cyic.co.uk 吉田鋳造総合研究所
travelnotes : domestic
3地域はしごツアー(1)
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出発前夜を携帯MP3プレーヤの再構築に費やしてしまったおかげで、荷造りは当日の朝。バタバタとデイパックに衣類などを詰めて出勤。で、退社後そのまま機場へ。だからせっかく一晩かけてMP3を整備したのに自宅にヘッドフォンを忘れたのに気づいたのは電車に乗った後だった。くっすん。余計な出費が。まあ機場に行けばあるだろうなんてったってセントレアだ、とのぼくの読みは当たっていてSonyAvicがあったので一番安いタイプを買い求めたのだが、セントレアの案内娘には特大の×を投げつけてあげよう。「どこかで携帯タイプのヘッドフォンを売ってないか」という問い合わせにBOSEのショールームを紹介するたあどういう了見だ。ヘッドフォン4万円以上するじゃねーか。

で、若鯱屋でずるずるとカレーうどんのセットを喰い、カードラウンジに駆け込んで缶ビール1本流し込みながらNumber最新号の『ジーコ炎上』を読んで笑い、出発15分前になったんでそれじゃあSkipサービス====ThisIsTheErrorMessege====を使ってみんべえとそのまま手荷物検査場に行くと鮮やかに受付がOmitされる。ほえ?すっ飛んできたNH嬢は離陸15分前ということもあって原因究明よりこの客を捌かねばならんということでぼくを発券カウンターへ連れて行く。かくしてSkipデビューはお預け。とほほ。もっとも『翼の王国』に依れば、事前決済座席指定まで終えていればSkipを使わなくてもキャンペーン対象なんだとか。そうそう、カードラウンジ利用時も、ラウンジが検査場の外だとSkip利用者は搭乗券を持ってないので確認は大丈夫なのか?ということだが実際のところは大丈夫だった。雲の上をずっと飛んでいたような気がする。雲が晴れて下に見える夜景は明らかに函館だった。沖の明かりはイカ釣り船か。函館山からの夜景も綺麗だがその遙か上からの夜景もなかなか。
新千歳に降りる。当たり前だが明らかに涼しい。ここで時間もあるのでNHカウンターに行って、常滑での不具合について確認するも、ぼくの予約は何の非もないものでICチップも含めたハードウェア障害の可能性も捨てきれないと。そんなことがあるんだろうか。普段ガシガシEdy決済しているのだが。
で、そんなことで時間を喰ったせいか道南バスのカウンターに人はいなかった。やれやれ、と思ったが隣の中央バスカウンターのおじさま曰く、道南バスの職員は19時半で帰るんだってさ。やれやれ、窓口限定バスカードは買えず仕舞いか。

22時の道南バス・苫小牧行に乗る。JR利用と違ってマイルは貯まらないが、今夜の苫小牧の宿は駅から離れているのでバスの方が都合がいいのだ。車内でバスカードを2枚買うと、あれあれ窓口でしか売っていないはずの限定モデルカードだった。
バスは暗い人気のない原野や森林地帯を走り抜け、2車線の国道に入って苫小牧を目指す。途中、進行左側に火の手が見えた。よくアラブ油田地帯で視られるような、あれだ。おそらく近くの工場がガスを燃やしているのだろうが、住宅街の先の空が赤く染まってその下に巨大な炎が時々見える光景は事情を知らないとかなりスリリングだ。

そんな光景を視ながら、ぼんやり考えていた。翌日の土曜日、岐阜隊は藤枝で試合がある。順位や調子を考えれば、順当に行けば岐阜隊が勝って東海リーグ1部の優勝を決めるだろう。そんな晴れ舞台を脇に置いて苫小牧まで来てしまうぼくは岐阜サポ失格なんだろうか?そうだ失格だ、というひとだっているだろう。しかし、失格だからといってどうということもない。weblogでは宣言なんてしないとカッコつけて書いたけれど、やはりここはもう一度宣言しておくべきなんだろうな。

I'm only in it for having-fun.

俺は愉しむだけのためにやっている====ThisIsTheErrorMessege====、と。

バスの車内で運将さんから貴重な情報をもらう。苫小牧=静内のバスはルートが変更になってぼくの宿のすぐ前を通ることになったのだと。これで明日朝は20分もホテルでのんびり出来る。仕事上がりの疲れたカラダにはありがたい。
バスを降りてチェックインし、外に出てみるもラーメン屋は閉まっていた。SeikoMartでビールとつまみと夜食のおにぎりを買う。ホントならスポンサー様に感謝を込めてキリンを呑まなくちゃいけないんだけど、スポンサー様ごめんなさいここは北海道なんです、とサッポロClassicを買ってしまう。うぐうぐうぐごめんなさい。でもたぶん次もやるだろうから「もうしません」なんて言いません。北海道名物のマルチャンダブルラーメンもホンコンやきそばもあったけどスープカレーラーメン====ThisIsTheErrorMessege====はなくなっていた。くすすん。宿に戻り、ビールを空けたら寝てしまう。

