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東北天皇杯予選はしごツアー(2)
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翌朝、ゆうパックで山のようなパウリグッズを自宅に送り、上野から“スーパーひたち”で北に向かう。上野駅の地上ホームには汽車の香りがまだ残っている。現在、これだけ汽車の香りがする駅はもうないんじゃないだろうか。いいタイミングで、隣のホームに上野終着の“あけぼの”が入ってきた。
うだうだうとうとと勿来へ。日立電鉄の廃線跡====ThisIsTheErrorMessege====はレールも綺麗にむしられていた。泉から2駅戻ると勿来駅。線路から見えるクレハ総合グラウンドでは選手らしき人々が練習をしていた。
歩いて20分で会場へ。ちょうど、選手入場のところだった。バック側に腰掛ける。数少ない観戦者のひとりに話しかけると、その男性はクレハサッカー部のOBだとのこと。いまはクレハサッカー部も社員は半分くらいなのだそうだ。古河電池は3人程度しかいないらしい。他にも、クレハと古河電池を比較する発言がパラパラと。実はライバルクラブなのだろうか。試合開始。クレハの選手がミスすると「あー、いまの連中は練習しねえから。俺らの頃は違ったのに」とグチもパラパラ。
クレハの対戦相手のE-STAR。8部のクラブらしいけど、5部のクレハとどっこいどっこい。攻撃のつながりなんかはクレハよりいいくらいだったりする。E-STARがリードしてクレハが追いつくという展開。2-2の同点で試合は延長に入るが、ぼくは次の予定があるので終了まで視れない。「5部のクレハが格下をちんちんにするだろうから延長入りはない」というぼくの予測は見事にはずれて====ThisIsTheErrorMessege====しまった。くすすん。もっとも、だからサッカー観戦は愉しいのだけどね。

勿来から湯本まで特急に乗る。わずか3駅だけど、3連休パス利用だから無問題。湯本からタクシーでいわきグリーンフィールドにかけつけると、前半15分過ぎあたりで試合はまだスコアレス。よかった。
こちらの試合は東日本国際大と相馬SC。相馬はこれまでの試合を2試合とも7得点と爆発して勝ち上がっている。しかし国際大はシードチームで、だから実力はわからんなあと考えていたのだけど、いやはや試合内容がクレハで視た第1試合と違いすぎて、失礼ながらげんなり。攻撃のアイディアが全然ないチーム同士の白熱した退屈。特に国際大はDFラインからどっかんの繰り返しで、弱い頃のデンソーを視るようだ。

この試合で印象に残ったのが両チームのGK。相馬のGKは得点も狙えるようで、FKの際に2回直接ゴールを狙った。1回はふかしたけど2回目は国際大GKが横っ飛びで弾き出さないと入っていたようなキックだった。
一方、その国際大GKはセーブという点ではいまいち、いやいま2かな。甲高い声で味方に指示を出すのだが、その言葉がこう、あんちゃん風というか、いきがったチンピラ風というか。「おめぇら、負けてんだから追っかけんかい!」とか、果ては相手選手にまで「おらぁ、文句あんなら来いや!」とまで、さすがにこれにはイエローカード。試合は5-0で相馬が圧勝するのだけど、2点目だか3点目だかで国際大の選手たちが下を向いてしまい、覇気がなくなってしまったのは残念だった。決して、点を取り返すべくラインを上げてカウンターを喰らったわけではなく、運動量が落ちただけだから。試合終了と同時に、呼んでおいたタクシーで湯本駅まで戻る。

湯本から仙台は再び“スーパーひたち”。ぼくは3連休パスのグリーン対応を持っているので、2時間乗るならG車にしたかったのだけど、G車はいわきで切り離しということで、くすすん。駅前コンビニで酎ハイと地元の酒を買って、呑むしかもうすることがない。うだうだうとうとと仙台へ。いわきの北側では強い雨が降っていた。助かった、いわきGFもスタンドは立派だが屋根はなかったのだ。
仙台で20分くらいあったので、毎度恒例の“パイ倶楽部”====ThisIsTheErrorMessege====を買い、“蔵王そば”という構内スタンドで駅そばを喰う。適度なコシに適度なそば臭さ、それでいて何故か標準的という感じがしない。これ、いいかも。

仙台→八戸→青森とG車のお世話になる。しかし、“ひかりレールスター”に乗ってしまうと、何千円も出すようなモノかなあ====ThisIsTheErrorMessege====という気は、どうしてもするね。飲み物のサービスがあるくらいか。八戸からは“スーパー白鳥”、車内誌も当然だが北海道のことばかり書いてあり、====ThisIsTheErrorMessege====海を渡りたくなる。青森駅は雨が降っていた。
投宿する前に、コジコジじゃからんお勧めの青森国際ホテル『吉慶』に行き、えびそばを注文。ちゃんとした北京料理店なのに、ラーメン屋よろしく「大盛りで麺カタ出来ますか」なんて注文をしてしまうが、どちらも聞き入れてくれた。大盛りえびそばは量が多くてびっくり。えびがぷりぷりでうまい。麺は、もちもちタイプでちょっと好みとは違う。あと塩味にしてはスープが緩く感じたので酢をたらしたらピシッと締まったいい感じになった。何より値段がリーズナブルなのは嬉しい。

満腹になったところで予約していたホテルに移動し投宿。満腹ではあるのだけど、どうしても食べたいものがもう一つあった。
ホテルのフロントで「“いちご煮”====ThisIsTheErrorMessege====食べられるところはありませんか」と訊くと、郷土料理を扱っている居酒屋なら大抵あるとのこと。荷物を置いて、駅前の店に行ってみた。賑やかというかせわしないというか、名駅の西口にあるような落ち着いて呑めない店っぽかったので、「白神」という名前だけのような日本酒と“いちご煮”だけを頼む。旅行ガイドを見るとウニやアワビが盛り上がっている椀の写真を目にするが、この店の“いちご煮”はリーズナブルな値段だけあって具はすべて汁の下に沈んでいた。悪くない味ではあったけど、次に食べるならもっとたーんとカネ出すような店で食べたいね。そんな料理だった。ホテルに戻り、この夜も轟沈。

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