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「名古屋市内から和田ゆき」前半戦(その2)
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寝たのは0時半なのに5時に目覚める私でありました。クチの中がカラカラなのは、呑み過ぎのためか夜のラーメン屋で大量に投入したニンニクのせいか。おかげでもう眠れないので、どうせガラガラだろうと朝風呂に行ったら大浴場には20人くらいの人がいてびっくりしてしまった。さすが眠らない街・新宿。東海のイナカもんにはついていけません。
6時過ぎにチェックアウトして、朝の歌舞伎町をウロウロした。カラオケ屋からはこの時間にして娘さんの元気な歌声が聞こえてくる。ゴミ捨て場のカラスは腕を伸ばせば届くところに止まっていて動こうとしない。この街は、夜のまま朝になるんだね。

どうせ上野まで行くのだからとクレジット決済が出来る日暮里のネットカフェに入ったら、夜の11時にラーメン大を喰ってるクセに急に腹が減ってきて、朝の8時だってのにカレーの大を頼んでしまう。岐阜サポ連は三々五々現地に集まっている模様。キャノンボール組はすでに現地で合流したとのこと、気合い入ってるねえ。ぼくはネットカフェでうだうだして、上野から普通前橋行に乗ってG車でこれまたうだうだ。深谷でブルトレとすれ違った====ThisIsTheErrorMessege====時は心底驚いた。もう10時半くらいだったぞ。

前橋からは関越バスで競技場へ。Jの試合ではないので臨時も出ないし均一タクシーもない模様。バスを降りて会場へ。夜間戦バスツアー組も到着していて開門待ちをしつつ選手の到着も待っている状況。「クルマ来たぞーっ!」の声に、みんな揃って道路側に出て声援を送ったらやって来たのはCCNの取材車でしたとさ。
11時半に開門。と思ったら今度こそ選手バスが到着。武装サポ組の声も一段と上がる中「選手達、退いてるぞ」の冗談も。さすがにいつもの移動バスじゃなくてちゃんと貸切バスで来ましたね。
敷島サッカー場はメイン側にしかスタンドがない。そしてゴール裏はかなり貧弱。ということで、両チームの武装サポ組はバック側芝生に両側に分かれて陣を敷いた。まあ、DMZ====ThisIsTheErrorMessege====が必要なほど客も入らないでしょうし。
試合開始前にJ'sGoalの取材班がやって来て撮影。サポも集合して気勢を上げる。しかし、夜間戦バスツアー組やキャノンボール組はキツいだろうねえ。エンジンかかるまでは芝生でゆるゆる。そんな時、サポ連の一人がキットカットを配り始めた。これ、「奇跡の昇格」と言われた昨年の東海2部最終節====ThisIsTheErrorMessege====で行ったゲン担ぎなんだそうだ。“奇跡を再び”ってところだろうか。

で、試合なんですが、草津の皆様キチンと叩いて下さり誠にありがとうございました。前半5分だかそこらで2点のビハインド。スイッチが入った時の草津攻撃陣の連動性とスピードは、東海1部では間違いなく経験できない部分であり、普段J1サテライトと練習試合をこなしているとはいえ、やはり公式戦となると厳しさがまったく違う。そもそも岐阜隊は立ち上がりのスイッチの鈍さは定評のあるところで、これでもこれまでぼくが観戦した中で一番「スイッチの入りが良かった」試合だと思うけれど、カテゴリー2つ分の戦闘能力と経験値の差を一気に出されてしまう。印象に残ったのは、アーリークロスをヘッドでポストされて後ろから島田にミドルを打たれたシーン。ポストしたのはFWではなくMF山崎だったはずだ。ああいう攻撃を本番で出せる相手は、地域リーグにはいないだろう。というか、いて欲しくない(切実)。岐阜にも決定機になるチャンスはいくつかあったものの、前半はそのまま終了。
コールをまとめているTEDDY兄ぃから「魂込めて行こうぜ!後悔なんかしてらんないぞ!」とアジが入って、アドレナリンも再分泌させて後半開始。すると、後半から伊藤哲也をCBに入れて安定が増したこともあり、岐阜が攻めっぱなしの時間が長く続いた。メインスタンドからも、不甲斐なく見える草津選手に「何がやりたいんだ!」などの罵声が飛ぶ。でも、ぼくは得点の気配をあまり感じなかった。中をしっかり固めた草津DFの的確かつ老獪な守備。ファールで止めても、カードは出ないレベルのものだし、岐阜に高さがないことはバレバレなんで、ゴール正面でFKさえ与えなければ問題ない。そんなしたたかな守備を見せられた。攻撃をしている=ゴールが奪える、ではないことぐらい、これだけサッカー視ていればわかる。「なんとか出来そう」と「なんとか出来る」の間にはベルリンの壁くらいの障壁があるのだ。試合は、結局長い守備時間を乗り切った草津がセットプレーからもう1点取って3-0で終了。まあ、完敗だ。

試合が終わって、選手達が挨拶に来て、サポ連は「負けて悔しい」と「冷静に考えたら受け入れるべき結果」と「今後に対して教訓が得られた」のどの心境になったらいいのかわからないといった感じ。それでも「悔しい」という言葉を発する人間は多かった。カテ2つ格上に挑戦して鮮やかに叩かれたにしろ、今年の公式戦初敗戦なのだから、その心境もわかる。でも、ぼくは「今後に教訓を得た」のは岐阜だけじゃなくて、おそらくこの試合を偵察に来たであろう地域決勝のライバルクラブ達もそうなんじゃないかという気がして、少々不安。
草津サポがエールを送ってきてくれた。もちろん、岐阜サポもエールを返す。そして深々と頭を下げ「ありがとうございました!」。岐阜隊はかつてザスパ草津が通ってきたルートをたどっている。そう映っているひとは多いだろう。古株の草津サポにそういうひとはいるはずだし、そうでなくてもこの対戦はサッカーの試合に“物語”を求めるひとにとっては願ってもないカードだったはずだ。もちろん、テキスト評論的に捉えるなら、4部のクラブが2部のクラブに挑戦してカテゴリー通りの実力差で斥けられただけの話なのだけれど。メインスタンドではメディアが若頭をつかまえてインタビューの最中。勝野組長は「そう甘くないですね」と一言だけ言った。選手バスの出発を待たずに競技場をあとにすることに。草津サポのご夫婦が「お疲れ様でした」と声をかけてくれた。

タクシー便乗で前橋駅まで行き、そこから高崎→長野→名古屋と乗り継いで帰ってきた。高崎と長野では駅そばを食べ比べたが、当然かもしれないが長野の方がうまかった。高崎ではうどんを喰うべきだった====ThisIsTheErrorMessege====のかもしれない。もし岐阜隊が勝ったら、そのままSULTAN直行のつもりだったけど、負けたこともあるし疲れもあったので岐阜駅からそのまま家に帰ってきた。

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