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「名古屋市内から和田ゆき」後半戦(その2)
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BピッチではFC西宮Aと全神栖の試合が行われていた。スタンドに上がったらちょうと神栖が先制点を挙げるところだった。かまとんかち====ThisIsTheErrorMessege====を破ってこの大会に進んできた西宮だけど、正直言ってその試合ではよほどのアドレナリン高分泌状態だったかかまとんかちがよほどのヘタレだったかのどちらかしかあり得ない、としか思えないくらい、試合は全神栖のものだった。中盤でプレスがかからないとスルーパス出し放題になるのと、CBがひとり微妙にポジションが深く、そこのギャップを全神栖の快速FW小沢にいいように破られてしまう。西宮GKから「おいラインはどないすんねん」なる叫び声も出る中、神栖22番は決定力の高さも見せてハットトリックだ。S君によると神栖タイムは後半の途中までだそうだけど、たしかにお役御免で小沢が下がるとまったり停滞モードに突入したものの、今日の西宮の出来ではどうしようもないだろう。4ゼロの勝利はいたって順当な気がした。

S君と入れ替わって第3試合はAピッチで町田と神戸70の試合を観戦。移動中に、デンソー時代からの刈谷サポ・TJ氏と遭遇。彼も毎年全社の会場で会うような気がする。売店でアイスクリーンというもの====ThisIsTheErrorMessege====を売っていたので1つ買い求めた。果たして「アイスクリーム」なのか「アイスクリン」なのか。食べてみたところ、これは明らかにアイスクリンの食感====ThisIsTheErrorMessege====だ。秋田にもあるんだね。
さて、第3試合の町田×神戸70だけど、セットプレーの流れからミドルが綺麗に決まって神戸70が先制。個人の攻撃力は町田の方が明らかに上だが、70隊がうまく守備組織を作っていて致命的な破綻は起きない。一方の町田はとにかく最前線からガンガンプレスをかけに行くスタイルで、いくら40分ハーフとはいえ保つのだろうかと心配になる。前半はそのまま神戸リードで終わったが、後半開始早々にサイドを抜け出した竹中が狭いニアを打ち抜いて同点にすると、なかばにはシミュレーションにも見える微妙なPKを得て町田が逆転する。しかし、町田は前半から飛ばしていたし、粛々と逃げ切るチームカラーには見えないしと思っていたら、再びセットプレーからこぼれ玉を叩き込まれて振り出しに。結局、延長でも決着つかずPK戦になったのだけど、この時の両チームは対照的だった。神戸70の選手達は座ってリラックスした雰囲気でPK戦を迎えているのに対し、町田は全員が立ったままで緊張感が滲み出ていた。この試合の結果が与えるものが両チームでかなり異なるからで、昨年までの全社ではおそらくこの緊張感はなかっただろう。結局、PK戦は7人ずつが蹴る接戦を町田がモノにして2回戦へ。地域Lエンスーの間では有名な町田ゼルビアも5部を優勝したに過ぎず、4部の上位層にうまく試合運びされるとまだまだ苦戦するのかな、といった印象。

さて、試合が終わったので会場を後にするのだが、PK戦まで行ったおかげで会場連絡のシャトルバスは終わってしまった。ぼくは仁賀保泊だからいいけれど、S君の宿は秋田なので金浦駅まで歩いて列車で動きたいところだが、残念ながら北方面の列車が全然ない。羽後本荘までバスで行ければ始発の秋田行に乗れるということでバスを待つことに。すると、後からバス停にやって来たのは先に書いた刈谷サポのTJ氏だ。バスの時間を言うと「金浦駅まで歩きます」という。「電車あるの?」と訊くと「『日本海』で戻ります」とのこと。「本業があるので…」そうか明日は仕事なのかご苦労だなあ、とぼくが思ったとしても誰も責められまい。「米子へ」

この時、ぼくはあまりの衝撃に、公衆の面前にも関わらず“大根踊り”を踊り出してしまったことを報告したい。本業って、刈谷の応援?ここは秋田県なんだけどいまから米子に行くの?そりゃぼくだって土曜に九州リーグ→日曜に北海道リーグをやったことあるよ。でもそれはここ====ThisIsTheErrorMessege====にも書いたように明確なウケ狙いであって、仁賀保の全社→米子のJFLをハシゴだなんて。今回、フェダイーンの称号を授かるべきは間違いなく彼だ。ぼくらは金浦駅に向かって坂を上る彼の後姿に深々と頭を下げたのでありました。

ぼくらは本荘行のバスに乗った。金浦→仁賀保が310円するのに本荘まで590円ってことは頭打ち運賃かな。ぼくは仁賀保公園前で降りた。目指す宿は旧市街の中にあった。ラランジャ隊と同じ宿で、階段でジムさん====ThisIsTheErrorMessege====とすれ違った。宿は素泊まりにしておいたので、荷物を置いて早々に外に出た。どうせ夜は呑むんだし。ところが。

