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帯広競馬場の一日(その2)
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競馬場でバスを降りる。バスにはそれっぽい親父の姿がなくて心配だったけど、現地には続々とクルマが入ってきて、いい感じ。競馬新聞は『ブック』に『馬』にローカル紙の『金太郎』。となれば、買うのは『金太郎』しかあるまい。この日の水分含有率は1%強で、パワー馬場。====ThisIsTheErrorMessege====3Rが締切直前だったんで、とりあえずぶっつけで500円入れてみたが2着3着。まあ、ね。しかし1着はドベ人気ではないか。
場内にはまだ鉄火場の緊張感はなく、観光資源的雰囲気が漂っている。先日死亡した名馬“スーパーペガサス”====ThisIsTheErrorMessege====の追悼写真展が開かれていて、過去のレースビデオを見続ける年配男性がいたのが印象的だった。たしかに、輓曳競馬は十勝の“文化”になっている。
輓曳競馬応援仕様の缶ビールを呑みながら投票&観戦。平地競馬でもパドック視てもわからないのだから、輓曳でパドック視てもなーんもわからん。
夕方からは屋外ジンギスカン会場が出来るようで、その設営準備も着々と。焼き鳥に山賊焼に窯焼きピザの出店まであり、グルメは十分に及第点。ナイター開催用にコース沿いにイルミネーションを設置した。パドックをメインスタンド側に移し、旧パドックではポニーやウサギと触れ合えるようにした。場内を巡回する輓馬の馬車は無料。単純に“鉄火場”としてだけでは集客力はない。だから、思いっきりテーマパークにしてしまおうという発想は間違ってない。
しかし、じゃあ“鉄火場”としての機能はどうなのか。10頭立てで小波乱が多い展開となれば、『3連単を売る』という答もあるだろうけど、馬券の種類を増やせばお父さん達の投入額も増えるというわけでは、もちろんない。なにせ小遣いの額は一定なのだ。この日は3歳牝馬の重賞が行われるが、1着賞金はJRA未勝利戦の3着賞金より少ない。通常レースの1着賞金は10万円で5着は5千円。これは厳しい。
上にも書いたがパワー馬場ゆえ、差しが決まる展開が多い。第2障害を越えてからの直線が長いのだ。実際、ゴールライン付近かライン上で止まってしまう馬もいて、====ThisIsTheErrorMessege====場内は大いにどよめく。そんな中、ぼくは無事に6Rを馬単2点買いで的中させ全敗は回避。あとは適当に飲み食いしながらメインレースまで愉しむ。
しかし、衝撃だったのがラーメンだ。「昭和49年から帯広競馬伝統の“元祖カレーラーメン”」というのがあったので頼んでみた。すると、普通の醤油ベースのスープに茹で上がった麺を入れ、厨房の奥に持って行くと、とろーりとしたカレーをその上にかけたのだ。はい?“カレーラーメン”って、それ専用のスープがあって……じゃないのだよ帯広競馬場のは。いやこれは真剣にびっくりした。独特の味覚です、これ。

陽も沈んで、コース脇のイルミネーションも点いて、いい感じの雰囲気になってきた。これ、会社帰りにやってたら、行くぞ。そしてメインレース前になるとオッズテレビの前に群がる親父達。ようやく“鉄火場”らしくなってきた。スタートを切って、第1障害は一気に越える。第2障害まえで各馬小休止。ここまではざわついていた観客も、先頭を切って坂に挑む馬が現れると途端に声がデカくなる。輓曳競馬、一番の見せ場。ところが、この日は乾燥系パワー馬場だもんだから、この坂を越えて一安心では済まない。ゴールするまで声援は止まない。結局、ぼくの勝負馬券は1着3着、とほほ。
メインが終わるとかなりの客が退いていく。ぼくもこのレースで引き上げることにした。愉しみにしていた『らくれっと』は日曜休みみたいだし、競馬場で結構飲み食いしたのでもうそんなに入らないので“北の屋台”====ThisIsTheErrorMessege====訪問は中止。無料バスで駅まで行くのも遠回りなんでタクシーでホテルに戻った。1,000円しなかった。
帯広の温泉は珍しいモール泉====ThisIsTheErrorMessege====だそうで、このホテルの湯ももちろんそうだった。コンビニでまたしてもサッポロクラシックを買い、ゆっくり風呂に入って呑んだら疲れのせいか寝てしまう。


月曜の朝。この日は休みを入れていたけど、もう帰るだけにした。和定食を食べ、8時前発の『とかち』で南千歳へ。旧いタイプの気動車だけあって、遅いのなんの。うとうとしながら南千歳に着き、千歳機場で1本早い常滑行に替えてもらい、サクサクと岐阜に戻ってきた。

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