鋳造は不覚にも涙が出てきてしまった。岐阜ではどうだろう。鵜飼の総がらみのホウホウ?だめだ迫力がなさ過ぎる。それに、勝ち点をすぐに吐き出してしまいそうだ。
結局、3点差で残り3分でハイワンが6人攻撃を仕掛けてきて、クレインズは耐えたところでエンプティにぶち込んでThat'sAll。人数かけりゃいいってもんでもないね。ハイワンに強さをあまり感じなかったのは、やはりアウェーだからだろうか。

試合が終わってバス停へ。来る時に気になってたので一つ駅寄りの鳥取大通2丁目まで歩くと、日本製紙釧路工場前ではゴーリーのカタチをしたネオンサインが光っていた。バスの中にもデカデカとクレインズの試合告知ポスター。ああ、いいなあ。地域と密着する企業スポーツの完成形、かも。

ホテルに戻る。さて、どこに呑みに行こう。一介の旅行者に歓楽街のスナックまがいは敷居が高い。かといって、釧路まで来てモンテローザ系に行くなんて。と、そこに札幌のこんびにさんから「『港の屋台』====ThisIsTheErrorMessege====がお勧め」とのコメントが。ホテルからも近い。
釧路のシンボルとして名高い幣舞橋を見ながら、『港の屋台』へ。うわあ、がらがら。一番奥の「江戸っ子」という店でツブ貝の刺身と焼き鮭をいただく。ママさんに「冬の釧路は22年ぶりだ」というと「ああ、釧路がまだ元気だった頃ね」と即答。うーむ、反論出来ない。いいところなんだけどなあ。
酒は地元・釧路の『福司』と、根室の『北の勝』を呑み比べ。福司の方がまろやか。やはりこっちの方が少し高いらしい。ポツポツと話をしながら、ゆっくり酒を呑む。でも、さすがに疲れもあって、2杯いただいたところで打ち止め。ほろ酔い加減でホテルに戻った。次のシーズンも来たいと思わせる丹頂アリーナ、冬の釧路だった。

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