土曜日。曇り空。窓の向こうに王子製紙の工場が白い煙をモクモクと上げている。左の方に眼をやるとそこには白鳥アリーナ。====ThisIsTheErrorMessege====ぼくはアイホは昔から十條系なんで感慨はあまりない。しかし、見えるのがアイホアリーナじゃなくてサッカースタジアムだったら、ニューカッスルとかこんな感じなんだろうか。
ホテルのバイキングでケダモノのように腹に入れる。ここでもイカの豆板醤漬が出てきた。うまうま。朝10時開始の試合を観るのに9時過ぎまでホテルに入られるこの快感。これでネット端末があれば言うことなしなんだがなあ。窓の下のバス停から札幌行高速バスが出て行く。30分ヘッドでは鉄道に勝ち目はあるまい。チェックアウトしてバス停へ。しばらくすると静内行バスが来た。乗客は、ぼくだけ。
浜厚真野原公園。JR日高本線の浜厚真駅からほど近いところにあるので鉄道利用を考えがちだが、そうすると苫小牧を8時過ぎの列車で出て現地で1時間以上時間をつぶすことになる。道南バスは公式サイトがあまり本気じゃないので使えないが、苫小牧=静内・平取のバスが合わせて1日4本あり、苫小牧9時過ぎのバスに乗れば現地に10時少し前に着けるのだ。運賃もJRとさほど変わらない。もっとも、バスは5分遅れで走り続けたのでドキドキだったが。浜厚真のバス停は野原公園の真ん前で、バスを降りて会場に向かって歩いている間にキックオフの笛が聞こえた。よかった、なんとか間に合った。

北海道リーグ・トヨタ北海道ととかちフェアスカイの試合。観客はぼくを含めて5名。うち2名は近所のおじさん風で、ぼくを除く残り2名は十勝サポ。そのうち一人は今治桜井でお会いした帯広FCサポの彼だった。おそらく両チームで最高カテゴリー経験者ではないかと思われる松島====ThisIsTheErrorMessege====はサブスタート。まだフィジカルが完全ではないらしい。序盤は押し込むも精度のない十勝に対してカウンターは鋭いが精度のないトヨタという印象で、うーむ典型的な4部の内容だ。試合は4-1で十勝がモノにするのだけど、こりゃあ気長に行きましょうやという感じではあるが、十勝サポ氏も「今シーズンは残留第一」とそのあたりはわかっている様子。件の松島は後半アタマから登場し、格の違いを見せつけるまではいかないものの、スピードの違いはさすがというところを見せてくれた。
試合が終わって、バスが来るまで30分あるので浜厚真近辺を散策。と言っても「何もなさそうだけどやはり何もないなあ」という印象のひたすら上塗りという感じ。そもそも、浜厚真というだけあって厚真町なんだけど、中心部はもっとずっとずーっと内陸部にある。JR浜厚真駅にも行ったけど、もちろん駅前には何もなかった。フェリーターミナルへの道筋が書かれた地図が何枚も貼ってあって、それだけ。バス停に戻って、野原公園隣の駐車場のそば屋でかけそばを食べた。ハイシーズンは毎日、初夏と秋は土日祝のみ、冬はお休みなんだとか。そばはもっちりだけどちゃんとそば臭くて、つゆが甘めだけどスタンドそばとしては及第点。この駐車場、国道を走る長距離トラックやダンプが多く寄っていくスポットみたい。
苫小牧行バスに乗って、市街へ。バスの中で、酔臥居のAさんから「藤枝に来てます?」とのメールが来る。ごめんなさいぼくは北海道なんです。職訓センター通りで降りる。目の前にイオン苫小牧。ここでもスープカレーラーメンを探したけど見あたらなかった。ダブルラーメンの5袋入りなんて恐ろしいものを見つけたけど、見送り。苫小牧発を謳うほっき節醤油を買って帰ることに。
近くの回転寿司『旬楽』で昼飯にする。クリッパーという、北海道ではそこそこ知られた回転寿司チェーン店の高級風店舗なんだけど、正直言って拍子抜け。特筆するようなネタが回っているでも特筆するような値段でもなく。驚いたと言えばイカが1皿も回っていなかったことぐらいか。最近、自分の中で回転寿司の基準がどんどん高くなってるのは自分でもわかってるんだけど、それでも、ね。
再び職訓センター通りバス停まで戻り、バスで新千歳へ。途中、Aさんから続々と岐阜隊ゴールの知らせが入ってくる。これで岐阜隊の東海1部優勝は間違いなし。機場ではあまり時間もなく再びSkipサービスに挑戦しなければならないのでラウンジ利用は遠慮。検査場でピッ。ほらやっぱり却下されたあ。なんで?どうして?ウチわからないっちゃー。再びNHさんを呼んで調べてもらうと、ついに理由が判明。ANAカードを複数持っている乗客は、決済カードではなくマイレージを束ねているお客様番号のカードをタッチしなければならないのだった。なあんだ、そうならそうと言ってよ。とJCBではなくMCのカードをピッとタッチするとサクサク通過出来たのであった。やれやれ。午後3時40分の便で、仙台へ。

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