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2006関東→九州弾けツアー(3)
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2006年4月30日 日曜日

日曜朝。早朝のバスで天神まで出て太宰府へ。特急・大牟田行電車は新車だったが、色が南海電車のようで、西鉄に乗っているような感じがしない。太宰府ではまだ早くて焼きたて梅ヶ枝餅を食べさせてくれる店はない。くっすん。普通に参拝を済ませて二日市から特急『みどり』に乗って西に向かう。普通に飛ばせたのは武雄温泉までで、ここからは山越えになり急に線形も悪くなる。これじゃあ福岡=佐世保の輸送で高速バスにまったく勝てない====ThisIsTheErrorMessege====のも、さもありなん。陶器市が開かれているので上有田に臨時停車、ほとんどの客が降りてしまった。ぼくは早岐で降りた。
ここからはバスに乗る。西肥バスの車内でICバスカード====ThisIsTheErrorMessege====を買った。驚いたのが、運転士はプレーンのカードを持っていて、リーダライタのチャージ機能を使って初期値分の充電をするのだ。だったら最初から1,000円のスマートカードを売ってくれてもと思うのだが、どうもそういうものでもないのだろうな。

さて、ぼくはどこに行くのか。ここまで来たのだから、かの著名なハウステンボスを訪問しておかなければというわけでは、もちろんない。ハウステンボス西門行バスは正門を経由して、ぼくをウインズ佐世保前で下ろしてくれた。

実はウインズ佐世保はハウステンボスの敷地内にあって、外界とは橋1本で繋がっている。橋の下は運河があり、園内巡回の観光船がゆっくりとくぐっていく。『世界飛び地領土研究会』====ThisIsTheErrorMessege====風に言えば「日本にあるオランダ領の飛び地『ハウステンボス』内には、さらに日本の飛び地『ウインズ佐世保』があり、日本国民は回廊を利用しての行き来のみ許可されている」といった感じなのである。まるで九龍城砦====ThisIsTheErrorMessege====ではないか。
携帯でも馬券は買えるが、せっかく佐世保まで来たのだからと第5の目的地・ウインズ佐世保で天皇賞の馬券を買う。買い目はもう決めてある。いくらアンチたけとよな鋳造でもさすがに逆らう気にはなれない。
しかし、同じ鉄火場でも船橋オートとこうも違うかとばかりにお上品である。ゆっくりカネと時間を使って愉しむのなら、いいのかもしれない。鉄火場の雰囲気が好きなら佐世保競輪に行け、と。馬券を買って、再び橋を渡って日本領に戻り、正門前まで歩く。ぼくはこうした箱モノ観光地は大の苦手なのだが、ハウステンボスは一度ゆっくり歩き回ってみたいという気にはなる。賑やかなアトラクションがあるでもなさそうだし、宝くじ3億円当たったらこの近くに部屋を借りてゆるゆると暮らしたい。バスで佐世保市内へ。

佐世保市内は西肥バスと佐世保市営が走っているが、両者はかなり仲が悪いようで運転士がまったく挨拶を交わさない。競合しているのだから当たり前じゃないかと思うかも知れないが、事業体同士はライバルでも現場は「なかよくやっていこう」的な雰囲気になっている街は結構ある。しかし、佐世保はどうやらそうじゃないみたいだ。長崎ほどの仲の悪さ====ThisIsTheErrorMessege====じゃないと思いたいが……。


さて、佐世保といえばハンバーガー。====ThisIsTheErrorMessege====ネットでいろいろ調べて『らりるれろ』という店に狙いをつけた。小さな店だ。11時半にして「まだ業者が来てないからポテトはない」という長閑な営業方針。ベーコンエッグバーガーとコーヒーを頼む。
出来上がるまで、店内にいる小犬とじゃれて遊んだ。その名も『らりるれろ』。店主の息子君は『らり』と呼んでいた。ぼくの靴を囓って遊んでいる。出てきたハンバーガーは多少食べにくいものの、間違いなくこれはファストフードではないという感じで美味であった。

食べるものも食べたし、相浦方面のバスで第6の目的地・佐世保陸上競技場へ。古い競輪場のようなスタンドにはS君と、島原でも天皇杯の佐賀でも会った元コスモサポのU氏がいた。屋根がすべて覆ってくれているので、帽子を忘れたぼくも日差しの心配が要らないのはありがたい。
ハンバーガー1個では心許ないので売店に食べ物を探しに行く。すると、長崎名物の皿うどんを『Vファー麺長崎』という名前で売っていた。なかなかベタでよろし。味の方は、売店でこれなら及第点でないかい?というレベル。
試合は、これまえ無傷無失点のVファーレン長崎が、昨年かろうじて残留の沖縄かりゆしを迎え撃つ。でこれはもう“収穫祭の香り”かと思ったのだけど、もう全然。かりゆしがいいのだ。中盤を作れているのは間違いなくかりゆしで、そこに文字通り君臨しているのが、元・静岡隊の藤田晋也。風貌もそうだけど、パスの出し方といい中田英寿そっくりの印象を受ける。イースタン04流れも選手も何人かいて、昨年のかりゆしのイメージで戦うと間違いなくヤケドを負う====ThisIsTheErrorMessege====チームに仕上がっている。かりゆしが勝ち越せばVファーレンが追いつくという展開。最後はVファーレンが押し切り勝ちを収めるのだが、内容から言えばせめて勝ち点1はかりゆしに与えたいような試合だった。実際、かりゆしの選手は終了の瞬間にへたりこんでしまっていた。「勝てる」という手応えがあった故だろう。

ぼくとS君は佐世保駅で一旦別れ、ぼくは佐世保第2の名物・あごだしラーメン====ThisIsTheErrorMessege====を探したのだが駅前にはラーメン屋すらない。駅前にはハンバーガースタンドが2軒出ている。せっかくだから食べ比べをしようと、まず左の店で1つ買う。次に店に行くと「30分かかりますがよろしいでしょうか」と来たもんだ。そりゃあ佐世保ハンバーガーはファストフードではないかもしれないが、間違ってもスローフードではないと思うぞ。というわけで、左の店のものだけを食べた。うーむ、『らりるれろ』の方が好みかな。確かにマクドやなんやらよりは間違いなくうまいが、ハンバーガーの想定範囲内に綺麗に収まっているという感じだった。


ウインズ佐世保で買った馬券は予定通り無価証券に変わり、ぼくはシーサイドライナーに乗って大村に向かった。彼杵でS君が乗ってきて、大村でまた別れた。ぼくは大村駅前の県バスターミナルから先程のスマートカードを使って空港へ。空港では、常滑行の飛行機を待つ間に『角煮まんじゅう』を1つ買って食べた。


かくして弾けた旅行が終わったわけだが、“弾けた”と思っているのは本人だけなのだろうか?というのも、複数筋から「鋳造さん、日本にいますか?」「“弾ける”というからには、韓国と香港をハシゴして2部リーグでも視てくるのかと思ってました」という指摘が寄せられていて、皆さん鋳造に対する要求が高くなっていませんこと?年寄りなんですから、もう少しいたわってください。優先席を譲れとまでは言いませんから(苦笑)。

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