いわゆる“居酒屋”の類が全然ないではないか!漁港のあたりから駅前まで歩き回ってみたが、“イチゲン”が入るにはちょっと勇気が要るスナック系がパラパラとあるだけ。TDK鳥海工場の従業員はどこで呑んでいるんだと思ってしまうが、おそらく通勤はみんなクルマだろうし、雪がバカ多いエリアだから呑むのは居酒屋じゃなくて自宅なのかもしれない。そんな感じで市街地をウロウロしながら24時間営業のスーパーに行くと、向かいにラーメン屋があり、その隣に居酒屋発見!やったあ♪とラーメンを食べてからその店に向かうと、奇声を上げながら若い衆がその店に向かっていく。花束を持っているところをみると結婚式の2次会か。そんな大騒ぎの店にひとりで入るのもなあ、とすごすご撤退。結局、先の24時間スーパーで自宅用に買って帰るつもりだった「しょっつる」====ThisIsTheErrorMessege====「とんぶり」====ThisIsTheErrorMessege====「きりたんぽ」====ThisIsTheErrorMessege====「稲庭うどん」====ThisIsTheErrorMessege====といった食材を全部入手し、あとは明日の朝飯と、惣菜コーナーでタコ頭とイカ焼を、酒コーナーで地酒ワンカップを2本買い、宿に戻って風呂に入ってからひとり寂しく呑んだのでありました。くすすん。その宿はBS放送が映らないし、秋田は民放が3局====ThisIsTheErrorMessege====なんでテレビもあまり選択肢がない。酒はおいしかったけど、そうこうするうちに、前日が寝台特急だったこともあって急激に眠くなって、布団に入ったらそのまま照明点けっぱなしの携帯電話握りっぱなしで豪快に沈没してしまったのであった。

翌朝。7時過ぎに宿を引き払い、8時からやっているという温泉に行ってみたところ「しばらくの間午後1時から営業します」なる貼り紙に門前払いを喰わされる。くすすん、くすすん。仁賀保はぼくを歓迎してくれていないのね。しかたなく海岸まで散歩して丘の上に立ち並ぶ風力発電塔====ThisIsTheErrorMessege====を見ながら朝飯のサンドウィッチを食べた。近くの照明塔に1羽のウミネコが止まっている。こちらをじっと見ているわけではないけど、もしかしたら狙っているのかもしれん、とパンをちぎって少し離れたところに置いたら一気にかっさらって行った。だからどのウミネコも丸々太ってるのか。もはや仁賀保ですることもなく、1本早い電車で西目に行くことにした。途中で石碑を見つけた。なるほど、だからTDKはここにあるのか。====ThisIsTheErrorMessege====
仁賀保駅では全社の運営スタッフが準備を始めたところ。駅にはトーナメント表が貼り出されていて、それを眺めていると準備中の娘さんが「応援しているところは勝ちましたか?」と声をかけてきた。なるほど仁賀保のひとはフレンドリーだ。あとは街中に居酒屋があれば。

電車で1駅、西目に移動。仁賀保よりは何かあるだろうというぼくの期待は駅を出たところで蒸発。駅前で何かをするという生活文化ではないのだろうなあ。競技場まで20分近く歩いた。試合開始まで2時間あるが、もはや“何か”を探し回る気にもならない。競技場でのーんびり時間をつぶすことにした。

仁賀保や金浦と違って西目は由利本荘市。大会運営の考え方が違うのか、売店の類が豊富。国体マスコット『すぎっち』====ThisIsTheErrorMessege====のグッズ売り場に、そばにうどんにカレーライスに。もちろんアイスクリーンの屋台もある。とにかく高ポイントなのが、きりたんぽ鍋。鍋というよりは「きりたんぽ汁」なんだろうが、肉は鴨肉か比内鶏?ゴボウにキノコにきりたんぽにと具だくさんで300円。うぅ、こりゃたまらん。入口では1人1袋限定で由利本荘の米も配っていた。
さてさて、開始直前にS君も到着して、静岡×カマタマの試合だけど、開始1分でいきなりCKから徐暁飛がヘッドで決めてカマタマ先制。驚いたのがその後で、開始時点は間違いなく3-5-2だったのだが、先制したらすぐに徐が右SBに下がっての4-4-2に変化したことだ。これは間違いなく、カマタマのプラン通りに試合が進み始めたことを意味する。
その後も、攻める静岡にべったりのカマタマを予想した我々を裏切る展開。もちろん攻める静岡は変わらないが、カマタマのカウンターは静岡守備陣を脅かすシーンが結構あるのだ。前半はカマタマ1点リードで終了。
すると後半途中から静岡は河村====ThisIsTheErrorMessege====を投入。この河村のヘッドで静岡は同点に追いつくも、その直後に彼は一発レッドでSentOffされてしまう。10人対11人。しかし、これで動きがよくなったのは静岡の方だった。1人少なくなったことで逆に「動いてカバーする」という意思統一が図れたのか、出足でカマタマを凌駕。逆に、カマタマはチーム全体で急激に動きが鈍くなった。特に危機的に鈍ったのがサイドを鋭く上下に動いていた三ヶ崎で、監督が交代を手配したその時、攻め上がった彼がボールを奪われると相手の攻撃を遅らせることも出来ずに逆転弾を許してしまう。三ヶ崎の交代があと2分早かったら試合はどうなっていたか。悔やまれるベンチワークだ。試合はそのまま2-1で静岡が勝利し、全社枠確保に望みをつないだ。


次の試合はYSCCとMi-Oという、これまた好カード。しかし、ぼくは帰りの飛行機の関係で撤収することに。帰りがけにきりたんぽ汁をもう1杯食べ、西目から秋田まで普通列車で。秋田空港から常滑に飛んで帰ってきた。

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